別府ゆけむり号
別府ゆけむり号(べっぷゆけむりごう)は、広島県広島市・山口県周南市と大分県国東市・別府市・大分市を結んでいた高速バス路線である。
2017年1月9日をもって運行休止(路線廃止)した。本記事では主に運行休止当時の情勢を記述する。
概要
編集中国地方と東九州を結ぶ唯一の高速バス路線で、運行区間途中の徳山港 - 竹田津港間でスオーナダフェリーにバスを搭載して航送し、陸路では遠回りとなる区間を短絡する。運行開始当初は営業運行中にフェリーを利用する唯一の定期路線バスであった(その後2009年12月より鹿屋市コミュニティバスが運行開始している。#関連項目参照)。
座席は予約指定制。
運行会社
編集各社とも0.5往復/日(2日で1往復)を担当。なお、山口県内(徳山・玖珂地区)での予約・発券業務は防長交通が担当。
運行経路・停車停留所
編集太字は停車停留所。本州内(広島バスセンター - 徳山港間)、九州内(竹田津港 - 大分市内間)のみの利用不可。また、徳山駅前・徳山港 - 竹田津港のみの利用も不可[1]。
運行本数
編集- 昼行1往復(広交・大交が隔日で担当)
- 2009年10月1日にダイヤ改正されるまでは昼行2往復の運行で、広交観光・大分交通の車両がそれぞれ1日1往復ずつする運用を行っており、広島側、別府側ともに折り返しの余裕時間がきわめて短く、フェリーの就航ダイヤに左右されるためバスも発車定刻間際に到着することが多かった。
- スオーナダフェリーが異常気象等で臨時欠航となった時は運休となっていた。スオーナダフェリーの定期点検時(ドック入り、概ね毎年4月・6月に1週間程度)にも運休していたが、1日1往復体制となった2010年2月のスオーナダフェリードック入りの際は陸路迂回(山陽自動車道・中国自動車道・関門自動車道・九州自動車道等を経由)により運行を行っていた[2]。ダイヤが折り返し運用ではなくなったことで陸路迂回が可能になったものであった(陸路迂回の方が通常より所要時間が長い)。
沿革
編集車内設備
編集- 4列シート
- トイレ
運行開始時にはトイレのない車両が使用されていたが、2007年9月下旬以降、広交観光担当便はトイレ付車両が使用されていた。また、大分交通担当便も他路線から転用されたトイレ付車両が使用されるようになった。
関連項目
編集- 広別汽船
- ソレイユエクスプレス
- 運行区間でフェリーを利用するバス路線
- 鹿屋市コミュニティバス#鹿児島中央駅-鹿屋間直行バス - 途中鴨池・垂水フェリーをバスごと利用している。
- 九州横断バス - 1964年から1993年まで九州商船三角-島原航路、1993年から1998年まで同社熊本-島原航路、1998年から2004年まで熊本フェリー熊本-島原航路をバスごと利用していた。
- ありあけ号 - 1997年まで熊本市内と長崎市内を結んでいた長距離バス。途中有明フェリーをバスごと利用していた。
- エディ号 - 東京都と徳島市を結んでいる高速バス。1998年の明石海峡大橋開通以前は途中淡路フェリーボートをバスごと利用していた。夜行高速バスのフェリー航送は2017年現在本路線が唯一例である。また、1996年開業の大阪-徳島線も開業当初は同様に淡路フェリーボートを利用していた。
- しまなみライナー(三原線) - かつて愛媛県今治市と広島県三原市を結んでいた高速バス。途中、大三島フェリーをバスごと利用していた。
脚注
編集- ^ 大分・別府⇔徳山・広島 高速バス「別府ゆけむり」 大分交通、2015年7月20日閲覧。
- ^ 大分交通 大分広島線迂回運行のお知らせ(pdfファイル)