真利子哲也
日本の映画監督
真利子 哲也(まりこ てつや、1981年7月12日 - )は、日本の映画監督である。 法政大学文学部日本文学科卒業[1]。東京藝術大学大学院映像研究科修了[2]。
まりこ てつや 真利子 哲也 | |||||||||||
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生年月日 | 1981年7月12日(43歳) | ||||||||||
出生地 | 日本・東京都 | ||||||||||
職業 | 映画監督 | ||||||||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
映画 『イエローキッド』 『NINIFUNI』 『ディストラクション・ベイビーズ』 『宮本から君へ』 ドラマ 『宮本から君へ』 | |||||||||||
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経歴
編集1981年、東京都に生まれる[3]。法政大学在学中より8ミリ映画を撮り始め、2003年に『極東のマンション』、2004年に『マリコ三十騎』を監督し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で2年連続グランプリや第7回京都国際学生映画祭でグランプリを受賞するなど9つの映画祭で賞を受賞し高い評価を受ける[4]。その後、冨永昌敬、小林政広といった映画監督のメイキングディレクターを務め、東京藝術大学大学院映像研究科に入学[5]。
2009年、東京芸術大学大学院修了作品として監督した初の長編映画『イエローキッド』が海外の映画祭で高い評価を受け、修了制作作品ながら異例の一般公開となった[6]。2011年、『NINIFUNI』が第64回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に招待される[7]。
2016年、『ディストラクション・ベイビーズ』で商業映画デビュー[8][9]。第69回ロカルノ国際映画祭最優秀新進監督賞や第38回ヨコハマ映画祭新人監督賞を受賞し、作品も高い評価を受け注目を集めた。
2018年、『宮本から君へ』がテレビドラマ化となり、脚本・演出すべて手掛け、翌年には映画化され監督を務める[10][11]。2019年4月より新進芸術家海外派遣制度により1年間、アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジに留学[12]。この年公開された映画『宮本から君へ』が高い評価を受け、第62回ブルーリボン賞、第32回日刊スポーツ映画大賞、第34回高崎映画祭で監督賞を受賞する[13]。
フィルモグラフィー
編集長編映画
編集- ラッシュライフ(2009年)※ 遠山智子、野原位、西野真伊と共同監督。
- イエローキッド(2009年)
- ディストラクション・ベイビーズ(2016年) ※ 脚本は喜安浩平と共同で担当[8][9]
- 宮本から君へ(2019年)
短編・中編映画
編集- ほぞ(2001年)
- 極東のマンション(2003年)
- 車のない生活(2004年)
- マリコ三十騎(2004年)
- ニコラの橋(2007年)
- NINIFUNI(2011年)
- 緊急事態宣言「MAYDAY」(2020年)
- COYOTE(2021年、CINEMA FIGHTERS project「昨日より赤く明日より青く」内)
テレビ
編集受賞歴
編集- 2010年
- 第20回日本映画プロフェッショナル大賞・新人監督賞 - 『イエロー・キッド』
- 第25回高崎映画祭・若手監督グランプリ - 『イエロー・キッド』
- 2016年
- 第69回ロカルノ国際映画祭・新進監督コンペティション部門・最優秀新進監督賞 - 『ディストラクション・ベイビーズ』[14]
- 第38回ヨコハマ映画祭・新人監督賞 - 『ディストラクション・ベイビーズ』
- 2019年
- 第32回日刊スポーツ映画大賞・監督賞 - 『宮本から君へ』[15]
- 第34回高崎映画祭・最優秀監督賞 - 『宮本から君へ』[16]
- 第62回ブルーリボン賞・監督賞 - 『宮本から君へ』[17]
脚注
編集- ^ “期待の新人監督・真利子哲也監督インタビュー”. ORICON STYLE (2010年1月29日). 2015年8月3日閲覧。
- ^ “東京藝術大学大学院映像研究科・映画専攻第三期生修了制作展GEIDAI#3上映!”. CINEMA TOPICS ONLINE (2009年4月28日). 2015年5月2日閲覧。
- ^ “『NINIFUNI FULL VOLUME ver.』真利子哲也監督インタビュー”. ぴあ関西版WEB. ぴあ (2012年2月24日). 2015年5月2日閲覧。
- ^ “映画監督・真利子哲也の最新作「ディストラクション・ベイビーズ」から考える、真利子映画に固有の〈政治〉とは?”. Mikiki (2016年5月18日). 2018年4月21日閲覧。
- ^ 松丸, 亜希子 (2010年1月26日). “Interview - 001:真利子哲也さん(『イエローキッド』監督)”. Realtokyo. 2013年6月15日閲覧。
- ^ 石飛, 徳樹 (2010年1月25日). “映画ファン超えた視野で 映画監督・真利子哲也”. 朝日新聞. 2013年6月15日閲覧。
- ^ “『NINIFUNI』真利子哲也”. SWI (2016年8月13日). 2018年4月21日閲覧。
- ^ a b “柳楽、菅田、菜奈、虹郎共演の青春群像劇が来夏公開、監督は真利子哲也”. 映画ナタリー (2015年8月3日). 2015年8月3日閲覧。
- ^ a b “柳楽優弥が菅田将暉が…真利子哲也監督の商業映画デビュー作で若き才能が共闘!”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2015年8月3日) 2015年12月11日閲覧。
- ^ “主人公の「熱量」「誠実さ」は今の若者にどう響く? 実写ドラマ化に込めた思い”. 毎日新聞. (2018年4月14日) 2018年4月20日閲覧。
- ^ “池松壮亮×蒼井優「宮本から君へ」映画化! 松山ケンイチらも続投”. シネマカフェ. (2019年1月10日) 2019年1月14日閲覧。
- ^ “平成30年度「新進芸術家海外研修制度」申請及び採択状況”. 文化庁. 2020年4月19日閲覧。
- ^ “作品情報『宮本から君へ』”. 歌―サンズ. 2020年4月19日閲覧。
- ^ “真利子哲也×柳楽優弥「ディストラクション・ベイビーズ」がロカルノ映画祭で受賞”. 映画ナタリー. (2016年8月15日) 2016年8月17日閲覧。
- ^ “日刊スポーツ映画大賞 池松壮亮『宮本から君へ』監督賞&主演男優賞受賞”. クランクイン!. (2019年12月12日) 2019年12月13日閲覧。
- ^ “高崎映画祭、最優秀作品賞に「嵐電」 最優秀主演男優賞は稲垣吾郎さん 授賞式は3月22日”. 毎日新聞 (2020年1月15日). 2020年1月18日閲覧。
- ^ “真利子哲也監督が「宮本から君へ」で監督賞…ブルーリボン賞” (2020年1月28日). 2020年2月3日閲覧。
外部リンク
編集- 真利子哲也 (@TetsuyaMariko) - X(旧Twitter)
- 真利子哲也 - allcinema
- 真利子哲也 - KINENOTE
- Tetsuya Mariko - IMDb