クモハタ記念(クモハタきねん)は、日本中央競馬会(NCK、現・JRA)で行われていた競馬重賞競走平地競走)である。第21回以降の正式名称は「TBS杯 クモハタ記念」で、東京放送 (TBS) が優勝杯を提供していた[1]1959年までは4歳馬限定戦。1960年より4歳(現3歳)上のハンデキャップ戦として行われた。

概要

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クモハタ(1936-1953)

中央競馬の顕彰馬クモハタを記念して1951年に創設され、1960年からは中山競馬場の芝1800メートルにて行われる。秋の天皇賞の翌週、中山競馬冬開催のトップを飾る重賞であり、当時3200メートルだった秋の天皇賞や2500メートルの有馬記念距離適性がない短中距離古馬や菊花賞を回避した4歳馬(現3歳)にとっての年末の大一番として行われていた。

1981年から同時期に芝2400メートルのジャパンカップが創設されたこと、ほぼ同条件下で行われていたダービー卿チャレンジトロフィー[注 1]がこの時期に開催が移動したことにより役目を終え、クモハタ記念は1980年をもって廃止されることとなった。

歴代優勝馬

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回数 施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1951年12月16日 クリミノル 牡4 2分05秒 3/5 高橋英夫 柴田恒治郎
第2回 1952年12月28日 ダイコロンブス 牡4 2分06秒 2/5 高橋英夫 柴田恒治郎
第3回 1953年12月27日 イチジヨウ 牝4 2分06秒 1/5 渡辺正人 矢野幸夫
第4回 1954年12月26日 オーセイ 牡4 2分04秒 4/5 保田隆芳 尾形藤吉
第5回 1955年12月18日 ヨシフサ
マサハタ
牡4
牡4
2分04秒 3/5 渡辺正人
古山良司
中村広
田中朋次郎
第6回 1956年12月30日 ヘキラク 牡4 2分05秒 3/5 蛯名武五郎 藤本冨良
第7回 1957年12月29日 ヨシツグ 牡4 2分07秒 1/5 渡辺正人 中村広
第8回 1958年12月28日 トサオー 牡4 2分07秒 1/5 野平祐二 松山吉三郎
第9回 1959年12月27日 ウイルデイール 牡4 2分04秒4 渡辺正人 星川泉士
第10回 1960年12月25日 シヨウザン 牡4 1分54秒7 高橋英夫 鈴木清
第11回 1961年12月10日 ギントシ 牡4 1分51秒1 梶与四松 稲葉幸夫
第12回 1962年12月9日 エムローン 牡5 1分50秒8 山岡忞 高木良三
第13回 1963年12月8日 メイズイ 牡4 1分52秒4 保田隆芳 尾形藤吉
第14回 1964年12月13日 クリベイ 牡4 1分50秒2 保田隆芳 尾形藤吉
第15回 1965年12月12日 ブツシヤン 牡4 1分53秒6 大和田稔 二本柳俊夫
第16回 1966年12月11日 シエスキイ 牡4 1分50秒2 郷原洋行 大久保房松
第17回 1967年9月24日 シエスキイ 牡5 1分49秒6 郷原洋行 大久保房松
第18回 1968年12月8日 アマノガワ 牡4 1分51秒5 嶋田功 稲葉幸夫
第19回 1969年12月7日 ハクエイホウ 牡4 1分50秒3 保田隆芳 尾形藤吉
第20回 1970年12月6日 スイノオーザ 牡4 1分49秒0 郷原洋行 久保田金造
第21回 1971年12月5日 トウショウピット 牡5 1分49秒1 増沢末夫 茂木為二郎
第22回 1972年12月3日 タケデンバード 牡4 1分48秒6 野平祐二 稲葉秀男
第23回 1973年12月2日 ブルスイショー 牡4 1分48秒1 郷原洋行 久保田金造
第24回 1974年12月1日 スルガスンプジョウ 牡4 1分48秒7 蛯沢誠治 成宮明光
第25回 1975年11月30日 ハーバーヤング 牡4 1分50秒6 岡部幸雄 稲葉秀男
第26回 1976年12月5日 ニッポーキング 牡4 1分48秒2 郷原洋行 久保田金造
第27回 1977年12月4日 アマミプリンス 牡4 1分49秒1 大崎昭一 佐藤正二
第28回 1978年12月3日 ニッショウキング 牡4 1分48秒0 増沢末夫 佐藤征助
第29回 1979年12月2日 ヨシノスキー 牡4 1分50秒0 柴田政人 佐藤征助
第30回 1980年11月30日 ドロッポロード 牡4 1分49秒3 中野栄治 荒木静雄
  • 競馬場:第1回 - 第21回 中山競馬場、第22回 東京競馬場、第23回 - 第30回 中山競馬場
  • 距離:第1回 - 第9回 2000m、第10回 - 第30回 芝1800m
  • 出走条件:第1回 - 第9回 サラブレッド系4歳馬、第10回 - 第30回 4歳以上馬
  • 優勝馬の馬齢は旧表記。

参考文献

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  • 「TBS杯クモハタ記念」『中央競馬全競走成績集 【障害・廃止競走編】』日本中央競馬会、2006年、343-387頁。 

脚注

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注釈

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  1. ^ なお、ダービー卿チャレンジトロフィーは1990年より4月の中山競馬開催へ移動している。

出典

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関連項目

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