半島
3方位が水に接している陸地
半島(はんとう)とは、3方位が水(海・川・湖など)に接している陸地のこと。「半島」とは『訂正増訳采覧異言』にある言葉で、その語源はオランダ語のハルフエイラント(蘭: halfeiland ・「半ば、半分」を意味する half と「島」を意味する eiland の2語による造語。現代オランダ語では schiereiland の方が一般的)またはラテン語のパエニンスラ(ラテン語: paeninsula・「ほぼ、半ば」を意味する paene と「島沢」を意味する insula の2語による造語=「ほぼ島のようなもの」)とされている。
概要
編集半島は、陸地の一部が海などの水域に突き出た形になった部分である。非常に小さいものは岬と呼ばれる。大陸と島など他の地理的概念と同様に、具体的かつ普遍的な定義はない。歴史を通じて海上交通での知見より、海から見て「島のように見える陸地」を慣行として「半島」と呼ばれているものである。そのためヨーロッパやインドのように非常に大きな半島は亜大陸・大陸と呼ばれる。 現在は、アラビア半島が最大の半島とみなされている。また、半島の一部がさらに突き出た形になっている場合、それを別の半島と見なすこともある。
成り立ち
編集半島の成り立ちは様々である。
- プレート移動に拠るもの
- プレート移動に伴って起こるもの。大規模な半島の多くはプレート移動が要因となっている。インドプレートがユーラシアプレートに長い時間をかけてぶつかることによってできたインド半島がよく知られた例である。逆に、アラビア半島は大陸地殻が引き裂かれる形で半島となっている。また、日本では伊豆半島(フィリピン海プレートの移動に拠る)の例が知られている。
- 砂嘴、陸繋島に拠るもの
- 河川から流れてきた土砂が堆積し砂嘴を形成したり、砂嘴が海岸から程近い島と繋がり陸繋島となった場合に半島となる。この場合、規模は小さい。砂嘴の例としては野付半島、陸繋島の例としては男鹿半島がある。
- 水域の埋め立てや干拓に拠るもの
- 工業用地などを造成するため、人工的に土砂で海洋などを埋め立てたり、干拓したりして海岸と島が繋がったもの。規模は小さい。日本では香焼半島、児島半島などの例がある。
- 火山活動によるもの
- 火山島や海底火山の噴火活動により噴出物や溶岩流などで海が埋まり、陸続きになったもの。日本では島原半島などの例がある。
- 土地の隆起または沈降によるもの
- 地震などにより土地が隆起したり沈降したりして元の地形から海に突き出たもの。日本では能登半島や房総半島が隆起によってできたとされる。
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世界のおもな半島
編集面積10万平方キロメートル以上の半島を大きい順に次に記す。
順位外
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国土が半島にある国
編集アジア
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- アラブ首長国連邦(アラビア半島)
- オマーン(アラビア半島)
- イエメン(アラビア半島)
- カタール(アラビア半島にあるカタール半島)
- タイ(インドシナ半島)
- ベトナム(インドシナ半島)
- カンボジア(インドシナ半島)
- ラオス(インドシナ半島)
- ミャンマー(インドシナ半島)
- マレーシア(インドシナ半島に連続するマレー半島)
- 大韓民国(朝鮮半島)
- 朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮半島)
- トルコ(アナトリア半島)