古都 清乃(こと きよの 1947年2月27日 - )は日本のソロ演歌歌手である。1947年(昭和22年)栃木県で生まれるが、小学校5年生のとき群馬県太田市の叔母の下に移る[1]県立太田女子高在学中に東京の歌謡学院の広告を見て、家出同然に上京。とあるソノシート専門のレコード会社で歌った歌がビクターレコード社に認められ、歌謡界入りを果たす[1]

古都 清乃
出生名 近藤陽子
生誕 (1947-02-27) 1947年2月27日(77歳)
出身地 日本の旗 日本栃木県[1]
学歴 群馬県立太田女子高等学校
ジャンル 演歌
職業 歌手
担当楽器
活動期間 1965年 -
公式サイト 古都清乃オフィシャルサイト

来歴

編集
  • 1965年(昭和40年) 吉田学校に入門。同年8月の橋幸夫新歌舞伎座公演にて[1]、「初恋笠」でデビュー。
  • 1968年(昭和43年)9月 「串本育ち/和歌山ブルース」をリリース。
  • 1979年(昭和54年) 「和歌山ブルース」に有線でリクエストが殺到。レコード売上も上昇し大ヒット。
  • 1995年(平成7年) 「長良川夜曲」で日本有線大賞有線音楽賞を受賞。

和歌山県和歌山市商店街・歓楽街である「ぶらくり丁商店街」を舞台とした「和歌山ブルース」は、カラオケブームに乗って大ヒットとなり[1]、和歌山県での人気・知名度は特に根強い。この曲は発売から52年を迎えた2020年までに累計100万枚のミリオンセラーに近づく売り上げで、超ロングセラーとなっている[2]。また、この曲のヒットにより和歌山の名を全国に広めた功績が称えられ、2004年(平成16年)にはぶらくり丁にある雑賀橋の畔に歌碑が建てられた。この歌碑に近づくと「和歌山ブルース」が流れる。その再生回数は2014年9月時点で8万3200回を超える[3]

2008年(平成20年)和歌山市観光発信人を委嘱 2012年(平成24年)和歌山県文化功労章を受賞

2011年11月11日、東京・五反田のゆうぽうとで開催された「第38回日本歌手協会歌謡祭」に、井上あずみクミコ・女優の倍賞千恵子らと共に出演。

1990年より開始したライフワークとしている「古都清乃チャリティーゴルフ大会」も2020年で23回を継続実施。

ディスコグラフィ

編集

シングル

編集
# 発売日 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
1 1965年
9月
A面 初恋笠 吉川静夫 吉田正 SV-300
B面 紅の帯
2 1966年
4月
A面 潮来育ち SV-398
B面 君恋い桔梗
3 1966年
11月
A面 恋のかぞえ唄 SV-491
B面 隅田の恋の物語
4 1967年
5月
A面 泣きたいブルース 宮川哲夫 SV-565
B面 君恋い船
5 1967年
8月
A面 長良川夜曲 吉川静夫 SV-604
B面 天龍育ち
6 1967年
12月
A面 姉妹化粧 きのえみのる SV-648
B面 嵐山慕情
7 1968年
9月
A面 串本育ち 吉川静夫 吉田正 寺岡真三 SV-746
B面 和歌山ブルース
8 1969年
1月
A面 雨の道頓堀 吉田正 SV-791
B面 浪花小唄 時雨音羽 佐々紅華 寺岡真三
9 1969年
7月
A面 白百合三度笠 吉川静夫 吉田正 SV-859
B面 津軽夜曲
10 1969年
12月
A面 さよならの涙 SV-917
B面 古都の夜
11 1970年
7月
A面 女ひとりのブルース 石坂まさを 近藤進 SV-2053
B面 愛の別れ 石坂まさを 丘浩史
12 1970年
12月
A面 泣きおんな 吉川静夫 吉田正 SV-2115
B面 なみだ町ブルース
13 1971年
7月
A面 ひめゆりの唄 鈴鹿一 紺野朗 高橋典義 SV-2179
B面 慟哭の花 遠藤実 寺岡真三
14 1971年
12月
A面 京都で恋をした 吉川静夫 吉田正 SV-2222
B面 雨の四条河原町
15 1972年
7月
A面 和歌山慕情 吉田正 近藤進 SV-2279
B面 水の都の城下町
16 1973年
1月
A面 大阪未練 SV-2314
B面 哀傷
17 1973年
8月
A面 根来の子守唄 和歌山県民謡 寺岡真三 SV-2366
B面 島原の子守唄 宮崎一章
妻城良夫
宮崎一章
18 1974年
5月
A面 日付変更線のひと 林春生 馬飼野俊一 SV-2410
B面 夜の化石
19 1975年
10月
A面 ふるさと列車 山田孝雄 むつひろし 京建輔 SV-2509
B面 夕焼けの街
20 1977年
5月
A面 雨の妻恋坂 杉紀彦 吉田正 SV-6198
B面 酒場だより
21 1978年
5月
A面 若狭夜曲 吉川静夫 千葉毅 寺岡真三 SV-6453
B面 運命さだめの女
22 1980年
4月
A面 和歌山ブルース 吉田正 SV-6711
B面 串本育ち
23 1986年
3月21日
A面 昭和裏通り 山田孝雄 四方章人 SV-9086
B面 みれん恋
24 1988年
3月21日
A面 おかみ 吉川静夫 渡久地政信 SV-9324
B面 旅情ホテル
25 1988年
10月21日
A面 紀ノ川のひと 松山忠助 SV-9378
B面 かんにんね 下地亜記子 大谷明裕
26 1992年
7月22日
01 男花 吉川静夫 吉田正 伊戸のりお VIDL-10260
02 御神火椿
27 1993年
9月22日
01 新店祝い唄 星野哲郎 池多孝春 VIDL-10434
02 法師の宿 伊戸のりお
28 1995年
5月24日
01 長良川夜曲 吉川静夫 南郷達也 VIDL-10650
02 和歌山ブルース
29 1996年
6月21日
01 民宿「岬亭」 星野哲郎 荒木圭男 VIDL-11024
02 湖都の夕笛
30 1999年
4月21日
01 雪雀 木下龍太郎 伊藤雪彦 前田俊明 VIDL-30417
02 ひとり傘
31 2001年
9月21日
01 大阪ふらりふらり 橋本淳 吉田正 H.Company VIDL-30530
02 新潟ブルース 吉川静夫
32 2003年
4月23日
01 ひと汽車おくれて俺も逝く 宮川ひろし 佐伯亮 VICL-35481
02 人生出発しはつ
03 和歌山ブルース 吉川静夫 吉田正 南郷達也
33 2005年
3月24日
01 五十雀 木下龍太郎 水森英夫 VICL-35785
02 古都巡礼
34 2008年
3月19日
01 死ぬまでおんな 魚住勉 岡千秋 竜崎孝路 VICL-36396
02 あなたひとりに片想い
35 2010年
4月21日
01 加恵〜華岡青洲の妻〜 鈴木紀代 弦哲也 南郷達也 VICL-36574
02 忍冬 桧原さとし
03 和歌山ブルース 吉川静夫 吉田正 寺岡真三
36 2012年
1月1日
01 おんなの命 水野正人 寺沢一馬 VICL-36676
02 花の大理石マーブル通り 佐伯孝夫 吉田正 伊戸のりお
37 2013年
2月20日
01 まよい船 水野正人 寺沢一馬 VICL-36759
02 わたしの波止場
38 2014年
7月23日
01 ふたり船 VICL-36940
02 女の一生
39 2016年
1月1日
01 命船 VICL-37127
02 女の一生
40 2021年
1月20日
01 笑顔の花 鈴木紀代 岡千秋 石倉重信 VICL-37541
02 あした いのうえ佳世 桧原さとし 周防泰臣
03 和歌山ブルース 吉川静夫 吉田正 寺岡真三
41 2024年
3月13日
01 まごころ小唄 久仁京介 岡千秋 石倉重信 VICL-37723
02 ほろ酔い月夜 冬弓ちひろ 周防泰臣
03 和歌山ブルース 吉川静夫 吉田正 寺岡真三

デュエット・シングル

編集
発売日 デュエット 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
1968年
4月
三島一郎 A面 新潟ブルース 吉川静夫 吉田正 SV-695
- B面 佐渡育ち
(歌:古都清乃)

非売品シングル

編集
発売日 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
1988年
2月
A面 おんなの酒場 中山大三郎 寺岡真三 SEP-10
B面 避暑地のホテル

CMソング

編集

タイアップ

編集
楽曲 タイアップ
1968年 姉妹化粧 フジテレビ系ドラマ「姉妹化粧」主題歌
1971年 ひめゆりの唄 フジテレビ系ドラマ「慟哭の花」主題歌
慟哭の花 フジテレビ系ドラマ「慟哭の花」挿入歌
2003年 ひと汽車おくれて俺も逝く サンテレビ「うわさの歌謡曲」OPテーマ

主な出演

編集

テレビドラマ

編集
  • 船場」(1967年、関西テレビ)
  • ライオン奥様劇場慟哭の花」(1971年、フジテレビ)
  • 銭形平次」(フジテレビ)
    • 第297話「盗ッ人の涙」(1972年) - お信乃
    • 第360話「十手を捨てるとき」(1973年) - お菊
    • 第415話「女すりの子守唄」(1974年) - お加代
  • 伊豆の佐太郎」(1973年、NET(現・テレビ朝日))

歌番組

編集

舞台

編集
  • 古都清乃特別公演(2008年10月、新宿コマ劇場)
  • 歌手生活四十五周年チャリティー・古都清乃特別記念公演(2010年9月、博品館劇場

ラジオ出演

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c d e 『群馬県人名大辞典』上毛新聞社、1982年11月、216頁。「古都清乃 こと・きよの」 
  2. ^ これからも歌い継ぐ 和歌山ブルース半世紀わかやま新報、2018年8月4日 6時58分。
  3. ^ 和歌山ブルース歌碑10周年イベント、わかやま新報、2014年9月22日 17時57分

外部リンク

編集