宇佐美勝夫

日本の政治家宇佐美勝夫うさみかつお
生年月日	1869年6月21日
没年月日	1942年12月26日（73歳没）
出身校	帝国大学法科大学政治学科卒業; （現・東京大学）
前職	満州国国務顧問
所属政党	同和会
称号	従二位; 勲一等旭日大綬章
配偶者	宇佐美芳子; 宇佐美光子; 宇佐美トク
子女	宇佐美洵; 宇佐美毅
親族	義兄・池田成彬（大蔵大臣）
貴族院議員
在任期間	1934年7月3日 - 1942年12月26日
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宇佐美勝夫（うさみかつお、1869年 6月21日〈明治2年5月12日〉 - 1942年〈昭和17年〉12月26日^[1]^[2]）は、日本の内務官僚、政治家。幼名は慎平。富山県知事、東京府知事、貴族院議員などを歴任した。

山形県士族宇佐美駿太郎の弟^[3]。

経歴

米沢藩士（馬廻組、100石^[4]。上杉斉憲〈戊辰戦争時の米沢藩主〉の御側役^[4]）で、戸長を務めていた宇佐美勝作の二男として生まれる。米沢中学、第一高等学校を経て、1896年7月、帝国大学法科大学政治学科を卒業。内務省に入り内務属として県治局に配属された。同年10月、文官高等試験に合格。

1897年4月26日、徳島県参事官に就任^[5]。以後、京都府参事官、内務書記官^[6]・宗教局^[7]、宗教局第一課長兼第二課長、大臣官房文書課長、兼内務省参事官などを歴任。

1908年3月28日に富山県知事に就任^[8]。1910年6月14日に退任して、統監府参与官に転じた^[9]。その後、韓国政府内務次官、朝鮮総督府内務部長官^[10]、兼同府土木局長^[11]などを経て、1921年5月27日に東京府知事に就任^[12]。1925年9月、東京府知事を退任し賞勲局総裁に就任。資源局長官を経て、1933年2月、満州国国務顧問に就任した。

1934年7月3日、貴族院勅選議員に任じられ^[13]、同和会に属し死去するまで在任^[1]^[14]。その他、維新史料編纂会委員、国家総動員審議会委員などを務めた。墓所は青山霊園。

栄典

位階

1928年（昭和3年）9月1日 - 正三位^[15]
1942年（昭和17年）12月26日 - 従二位^[16]

勲章等

1909年（明治42年）6月28日 - 勲四等瑞宝章^[17]
1911年（明治44年）6月13日 - 勲三等旭日中綬章^[18]

1912年（大正元年）8月1日 - 韓国併合記念章^[19]
1915年（大正4年）11月10日 - 大礼記念章^[20]
1933年（昭和8年）1月27日 - 勲一等旭日大綬章^[21]

家族・親族

池田成章の三女よし（芳子）との間に譲（夭折）、三菱銀行頭取・日本銀行総裁を歴任した洵、宮内庁長官を務めた毅と格（子に三菱ふそうトラック・バスの会長を務めた宇佐美隆）の四子を得たが死別した。成章の次女みつ（光子）はまだ独身で、妹の死後は子供達の世話をしており、家族の意向で再婚した（洵が「おばさんと暮らしたい」とせがんだという）。しかし、みつもスペイン風邪で病死し、更に後、四谷トクを後妻とした。トクとの間には一子の新（太平洋戦争で戦病死）がいた。

義兄に日銀総裁を務めた池田成彬が、義弟に三菱銀行頭取を務めた加藤武男がおり、妻の姪・敏（池田成彬の長女）は三菱財閥3代目総帥・岩崎久弥の次男で三菱製紙会長を務めた岩崎隆弥に嫁いでいる。

伝記

故宇佐美勝夫氏記念会『宇佐美勝夫氏之追憶録』故宇佐美勝夫氏記念会、1943年。

脚注

^ ^a ^b 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』100頁。
^ 『官報』第4790号「貴族院議員逝去及弔辞」1942年12月29日。
^ 猪野三郎監修『第十版大衆人事録』（昭和9年）ウ三頁より
^ ^a ^b 故宇佐美勝夫氏記念会『宇佐美勝夫氏之追憶録』故宇佐美勝夫氏記念会、1943年、1頁。
^ 『官報 1897年04月27日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1900年05月21日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1900年05月22日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1908年03月30日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1910年06月15日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1910年11月07日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1917年06月07日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1921年05月28日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、43頁。
^ 『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、51頁。
^ 『官報』第535号「叙任及辞令」1928年10月5日。
^ 『官報』第4795号「叙任及辞令」1943年1月9日。
^ 『官報 1909年06月29日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報 1911年06月14日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
^ 『官報』第205号・付録「辞令」1913年4月9日。
^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。
^ 『官報 1933年01月28日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

参考文献

『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
秦郁彦編『日本近現代人物履歴事典』東京大学出版会、2002年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』1990年。

外部リンク

公職
先代（創設）	朝鮮総督府内務部長官初代：1910年 - 1919年	次代赤池濃（内務局長）

[貴参-1] 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』100頁。

[2] 『官報』第4790号「貴族院議員逝去及弔辞」1942年12月29日。

[3] 猪野三郎監修『第十版大衆人事録』（昭和9年）ウ三頁より

[:0-4] 故宇佐美勝夫氏記念会『宇佐美勝夫氏之追憶録』故宇佐美勝夫氏記念会、1943年、1頁。

[5] 『官報 1897年04月27日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[6] 『官報 1900年05月21日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[7] 『官報 1900年05月22日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[8] 『官報 1908年03月30日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[9] 『官報 1910年06月15日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[10] 『官報 1910年11月07日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[11] 『官報 1917年06月07日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[12] 『官報 1921年05月28日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[13] 『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、43頁。

[14] 『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、51頁。

[15] 『官報』第535号「叙任及辞令」1928年10月5日。

[16] 『官報』第4795号「叙任及辞令」1943年1月9日。

[17] 『官報 1909年06月29日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[18] 『官報 1911年06月14日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

[19] 『官報』第205号・付録「辞令」1913年4月9日。

[20] 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。

[21] 『官報 1933年01月28日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション

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生年月日	1869年 6月21日
没年月日	(1942-12-26) 1942年 12月26日（73歳没）
出身校	帝国大学法科大学政治学科卒業（現・東京大学）
前職	満州国国務顧問
所属政党	同和会
称号	従二位勲一等旭日大綬章
配偶者	宇佐美芳子宇佐美光子宇佐美トク
子女	宇佐美洵宇佐美毅
親族	義兄・池田成彬（大蔵大臣）
貴族院議員
在任期間	1934年 7月3日 - 1942年 12月26日
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