洪爽義
洪 爽義(ほん あきよし、本名: 洪 奭義〈ホン ソッギ、韓国語: 홍 석의〉、1986年8月10日 - )は、関西棋院所属の囲碁棋士。五段。韓国の全羅南道木浦市出身、森野節男九段門下。
洪爽義 五段 | |
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名前 | 洪爽義 |
生年月日 | 1986年8月10日(38歳) |
プロ入り年 | 2015年 |
出身地 | 全羅南道木浦市 |
所属 | 関西棋院 |
師匠 | 森野節男 |
段位 | 五段 |
概要 |
経歴
編集小学1年生、6歳の頃に父親から教わって囲碁を始めた[1][2]。韓国でも各種アマチュア棋戦で優勝するなど強豪アマとして活躍したが、一方で郷里を離れてまで囲碁の勉強に勤しむことには抵抗があり、韓国棋院で院生になることはなかった[2]。京畿大学在学中の2008年には、第6回世界学生囲碁王座戦で準優勝[3]。父親からは囲碁だけではいけないとして日本語も教わっており、大学では日本語や日本文学を専攻した[2][4]。
2011年4月、日本文学の勉強や囲碁普及のために渡日[1][2]。日本のアマチュア棋戦では朝日アマ名人戦で2011-2014年4連覇、アマ竜星戦で2012-2014年3連覇、アマ本因坊戦で2013-2014年2連覇と各タイトルを総なめにした。アマチュアタイトル保持により出場した阿含・桐山杯では、第20期(2013年)・第21期(2014年)ともプロアマ混合の予選を突破し本戦に進出[5][6]。アマ竜星戦優勝により出場した2014年の第24期竜星戦でも、本戦ブロックでプロを相手に7連勝し決勝トーナメントに進出している(1回戦で趙治勲九段に敗退)[7]。
2015年4-5月、関西棋院の研修棋士試験を受け、渡辺貢規初段・谷口徹二段に連勝(ともに互先)[8]。同年7月1日付で、研修棋士として28歳で入段を果たす[9]。棋士登録名は洪爽義とした。
2017年、第43期碁聖戦で自身初の七大棋戦本戦進出(1回戦で張栩九段に敗退)[10]。第20回本因坊秀策杯(非公式戦)で優勝。2019年には第45期天元戦で本戦ベスト8まで進出した(準々決勝で余正麒八段に敗退)[11]。
2020年には第45期棋聖戦Cリーグで5勝0敗の首位となり、挑戦者決定トーナメントに進出。Bリーグ1位の芝野虎丸九段に挑んだが敗退[12]。2021年の第46期棋聖戦B1リーグでは5勝2敗の2位となり、Aリーグへ昇格[13]。
2022年、第48期天元戦では本戦ベスト4まで進出(準決勝で一力遼棋聖に敗退)[14]。一方で、第47期棋聖戦Aリーグでは0勝7敗で降格と苦い結果になった[15]。
棋歴
編集良績等
編集受賞歴
編集- 関西棋院賞 道玄賞(殊勲賞)1回(2019年)
- 同賞 連勝賞 1回(2017年)
昇段履歴
編集- 2015年7月 入段
- 2017年11月 二段
- 2019年10月 三段
- 2021年1月 四段
- 2022年1月 五段
脚注
編集- ^ a b “朝日アマチュア囲碁名人戦4連覇、全日本アマチュア本因坊決定戦2連覇の洪奭義さんに箕面市長表彰!”. 撮れたて箕面ブログ (2014年10月14日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ a b c d “第6回朝日アマ囲碁名人戦 ひと/洪ソッ義さん(24) 韓国出身3人目のアマ名人になった”. 朝日新聞デジタル (2011年7月27日). 2023年1月22日閲覧。
- ^ “第6回世界学生囲碁王座戦”. 全日本学生囲碁連盟ホームページ (2021年8月26日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ “第6回朝日アマ囲碁名人戦全国大会 韓流24歳「若い大会」制す/朝日アマ囲碁名人戦 初出場の洪さん優勝”. 朝日新聞デジタル (2011年7月27日). 2023年1月22日閲覧。
- ^ “第20期 阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦”. 日本棋院. 2022年11月23日閲覧。
- ^ “第21期 阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦”. 日本棋院. 2022年11月23日閲覧。
- ^ “第24期 竜星戦”. 日本棋院. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “洪ソッ義アマがプロ試験に挑む! 関西棋院 研修棋士試験 ライブ中継”. パンダネット. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “7/1付 洪 爽義(アキヨシ)新初段誕生”. 関西棋院 (2015年7月1日). 2022年11月1日閲覧。
- ^ “第43期 碁聖戦”. 日本棋院. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “第45期 天元戦”. 日本棋院. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “第45期 棋聖戦”. 日本棋院. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “第46期 棋聖戦”. 日本棋院. 2022年11月1日閲覧。
- ^ “第48期 天元戦”. 日本棋院. 2022年11月23日閲覧。
- ^ “第47期 棋聖戦”. 日本棋院. 2022年11月23日閲覧。