茨城県道・栃木県道29号常陸太田那須烏山線
茨城県と栃木県の道路
(茨城県道29号常陸太田那須烏山線から転送)
茨城県道・栃木県道29号常陸太田那須烏山線(いばらきけんどう・とちぎけんどう29ごう ひたちおおたなすからすやません)は、茨城県常陸太田市から栃木県那須烏山市に至る県道(主要地方道)である。
主要地方道 | |
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茨城県道29号 常陸太田那須烏山線 栃木県道29号 常陸太田那須烏山線 主要地方道 常陸太田烏山線 | |
総延長 | 48.329 km |
実延長 | 42.360 km |
制定年 | 1965年 |
起点 | 茨城県常陸太田市馬場町【北緯36度33分9.3秒 東経140度31分59.6秒 / 北緯36.552583度 東経140.533222度】 |
主な 経由都市 |
茨城県常陸大宮市 |
終点 | 栃木県那須烏山市旭2丁目【北緯36度39分17.6秒 東経140度10分0.7秒 / 北緯36.654889度 東経140.166861度】 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道349号 茨城県道33号常陸太田大子線 国道293号 茨城県道36号日立山方線 茨城県道62号常陸那珂港山方線 国道118号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集茨城県常陸太田市馬場町を通る国道349号太田南バイパス・馬場坂下東交差点より分岐して西へ向かい、常陸大宮市を経て、栃木県那須烏山市旭の栃木県道12号那須烏山御前山線に接続する延長約49kmの県道である。
途中、常陸大宮市山方地域で久慈川を岩井橋で渡り国道118号と交差するほか、常陸大宮市美和地区で国道293号と一部重用する。全体的に緑深い山間の集落を結ぶ重要な生活道路となっている。
路線データ
編集- 起点:茨城県常陸太田市馬場町(馬場坂下東交差点、国道349号交点)
- 終点:栃木県那須烏山市旭2丁目(烏山大橋北交差点、県道12号那須烏山御前山線・県道27号那須黒羽茂木線交点)
- 総延長:48.329 km(茨城県区間:41.466 km[1]、栃木県区間:6.863 km)
- 重用延長:*.* km(茨城県区間:5.969 km[1]、栃木県区間:*.* km)
- 未供用延長:なし(茨城県区間:0.0 km[1]、栃木県区間:*.* km)
- 実延長:42.360 km(茨城県区間:35.497 km[1]、栃木県区間:6.863 km)
- 自動車交通不能区間延長[注釈 1]:なし(茨城県区間:0.0 km[1]、栃木県区間:*.* km)
- 認定:1965年(昭和40年)5月7日
歴史
編集- 1959年(昭和34年)10月14日:今の路線の前身である県道鷲子烏山線(図面対照番号144)、県道下宮河内松平線(金砂郷村下宮河内 - 水府村松平、図面対照番号157)が茨城県より路線認定される[2]。
- 1965年(昭和40年)
- 1967年(昭和42年)9月7日:那珂郡美和村大字高部 - 同村大字小野田の狭隘な現道(最小幅員4.0 m、延長168 m)を拡幅線形改良[6]。
- 1972年(昭和47年)12月28日:那珂郡山方町大字長沢 - 同郡美和村大字氷之沢の狭隘な現道(最小幅員3.5 m、延長1.54 km)を道路改良[7]。
- 1977年(昭和52年)
- 1983年(昭和58年)7月18日:久慈郡金砂郷村大字上宮河内の狭隘な現道1.0597 kmを拡幅改良する道路区域指定[10]。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)5月6日:美和村大字小野田 - 大字鷲子の狭隘な旧道区間(666 m)が指定解除され美和村道へ降格[14]。
- 1988年(昭和63年)11月21日:那珂郡美和村大字下桧沢地内の旧道(517 m)が指定解除され美和村道へ降格[15]。
- 1989年(平成元年)3月30日:那珂郡山方町大字山方地内の旧道(1.772 km)が指定解除により山方町道へ降格[16]。
- 1990年(平成2年)3月10日:那珂郡山方町大字西野内地内のバイパス路(約0.4 km)が開通[17]。
- 1993年(平成5年)
- 1998年(平成10年)5月28日:茨城県久慈郡金砂郷町下宮河内地内のバイパス(約0.5 km)が開通する[20]。
- 2000年(平成12年)
- 2004年(平成16年)4月5日:那珂郡美和村大字下桧沢地内で道路改良及びバイパス化する区間(1.587 km)が決定する[23]。
- 2008年(平成20年)
- 2011年(平成23年)3月29日:常陸大宮市下檜沢(現道分岐点)のバイパス道路の一部(約0.4 km)を供用開始[26]。
- 2016年(平成28年)10月27日:常陸太田市赤土町 - 同市下宮河内町の現道拡幅および道路改良バイパス (760 m) を設置する道路区域指定[27]。
- 2022年(令和4年)12月20日:常陸大宮市下檜沢のバイパス道路の一部(約0.4 km)を供用開始[28]。
路線状況
編集茨城県常陸大宮市の美和地区内で、茨城県道163号下檜沢上小瀬線と連動する道路拡幅改良工事(延長1.5 km)が進められている[29]。
道路法の規定に基づき、常陸太田市馬場町(馬場坂下交差点) - 同市松平町(松平交差点)間および、常陸太田市赤土町(主要地方道日立山方線交差) - 常陸大宮市鷲子(鷲子交差点)間は、緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に電柱を建てることが制限されている[30]。同様に、常陸大宮市下檜沢字高松 - 同字勢至塚も道路占用を制限する区域に追加指定されている[31]。
重複区間
編集- 茨城県道33号常陸太田大子線(茨城県常陸太田市馬場町 - 茨城県常陸太田市松平町)
- 茨城県道36号日立山方線(常陸太田市赤土町 - 常陸大宮市山方)
- 国道293号(茨城県常陸大宮市鷲子 鷲子交差点 - 茨城県常陸大宮市鷲子:約5.5 km)
道路施設
編集地理
編集全線にわたり、阿武隈高地(久慈山地)南部の丘陵地と八溝山地鷲子山塊の浸食谷を流れる川に沿って通る。常陸太田市赤土町地内や常陸大宮市緒川・美和地区地内など、急峻な谷間や山越えがある一部区間は、狭小でカーブが多い。
通過する自治体
編集交差する道路
編集- 茨城県
- 国道349号(常陸太田市・馬場坂下東交差点、起点)
- 国道349号(常陸太田市・馬場坂下交差点)
- 茨城県道33号常陸太田大子線(常陸太田市馬場町)
- 国道293号(常陸太田市増井町)
- 茨城県道166号和田上河合線(常陸太田市和田町交差点)
- 茨城県道33号常陸太田大子線(常陸太田市松平町・松平町交差点)
- 茨城県道36号日立山方線(常陸太田市赤土町)
- 茨城県道62号常陸那珂港山方線(常陸太田市下宮河内町)
- 茨城県道249号山方水府線(常陸大宮市西野内)
- 国道118号(常陸大宮市山方・岩井橋交差点、県道36号終点)
- 茨城県道102号長沢水戸線(常陸大宮市長沢)
- 茨城県道163号下檜沢上小瀬線(常陸大宮市下檜沢)
- 茨城県道321号上檜沢下小川停車場線(常陸大宮市上檜沢)
- 茨城県道32号大子美和線(常陸大宮市高部)
- 国道293号・茨城県道234号小田野大那地線(常陸大宮市鷲子交差点)常陸大宮市鷲子
- 国道293号(常陸大宮市鷲子)
- 栃木県
- 栃木県道274号牧野大沢線(那須烏山市大沢)
- 栃木県道12号那須烏山御前山線(終点)
沿線にある施設など
編集- 新・西山荘カントリー倶楽部(常陸太田市下大門町)
- 金砂の湯(常陸太田市上宮河内町)
- 久慈川カントリークラブ(常陸大宮市山方)
脚注
編集注釈
編集- ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
出典
編集- ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和2年3月31日現在、p. 5
- ^ 県道路線認定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百一号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
- ^ “道路の認定(昭和40年8月26日 茨城県告示第969号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5327号: p. pp. 4–5, (1965年8月26日)
- ^ “道路の区域決定・道路の供用開始(昭和40年8月26日 茨城県告示第976・986号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5327号: p. pp. 7, 11, (1965年8月26日)
- ^ “県道の路線の廃止(昭和40年8月26日 茨城県告示第999・1000・1001号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5327号: pp. pp. 15–16, (1965年8月26日)
- ^ “道路区域の変更・道路の供用開始(昭和42年9月7日 茨城県告示第1151・1155号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5535号: pp. pp. 5, 7, (1972年12月28日)
- ^ “道路区域の変更・道路の供用開始(昭和47年12月28日 茨城県告示第1269・1270号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6080号: pp. pp. 2–3, (1972年12月28日)
- ^ “道路の区域変更・供用開始(昭和52年5月12日 茨城県告示第578・579号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6527号: pp. pp. 2 - 3, (1977年5月12日)
- ^ “道路の区域変更・供用開始(昭和52年6月30日 茨城県告示第772・776号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6541号: pp. pp. 6,8, (1977年6月30日)
- ^ “道路の区域変更(昭和58年7月18日 茨城県告示第1075号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第178号: pp. pp. 3 - 4, (1983年7月18日)
- ^ “道路の区域変更・道路の供用開始(昭和61年5月8日 茨城県告示736・737号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第88号: p. p. 3, (1986年5月8日)
- ^ “道路の区域変更(昭和61年10月2日 茨城県告示1324号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7489号: p. p. 10, (1986年10月2日)
- ^ “道路の区域変更(昭和61年10月30日 茨城県告示1452号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7497号: p. p. 4, (1986年10月30日)
- ^ “道路の区域変更(昭和62年5月6日 茨城県告示800号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7548号: p. p. 9, (1987年5月6日)
- ^ “道路の区域変更(昭和63年11月21日 茨城県告示第1546号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7709号: p. p. 4, (1988年11月21日)
- ^ “道路の区域変更(平成元年3月30日 茨城県告示第420号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第24号: p. p. 11, (1989年3月30日)
- ^ “道路の供用の開始(平成2年3月8日 茨城県告示第275号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第121号: pp. pp. 6 - 7, (1990年3月8日)
- ^ “道路の区域の変更(平成5年2月25日 茨城県告示第210号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第425号: p. p. 4, (1993年2月25日)
- ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
- ^ “県道の供用の開始(平成10年5月28日 茨城県告示第616号 (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第961号: pp. pp. 5 - 6, (1998年5月28日)
- ^ “道路の供用の開始(平成12年2月14日 茨城県告示第165号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1134号: pp. pp. 7 - 8, (2000年2月14日)
- ^ “道路の区域の変更(平成12年4月27日 茨城県告示第579号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1155号: pp. pp. 10 - 11, (2000年4月27日)
- ^ “道路の区域の変更(平成16年4月5日 茨城県告示第545号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1557号: pp. pp. 16 - 17, (2004年4月5日)
- ^ “道路の区域の変更(平成20年2月14日 茨城県告示第186号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1951号: pp. pp. 21 - 22, (2008年2月14日)
- ^ “県道の路線名の変更(平成20年3月21日 茨城県告示第403号 (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1961号: p. p. 59, (2008年3月21日)
- ^ “道路の供用の開始(平成23年3月17日 茨城県告示第312号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2266号: p. p. 15, (2011年3月17日)
- ^ “道路の区域の変更(平成28年10月23日 茨城県告示第1343号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2840号: pp. pp. 3 - 4, (2016年10月27日)
- ^ “県道常陸太田那須烏山線バイパスの供用開始について” (PDF). 茨城県土木部道路建設課 (2022年12月13日). 2022年12月22日閲覧。
- ^ 常陸大宮土木事務所 (2015年8月21日). “《道路改良事業》一般県道 下檜沢上小瀬線・主要地方道 常陸太田那須烏山線”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2016年1月3日閲覧。
- ^ 「道路の占用を制限する区域の指定(平成30年3月19日 茨城県告示第299号) (PDF)」『茨城県報』第2980号、18–28頁、2018年3月19日。
- ^ 「道路の占用を制限する区域の指定(令和4年12月22日 茨城県告示第1298号)」『茨城県報』第369号、茨城県、11頁、2022年12月22日 。
参考文献
編集- 茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』(レポート)茨城県 。
- 栃木県県土整備部道路保全課 『道路現況調書 平成19年4月1日現在』、2008年。