中九州

九州地方の中央部

中九州なかきゅうしゅうは、九州のうち中部に位置する地域の呼称である。九州中部または中部九州と呼ばれることもある。

中九州のデータ
熊本県+大分県の合計
日本の旗 日本
面積 13750.21km2
総人口 2,781,342
(直近の統計[注釈 1]
人口密度 202.3人/km2
(直近の統計[注釈 1]

中九州の地域区分

編集

中九州中部九州九州中部)は九州を三分する際に用いられており、九州の他地域を示す呼称(北部九州東九州西九州南九州)と同様に使用される側によりその定義は異なる。一般的には熊本・大分2県を指すとされている。

熊本県内においては、エフエム熊本がかつてエフエム中九州と名乗っていたことをはじめ、県内に中九州を名乗る企業や施設、学校が点在している。一方、大分県では豊後水道沿岸で東九州自動車道など東九州という広域呼称が広く使われており、竹田市豊後大野市など豊肥本線の沿線(奥豊後豊肥地区とも。空路の場合は熊本空港の方が近い)以外、中九州であるという認識は薄い。そのため、中九州といえば熊本県1県、あるいは福岡県大牟田市[注釈 2]長崎県島原半島、奥豊後の大分県竹田・豊後大野の両市、宮崎県北部(特に熊本県と接する高千穂町五ヶ瀬町)など周辺の一部を含めた地域を指すことも少なくない。

中九州の使用例

編集

九州中部の使用例

編集

九州中央の使用例

編集

自然地理

編集

このエリアの東側は豊後水道に接し、瀬戸内海沿岸各都市との関係が深い。大分市にはコンビナートが建設され、中九州随一の工業地帯として発展している。 別府から阿蘇まで繋がるやまなみハイウェイに沿って山岳地帯、高原地帯が広がっている。阿蘇山九重連山などの火山をメインに阿蘇くじゅう国立公園由布院など、大自然を売り物にした観光地に恵まれている。また別府由布院湯平九重九湯黒川内牧山鹿菊池など温泉も至る所で噴出しており、各自治体ごとに温泉施設が整っている。 熊本市周辺は白川・緑川河口に広がる田園地帯となっており、有明海八代海に接している。 熊本・八代平野のほぼ真ん中から西よりに突き出た宇土半島の先には天草諸島が連なっており、海産物の宝庫として、また、海洋レジャーの拠点として人気を集めている。

交通網

編集

これらのうち、おおむね熊本県と大分県にまたがり中九州を横断するものとしては、鉄道では豊肥本線、道路では国道57号国道387号九州横断道路やまなみハイウェイを含む)などがある。

鉄道

編集

主な道路

編集

主な港湾

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ a b 統計日は、熊本県が2024年10月1日、大分県が2024年10月1日。
  2. ^ 大牟田市内には中九州を冠する企業・商店が点在している。

関連項目

編集

外部リンク

編集