尾道市立久保小学校
尾道市立久保小学校(おのみちしりつ くぼしょうがっこう)は、広島県尾道市東久保町にある[1]公立小学校。
尾道市立久保小学校 | |
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北緯34度24分52秒 東経133度12分28秒 / 北緯34.41439度 東経133.20765度座標: 北緯34度24分52秒 東経133度12分28秒 / 北緯34.41439度 東経133.20765度 | |
過去の名称 |
小学温柔舎 尾道東小学校 尾道尋常小学校 第一尾道尋常小学校 尾道市久保尋常高等小学校 尾道市久保国民学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 尾道市 |
併合学校 |
小学集成館 小学金声館 尾道高等小学校 尾道市立筒湯小学校 |
校訓 | 温柔敦厚 |
設立年月日 | 1873年(明治6年) |
共学・別学 | 男女共学 |
学期 | 3学期制 |
学校コード | B134210001170 |
所在地 | 〒722-0043 |
広島県尾道市東久保町13番19号[1] | |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
歴史
編集尾道市内の小学校の中では一番長い歴史を持つ。1873年(明治6年)に創立。現校名となったのは学制改革の行われた1947年(昭和22年)。2013年(平成25年)に創立140周年を迎えた。後述のとおり、2025年に他の市立小学校2校と統合され、新たな小学校に再編される予定である。
沿革
編集- 1873年(明治6年)- 土堂町の天寧寺に「小学温柔舎」が創立。
- 1875年(明治8年)- 久保町石井宅の小学玉振館、高森宅の小学清風舎、高垣宅の小学三省館の3校が統合の上、「小学集成館」となる。
- 1876年(明治9年)- 常称寺の小学金声館を統合の上、「尾道東小学校」に改称。久保町の勧商場に移転。
- 1887年(明治20年)4月 - 前年施行の小学校令を受け、尾道北小学校と統合の上、尋常科(修業年限4年)を設置し、「尾道尋常小学校」に改称。
- 1897年(明治30年)- 現在地に木造校舎が完成し、移転を完了。
- 1900年(明治33年)4月 - 「第一尾道尋常小学校[2]」(尋常科4年)に改称。
- 1908年(明治41年)4月 - 小学校令の改正により、義務教育年限(尋常科の修業年限)が4年から6年に延長されたため、尋常科5年を設置。
- 1909年(明治42年)4月 - 尋常科6年を設置。3年生の男子71名と女子47名が、第二尾道尋常小学校へ転出[3]。
- 1920年(大正9年)4月 - 尾道高等小学校[4]を統合の上、「尾道市久保尋常高等小学校」(尋常科6年・高等科2年)と改称。
- 1925年(大正14年)- 講堂が完成。
- 1929年(昭和4年)- 校舎改築のため、講堂と筒湯尋常小学校で分散授業を実施。
- 1933年(昭和8年)- 改築校舎が完成し移転を完了。校旗を制定。
- 1935年(昭和10年)- 校歌を制定。
- 1941年(昭和16年)4月1日 - 国民学校令の施行により、「尾道市久保国民学校」と改称。尋常科を初等科に改める(初等科6年・高等科2年)。
- 1947年(昭和22年)
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 尾道市立久保幼稚園を併設。
- 1960年(昭和35年)- 尾道市内では初めて25mプールが完成。
- 1963年(昭和38年)4月1日 - 障害児学級を開設。
- 1973年(昭和48年)- 創立100周年を迎える。体育館と幼稚園舎が完成。
- 1990年(平成2年)- プールの全面改修工事が完了。
- 1991年(平成3年)- 家庭科調理実習室を設置。
- 1993年(平成5年)- 温柔敦厚室(学習資料室)・コンピュータ教室を設置。
- 1996年(平成8年)4月1日 - 養護学級を設置。
- 2000年(平成12年)4月1日 - 尾道市立筒湯小学校[5](北緯34度24分46.3秒 東経133度12分36.8秒 / 北緯34.412861度 東経133.210222度)を統合。
- 2003年(平成15年)- 土曜教室を開始。
- 2021年(令和3年) - 3月をもって従来の校舎の使用を取りやめ、4月からは尾道市立久保中学校敷地内の仮設校舎に移転。
通学区域
編集- 住所上記で「広島県尾道市」の後に「尾崎本町、尾崎町、久保一丁目(1番-3番除く)、久保二丁目、久保三丁目、東久保町、西久保町(1-7番、11-30番、31番(6号・7号・9号除く)、防地町(26番8号除く)、久保町、長江三丁目(27番7号)、高須町(993-1028番地2、1029-1068番地、1076-1079番地、1081-1095番地、1105番地1-2、1168-1169番地、1342番地、2119-2169番地(2136番地7、2137番地4除く)、2187-2389番地)」が続く地域。中学校区は基本的に尾道市立久保中学校[6]。
校訓・校章・校歌他
編集- 校訓
- 「温柔敦厚」
- 校章
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- 中央に校名の「久保」(縦書き)を置いている。
- イメージキャラクター
- 「久保龍」
移転統合計画
編集2019年11月に尾道市は校舎の耐震化が困難であることや土砂災害の危険性もあるとして、当校と尾道市立土堂小学校・尾道市立長江小学校を2020年度(2021年3月末)をもって閉校する方針を明らかにした[7][8]。3校を統合した新しい小学校を久保小学校の敷地に建設して2023年に開校する予定で、その間の2年間については旧3校の通学区の児童は尾道市立栗原小学校と尾道市立山波小学校に通学する形と当初市は発表したが[7]、各校の保護者などからの批判が相次ぎ[9]、本校については尾道市立久保中学校の敷地に仮設校舎を建設して2021年度から新しい小学校が完成するまで使用する形に変更された[10]。その後、2022年11月に尾道市教育委員会は、これら3つの小学校と2つの中学校を小中一貫校として統合した小学校と中学校各1校を2025年4月に開校する方針を明らかにし、小学校は尾道市立長江中学校、中学校は久保中学校の敷地に設置されることとなった[11]。統合先の学校名は、2024年1月に開校準備委員会で「尾道みなと小学校」に案が絞られ[12]、同年3月19日の尾道市議会で学校設置条例改正案が可決されて正式に決定した[13]。学校の統合自体に関する議案は同年9月20日の市議会で可決成立した[14]。
一方、2021年3月をもって使用を取りやめた旧校舎(1933年竣工)について尾道市長の平谷祐宏は、小中学校の移転統合議案が市議会で可決した翌日の2023年9月21日、地元の要望に基づいて耐震補強を実施した上での活用を検討する見解を示した[15]。
アクセス
編集- 最寄りの鉄道駅
- 最寄りのバス停留所
- おのみちバス 「東高前」にて下車
周辺
編集- 広島県立尾道東高等学校
- 尾道市立中央図書館
- るり保育所・おのみち生涯学習センター・師友塾高等学校(2017年3月31日廃校) - 旧・尾道市立筒湯小学校校地)
- 西郷寺
- 海徳寺
- 浄土寺
- 久保八幡神社
- 熊脇神社
脚注
編集- ^ a b 後述の通り、2021年4月からは防地町の久保中学校敷地内の仮設校舎に移転している。
- ^ 第二尾道尋常小学校(現・尾道市立土堂小学校)の新設による改称。なお1908年(明治41年)には尾道市立長江小学校の前身となる第三尾道尋常小学校が開校。
- ^ 土堂小学校の歴史 - 尾道市立土堂小学校ウェブサイト
- ^ 1873年(明治6年)海福寺に「小学敦厚舎」として創立。1876年(明治9年)に「尾道西小学校」と改称。1887年(明治20年)4月に 「尾道高等小学校」に改称。
- ^ 筒湯の読みは「つつゆ」。1920年(大正9年)に「尾道市筒湯尋常小学校」として東久保町(現・尾道市立中央図書館の敷地)に創立。1927年(昭和2年)に校舎が完成し移転を完了。1941年(昭和16年)に「尾道市筒湯国民学校」、1947年(昭和22年)に「尾道市立筒湯小学校」に改称。2000年(平成12年)3月末に閉校。なお校舎は小津安二郎監督の映画「東京物語」(1953年(昭和28年))に登場した。
- ^ 通学地域一覧表 (PDF) - 尾道市ウェブサイト
- ^ a b “広島)尾道市の3小学校、21年春に閉校 23年春統合”. 朝日新聞. (2019年11月9日) 2021年3月29日閲覧。
- ^ “3小学校統合 レトロ校舎、解体へ 尾道市「耐震化は困難」/広島”. 毎日新聞. (2019年11月6日) 2021年3月29日閲覧。
- ^ “3小統廃合計画 児童転校見直し、市長「ありうる」尾道/広島”. 毎日新聞. (2019年11月22日) 2021年3月29日閲覧。
- ^ たんぽぽ No.118 (PDF) - 尾道市立久保小学校育友会(2021年3月)2021年3月29日閲覧。
- ^ “尾道市中心部 小学校3校と中学校2校が統合 一貫校へ”. NHK広島放送局. (2022年11月22日) 2023年2月9日閲覧。
- ^ 久保・長江中学校区に係る小中一貫教育校 開校準備委員会だより No.5 (PDF) - 久保・長江中学校区に係る小中一貫教育校開校準備委員会(2024年1月24日)2024年8月24日閲覧。
- ^ “「尾道みなと小」「尾道みなと中」名称決まる 市議会が議案可決、制服と体操服の支給も”. 中国新聞. (2024年3月19日) 2024年8月24日閲覧。
- ^ “尾道市中心部の5小中学校、統合再編決まる 市議会が関連議案を可決”. 中国新聞. (2023年9月20日) 2024年8月25日閲覧。
- ^ “廃校になる久保小校舎の活用検討 尾道市長表明”. 中国新聞. (2023年9月21日) 2024年8月25日閲覧。