大阪市電天神橋西筋線
大阪市電天神橋西筋線(おおさかしでんてんじんばしにしすじせん)は、北浜二丁目 - 天神橋筋六丁目間を結んでいた大阪市電第三期線の路線。
路線概要
編集- 起点:北浜二丁目
- 終点:天神橋筋六丁目
- 軌間:1435mm
- 架線電圧:直流600V
沿革
編集- 1913年(大正2年)12月17日
- 大阪市電の第三期線として、樋之上町 - 天神橋筋六丁目間が開業。扇橋 - 天神橋筋五丁目間では地平を走る国鉄城東線を跨線橋でオーバークロス。天神橋筋六丁目駅北方には折り返し用のループ線が敷設されていた。
- 1915年(大正4年)1月8日
- 北浜二丁目 - 樋之上町間が延伸開業し、全線開業。
- 1927年(昭和2年)10月17日
- 天神橋筋六丁目 - 長柄橋間を結ぶ長柄橋筋線が開業、ループ線廃止。
- 1933年(昭和8年)1月
- 国鉄城東線が高架化するため市電との上下切替を実施。扇橋 - 天神橋筋五丁目間の跨線橋部分を地平線化。
- 1933年(昭和8年)2月15日
- 扇橋 - 天神橋筋五丁目間に天神橋筋四丁目駅が開業。旧跨線橋部分の南側にあたる。
- 1944年(昭和19年)6月1日
- 樋之上町駅、寺町駅、天神橋筋四丁目駅、天神橋筋五丁目駅を廃止。
- 1945年(昭和20年)3月13日 - 6月7日
- 戦災のため全線休止。
- 1946年(昭和21年)5月1日
- 運行再開。
- 1946年(昭和21年)11月1日
- 寺町駅が復活。
- 1947年(昭和22年)4月1日
- 天神橋筋五丁目駅が復活。
- 1951年(昭和26年)7月15日
- 樋之上町駅が樋の上町駅と表記変更した上で復活。
- 1953年(昭和28年)11月20日
- 天神橋筋四丁目駅が復活。
- 天神橋筋五丁目駅を100m北方へ移設。
- 1966年(昭和41年)4月1日
- 北浜二丁目 - 天神橋筋六丁目間を廃止。
1959年(昭和34年)7月当時の駅一覧
編集駅名 | キロ程 | 接続路線 |
---|---|---|
北浜二丁目 | 0.0 | 大阪市電:堺筋線、北浜線 |
樋の上町駅 | 0.4 | |
鳴尾町駅 | 0.6 | |
南森町駅 | 1.0 | 大阪市電:曽根崎天満橋筋線 |
寺町駅 | 1.3 | |
扇橋駅 | 1.6 | 大阪市電:梅田空心町線(1944年5月31日まで) |
天神橋筋四丁目駅 | 1.8 | |
天神橋筋五丁目駅 | 2.2 | |
天神橋筋六丁目駅 | 2.5 | 大阪市電:梅田善源寺町線、長柄橋筋線 |
参考文献
編集- 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』 10 大阪、新潮社、2009年2月18日。ISBN 978-4-10-790028-9。
- 辰巳博 著、福田静二 編『JTBキャンブックス 大阪市電が走った街 今昔 水の都の路面電車 定点対比』(初版)JTB、2000年12月1日。ISBN 4-533-036511。