秩父別駅

北海道雨竜郡秩父別町にある北海道旅客鉄道の駅

秩父別駅(ちっぷべつえき)は、北海道空知総合振興局雨竜郡秩父別町字秩父別[2]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線である。電報略号チツ事務管理コードは▲121502[2]

秩父別駅
駅舎(2017年8月)
ちっぷべつ
Chippubetsu
北一已 (5.0 km)
(2.4 km) 北秩父別
地図
所在地 北海道雨竜郡秩父別町字秩父別
北緯43度46分7.52秒 東経141度58分3.99秒 / 北緯43.7687556度 東経141.9677750度 / 43.7687556; 141.9677750座標: 北緯43度46分7.52秒 東経141度58分3.99秒 / 北緯43.7687556度 東経141.9677750度 / 43.7687556; 141.9677750
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 8.8 km(深川起点)
電報略号 チツ
チシ(改称前)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
106人/日
-2014年-
開業年月日 1910年明治43年)11月23日[1]
備考 無人駅
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早朝の下り列車1本は当駅を通過する。

歴史

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駅名の由来

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当駅の所在する地名(町名(当時は村名))より。アイヌ語に由来するが諸説ある[9]

旧駅名の「筑紫」も、町名の語源の一つとされる「チクㇱペッ(ci-kus-pet)」(我ら・通る・川=通路のある川)からとられたもので[10][11]、村名に合わせる形で改称された。

駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(石狩沼田方面に向かって左手側、旧1番線)に存在する[10]転轍機を持たない棒線駅となっている[10]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[5]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[5]。駅舎側(西側)が下りの1番線、対向側ホームが上りの2番線となっていた[5]。そのほか1983年(昭和58年)4月時点では1番線の石狩沼田方と2番線の深川方を結ぶ渡り線を1線[5]、1番線の石狩沼田方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[5]。交換設備運用廃止後は1993年(平成5年)3月までに線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[10]

深川駅管理の無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[10]木造駅舎は開業当初から数度の改修を経ていると思われる[12]、1971年(昭和46年)改築[5]有人駅時代からの駅舎が残っている。木製の外壁には劣化が見られる[12]。駅舎とは別棟で、駅前に山小屋風のトイレ棟を有する[12]。ホームは砂利敷きとなっている[12]。1983年(昭和58年)4月時点では駅舎とホームの間に白樺を配した池があった[5]

1935年(昭和10年)の時点で「米で名高い秩父別」と記載され、鍬と銃を持ったヒゲの兵隊と米俵の置かれた田のイラスト入りの駅スタンプ(当時は筑紫駅)が設置されていた[13]。これは当駅初の駅スタンプであった[13]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1981年(昭和56年) (75.5) [5] 1日乗降:151人
1992年(平成04年) (98.0) [10] 1日乗降:196人
2016年(平成28年) 58.0 [JR北 1] 同年度中に留萌駅 - 増毛駅間廃止
2017年(平成29年) 53.6 [JR北 2]
2018年(平成30年) 48.4 [JR北 3]
2019年(令和元年) 39.2 [JR北 4]
2020年(令和02年) 33.6 [JR北 5]
2021年(令和03年) 27.0 [JR北 6]
2022年(令和04年) 21.8 [JR北 7] 同年度末で石狩沼田駅 - 留萌駅間廃止
2023年(令和05年) 20.6 [JR北 8]

駅周辺

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秩父別町の中心駅である。周辺は米どころであり、農業用の倉庫や米穀工場が並ぶ[10]

その他

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  • 2007年(平成19年)5月10日、増毛発深川行き普通列車に乗ろうとした乗客約55人(通学の高校生が主だった)のうち26人が乗り込めず、そのまま置き去りにしたまま列車が発車。残された26人はJR北海道が用意した列車代行タクシーで深川方面に向かった[16]
    • この列車はキハ54形気動車1両(定員64人)で運行されていたものの、急行仕様で混雑しやすく尚且つ(ワンマン運転であったため)客扱いする扉が1箇所に限られていたことから混雑が起こりやすかった。このため、JR北海道では留萌本線でのキハ54の運行を一時中止し、ロングシート拡充や一部座席の撤去など改造を施して再度運用に就かせている。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線(下り始発列車は当駅通過)
北一已駅 - 秩父別駅 - 北秩父別駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 1990年7月1日時点では簡易委託駅(小冊子『HANDBOOK 1990』「駅は旅の出発点」(発行:北海道旅客鉄道、1990年発行)より)、1993年6月時点では完全無人化されている(書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)154ページより。)。

出典

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、867-868頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、230頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179ページより。
  4. ^ a b c d 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)44ページより。
  5. ^ a b c d e f g h i 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)195ページより。
  6. ^ “留萌本線では11駅を停留所化 旭鉄”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1983年10月1日) 
  7. ^ 「通報 ●山口線大歳駅ほか76駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年1月30日、32面。
  8. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)148ページより。
  9. ^ アイヌ語地名リスト セッ~ツキガ P71”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2018年6月10日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)154ページより。
  11. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)105ページより。
  12. ^ a b c d e f g 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)167ページより。
  13. ^ a b 書籍『駅スタンプの旅 SL編』(著:松井信幸、エイ出版社、2004年2月発行)26ページより。
  14. ^ ちっぷゆう&ゆ入口 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月8日閲覧。
  15. ^ 秩父別1丁目”. NAVITIME. 2019年6月8日閲覧。
  16. ^ 「JR留萌線 高校生26人乗れず 「詰めなかった」に疑問の声 混雑原因か」『毎日新聞』2007年5月11日付北海道支社21面(北海道)。

JR北海道

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  1. ^ 駅別乗車人員(2016)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2017年12月8日。オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180817124109/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/koumoku/03.pdf2018年8月17日閲覧 
  2. ^ 留萌線(深川・留萌間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818074206/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/03.pdf2018年8月18日閲覧 
  3. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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