北海道中央バス芦別営業所
芦別営業所(廃止) | |
バス事業者 | 北海道中央バス |
所在地 | 北海道芦別市北1条西1丁目25 北緯43度31分1.45秒 東経142度11分11.1秒 / 北緯43.5170694度 東経142.186417度 |
路線・系統数 | 7路線12系統 |
北海道中央バス芦別営業所(ほっかいどうちゅうおうバスあしべつえいぎょうしょ)は、北海道中央バスが北海道芦別市北1条西1丁目25に設置していた営業所である。空知事業部に属していた。
概要
編集1943年(昭和18年)3月1日の北海道における旅客自動車運輸事業統合要綱(いわゆる戦時統合)による北海道中央乗合自動車発足時に設置され、市内路線や滝川・旭川方面の定期路線、札幌への都市間バスを運行していた。旧くは産炭地路線として、炭鉱の山元地区と市街地を結ぶ輸送を担っていたが、閉山後の過疎化進行とともに利用者も減少。2008年4月1日の改正をもって芦別車庫を除いた芦別営業所・ターミナル設備が全て廃止され、滝川営業所に統合となった。
営業所廃止と同時に芦別市内線3路線も廃止され、空知交通(通称「キラキラバス」)に移譲された[1]。
なお、芦別営業所・ターミナルは廃止されたものの、国道38号本線と芦別バイパス分岐点近くの芦別中学校隣に設置されている車庫は存続し、在勤制度を設けている。
年表
編集所管路線
編集廃止前日時点。
芦別市内線
編集営業所廃止と同時に路線廃止。廃止後については空知交通を参照。
- 芦別温泉線
- 芦別ターミナル - 市役所前 - 北の京芦別 - 旭 - 油谷 - 芦別温泉
- 芦別温泉線は、油谷線として1949年8月、芦別市街地と油谷炭鉱を結ぶ路線として運行開始。炭鉱閉山後、芦別温泉線となる。
- なお、当路線は一時期「カナディアンワールド線」として、芦別駅前-芦別ターミナル-北の都芦別入口-旭-油谷-芦別温泉-カナディアンワールド という経路にて運行され、カナディアンワールドの人気衰退により元の路線名と運行形態に戻されている。また、同時期札幌とカナディアンワールドを結ぶ高速「カナディアンワールド号」が1日1往復運行されていたが、程なくして路線廃止になっている。
- 2002年3月、永らく途中経路となっていた芦別市道「旭橋」の陥没。そのため臨時に、現・国道452号「星のふる里大橋」経由へ経路を変更。そのまま正式に経路変更され、この時より「北の京芦別」を経由するようになった。
郊外・高速路線
編集営業所廃止時、一部路線について短縮された路線がある。当該路線については北海道中央バス滝川営業所を参照。
- 芦旭線
- 芦別ターミナル - 常磐 - 新城 - 更進 - 神居古潭 - 北都商高前 - 高砂台入口 - 1条2丁目 - 旭川ターミナル
- 旭川営業所と共同管轄。
- 最盛期には、芦別ターミナルと常磐・新城との区間便が運行されていた。
- 札幌運転免許試験場線
- 芦別ターミナル・赤平ターミナル・滝川ターミナル・砂川ターミナル・奈井江駅前・美唄駅前・岩見沢ターミナル - 札幌運転免許試験場
- 予約制、水曜日のみ運行。
- 芦別営業所廃止とともに、2008年4月改正から滝川ターミナル始発へと路線短縮された。
主な廃止路線
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芦別営業所営業時に廃止された路線
- 1962年(昭和37年)7月20日、芦別ターミナル-札幌ターミナル間にて運転開始。1964年(昭和39年)歌志内・上砂川経由便が、1968年(昭和43年)一部便が富良野始発となるが、どちらも数年で廃止となっている。それから永らく一般道経由として、ことに江別-札幌間は雁来経由で運行されてきた。
- 1983年(昭和58年)11月10日、道央自動車道岩見沢IC-札幌IC間開通に合わせ、全便一部区間高速道路経由便となる。当初は、芦別-岩見沢(江別)間一般道経由で主要停留所(「特急停車停留所」)のみ停車し、岩見沢-札幌間高速道路経由の「A特急」と、江別停車・江別西IC経由の「B特急」が存在。翌1984年(昭和59年)4月になって札幌駅前ターミナルへの乗り入れ開始となるが、その後B特急は程なくして廃止となっている。全便岩見沢-札幌間高速道路経由となったことで、停車停留所・運行時間とも同一となったことから高速いわみざわ号のダイヤに組み込まれた。その後利用者減少を辿ったため、赤平市内での経路変更や停車停留所を増やすなどしたが、2005年(平成17年)12月1日付で廃止。滝川-札幌間の札滝線への振り替えと、滝芦線の砂川ターミナル延長で代替された。
- 富良野線
- 芦別ターミナル - 上芦別 - 野花南 - 滝里上6区 - 島の下 - 富良野ターミナル
- 1953年(昭和28年)2月18日に野花南線として(芦別 - )上芦別駅前 - 野花南駅前間の免許を取得。のち1960年頃に島の下駅前間に延長し富良野線となる。富良野市街地への乗り入れに関しては、旭川電気軌道との競願となり、その調整の結果、1966年(昭和41年)12月富良野市街地までの乗り入れを果たす。
- その後、昭和40年代に滝川-芦別間特急運転とする滝川-富良野線や特急札幌-富良野線の運行があったが数年で廃止になっている。また区間運転が芦別-野花南・滝里間で行われている。野花南線については、一時期、「木工団地」を経由しない「草笛町」経由にて運転されたが、のち国道直行経由に変更されている。なお、一時期炭鉱離職者求職手帳(黒手帳)に関連し、富良野高等職業訓練校(当時、富良野市に所在)への通学生が増大。輸送対応するために高速ふらの号が、朝・夕に芦別-富良野間にて区間便が運転されるほどの乗客数になったこともある。
- 時は平成となり滝里ダム建設工事が始まる。滝里地区は1986年(昭和61年)閉町式(解散式)を挙行、翌1987年(昭和62年)までにほぼ集団移転が完了。滝里上6区折返し便も同年4月改正にて野花南折返に短縮、滝里駅廃止の1か月あまり後の1991年(平成3年)12月1日に滝里地区の停留所を廃止、その後国道38号道路切り替えにより新道経由となっている。1992年(平成4年)4月改正にて1便残っていた富良野発芦別行が廃止。以後、野花南折返の区間便と芦別発富良野行の片道1便運行の状態がしばらく続いていたが、1999年(平成11年)4月1日その1便と野花南折返便の全便が廃止され、高速ふらの号が同区間で停車停留所を増設し代替とされた。
- 高速そらち号
- 芦別ターミナル・赤平ターミナル・滝川ターミナル・砂川ターミナル・美唄ターミナル・岩見沢ターミナル - 新千歳空港
前身は1985年(昭和60年)12月1日より運行を開始した「高速はやぶさ・そらち号」で、滝川ターミナルと千歳空港を結んだ。1988年(昭和63年)4月10日より芦別発着系統と岩見沢発着系統を新設し「高速そらち号」に改称した。2000年(平成12年)度より冬期定時運行の確保が難しいことから12月1日から3月31日までの冬期ダイヤ期間は運休となり、2003年(平成15年)4月1日をもって廃止された(最終運行は前年11月30日)。
芦別ターミナル
編集- 営業所には、発券窓口(券売機)や乗り場が併設されていた。最盛期には、待合室には改札掛を配属し、一階待合室には売店が、二階にはテナント入居[5]していた。
- 2008年廃止後は国道38号を挟んで代替となる「芦別」停留所を設置、停留所前のホテルアシントン1階に待合室を設け、同ホテルにて乗車券類を委託発売している。
のりば
編集廃止前日時点。
- 1番のりば
- 滝芦線 滝川ターミナル・砂川ターミナル方面
- 芦旭線 旭川ターミナル方面
- 2番のりば
- 高速ふらの号 札幌駅前ターミナル方面、富良野駅前方面
- 3番のりば
- 頼城線 頼城・西芦6丁目・工業団地方面
- 上芦別線 上芦別駅前方面
- 4番のりば
- 芦別温泉線 芦別温泉方面
芦別営業所管轄の事業所
編集
参考文献
編集- 北海道中央バス五十年史編纂委員会編『北海道中央バス五十年史』(1996年)
脚注
編集- ^ 再出発 希望乗せて 市内3路線継承 キラキラ号披露 芦別 中央バスに代わって四月から市内を走るキラキラバス 2008/03/30掲載 - フォト北海道 道新写真データベース
- ^ 芦別駅前広場の占用で非難高まる中央バス芦別営業所 1960/12/21 - フォト北海道 道新写真データベース
- ^ 中央バス芦別 1961/03/15掲載 - フォト北海道 道新写真データベース
- ^ 旧・停留所名「頼城駅前」。三井芦別鉄道線の終点「頼城駅」の近在地である。なお、最盛期の頼城線の終点は「頼城駅前」の一つ先となる「玉川町」である。
- ^ 食堂「ターミナル食堂」や美容室「カットインひさし」など。
- ^ 中央バスのターミナル 富良野駅前に移転 高速ふらの号 来月から発着 各社集結、便利に 閉鎖される五条通の富良野ターミナル 2007/06/21 - フォト北海道 道新写真データベース