稲垣久生
日本の外交官
稲垣 久生(いながき ひさお、1961年1月10日[1] - )は、日本の外交官、情報技術者。シアトル総領事を経て、駐トンガ特命全権大使。
人物・経歴
編集三重県四日市市出身[2]。父はモールス信号の技師を経て、日本の降伏後日本電信電話公社に入社。兄もコンピューター関連[3]。
三重県立四日市高等学校卒業後[4]、1983年名古屋工業大学工学部第一部電気情報工学科卒業[5][6]。1985年東京工業大学(のちの東京科学大学)大学院理工学研究科修了、外務省入省[4]。1991年マサチューセッツ工科大学大学院修了、修士[2]。
作家の佐藤優は入省同期で、読書術などを学んだ[3]。技術系であり[3]、入省後はホストコンピューターに関する業務から始め、情報通信技術などを担当し、人事・会計業務のシステム化、LANの整備、情報セキュリティ対策などを進めた[7]。
1992年外務省北米局北米第一課課長補佐。1993年外務大臣官房総務課情報管理室課長補佐。1996年在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官。2000年外務大臣官房総務課情報管理室首席事務官。2003年外務省大臣官房情報通信課企画官[2]。
2004年内閣官房内閣情報調査室に出向。2007年外務省大臣官房情報通信課情報システム統括企画官。2012年在シカゴ日本国総領事館領事。2016年外務省大臣官房広報文化外交戦略課IT広報室長。2020年シアトル総領事[2]。2023年駐トンガ特命全権大使[8]。
同期
編集- 相木俊宏(21年タジキスタン大使)
- 磯俣秋男(24年スリランカ大使・21年アラブ首長国連邦大使)
- 市川とみ子(23年軍縮会議代表部大使)
- 伊藤恭子(23年チリ大使・20年エチオピア大使)
- 大菅岳史(22年チュニジア大使・19年国連次席大使・18年外務報道官・17年アフリカ部長)
- 大森摂生(22年ボツワナ大使)
- 島田順二(21年メルボルン総領事)
- 清水信介(22年特命全権大使(アフリカ開発会議(TICAD)担当兼アフリカの角地域関連担当、国連安保理改革担当、安保理非常任理事国選挙担当)・18年チュニジア大使)
- 鈴木秀生(24年特命全権大使(広報外交担当兼国際保健担当、メコン協力担当)・20年チェコ大使・19年国際協力局長・17年地球規模課題審議官)
- 鈴木浩(22年インド大使・20年外務審議官・12年内閣総理大臣秘書官)
- 鈴木亮太郎(21年アイスランド大使)
- 滝崎成樹(20年内閣官房副長官補・19年アジア大洋州局長)
- 竹内一之(22年ザンビア大使)
- 垂秀夫(20年中国大使・19年官房長)
- 中前隆博(22年スペイン大使・19年アルゼンチン大使・17年中南米局長)
- 橋本尚文(22年特命全権大使(人権担当兼国際平和貢献担当)・20沖縄大使・18年イラク大使)
- 福島秀夫(21年パナマ大使・18年ヒューストン総領事)
- 前田徹(21年ブルネイ大使)
- 水嶋光一(21年イスラエル大使・19年領事局長)
- 水越英明(24年スウェーデン大使・21年スリランカ大使・20年国際情報統括官)
- 武藤顕(23年ロシア大使・22年外務省研修所長)
- 森美樹夫(23年ニューヨーク総領事・21年領事局長)
- 山元毅(23年ペルー大使・19年グアテマラ大使・17年東京都外務長)
- 宮川学(22年沖縄大使・19年デンマーク大使)
脚注
編集- ^ 令和五年十月二十四日付人事異動 | 外務省
- ^ a b c d 総領事紹介・略歴外務省
- ^ a b c 【私の転機】在シアトル日本国総領事館 総領事 稲垣久生さLighthouse
- ^ a b 毎日フォーラム・霞が関ふるさと記 三重県(上) 2018/4/10 09:48(毎日新聞
- ^ 情報工学科名古屋工業大学
- ^ 名古屋工業大学 大学・大学院案内 2023 23/56
- ^ 稲垣久生さん〜在シアトル日本国総領事SoySource
- ^ 駐ロ大使に武藤氏 8年ぶり交代 駐中国は金杉氏、駐米は山田氏北海道新聞2023年10月24日 19:04
外部リンク
編集- Hisao Inagaki (@hisaoinagaki) - Instagram