二都物語 (宝塚歌劇)
『二都物語』(にとものがたり)は、宝塚歌劇団のミュージカル作品。1985年は月組[1][2][3]公演、2003年は花組[4]公演。原作はチャールズ・ディケンズの同名小説[1][2][4]。1985年の形式名は「ミュージカル・プレイ」[1][2]、2003年は「バウ・ミュージカル」[4]。1985年は18場[1][2](本公演)、2003年は2幕[4]。1985年における本公演の併演作品は『ヒート・ウエーブ』[1][2]。脚本・演出は太田哲則[1][2][4]。1985年は大地真央・黒木瞳のさよなら公演であった。
公演期間と公演場所
編集あらすじ
編集※宝塚大劇場・宝塚100年史のデータ[5]
フランス革命を背景に、死刑を宣告され、愛する人の夫の身代わりとなって死刑台の露と消えた若者の、自己犠牲の美しさを謳い上げた作品。虚無的な生き方をしていた弁護士のシドニーはルーシーという娘を知り、生き方を改めようとする。
スタッフ
編集1985年・月組
編集※氏名の後ろに「宝塚[1]」「東京[2]」の文字がなければ両劇場共通。
- 作曲・編曲:吉崎憲治
- 編曲:橋本和明
- 音楽指揮:橋本和明(宝塚)、大谷肇(東京)
- 振付:岡正躬
- 装置:石浜日出雄・関谷敏昭
- 衣装:任田幾英
- 照明:今井直次
- 小道具:万波一重
- 効果:扇野信夫
- 音響監督:松永浩志
- 演出助手:石田昌也・日比野桃子
- 舞台進行:豊田登
- 制作:山田謙二
- 製作担当:横山美二(東京)
2003年・花組
編集出演者
編集1985年・月組(主な配役も含む)
編集※()は新人公演(宝塚・東京共通)。
- シドニー・カートン - 大地真央[1][2](涼風真世[3])
- チャールズ・ダーネイ - 剣幸[1][2](麻路さき[3])
- ルーシー・マネット - 黒木瞳[1][2](こだま愛[3])
- アレクサンドル・マネット - 汝鳥伶[1][2](大和なつ希[3])
- ジャービス・ロリー - 麻月鞠緒[1][2](一文字新[3])
- ミス・プロス - 京三紗[1][2](淀都[3])
- ストライバー - 桐さと実[1][2](若央りさ[3])
- バネッサ - こだま愛[1][2](朝凪鈴)
- ドファージュ - 星原美沙緒[1][2](八汐祐季[3])
- テレーズ - 有明淳[1][2](梨花ますみ)
- エヴレモンド侯爵 - 小柳日鶴[1][2](有峰里妃)
- バーサッド - 未沙のえる[1][2](波音みちる)
- セルジュ - 高原るみ花[1][2](久世星佳)
- ジャンヌ - 春風ひとみ[1][2](檀ひとみ)
- マドレーヌ - 仁科有理[1][2](並樹かおり)
- ピエール - 涼風真世[1][2](いつき吟夏)
- ジェリ - 郷真由加(美輪さいこ[3])
ほか
2003年・花組
編集主な配役
編集主な楽曲
編集- 思い出は遠く
- 新しい生活
- 彼女の瞳の中に 再演(2003年花組の曲)
- 作詞 : 太田哲則
- 作曲 : 吉崎憲治
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 80年史 1994, p. 311.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 80年史 1994, p. 313.
- ^ a b c d e f g h i j k l 80年史 1994, p. 314.
- ^ a b c d e f g h 90年史 2004, p. 168.
- ^ 100年史(舞台) 2014, p. 157.
- ^ a b 90年史 2004, pp. 168–169.
- ^ a b c d e f g h i j k l 90年史 2004, p. 169.
参考文献
編集- 企画・構成・執筆:橋本雅夫、編集統括:北川方英『夢を描いて華やかに -宝塚歌劇80年史-』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。
- 編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子、執筆:國眼隆一『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年4月20日。ISBN 4-484-04601-6。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。