ユナイテッド・シネマ枚方
ユナイテッド・シネマ枚方(ユナイテッド・シネマひらかた、UNITED CINEMAS HIRAKATA)は、大阪府枚方市にてローソン・ユナイテッドシネマ株式会社が運営するシネマコンプレックス(映画館)。2006年に角川シネプレックスの運営でシネプレックス枚方としてオープンし、2017年に現館名に改称した。
ユナイテッド・シネマ枚方 UNITED CINEMAS HIRAKATA | |
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情報 | |
正式名称 | ユナイテッド・シネマ枚方 |
旧名称 | シネプレックス枚方 |
完成 | 2006年11月 |
開館 | 2006年12月9日 |
開館公演 | 『武士の一分』(山田洋次監督)他 |
収容人員 | (9スクリーン)1,775[1]人 |
設備 | HDCS(ヘラルド・ダイナミック・クリア・サウンド)、ドルビーデジタルサラウンドEX、DTS、SDDS |
用途 | 映画上映 |
運営 | ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社 |
所在地 |
〒573-1131 大阪府枚方市高野道1-20-10 フォレオひらかた1階 |
位置 | 北緯34度50分38.6秒 東経135度41分56秒 / 北緯34.844056度 東経135.69889度座標: 北緯34度50分38.6秒 東経135度41分56秒 / 北緯34.844056度 東経135.69889度 |
最寄駅 |
JR学研都市線長尾駅 京阪本線牧野駅 |
最寄バス停 | 京阪バス「田近三丁目」停留所下車 |
最寄IC | 八幡京田辺JCT・IC |
外部リンク | ユナイテッド・シネマ枚方 |
特記事項 | スクリーン7と9はRealD方式。 |
歴史
編集枚方市と映画館
編集町制時代の枚方には枚方温泉劇場(1911年設立)[2]と中宮映画劇場(1943年設立)[3]という2つの映画館があった。戦後、市制が敷かれ枚方町は枚方市となったが、1950年代前半になると温泉劇場が撤退し、枚方映画劇場が設立[4]。枚方映画劇場は片渕須直の母方の祖父が経営していた映画館である[5]。全国の映画館数がピークに達した1960年(昭和35年)時点で同市の映画館は7館に増えるも[6]、その後は一つまた一つと撤退していき、平成に改元した1989年(平成元年)に中宮映画劇場が閉館し[3]、以降の17年間は枚方に映画館が存在しなかった。
シネプレックス時代
編集2006年(平成18年)11月、枚方市高野道に大和ハウス工業が手掛ける鉄骨造4階建てのショッピングセンター『フォレオひらかた』が竣工[7][8]。同年12月9日、フォレオひらかたの核施設となるシネマコンプレックスとして、『シネプレックス枚方』が開業した[注 1]。シネプレックスとしては11店目であり、関西地方としては唯一の店舗だった。こけら落としは山田洋次監督の『武士の一分』で、当日には出演女優の檀れい[10]が来場。翌12月10日には同じくこけら落としである『王の男』[注 2](イ・ジュンイク監督)出演のイ・ジュンギ[11]が訪れ舞台挨拶を行っている。
2011年(平成23年)5月21日と22日には、吉川友主演の映画『きっかけはYOU!』(月川翔監督)が上映され、本編終了後には吉川による生ライブも行われた[12]。
4DX導入とユナイテッド・シネマへの改称
編集2013年(平成25年)6月1日付でシネプレックスがユナイテッド・シネマに吸収合併され、シネプレックスの全サイトがユナイテッド・シネマの運営となったが[13]、枚方は引き続きシネプレックスのままで営業を続けた。2014年(平成26年)3月12日、樟葉花園町のくずはモール内にTOHOシネマズくずはモールがオープンし、枚方のシネコンは2サイト・19スクリーンに増えた[14]。
2015年(平成27年)12月16日、シアター6を4DXシアターに改修。関西地方としてはアースシネマズ姫路(兵庫県姫路市・テラッソ姫路内)・イオンシネマ四條畷(大阪府四條畷市・イオンモール四條畷内)・109シネマズ大阪エキスポシティ(大阪府吹田市・EXPOCITY内)に続く4サイト目で[15]、2日後の同月18日には奈良県橿原市のユナイテッド・シネマ橿原(ツインゲート橿原内、旧MOVIX橿原)にも4DXシアターがオープンしている[16][17]。
2016年(平成28年)6月には、高知県四万十市を舞台にした映画『あらうんど四万十 ―カールニカーラン―』がシネプレックス枚方で上映され、同月11日には監督した松田大佑と出演した能勢浩(当時「ビーグル38」メンバー)が舞台挨拶を行った[18]。同月18日には『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の4DX上映で、監督した菱田正和と一条シン役を演じた寺島惇太が舞台挨拶を行っている[19]。
2016年12月には開業10周年を迎え、翌2017年(平成29年)12月7日に館名を『ユナイテッド・シネマ枚方』に改称[1]。大阪府内としては「ユナイテッド・シネマ岸和田」(岸和田カンカンベイサイドモール内)に続く2サイト目であった。
コロナ禍、そして閉館へ
編集2019年5月1日に元号が令和に変わると、翌2020年(令和2年)の年明けから新型コロナウイルス感染症が世界的に流行。ユナイテッド・シネマ枚方はそれに伴う緊急事態宣言により同年4月から5月21日まで臨時休業を余儀なくされる[20]。更に翌2021年(令和3年)4月25日から5月31日までも同様の措置により臨時休業[21]。同8月期には最終上映の終了時刻を21時までに短縮する措置も取られた[22]。
2014年8月にローソングループの傘下となったユナイテッド・シネマは、2024年(令和6年)3月1日付で『ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社』に社名変更。同年4月26日の『ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい』(神奈川県横浜市・MARK IS みなとみらい内)開業を契機に、ユナイテッド・シネマとシネプレックスの全サイトをローソン・ユナイテッドシネマに統一する方針を明かした[23]。しかし、ユナイテッド・シネマ枚方が入居していたフォレオひらかたは徐々にテナント数が激減。更に建物の賃貸借契約満了も重なり、同年8月27日、翌2025年(令和7年)2月2日付でユナイテッド・シネマ枚方を閉館することを発表[24]。フォレオひらかた自体もユナイテッド・シネマと同日に閉館することが同年11月22日に発表された[25]。日本国内で4DXを有したシネコンとしては初の閉館となり、ローソン・ユナイテッドシネマへの屋号変更を待たずしての閉館となる[注 3]。
データ
編集- 所在地:大阪府枚方市高野道1丁目20-10 フォレオひらかた1階
- 運営
- ヘラルド・エンタープライズ株式会社(2006年12月 - 2007年2月)
- 角川シネプレックス株式会社(2007年3月 - 2013年3月)
- シネプレックス株式会社(2013年3月 - 5月)
- ユナイテッド・シネマ株式会社(2013年6月 - 2024年2月)
- ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社(2024年3月 - )[27]
座席数
編集全9スクリーンのうちメインスクリーン含む3スクリーンに、シネプレックス独自の音響システムであるHDCS(ヘラルド・ダイナミック・クリア・サウンド)を導入している。
SCREEN | 座席数 | スクリーンサイズ | 設備 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 146 | 5.6m×10.3m | ||
2 | 146 | |||
3 | 179 | |||
4 | 179 | |||
5 | 445 | 6.9m×16.5m | HDCS | |
6 | 112 | 5.6m×13.3m | 4DX・HDCS | 以前は271席 |
7 | 146 | 5.6m×10.3m | RealD | |
8 | 136 | 5.4m×9.9m | ||
9 | 286 | 5.6m×13.3m | RealD・HDCS |
脚注
編集注釈
編集- ^ ちなみにフォレオひらかたのグランドオープンは同年12月15日[9]。
- ^ 当館と同日にオープンした「新宿ガーデンシネマ」(現:kino cinema新宿)のオープニング作品でもあった。
- ^ 同年3月30日には同じく4DXを有していたユナイテッド・シネマ熊本(熊本県熊本市)も、枚方と同じくローソン・ユナイテッドシネマへの屋号変更をすることなく閉館を予定している[26]。
出典
編集- ^ a b 『シネプレックス枚方から「ユナイテッド・シネマ枚方」に12月7日(木)リニューアルOPEN!』(PDF)(プレスリリース)ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社、2017年11月24日 。2018年5月19日閲覧。
- ^ 枚方市史編纂委員会『枚方市史 第4巻 本文編近代』枚方市役所、1980年、536頁。
- ^ a b 「ひらかた今昔『中宮映画劇場』」(PDF)『広報ひらかた』、枚方市、2012年4月、22頁、2018年5月19日閲覧。
- ^ 『全国映画館総覧 1955』時事通信社、1955年、117頁。「近畿地方 - 大阪府枚方市(二館)」
- ^ “枚方公園駅前にあった枚方映劇で初めて上映した映画の名前は「○の名は」?【ひらかたクイズ】”. 枚方つーしん. 株式会社morondo (2020年4月15日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ 『映画年鑑 1960年版 別冊 映画便覧 1960』時事通信社、1960年。
- ^ “フォレオひらかた”. 工業実績. 佐藤工業株式会社. 2024年12月3日閲覧。
- ^ “フォレオひらかた”. ポートフォリオ. 大和ハウスリート投資法人. 2024年12月3日閲覧。
- ^ “12月9日【きょうは何の日?】2006年 シネプレックス枚方オープン &【でんごんばん】”. 枚方つーしん. 株式会社morondo. 2024年12月3日閲覧。
- ^ “フォレオひらかたにある映画館のオープン日に来た有名な女優は誰?【ひらかたクイズ】”. 枚方つーしん. 株式会社morondo (2019年11月22日). 2024年3月23日閲覧。
- ^ “イ・ジュンギ&カン・ソンヨン舞台挨拶決定!”. 王の男. KADOKAWA (2006年11月21日). 2013年12月19日閲覧。
- ^ “映画のクライマックスに本人が連日登場! そんな前代未聞のアイドル映画とは”. MOVIE WALKER PRESS. 株式会社ムービーウォーカー (2011年4月28日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ 『シネプレックス株式会社との合併に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社、2013年4月22日 。2024年12月3日閲覧。
- ^ 『TOHOシネマズくずはモール 3月12日(水)オープン』(PDF)(プレスリリース)TOHOシネマズ株式会社、2014年1月28日 。2024年12月3日閲覧。
- ^ “大阪初の4DXが四條暇のモールに”. Lmaga.jp. 京阪神エルマガジン社 (2015年10月10日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “ユナイテッド・シネマ4DX新規7劇場オープン日決定!「スター・ウォーズ」公開に照準”. 映画.com (2015年11月11日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ 『ユナイテッド・シネマ 4DX®が全国11劇場に!』(PDF)(プレスリリース)ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社、2015年11月 。2016年12月21日閲覧。
- ^ “大阪舞台挨拶”. ビーグル38 能勢浩オフィシャルブログ. サイバーエージェント (2016年6月12日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “『キンプリ』4DX舞台あいさつin大阪に寺島惇太と菱田正和監督が登場、夢は「裸で無限ハグ」?”. マイナビニュース (マイナビ). (2016年6月20日) 2024年12月3日閲覧。
- ^ 『ユナイテッド・シネマ 営業再開劇場追加のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社、2020年5月20日 。2024年12月3日閲覧。
- ^ “GWを直撃する3度目の緊急事態宣言…東京・大阪・京都・兵庫の映画館の営業状況は?”. MOVIE WALKER PRESS. 株式会社ムービーウォーカー (2021年4月26日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “商業施設の営業時間短縮など8月2日からの緊急事態宣言に伴う枚方市内の影響一覧”. 枚方つーしん. 株式会社morondo (2021年8月2日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “ローソン系映画館「ローソン・ユナイテッドシネマ」に改称へ からあげなども販売”. 産経新聞 (産経デジタル). (2024年4月24日) 2024年12月3日閲覧。
- ^ “ユナイテッド・シネマ枚方が2025年2月2日で閉館”. 枚方つーしん. 株式会社morondo (2024年8月28日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “【枚方市】2月2日、フォレオひらかたが閉館されるそうです。”. 号外NET. 本氣メディア株式会社 (2024年12月1日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ 立石慎一「熊本市初のシネコン『ユナイテッド・シネマ熊本』3月閉館へ グランパレッタの営業終了で」『熊本日日新聞』熊本日日新聞社、2024年12月2日。2024年12月3日閲覧。
- ^ 『取締役人事異動および社名変更のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社、2024年2月26日 。2024年3月23日閲覧。