猪高村

日本の愛知県愛知郡にあった村

猪高村(いたかむら)は、愛知県愛知郡にあった

いたかむら
猪高村
名古屋市立猪高小学校東門の前にある、猪高村役場がここにあったことを示す石碑
名古屋市立猪高小学校東門の前にある、猪高村役場がここにあったことを示す石碑
廃止日 1955年昭和30年)4月5日
廃止理由 編入合併
猪高村天白村 → 名古屋市
現在の自治体 名古屋市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
愛知郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 20.24 km2.
総人口 7,550
(愛知県郡市町村勢要覧[1]1950年(昭和25年)10月1日)
隣接自治体 名古屋市、守山市、愛知郡天白村、長久手村日進村
猪高村役場
所在地 愛知県愛知郡猪高村上社字丁田78-2[1]
座標 北緯35度10分37秒 東経137度00分18秒 / 北緯35.17692度 東経137.00494度 / 35.17692; 137.00494座標: 北緯35度10分37秒 東経137度00分18秒 / 北緯35.17692度 東経137.00494度 / 35.17692; 137.00494
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概要

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1906年明治39年)5月に猪子石村高社村が合併し猪高村となった[2]。村名は、猪子石村と高社村の一文字ずつ取った合成地名である。丘陵地であるゆえにため池も多く、産業は農業を中心に養蚕や葉たばこの耕作、亜炭の産出が行われていた。1955年昭和30年)に名古屋市千種区に編入された。現在は名東区[注釈 1]と一部[注釈 2]千種区[注釈 3]になっている。

地理

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尾張丘陵に位置する。名東区#地理も参照。

隣接自治体

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歴史

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沿革

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名古屋市への編入後

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旧猪高村役場は千種区役所猪高支所として、1973年(昭和48年)まで使用された[9]

旧猪高村の地区は名古屋市編入後「猪高村大字○○」から「千種区猪高町大字○○」(千種区に残存した大字猪子石・猪子石原の一部を除き名東区が分区後は「名東区猪高町大字○○」)に変更された。

村内唯一の小学校・中学校である猪高村立猪高小学校・猪高中学校はそのまま名古屋市立猪高小学校・猪高中学校と改称された。また、猪高保育園は名古屋市猪高保育園との名称で呼ばれるようになった。

猪高村農業協同組合は猪高町農業協同組合となった後、2000年平成12年)に名古屋市農業協同組合と合併してなごや農業協同組合(JAなごや)となった。

人口の変遷

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猪高村域に相当する地域の人口

1912年(大正元年) 4,267人[10]
1916年(大正5年) 5,044人[10]
1917年(大正6年) 4,852人[10]
1950年(昭和25年) 7,550人[1]

警察

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警察の出先機関として、村内には鍋屋町警察署猪高村一社駐在所(字一社)と同警察署猪高村猪子石駐在所(大字猪子石)の2駐在所が設置されていた[11]

交通

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村内に鉄道路線なし。

名古屋市編入後の1969年(昭和44年)に、名古屋市営地下鉄東山線が旧村域に延伸開業し、旧村域に4駅(藤が丘本郷上社[注釈 7]一社)が設置された。2005年平成17年)には藤が丘駅を起点に愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)も開業している。なお、旧村域のすぐ近くに、名古屋市営地下鉄名城線茶屋ヶ坂駅2003年(平成15年)に開業している。

また、旧村域に東名高速道路 名古屋インターチェンジ1968年(昭和43年)に設置された[注釈 8]

猪高村に関する資料

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  • 猪高村誌 - いくつかのヴァージョンがあるが、大きく分けて、新・旧の2つがある。
  • のびゆく 名東区 - 名東区の誕生5年を記念して発刊された。
  • 名東区制20周年記念誌 - 名東区の誕生20年を記念して発刊された。
  • 猪子石今昔 - 猪高村猪子石地区についての詳しい記述。
  • 矢田川物語 - 一部猪高村猪子石原地区についての記述。
  • 香流川物語 - 猪高村香流川流域についての詳しい記述。
  • 千種村物語 - 猪高村猪子石地区西部についての記述。
  • 猪高村物語 - 猪高村全域についての詳しい記述。

脚注

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注釈

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  1. ^ 現在の名東区には旧・天白村の一部も含まれる。
  2. ^ 当時の宮根学区は地元の希望で千種区に残留。なお、旧猪高村の西端は名古屋市立千種中学校東海病院のあるあたりである。
  3. ^ さらに後の境界変更で、ごくわずかな地域が東区に編入された。鍋屋上野町の記事を参照。また1995年(平成7年)12月に名東区猪高町大字高針の一部が天白区鴻の巣一丁目に編入されている。
  4. ^ 現在の名東区東区と隣接しない。
  5. ^ 奇しくも5月10日は「名東の日」とされている(5月の英語Mayと10の語呂合わせ[4]
  6. ^ 三菱重工業名古屋発動機製作所(現・ナゴヤドーム)など。なお、三菱重工業の敷地自体は一部が猪高村にもかかっていた[7]
  7. ^ 藤が丘延伸から1年遅れの1970年(昭和45年)に開業。
  8. ^ 同時に名古屋市中心部 - 名古屋IC - 長久手とを結ぶ大通り(後の東山通グリーンロード)が開通した。

出典

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参考文献

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  • 愛知郡役所 編『尾張国愛知郡誌』愛知郡役所、1923年2月28日。NDLJP:978638 
  • 愛知県総務部統計課 編『愛知県郡市町村勢要覧』愛知県統計協会、1951年。 

関連項目

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