社台牧場
社台牧場(しゃだいぼくじょう)は北海道白老町にある競走馬の生産牧場である。創業者は吉田善助。
種類 | 合名会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒059-0901 北海道白老郡白老町社台375 北緯42度34分16秒 東経141度23分51秒 / 北緯42.57111度 東経141.39750度座標: 北緯42度34分16秒 東経141度23分51秒 / 北緯42.57111度 東経141.39750度 |
業種 | 畜産業 |
法人番号 | 7430003003487 |
事業内容 | 競走馬の生産・育成 |
代表者 | 吉田香代子 |
関係する人物 | 吉田善助(創業者) |
外部リンク | 社台牧場 |
なお、社台牧場と名前が似ている社台ファームは、代表者同士が親戚でありかつては同一組織であったが、現在は全く別の牧場である(後述)[1][2]。
歴史
編集白老牧場時代
編集- 1887年 - 片倉家の主従(添田達吉、日野久橘、泉麟太郎ら)が社台村に牧場地330haの貸与を受け、馬の繁殖を開始[3]。
- 1893年 - 同解散[3]。
- 1898年 - 道内外の資本家(磯嘉伊助、田宮善次郎、安藤源五郎、柴田長道、武富平作ら)が共同で社台村に牧場地の貸付申請を行う。白老牧場という名称で馬の飼育及び品種改良を開始し、1908年には300頭のサラブレットを所持[3]。
徳川牧場時代
編集社台牧場時代
編集- 1928年 - 当時札幌月寒で牛の牧場を経営していた吉田善助が、徳川牧場を十年年賦で購入。社台牧場を創設し、乳牛飼育とサラブレッドの育成を開始。
- 1929年 - 善助がアメリカから種牡馬としてポリグノータス[4][5]、繁殖牝馬としてデッドインデアン等を輸入。
- 1932年 - デッドインデアンの仔であるヨシキタが第1回東京優駿大競走に出走し、16着に敗れる。
- 1935年 - アメリカから種牡馬ステーツマン[6][7]を輸入。初年度産駒であるルーネラ[8]が後に阪神優駿牝馬を制覇。
- 1939年 - 千葉県富里市に40haの土地を購入し、千葉社台牧場を開設。
- 1945年 - 吉田善助が死去。事実上、白老の代表が長男の吉田善一と二男の吉田善二郎、千葉の代表が三男の吉田善哉となる[3]。
- 1947年 - 白老社台牧場の所有権が吉田善一から吉田善伍(吉田善一の長男)に移る。社名を合名会社社台牧場に変更[3]。
- 1955年 - 吉田善哉が代表である千葉社台牧場が社台牧場から独立。後に社台ファームと改名。
独立後の千葉社台牧場の歴史は社台ファームを参照
吉田家との関連
編集主な生産馬
編集括弧内は主な勝ち鞍
1920年代
編集- ユレカ(1929年産:1932年帝室御賞典(札幌))
1930年代
編集- リードアン(1934年産:1938年中山農林省賞典障碍)
- エスパリオン(1935年産:1940年目黒記念(春)、中山記念(秋))
- ゼンサ(1936年産:1940年目黒記念(秋))
- マルタケ(1936年産:1939年京都農林省賞典四歳呼馬、1941年帝室御賞典(春))[10][11]
- エステイツ(1937年産:1941年中山記念(春)、帝室御賞典(秋))[12]
- ルーネラ(繁殖名ブルーネラ)(1937年産:1940年阪神優駿牝馬)[8]
- ステーツ(1938年産:1942年目黒記念(秋))
- ステーツイブキ(繁殖名イブキヤマ)(1939年産:1943年目黒記念(秋))[13][14]
- ロックステーツ(繁殖名ロックフェル)(1939年産:1942年阪神優駿牝馬)[15]
1940年代
編集1950年代
編集- ガイセイ(1950年産:1954年金杯(東))[18]
- カンセイ(繁殖名ジプシーネラ)(1950年産:1953年桜花賞)[19][20]
- ブルレット(1950年産:1953年中山記念)[21][22]
- ナンシーシャイン(1952年産:1955年スプリングステークス、1956年金盃)[23]
- アカツキ(1953年産:1956年クイーンステークス)[24][25]
- ヘキラク(1953年産:1956年皐月賞、1956年クモハタ記念、1957年安田記念)[26][27]
- ミスヤマト(繁殖名ブラックターキン)(1954年産)[28][29]
- ラプソデー(1954年産:1957年菊花賞、1959年安田記念)[30][31]
1960年代
編集- パスポート(1960年産:1963年毎日杯、朝日チャレンジカップ、1964年阪急杯、1965年中京記念)[32][33]
- ヤマヒロ(1961年産:1965年京阪杯)[34][35]
- ブルターニユ(1963年産:1966年京都4歳特別)[36][37]
- マーブルアーチ(1964年産:1967年ゴールドカップ、1968年開設記念)[38][39]
- メリーダンサー(1964年産:1970年京都大障害(秋)、1971年東京障害特別(春))[40][41]
- セプターシロー(1966年産:1969年クイーンカップ)[42][43]
1970年代
編集- リマンドタイコウ(1975年産:1977年青雲賞、東京3歳優駿牝馬)[44][45]
- タマモアサヒ(1976年産:1978年阪神3歳ステークス)[46][47]
- ホーワセキト(1978年産:1981年函館記念)[48][49]
1980年代
編集- ブンゴフォード(1985年産:1988年中津ダービー)[50][51]
- マーキュリーエル(1985年産:1992年サラブレッド大賞典)[52][53]
- シンコウアンクレー(1986年産:1991年中山大障害(春))[54][55]
1990年代
編集- ユウトウセイ(1990年産:1997年京都記念)[56][57]
- ザマハヤブサ(1991年産:1994年しらさぎ賞)[58][59]
- マツノカラー(1993年産:1996年ニューイヤーカップ、栄城賞、佐賀菊花賞)[60][61]
- ダービーレグノ(1998年産:2001年シンザン記念、2003年新潟記念)[62][63]
2010年代
編集関連項目
編集脚注
編集- ^ “会社概要”. 社台ファーム(リクルート). 2024年1月25日閲覧。
- ^ “社台ファーム”. 社台サラブレッドクラブ. 2024年1月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “しらおい再発見”. 白老町活性化推進会議. 2024年1月29日閲覧。
- ^ “ポリグノータス”. JBISサーチ. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “ポリグノータス”. netkeiba. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “ステーツマン”. JBISサーチ. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “ステーツマン”. netkeiba. 2024年5月15日閲覧。
- ^ a b “ルーネラ”. 優駿達の蹄跡. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “社台グループ”. 社台サラブレッドクラブ. 2024年1月25日閲覧。
- ^ “マルタケ”. JBISサーチ. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “マルタケ”. netkeiba. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “エステイツ”. netkeiba. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “イブキヤマ”. JBISサーチ. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “イブキヤマ”. netkeiba. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “ロツクフエル”. JBISサーチ. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “レダ”. JBISサーチ. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “レダ”. netkeiba. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “ガイセイ”. JBISサーチ. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “ジプシーネラ”. JBISサーチ. 2024年5月14日閲覧。
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- ^ “ブルレット”. JBISサーチ. 2024年5月15日閲覧。
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- ^ “マツノカラー”. JBISサーチ. 2024年5月15日閲覧。
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- ^ “ダービーレグノ”. JBISサーチ. 2024年1月25日閲覧。
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- ^ “コミュニティ”. JBISサーチ. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “コミュニティ”. netkeiba. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “レッドラディエンス”. JBISサーチ. 2024年7月7日閲覧。
- ^ “レッドラディエンス”. netkeiba. 2024年7月7日閲覧。
参考文献
編集- 『血と知と地 馬・吉田善哉・社台』 吉川良 1999年 ミデアム出版社 ISBN 4944001592
- 『吉田善哉 倖せなる巨人』 木村幸治 2001年 徳間書店 ISBN 4198613974