立原えりか
1937-, 童話作家。
立原 えりか(たちはら えりか、本名・渡辺 久美子、1937年10月13日 - )は、日本の童話作家。大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授。
来歴・人物
編集東京都生まれ。東京都立白鷗高等学校卒。
1958年、吉田とし、斉藤尚子らとともに「だ・かぽ」を創刊。1959年、「人魚のくつ」でデビューし、第8回児童文学者協会新人賞を受賞[1]。以後ファンタジー、詩やエッセイを書く。1960年、初の著書『木馬がのった白い船』を刊行し、翌1961年「でかでか人とちびちび人」で第2回講談社児童文学作品受賞[1]。1966年、山室静と同人誌「海賊」を創刊。
「アンデルセンのメルヘン大賞」(タカキベーカリー主催)選考委員長[1]、ユーキャン「立原えりかの童話塾」塾長、「ヒースランド」編集長を歴任した。ディズニー・アニメなどのノベライゼーションも多い。
著書
編集- 『木馬がのった白い船』(ユリイカ) 1960、のち角川文庫、講談社文庫
- 『でかでか人とちびちび人』(講談社) 1961、のち文庫、角川文庫
- 『ちいさい妖精のちいさいギター』(七曜社) 1962
- 『どうぶつおもちゃ』(小学館) 1964
- 『花びらいかだ』(思潮社) 1966
- 『恋する魔女』(新書館) 1966
- 『風の中のめんどり』(新書館、For ladies) 1968
- 『宝石泥棒』(新書館、For ladies) 1968
- 『雪むすめ』(思潮社)1969
- 『砂糖菓子のかけら』(新書館、For ladies) 1969
- 『少年は行ってしまった』(偕成社、少女小説シリーズ) 1970
- 『青い羽のおもいで』(理論社) 1971、のち角川文庫、フォア文庫
- 『小さな恋物語』(サンリオ山梨シルクセンター出版部) 1971
- 『野原の食卓』(思潮社) 1971
- 『ゆりくまさん』(国土社) 1971
- 『なかよしどうぶつ』(小学館) 1972
- 「立原えりか作品集」全7巻(思潮社) 1972 - 1973
- 『幸福の家』
- 『人魚のくつ』 1972.12
- 『おばけものがたり』 1973.1
- 『木馬がのった白い船』 1973.2
- 『海からきたひと』 1973.3
- 『天のひつじかい』 1973.4
- 『喰人鬼の噴水』 1973.5
- 『妖精たち』(サンリオ出版) 1974、のち角川文庫
- 『いっぽんの木』(国土社) 1974
- 『はじめての愛のために 心の扉を開くとき』(光文社、カッパ・ブックス) 1974
- 『愛の階段』(サンリオ出版) 1974
- 『おさるのきっきのおかあさん』(高橋書店) 1975
- 『ライオンららら』(やなせたかし画、小学館) 1975
- 『いつか愛の河になりたい』(柏樹社) 1975
- 『愛のメルヘン』(サンリオ出版、サンリオ・ギフト文庫) 1975
- 『まぼろしの祭り』(角川文庫) 1975
- 『蜜のしずく』(思潮社) 1976
- 『愛の質問箱』(サンリオ) 1976
- 『恋のメルヘン』(サンリオ出版、サンリオ・ギフト文庫)1976
- 『みりとミミのひみつのじかん』(佐野洋子画、あかね書房) 1976
- 『海からきた少女』(ポプラ社) 1976
- 『あいうえお まいごになったこうさぎ』(主婦と生活社) 1976
- 『小さな花物語』(じゃこめてい出版) 1977、のち講談社文庫
- 『愛する』(朱鷺書房) 1977、のち知的生き方文庫
- 『こたえはひとつだけ』(佐野洋子絵、講談社) 1977
- 『ヨルアソビですこんばんは』(旺文社) 1977
- 『ねこのためのクリスマス・キャロル』(サンリオ) 1977
- 『六つのカバンの物語』(久里洋二絵、サンリオ) 1977
- 『大人になりたくなかった少女の物語 いま、童話を書こうとしているあなたに』(サンリオ) 1977
- 『夕焼けの子供』(学習研究社、世界の民話館) 1977
- 『妖精たちの氷菓子』(角川書店) 1978
- 『花ものがたり ギリシアしんわ』(講談社) 1978
- 『なぎさの愛の物語』(サンリオ) 1978、のち講談社文庫
- 『小さな魚物語』(じゃこめてい出版) 1978
- 『まほうつかいのまごむすめ』(旺文社) 1978
- 『北欧幻想 白夜のメルヘン』(講談社) 1979
- 『マキをよぶ貝の海』(講談社) 1979
- 『朝ごとの花束 小さな童話集』(講談社) 1979、のち文庫
- 『ちょうをあむひと』(フレーベル館) 1979、のち改題『蝶を編む人』(講談社文庫)
- 『ほんものの魔法 』(青土社) 1979
- 『いつか見たゆめ』(海鳴社) 1980
- 「立原えりかのファンタジーランド」全16巻(青土社) 1980 - 1981
- 『どこにもない動物園』
- 『おばけものがたり』
- 『空にもらった首飾り』
- 『いとしい人への花束』
- 『妖精たち』
- 『喰人鬼の噴水』
- 『風をよびとめて』
- 『小さな人の寸法は?』
- 『扉の向こうへ』
- 『つばさのおくりもの』
- 『おいでよ海に』
- 『おわらない祭り』
- 『ゆめのひとつぶ』
- 『手品のたねあかし』
- 『ほんものの魔法』
- 『おさないともだちに』
- 『花の伝説』(講談社) 1980
- 『童話づくり あなたの夢を創ってみませんか』(青春出版社) 1980
- 『ピアノの詩人ショパン』(音楽之友社、ジュニア音楽図書館作曲家シリーズ) 1980
- 『まほうの売り場はどこですか』(佐野洋子絵、ティビーエス・ブリタニカ) 1981
- 『海をわたるチョコレート』(国土社、青春ノート) 1981
- 『チョコレートのじどうしゃ』(ひさかたチャイルド) 1981
- 『大あたりアイスクリームの国へごしょうたい』(旺文社) 1982
- 『のはらにかがみがおちていた』(小学館) 1982
- 『こぼれた真珠』(青土社) 1982
- 『うしろの正面だぁれ』(出帆新社) 1982
- 『花くいライオン』(講談社) 1982
- 『おばけものがたり』(講談社青い鳥文庫) 1982
- 『月と星の首飾り』(講談社) 1982、のち文庫
- 『飾り窓』(講談社文庫) 1982
- 『おつきとおほし』(チャイルド本社、チャイルド絵本館) 1982
- 『ボンジュール・ある日わたしは 窓辺のメルヘン』(講談社) 1982
- 『しあわせな森へ』(青土社) 1983、のち講談社文庫
- 『ふるさとははるかかなたの星』(出帆新社) 1983
- 『うみのいろのバケツ』(永田萠絵、講談社) 1983
- 『赤い糸の電話』(青土社) 1984、のち講談社文庫
- 『そよかぜのてがみ』(ひくまの出版) 1984
- 『さいこうのおくりもの』(ひくまの出版) 1984
- 『さくらの木の下で』(講談社、メロディーブック) 1984
- 『すみれいろのちいさなはこ』(講談社、メロディーブック) 1984
- 『いちばん優しい花』(林静一絵、講談社、メロディーブック) 1984
- 『ばらいろのもり』(講談社) 1984
- 『おかあさんのようふくだんす』(太平出版社) 1985
- 『立原えりかの世界 1』(サンリオ文庫) 1985
- 『ちょっときになる女の子』(ひくまの出版) 1985
- 『ほそいほそいきんのいと』(ひさかたチャイルド) 1985
- 『しろいおくりもの』(講談社) 1985
- 『野原であそんだ日に書いた手紙』(ひさかたチャイルド) 1985
- 『青と金色のつばさ』(講談社、児童文学創作シリーズ)1985
- 『小さな恋の12か月』(小学館) 1985
- 『タマネギ色のなみだ』(講談社文庫) 1985
- 『きんいろのあめ』(講談社) 1985
- 『きらめく笑い声』(青土社) 1986
- 『ユウイチさんの人形』(ひくまの出版) 1986
- 『かいのなかのアリス』(フレーベル館) 1986
- 『およめさんはステゴサウルス』(岩崎書店) 1986
- 『10年まえのゆきだるま』(くもん出版) 1986
- 『いっしょにおよごうおつきさま』(佼成出版社) 1987
- 『あきのえんそくはたからさがし』(佼成出版社) 1987
- 『「ときめき」と「ぬくもり」のある生きかた』(三笠書房) 1987
- 『月あかりの中庭』(講談社文庫) 1987
- 『いちばん美しいおくりもの』(国土社) 1987
- 『六本木発ギリシャ神話』(桐原書店) 1988
- 『日曜日は恋する魔女』(ポプラ社文庫) 1988
- 『おおきな木さんおねがい』(ウオカーズカンパニー) 1989
- 『7月31日のゆうれい』(旺文社) 1989
- 『泣かないでシンデレラ』(ポプラ社文庫) 1989
- 『はじめて童話を書く』(主婦の友社) 1989
- 『となりにきた女の子』(佼成出版社、いちご文学館) 1989
- 『いちばんいいもの』(全国青少年教化協議会) 1990
- 『クリスマスの花』(サンリオ) 1990
- 『愛がはじまる Arisa & Hikaru』1 - 3(講談社) 1990 - 1991
- 『おおきくなりすぎたエルくん』(佼成出版社) 1990
- 『いそがしい日の子守唄』(青土社) 1990
- 『もうすぐクリスマス』(佼成出版社) 1991
- 『ぼくのさがしもの』(講談社) 1991
- 『あなたが好き』(大日本図書、小さい詩集) 1991
- 『12の花物語』(きたのじゅんこ画、小学館) 1991
- 『いとしい人へのおくりもの』(大日本図書) 1992
- 『天使になる夜』(大日本図書) 1992
- 『せかいがいちばんやさしくなる日』(大日本図書) 1992
- 『だいすきなふたりに』(くもん出版) 1992
- 『3001回ぶたれた男の子』(旺文社) 1992
- 『きょうりゅうぼうやCoo』(角川書店) 1993
- 『モーツァルト』(小学館、新訂版オールカラー世界の伝記) 1993
- 『うたってよ、わたしのために』(ポプラ社) 1993
- 『あなたのお部屋に象さんを』(文溪堂) 1993
- 『夢のなかのマリオに』(文溪堂) 1993
- 『火食鳥幻想』(原生林) 1993
- 『わたしとおどってよ白くまさん』(講談社文庫) 1993
- 『花ものがたり 春』(小学館) 1993
- 『花ものがたり 夏』(小学館) 1993
- 『花ものがたり 秋』(小学館) 1993
- 『花ものがたり 冬』(小学館) 1993
- 『花ことば 花ものがたり別巻』(小学館) 1994
- 『聖バレンタインデーの心中』(原生林) 1994
- 『いつもあなたを愛してる』(近代文芸社) 1996
- 『わたしのタイ・タイ料理 行きタイ、食べタイ、愛しタイ』(フレーベル館) 1996
- 『どんな花がさくんだろう』(ひかりのくに) 1996
- 『まどろみの夢から夢へ』(近代文芸社) 1996
- 『あんず林のどろぼう』(岩崎書店) 1997
- 『走りつづけて、かがやいて』(旺文社) 1998
- 『砂で作った家族たち』(近代文芸社) 1998
- 『天人の橋』(愛育社) 2000
- 『天女のあかり』(愛育社) 2000
- 『みんな夢のなか』(愛育社) 2001
- 『Love 世界でいちばん』(愛育社) 2001
- 『まちでさいごのようせいをみたおまわりさんのはなし』(フレーベル館) 2003
- 『麦の王様』(愛育社) 2003
- 『一度でいいから…ハワイ』(愛育社) 2004
- 『アンデルセンへの旅』(アートデイズ) 2005
共編著
編集翻訳
編集- 『すてきなおうちはどこかしら』(M・D・クイッツ、小学館) 1980
- 『かわうそタルカの冒険』(ヘンリー・ウィリアムソン、ヘラルド・エンタープライズ) 1980
- 『レイモン・ペイネ画集 愛の贈りもの』(小池書院) 1999
- 『立原えりかのグリム童話』(グリム原作、青山みるく, 杉浦範茂, 尼子騒兵衛, 田村セツコ, はせがわゆうじ, 宇野亜喜良, 黒井健, 東逸子, 葉祥明, 永田萠, 飯野和好, 牧野鈴子, 伊藤秀男, 北見葉胡, エムナマエ, ささめやゆき, きたのじゅんこ, 長谷川義史他絵、学習研究社) 2015 ISBN 978-4907150488
「いたずらうさぎデイビー」
編集- 『わざとじゃないもん いたずらうさぎデイビー』(ブリギッテ・ヴェニンガー、講談社) 1997
- 『ぼくじゃないもん いたずらうさぎデイビー』(ブリギッテ・ヴェニンガー、講談社) 1998
- 『あかちゃんすきだもん いたずらうさぎデイビー』(ブリギッテ・ヴェニンガー、講談社) 1998
- 『いいことしちゃいけないの いたずらうさぎデイビー』(ブリギッテ・ヴェニンガー、講談社) 1999
- 『ニッキーいないんだもん いたずらうさぎデイビー』(ブリギッテ・ヴェニンガー、講談社) 1999
- 『おたんじょうびだもん いたずらうさぎデイビー』(ブリギッテ・ヴェニンガー、講談社) 2001
- 『とってもともだちなんだもん いたずらうさぎデイビー』(ブリギッテ・ヴェニンガー、講談社) 2001
作詞
編集- いつか(菊地雅春作曲) - 第55回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
- ひろば(中田喜直作曲) - 1977年、 日本テレビ『ロンパールーム』より
脚注
編集- ^ a b c “立原えりか氏 講演会 | 東大島文化センター”. www.kcf.or.jp. 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団. 2023年8月20日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 立原えりか | 作家インタビュー | Web絵本サイト「ストーリーゲート」 - インタビュー記事を掲載。
- 書籍のご案内 立原えりか