五泉駅
五泉駅(ごせんえき)は、新潟県五泉市駅前一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越西線の駅である。
五泉駅 | |
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駅舎(2004年9月) | |
ごせん Gosen | |
◄猿和田 (3.8 km) (1.8 km) 北五泉► | |
所在地 | 新潟県五泉市駅前一丁目2-1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■磐越西線 |
キロ程 | 165.7 km(郡山起点) |
電報略号 | コセ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
950人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)10月25日[2] |
備考 | 業務委託駅 |
蒲原鉄道 五泉駅 | |
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左側が3番線。廃止された蒲原鉄道線は大きく右側にカーブして村松方面へ向かっていた。 (2004年9月) | |
ごせん Gosen | |
◄今泉 (1.0 km) | |
所属事業者 | 蒲原鉄道 |
所属路線 | 蒲原鉄道線 |
キロ程 | 21.9 km(加茂起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 1923年(大正12年)10月20日 |
廃止年月日 | 1999年(平成11年)10月4日 |
普通列車の他、定期快速列車(うち1本は当駅始発)、快速「SLばんえつ物語」が停車する。また、磐越西線新潟支社管内を管轄する「阿賀野ライン営業所」が駅舎内にある[1]。1999年(平成11年)に廃止された、蒲原鉄道への乗換駅でもあった。
歴史
編集- 1910年(明治43年)10月25日:鉄道院信越線支線(現・磐越西線)新津駅 - 馬下駅間開通時に開設[2]。一般駅[3]。
- 1914年(大正3年)11月1日:線路名称改定。岩越線の駅となる[2]。
- 1917年(大正6年)10月10日:線路名称再改定。岩越線が磐越西線へ改称、同線の駅となる[4]。
- 1923年(大正12年)10月20日:蒲原鉄道線が村松駅まで開通。
- 1950年(昭和25年)9月16日:蒲原鉄道駅舎使用開始、これ以前は国鉄に駅業務を委託していた[5]。
- 1961年(昭和36年)11月1日:駅舎改築工事完工式挙行[6][7]。
- 1982年(昭和57年)
- 1986年(昭和61年)3月3日:荷物取扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)
- 1992年(平成4年)12月:五泉中央連絡橋完成[10]。
- 1999年(平成11年)10月4日:蒲原鉄道線村松駅 - 当駅間廃止。
- 2006年(平成18年)4月1日:JR貨物の駅が廃止、貨物取扱廃止[11]。
- 2008年(平成20年)3月15日:新潟近郊区間拡大に伴い、ICカード「Suica」が利用可能となる(新津方面のみ)[12][13]。同時に自動改札機導入。
- 2018年(平成30年)4月1日:業務委託駅化。
- 2023年(令和5年)
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線[1]を有する列車交換・折返し可能な地上駅。両ホームは跨線橋で連絡している。
新津駅管理の業務委託駅(JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)受託)。津川駅無人駅化で、当駅は磐越西線新潟県内唯一の駅員配置駅となった。改札口には自動改札機が設置されており、全通路でSuica及び相互利用を実施しているICカードが利用可能。改札口左手には自動券売機と指定席券売機[14]、改札口右手には待合室が設置されている。飲料等の自動販売機は待合室内と駅舎正面右手に、トイレは改札内には洋式が、改札外の駅舎正面右手には和式がそれぞれ設置されている。
なお新潟近郊区間及びSuica新潟エリア磐越西線内区間は当駅 - 新津駅間で、当駅以東の馬下・津川方面はエリア外である。また喜多方駅以東は仙台近郊区間に指定されており、区間内主要駅はSuica仙台エリアとなっているが、新潟エリアと仙台エリア相互間の乗車にはICカードは利用不可。
駅南側に駅舎・改札口等は無いが、駅舎正面右手には駅南北を連絡する跨線橋「五泉中央連絡橋」が架橋されている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■磐越西線 | 上り | 津川・会津若松方面 |
2・3 | 下り | 新津・新潟方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 3番線は当駅始発新津・新潟方面行が使用する。
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改札口(2023年4月)
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待合室(2023年4月)
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ホーム(2023年4月)
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南側出入口(2023年4月)
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自由通路「五泉中央連絡橋」(2020年5月)
蒲原鉄道乗り入れ時代
編集蒲原鉄道五泉駅はJR改札を出て左手、ホーム跨線橋と中央連絡橋に挟まれた位置に設けられていた。ホームは島式1面2線で、晩年は外側5番線のみが稼動していた。新津寄りにトイレが設置されており、2・3番線と構内踏切で連絡していた。
廃線後に駅施設は解体撤去され、引続き蒲原鉄道が所有していたものの長らく遊休地となっていたが、五泉市はホーム跡地と廃線跡の一部に当たる約9,740m2の土地を2010年、約1億7700万円で取得した[15]。五泉市は市街地南側や村松地区方面への利便性向上を図るため、中央連絡橋を一部改修する他、福祉施設、市道などが整備された。JR五泉駅には南口はなく、駅舎南北間は中央連絡橋を使用しての徒歩連絡となっている。
番線 | 路線 | 方向 | 行き先 |
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1-4 | ■磐越西線 | 上り | 津川・会津若松方面 |
下り | 新津・新潟方面 | ||
5 | 蒲原鉄道線 | 上り | 加茂方面 |
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蒲原鉄道五泉駅舎(1999年5月)
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蒲原鉄道五泉駅ホーム(1999年5月)
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更地となった蒲原鉄道五泉駅構内。終端側より。(2010年5月)
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線路跡に整備された市道(2020年5月)
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は950人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 1,464 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 1,390 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 1,317 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 1,259 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 1,223 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 1,270 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 1,224 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 1,169 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 1,157 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 1,181 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,148 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,121 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 1,142 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 1,208 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,118 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,070 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,070 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,093 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,085 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,109 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)979 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)940 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)943 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)950 | [利用客数 1] |
駅周辺
編集駅周辺(特に駅北側)は五泉中心街。駅南側は住宅地となっている。
駅北側
編集西側を南北へ走る新潟県道7号新津村松線沿いを中心に古くからの町並みが続く。北五泉駅にかけてのエリアには商店や金融機関、公共施設等が多く立地する。
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駅前風景
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駅前商店街
駅南側
編集- 五泉市立五泉中学校
- 五泉服装専門学校
- 五泉中央自動車学校
バス路線
編集駅前には新潟交通観光バスと、市が基幹バスと位置付けているコミュニティバス「五泉市ふれあいバス」の「五泉駅前」停留所がある。但し、この2つのバス停はそれぞれ異なる場所に位置している上、新潟交通バス停は駅から若干離れた路地にある。
また、駅から徒歩約5分程の距離にある旧ジャスコ五泉店(施設解体中)前に設置された「本町一丁目」停留所には、蒲原鉄道が運行する新潟駅万代口発着高速路線バス「五泉・村松線」が停車する。なお村松駅前行は降車のみ、新潟駅前行は乗車のみの扱いとなっている。
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新潟交通観光バス「五泉駅前」停留所
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- 蒲原鉄道
- 蒲原鉄道線
- 村松駅 - 五泉駅
脚注
編集記事本文
編集- ^ a b c 『週刊JR全駅・全車両基地』第50号、朝日新聞出版、2013年8月4日、26頁、2014年10月26日閲覧。
- ^ a b c 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 6号、14頁
- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、519頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 6号、15頁
- ^ 新潟日報昭和25年9月15日紙面より
- ^ 昭和36年11月2日読売新聞新潟読売B
- ^ 「磐西線五泉駅の改築工事終る」『交通新聞』交通協力会、1961年10月28日、1面。
- ^ 新潟日報昭和57年11月26日下越版
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 6号、17頁
- ^ 『駅の北と南が結ばれる 五泉中央連絡橋完成』平成4年12月25日新潟日報下越版
- ^ 『貨物駅の廃止及び呼称の統一について』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2006年3月16日。オリジナルの2021年3月17日時点におけるアーカイブ 。2021年3月17日閲覧。
- ^ 『2008年3月 Suicaがますます便利になります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2007年12月21日。オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ 。2020年5月29日閲覧。
- ^ 『Suicaエリアが拡大します!!』(プレスリリース)東日本旅客鉄道 新潟支社、2008年1月23日 。 - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ a b c “駅の情報(五泉駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月26日閲覧。
- ^ 土地の取得について - 五泉市議会だより第12号(2010年10月刊行)2014年6月20日閲覧
利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月26日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月12日閲覧。
参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(五泉駅):JR東日本
- 1976年(昭和51年)頃の五泉駅周辺 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)
- 駅構内南側に蒲原鉄道線五泉駅が見える。