小泉文夫音楽賞(こいずみふみおおんがくしょう、英語: Fumio Koizumi Prize)は、民族音楽学における業績に対して、1989年より、日本の東京で授与されている国際的な学術賞公益信託小泉文夫記念民族音楽基金が、例年、小泉の誕生日とされる4月4日に発表している[1]。受賞者は、賞状と賞金を受け取る。受賞者は授賞式に出席する義務があり、受賞講演をおこなうとともに、自身が選んだ日本のいずれかの大学においても別途講演をおこなう義務をもつが、実際には、授賞式への欠席、講演の代読がおこなわれた例もある[2]

小泉文夫音楽賞
日本の旗 日本
主催公益信託小泉文夫記念民族音楽基金
初回1989年
最新回2021年
公式サイトwww.geidai.ac.jp/labs/koizumi/award.html

候補者と選考

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例年秋に、その年度の受賞候補者の推薦を、世界各地の民族音楽研究機関や関連領域の有識者に依頼し、それに基づいて選考委員会が受賞者を決定する[3]

歴史

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小泉文夫記念民族音楽基金は、小泉文夫1927年-1983年)教授の未亡人であった小泉三枝子(加古三枝子)が、1989年10月11日に、亡き夫の民族音楽学に捧げた生涯を記念し、この分野において重要な貢献をした個人や団体を顕彰するために設立したものである。第1回の小泉文夫音楽賞は、翌年1990年4月にイギリスの民族音楽学者ジョン・ブラッキング英語版東京芸術大学民族音楽ゼミナールに授与された[4]。本賞の顕彰活動は、第31回授賞式(2021年6月3日に東京で開催)をもって終了となった[1][5]

2021年までに、42人、6団体が受賞した[1]。受賞者とその受賞理由の一覧は、賞の公式サイトに公開されている[1][6]。第21回 2009年以降の受賞講演のテキストも、ウェブサイトで公開されている[1]

受賞者一覧

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各年度の授賞式は、翌年春におこなわれる[1]

第1回 1989年度

第2回 1990年度

第3回 1991年度

第4回 1992年度

第5回 1993年度

第6回 1994年度

第7回 1995年度

第8回 1996年度

第9回 1997年度

第10回 1998年度

第11回 1999年度

第12回 2000年度

第13回 2001年度

第14回 2002年度

第15回 2003年度

第16回 2004年度

第17回 2005年度

第18回 2006年度

第19回 2007年度

第20回 2008年度

第21回 2009年度

第22回 2010年度

第23回 2011年度

第24回 2012年度

第25回 2013年度

第26回 2014年度

第27回 2015年度

第28回 2016年度

第29回 2017年度

第30回 2018年度

第31回 2019年度:授賞式は本来2020年6月11日に開催予定だったが、新型コロナ感染予防のため1年延期され、翌2021年6月3日開催の授賞式も、感染予防のため無観客で開催された[5]

脚注

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  1. ^ a b c d e f 音楽賞.
  2. ^ 音楽賞, 第21回・第22回.
  3. ^ 音楽賞, > 小泉賞の選考について.
  4. ^ 年譜, 1990年(平成2年).
  5. ^ a b 最終授賞.
  6. ^ Prize.
  7. ^ 小柴はるみ - researchmap
  8. ^ "東儀季信". 新撰 芸能人物事典 明治~平成. 日外アソシエーツ.

参考サイト

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外部リンク

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  • 公式ウェブサイト 小泉文夫音楽賞 / 小泉文夫記念資料室 - Koizumi Fumio Memorial Archives - 東京藝術大学(日本語)(英語)