石場駅
滋賀県大津市にある京阪電気鉄道の駅
石場駅(いしばえき)は、滋賀県大津市松本二丁目にある、京阪電気鉄道石山坂本線の停留場。駅番号はOT10。ここでは、かつて鉄道院大津線に存在した同名の駅についても解説する。
石場駅 | |
---|---|
石山寺方面行ホーム側の改札口(2019年9月) | |
いしば Ishiba | |
◄OT09 京阪膳所 (0.8 km) (0.5 km) 島ノ関 OT11► | |
所在地 | 滋賀県大津市松本二丁目15番6号 |
駅番号 | OT 10 |
所属事業者 | 京阪電気鉄道 |
所属路線 | ▼石山坂本線 |
キロ程 | 5.5 km(石山寺起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,615人/日(降車客含まず) -2019年[1]- |
乗降人員 -統計年度- |
3,210人/日 -2019年[1]- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)3月1日[2][3] |
備考 | 無人駅 |
歴史
編集京阪電鉄 石場駅
編集- 1913年(大正2年)3月1日:大津電車軌道大津(現・びわ湖浜大津駅) - 膳所(現・膳所本町駅)間の開通と同時に開業[2][3][4]。
- 1927年(昭和2年)1月21日:太湖汽船・湖南汽船との合併により琵琶湖鉄道汽船設立[4]。同社の停留場となる[5]。
- 1929年(昭和4年)
- 1930年(昭和5年)9月15日:路線名称を制定、大津線の所属となる[4]。
- 1936年(昭和11年)10月10日:路線名称を改定、石山坂本線の所属に変更[4]。
- 1943年(昭和18年)10月1日:阪神急行電鉄との合併により京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)の停留場となる[4][7]。
- 1949年(昭和24年)12月1日:京阪神急行電鉄からの分離により、現在の京阪電気鉄道の停留場となる[4][7]。
- 1965年(昭和40年)9月26日:移設工事竣工[8]。
- 2003年(平成15年)10月4日:駅員終日配置を一部時間帯配置に変更[3]。
鉄道院 石場駅
編集石場駅 | |
---|---|
いしば | |
◄馬場 (0.8 km) (0.8 km) 紺屋関► | |
所属事業者 | 鉄道院 |
所属路線 | 大津線 |
キロ程 | 0.8 km(馬場起点) |
廃止年月日 | 1913年(大正2年)3月1日 |
- 1880年(明治13年)7月15日:官設鉄道馬場(現・膳所駅) - 大津(現・びわ湖浜大津駅付近)間の開通と同時に開業[9]。
- 1889年(明治22年)7月1日:旅客営業を廃止し貨物取扱のみに変更[9]、駅業務を休止。
- 1898年(明治31年)8月1日:旅客営業を再開[10]。
- 1909年(明治42年)10月12日:路線名称制定により大津線の駅となる[9]。
- 1913年(大正2年)3月1日:大津線としての石場駅を廃止[10]。路線名を東海道本線貨物支線に変更[9]。
なお、大津電車軌道の開業時に、馬場駅 - 大津駅間は東海道本線貨物支線と線路を供用する三線軌条となり[11][12][13][14]、貨物支線が廃止される1969年(昭和44年)11月1日まで使用された(廃止後に撤去)[10][12][14]。
停留場構造
編集相対式ホーム2面2線[15]を有する地上駅。ホーム有効長は2両分[16]。互いのホームは構内踏切で連絡しているが、踏切は自由通路も兼ねており、停留場の南北を徒歩や自転車で通り抜けることができる構造となっている。
きっぷうりば、IC専用簡易改札機が双方のホームに設置されている。かつては坂本比叡山口方面に係員が配置されていたが[2]、2021年時点では無人駅となっている[17]。
のりば
編集ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
駅舎側 | ▼石山坂本線 | 下り | びわ湖浜大津・坂本比叡山口方面[18] |
反対側 | 上り | 石山寺方面[18] |
- ホーム有効長は2両。のりば番号は設定されていない。
利用状況
編集- 乗降客数
停留場周辺
編集- 滋賀労働局
- 大津労働基準監督署
- 大津公共職業安定所(ハローワーク大津)
- 滋賀県大津警察署
- 日本年金機構大津年金事務所
- Oh!Me大津テラス
- 大津中央郵便局
- 大津湖岸なぎさ公園
- 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
- 国道1号
- 湖岸道路(滋賀県道18号大津草津線・滋賀県道102号大津湖岸線)
- 近江鉄道バス「商工会議所前」停留所 - 湖岸線、近江大橋線
隣の停留場
編集かつて存在した路線
編集脚注
編集- ^ a b “令和2年版 大津市統計年鑑 運輸・通信” (PDF). 大津市政策調整部市政情報課. p. 80 (2021年3月). 2021年8月19日閲覧。
- ^ a b c 川島 2009, p. 55.
- ^ a b c 寺田 2013, p. 277.
- ^ a b c d e f g 高橋 2017, p. 28.
- ^ a b 寺田 2013, p. 276.
- ^ 大阪毎日新聞 1929年5月21日朝刊P.7「列車の震動で停車場倒る」
- ^ a b 寺田 2013, p. 275.
- ^ 出典・京阪電気鉄道百周年記念誌「京阪百年のあゆみ」資料編P.149『各駅紹介』より
- ^ a b c d 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 I』JTB、1998年10月1日、148頁。
- ^ a b c 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』JTB、1998年10月1日、54頁。
- ^ 結解 2020, p. 100.
- ^ a b 鉄の道を辿る 京阪膳所〜三井寺(石山坂本線) - 京阪電気鉄道
- ^ “京阪石山坂本線の一部区間は東海道本線だった”. マイナビニュース (2018年6月30日). 2021年9月20日閲覧。
- ^ a b “青函トンネルと同じ 京阪石坂線に存在した第3のレール”. 産経ニュース. (2019年8月9日) 2021年9月20日閲覧。
- ^ 川島 2009, p. 12.
- ^ 寺田 2013, p. 133.
- ^ 大津線駅係員配置時間 - 京阪電気鉄道
- ^ a b “石場駅|駅構内図”. 京阪電気鉄道. 2022年9月19日閲覧。
- ^ 京阪電気鉄道百周年記念誌「京阪百年のあゆみ」資料編P.104『駅別乗降客数の推移』より
参考文献
編集- 川島令三『【図説】日本の鉄道東海道ライン全線・全駅・全配線 第6巻 米原駅 - 大阪エリア』講談社、2009年8月20日。ISBN 978-4-06-270016-0。
- 寺田裕一『改定新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。
- 高橋修『京阪電鉄、叡山電鉄、京福電鉄(嵐電) 1世紀の写真記録』アルファベータブックス、2017年6月5日。ISBN 978-4-86598-826-0。
- 結解善幸『DJ鉄ぶらブックス 031 路線百科 東海道本線』交通新聞社、2020年10月30日。ISBN 978-4-330-08020-8。
関連項目
編集外部リンク
編集- 石場駅 - 京阪電気鉄道
- おけいはん.ねっと|駅情報局:石場駅