東原公園
東原公園(ひがしはらこうえん)とは、東京都青梅市今寺にある都市計画公園である。
東原公園 | |
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所在地 | |
運営者 | 青梅市教育委員会 |
設備・遊具 | あり(サッカー場・プール併設) |
駐車場 | 57台 |
アクセス | JR青梅線 小作駅 |
施設
編集テニスコート、サッカー、グラウンド、プールがあり、スポーツ特化型の公園である。遊具などはない。敷地は大きく南北に2分され、北側に「東原公園水泳場」(プール施設)、南側に「東原公園球技場」(グラウンド)が配置される。また、敷地の北東隅に事務所や更衣室がある管理棟があり、敷地東側の道路に沿った部分には駐車場が設けられている。
東原公園水泳場
編集1977年9月から建設が進められ[1]、1978年7月8日に開場した[2]。青梅市内のプールとしては釜の淵公園水泳場に次ぐ2つ目のプール開設となった[1]。開設時には水泳教室が開かれ、木原光知子がコーチを務めた[3]。
2018年現在、青梅市にある3つの市営プール(東原公園水泳場、わかぐさ公園こどもプール、沢井市民センタープール)の内、最も大規模なプールで、利用者も最も多い[4]。平成28年度のプール利用者は5万3826人[4]。2014年4月からはフクシ・エンタープライズが指定管理者として運営を行っており[5][6]、指定管理者の自主事業として各種イベントが開催されている[4]。主なイベントとしては、プール縁日、水の安全講習会や、小学生の泳力検定、ワンポイントレッスン、一日ライフガード体験などが行われている[4]。指定業者へ青梅市が支払った管理運営費は平成12年で4903万6376円だった[7]。
設置より30年以上が経過しており、ポンプや消毒施設を含めた施設全体の老朽化が問題となっている[8]。1997年(平成9年)にはプールサイドの補修予算が組まれた[9]。平成13-14年には2か年計画で1億3500万円をかけてウォータースライダーが更新され[10]、2002年夏からは長さ63.5mの曲線スライダーが追加された[11]。2017年には塩素タンクの更新が実施されることになった[8]。プールの営業時間は午後6時まであるが、プールの利用者を増やすためにプールのナイター営業が市議会で検討されたが、照明設備の不備などの安全面の懸念から断念されている[4]。議会での議論では、隣接する東原公園球技場のナイター照明を使用してプールの照度を確保する案も検討されたが、照明の死角になるプールがあったり、近隣住宅への夜間騒音も危惧され実施に至っていない[4]。
設置プール
編集更衣室は公園敷地の北東にある管理棟の中に設置されている[8]。
- 流れるプール (周囲176.8m 幅5-7m 水深110cm)
- 直線スライダー (3レーン(長さ20m 高さ6m))
- 曲線スライダー (1レーン(長さ63.5m 高さ6.96m))
- 25メートルプール (25m×15m 水深100-120cm)
- 幼児用プール (23m×17m 水深10-50cm)
利用者統計
編集年 | 開設期間 | 入場人員(人) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
大人 | 小人 | 計 | ||||
1978年 | 7月8日〜8月31日 | 54日 | 41094 | 87494 | 128588 | [13] |
1979年 | 7月14日〜8月31日 | 49日 | 22971 | 58136 | 81107 | [14] |
1980年 | 7月12日〜8月31日 | 11802 | 41855 | 53657 | [15] | |
1981年 | 7月11日〜8月31日 | 50日 | 24987 | 72614 | 97601 | [16] |
1982年 | 7月10日〜8月31日 | 48日 | 22067 | 70743 | 92810 | [17] |
1983年 | 7月9日〜8月31日 | 50日 | 19651 | 67236 | 86887 | [18] |
1984年 | 7月14日〜8月31日 | 49日 | 25939 | 79507 | 105446 | [19] |
1985年 | 7月13日〜8月31日 | 50日 | 23074 | 70507 | 93581 | [20] |
1986年 | 7月12日〜8月31日 | 49日 | 15303 | 67042 | 82345 | [21] |
1988年 | 7月9日〜8月31日 | 38日 | 13443 | 42695 | 56138 | [22] |
1989年 | 7月8日〜8月31日 | 43日 | 15385 | 54043 | 69428 | [23] |
1990年 | 7月14日〜8月31日 | 48日 | 21726 | 66807 | 88533 | [24] |
1991年 | 7月13日〜8月31日 | 43日 | 13157 | 37328 | 50485 | [25] |
1992年 | 7月11日〜8月31日 | 42日 | 19583 | 48085 | 67668 | [26] |
1993年 | 7月10日〜8月31日 | 37日 | 11347 | 30281 | 41628 | [27] |
1995年 | 7月8日〜8月31日 | 51日 | 25037 | 54850 | 79887 | [28] |
1996年 | 7月13日〜9月1日 | 45日 | 15071 | 37139 | 52210 | [29] |
1997年 | 7月12日〜8月31日 | 44日 | 16552 | 37411 | 53963 | [30] |
1998年 | 7月11日〜8月31日 | 43日 | 12824 | 30536 | 43360 | [31] |
東原公園球技場
編集1981年3月開設。水泳場に隣接して存在し、夜間照明設備を備えている[4]。野球には対応していない。市内の市民サッカーチーム、ソフトボールチームが主に使用する[32]。2016年4月からは、水泳場の指定管理者でもあるフクシ・エンタープライズがNTTファシリティーズとともに構成する青梅市スポーツ施設運営パートナーズが指定管理者として運営にあたっている[5]。指定管理者制度での運営となり、グラウンド整備状態が改善されるなどのメリットが見出されるようになった[32]。更衣室がなく、水飲み場の数も球技場近くのものは1カ所のみ(公園全体でも3カ所のみ)と、施設面での不足が指摘されている[32]。青梅市営のサッカー場は、ここと青梅市民球技場の二ヶ所[33]。後述のように夏季はプール利用者の駐車場となるので、プールの営業が終了した夜間のみの利用となるが[33]、車によって転圧されてしまったグランドでの球技に怪我を懸念する声もある[33]。
年 | 利用回数 | 利用人員 | 使用可能回数 | 稼働率 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1982年 | 501 | 10630 | 20.3% | [34] | ||
1983年 | 781 | 19321 | 21.1% | [18] | ||
1984年 | 545 | 14997 | 14.7% | [19] | ||
1985年 | 568 | 17772 | 15.4% | [20] | ||
1986年 | 昼 | 645 | 15019 | 2440 | 26.4% | [35] |
夜 | 280 | 5564 | 1328 | 21.1% | ||
1988年 | 昼 | 533 | 27620 | 2240 | 23.8% | [36] |
夜 | 355 | 7156 | 1110 | 32.0% | ||
1989年 | 昼 | 535 | 33633 | 2416 | 22.1% | [23] |
夜 | 425 | 10246 | 1208 | 35.2% | ||
1990年 | 昼 | 423 | 25408 | 2400 | 17.6% | [24] |
夜 | 478 | 9950 | 1318 | 36.3% | ||
1991年 | 昼 | 435 | 21391 | 2480 | 17.5% | [25] |
夜 | 521 | 10808 | 1340 | 38.9% | ||
1992年 | 昼 | 385 | 18159 | 2448 | 15.7% | [37] |
夜 | 641 | 12884 | 1330 | 48.2% | ||
1993年 | 昼 | 666 | 18124 | 2416 | 27.6% | [38] |
夜 | 903 | 17916 | 1332 | 67.8% | ||
1995年 | 昼 | 800 | 27809 | 2352 | 34.0% | [39] |
夜 | 874 | 20959 | 1270 | 68.8% | ||
1996年 | 昼 | 782 | 26242 | 2154 | 36.6% | [29] |
夜 | 831 | 19648 | 1174 | 70.8% | ||
1997年 | 昼 | 716 | 20707 | 2266 | 31.6% | [40] |
夜 | 630 | 14656 | 1217 | 51.8% | ||
1998年 | 昼 | 838 | 15181 | 2288 | 36.6% | [41] |
夜 | 751 | 15267 | 1244 | 60.4% |
駐車場
編集駐車場は57台で、無料で使用できる[32]。7-8月のプール営業期間中は、球技場を駐車場として転用し、最大303台が駐車可能である。公園の設備維持費の捻出のため、駐車場を有料化することが検討されているが、駐車場入り口に無人機械式の徴収ゲートを設置すると、管理・委託費などで逆に赤字となるために有料化に踏み切れていない[32]。
拠点とするスポーツチーム
編集周辺施設
編集アクセス
編集自動車
編集高速道路
- C4 首都圏中央連絡自動車道 青梅IC
一般道
鉄道
編集バス
編集関連項目
編集出典
編集- ^ a b 「今年は流れるプールで泳げるぞ! 東原公園プール」『広報おうめ』第384号、青梅市役所市民懇話室、1978年6月15日、1ページ。
- ^ 「流れるプール開設 青梅」『朝日新聞』1978年(昭和53年)7月9日付東京本社朝刊20面(多摩)。
- ^ 「涼は流水に乗って 青梅 東原公園プール開場」『読売新聞』1978年(昭和53年)7月9日付東京本社朝刊23面(多摩)。
- ^ a b c d e f g h 平成29年定例会9月 定例議会 】09月04日-07号 p97 2018年2月10日閲覧
- ^ a b 青梅市指定管理者導入施設一覧(平成29年4月1日現在)
- ^ 『建通新聞』2013年12月25日付2面。
- ^ 青梅市【平成12年9月決算審査特別委員会】 09月21日-03号 p49 2018年2月10日閲覧
- ^ a b c 平成29年3月 青梅市予算決算委員会 03月15日-04号 P145 2018年2月10日閲覧
- ^ 平成9年3月 定例会(第1回) 】 02月27日-01号 p16 2018年2月10日閲覧
- ^ 【平成13年9月青梅市補正予算審査特別委員会】09月18日-01号P12018年2月10日閲覧
- ^ 「今年の夏はスライダーに挑戦だ 東原公園プールに新スライダーが登場」『広報おうめ』第961号、青梅市役所秘書広報課、2002年7月1日、1ページ。
- ^ 東原公園水泳場 青梅市 青梅市ホームページ 2018年2月24日閲覧
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和53年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1979年、158ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和54年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1980年、150ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和55年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1981年、150ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和56年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1982年、148ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和57年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1983年、154ページ。
- ^ a b 『青梅市の社会教育―昭和58年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1984年、158ページ。
- ^ a b 『青梅市の社会教育―昭和59年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1985年、148ページ。
- ^ a b 『青梅市の社会教育―昭和60年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1986年、148ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和61年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1987年、148ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和61年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1989年、145ページ。
- ^ a b 『青梅市の社会教育 平成元年版』青梅市教育委員会、1990年、153ページ。
- ^ a b 『青梅市の社会教育 平成2年版』青梅市教育委員会、1991年、149ページ。
- ^ a b 『青梅市の社会教育 平成3年版』青梅市教育委員会、1992年、158ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成4年版』青梅市教育委員会、1993年、161ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成5年版』青梅市教育委員会、1994年、157ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成7年版』青梅市教育委員会、1996年、146ページ。
- ^ a b 『青梅市の社会教育 平成8年版』青梅市教育委員会、1997年、148ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成9年版』青梅市教育委員会、1998年、141ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成10年版』青梅市教育委員会、1999年、136ページ。
- ^ a b c d e 【青梅市平成28年定例会12月定例議会】12月05日-02号 2018年2月10日閲覧
- ^ a b c 【平成18年9月青梅市決算審査特別委員会】10月02日-06号 p327 2018年2月10日閲覧
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和57年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1983年、153ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和61年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1987年、124ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育―昭和63年度社会教育事業報告―』青梅市教育委員会、1989年、145ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成4年版』青梅市教育委員会、1993年、160ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成5年版』青梅市教育委員会、1994年、156ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成7年版』青梅市教育委員会、1996年、145ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成8年版』青梅市教育委員会、1998年、140ページ。
- ^ 『青梅市の社会教育 平成10年版』青梅市教育委員会、1999年、135ページ。
外部リンク
編集座標: 北緯35度47分37.8秒 東経139度18分5.8秒 / 北緯35.793833度 東経139.301611度