バロー (チェーンストア)
株式会社バロー(Valor Co.,Ltd.)は、東海地方を拠点にスーパーマーケットを店舗展開する株式会社。本項では、持株会社化以前の株式会社バロー(現商号・株式会社バローホールディングス)と、持株会社化に際し新設された事業会社である株式会社バローの双方について記す。
多治見市の本部 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒507-0062 岐阜県多治見市大針町661-1[広報 1] 北緯35度22分16秒 東経137度4分46秒 / 北緯35.37111度 東経137.07944度座標: 北緯35度22分16秒 東経137度4分46秒 / 北緯35.37111度 東経137.07944度 |
設立 | 2015年4月1日[広報 1] |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 8200001031520 |
事業内容 | スーパーマーケット事業 |
代表者 | 田代正美(代表取締役社長) |
資本金 | 1億円 |
売上高 |
3,036億9,900万円 (2024年3月期)[1] |
営業利益 |
80億8,200万円 (2024年3月期)[1] |
経常利益 |
86億1,800万円 (2024年3月期)[1] |
純利益 |
55億2,000万円 (2024年3月期)[1] |
純資産 |
211億4,300万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
751億3,700万円 (2024年3月期)[1] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 株式会社バローホールディングス 100%[広報 2] |
関係する人物 | 伊藤喜美 |
外部リンク |
valor |
伊藤喜美が岐阜県恵那市で主婦の店として創業。 現在の社名の由来は「勇気ある者」を意味する英語の古語から名付けられた[2](wikt:en:valor参照)。
歴史・概要
編集丸イ伊藤商店から主婦の店恵那店へ
編集伊藤喜美が1946年(昭和21年)に岐阜県恵那市の丸イ伊藤商店を継父から承して衣料品店に事業を絞り込み[2]、1949年(昭和24年)11月21日に株式会社丸イ伊藤商店を設立した[3]。 その後、主婦の店スーパーマーケット全国チェーンの提唱するスーパーマーケットの理念に共鳴し[2]、伊藤喜美が理事長を務めていた「恵那専門店会」でスーパーを作ろうとして出資を募ったものの集まらなかったことから伊藤が約98%を出資する形で[4]、1958年(昭和33年)7月29日に[5]株式会社主婦の店(しゅふのみせ)を資本金450万円で岐阜県恵那市大井町251-1に設立し[6]、結果としてに株式会社丸イ伊藤商店の新事業となった[7]。
そして、駅前のパチンコ店を改造し同年9月12日にてスーパーマーケットの主婦の店恵那店を開店したのが始まりである[4]。 この店舗は、長野県からも集客し、駅前商店街全体に好影響を与えるようになった[8]。
1963年(昭和38年)8月9日に(初代)明智店を開店し[9]、チェーン展開を開始した[2]。
バローの屋号の誕生と合併・提携
編集初めてバローの屋号を用いた新恵那店を[8]1968年(昭和43年)4月25日に開店し[10]、当社でも衣料品販売事業を開始した[6]。
1969年(昭和44年)3月に中部興産株式会社を設立して不動産事業を開始し[6]、同年5月1日には[11]資本金3000万円で株式会社主婦の店バローを設立して株式会社主婦の店八幡店と新設合併した[12]。
1970年(昭和45年) 6月にユニー・FCユニー・ライコー・丸正と共同で「株式会社中部スーパーマーケットチェーン」を設立し、商品の共同仕入・共同開発や店舗の共同開発などに取り組むこととなった[11]。
(初代)恵那店を移転する形で[13]、駅前商店街の数百メートル南東の[8]岐阜県恵那市大井町字佐渡180-1に1974年(昭和49年)4月26日に恵那ショッピングプラザ・バローとしてショッピングセンターを開業した[14]。
同年11月に岐阜県恵那市大井町270-1に本店を移転して[6]、同月に店名をバローに変更した[15]。 1975年(昭和50年)にプライベートブランドの開発・販売を開始し[7]、1977年(昭和52年)10月には岐阜県多治見市東町1-9-3に本部を移転した[6]。
1979年(昭和54年)6月に中部総合印刷株式会社を設立して印刷事業を開始し[6]、同年8月にヤマナカと株式を持ち合う形で資本業務提携した[16]。
県外進出と多角化
編集1981年(昭和56年)6月26日に[17]愛知県一宮市に佐千原店を開店して愛知県に進出した[18]。
1982年(昭和57年)に恵那市に東農スポーツクラブを開設してスポーツクラブ事業に参入し[19]、1983年(昭和58年)3月10日に株式会社ホームセンタージャックアンドベティが広見店を開店して[20]ホームセンター事業に参入した[21]。 1984年(昭和59年)2月には中部薬品株式会社設立して薬品販売事業を開始[6]、同年11月に東農スポーツクラブから営業を譲受してスポーツクラブ事業と外食事業を直営化し[6]、1985年(昭和60年)5月に中部フーズ株式会社を設立して蒟蒻及び麺類の製造及び販売を開始[6]、1989年(平成元年)8月に中部総合印刷株式会社を設立して印刷事業を開始[6]、同年9月に中部流通株式会社において包装資材の販売等を開始[6]、1990年(平成2年)8月に株式会社ホームセンタージャックアンドベティから営業を譲受してホームセンター事業を開始した[6]。
1990年(平成2年)8月にペットフォレスト株式会社から営業を譲受し[6]、同年11月にペット関連専門店のペットフォレスト1号店として鷺沼店を開店した[22]。
上場し、田代正美社長へ継承
編集1993年(平成5年)10月13日に名古屋証券取引所2部に上場[6][2]、同年10月に員弁店を開設し、三重県に進出した[2]。
1994年(平成6年)4月に可児市にディスカウントストアスーパーマーケット業態1号店としてターゲットV今渡店を開店し[23]、同年6月に伊藤喜美の娘婿である田代正美が2代目代表取締役社長に就任した[24]。
1995年(平成7年)10月1日にホームセンターの株式会社富士屋と合併し[25]、1996年(平成8年)6月10日に岐阜県多治見市大針町661-1に本部および物流センターを移転した[26]。
1997年(平成9年)5月に英国のスーパーマーケット・ウエイトローズと同社のプライベートブランドの地域独占販売契約を締結した[27]。 1998年(平成10年)2月1日に[28]多治見市明和町の旧バロー物流センターを改装して中部フーズ株式会社明和工場として米飯センターを開設[29]、同年7月に株式会社主婦の店商事中部本社を子会社化し[広報 3]、同年8月3日に岐阜県多治見市に第2物流センターを開設して商品の調達・配送能力の拡大を進めた[30]。
また、同年4月1日に完全子会社として株式会社アクトスを設立してスポーツクラブ事業を分離し[31]、1999年(平成11年)3月にメンテックス株式会社を設立した[広報 3]。
北陸・関西へ進出し、日本のウォルマートへ
編集1999年(平成11年)5月27日に富山市本郷町55-1に本郷店を開店して同店2階に北陸本部を開設[32]、同年6月に岐阜県多治見市に第3物流センターを開設した[広報 3]。
2000年(平成12年)2月に子会社として株式会社ネット・スーパーマーケットを設立して[33]、同年4月に株式会社ネット・スーパーマーケットが近畿地区で事業を開始した[33]。
2001年(平成13年)7月23日に富山県西砺波郡福光町に北陸物流センターを開設して[34]、同年2月にマイカルグループを離脱した株式会社岐東ファミリーデパートを子会社化し[広報 3]、2002年(平成14年)7月18日に「バロー一宮西ショッピングセンター」を開店して100店舗を達成[35]。
2003年(平成15年)12月17日に中部フーズ株式会社の本社工場を移転し[36]、同年12月に東京証券取引所2部上場した[広報 3]。
日本のスーパーマーケットの中でも販売管理費比率が低く、低コストで運営するチェーンストアであり、『週刊東洋経済』2003年8月23日号では「日本のウォルマート」と評された。
新システムの導入や提携の強化
編集2004年(平成16年)2月26日に中部地方初のオール電化スーパーマーケットとなる港栄店を開店し[37]、同年10月にPOSデータをもとにメーカーと協働して共に分析・検証を行うVリンクを稼働させ[38]、2005年(平成17年)9月6日に大口店でセルフレジを導入を実験的に行う[39]など新たなシステムの導入を進めた。 その他にも、2004年(平成16年)4月には岐阜県大垣市に大垣物流センターを開設して[40]、同年7月1日には恵那酒類販売株式会社を吸収合併し[41]、2005年(平成17年)1月27日に岐阜県多治見市希望ヶ丘4-75-3に株式会社アクトス研修センターと物流センターを開設する[42]など後方業務などの改善を進めた。
2005年(平成17年)2月にディスカウント型食品スーパー株式会社タチヤを子会社化し[43]、同年10月に株式会社ペットフォレストアカデミーを設立し[広報 4]、同年4月に株式会社ユースを子会社化[44]、2006年(平成18年)4月26日に株式会社オカノを子会社化して静岡県に初進出した[45]。
また、2005年(平成17年)3月10日に子会社の中部薬品株式会社が株式会社マツモトキヨシと業務提携し[46]、同年9月にはアルビスを脱退した富山県入善町の食品スーパーのオーイングとフランチャイズ契約を締結して「バロー入善店」に変更[47]、2006年(平成18年)8月に富山県のドラッグストア・株式会社グリーンジェイマートと業務提携した[48]。 2007年(平成19年)1月10日に株式会社サンフレンドを子会社化し[49]、同年9月3日に山成商事株式会社を関連会社化した[50]。
この間の2005年(平成17年)3月1日に東京証券取引所、名古屋証券取引所各1部へ市場変更をしている[51]。
関連事業の見直し
編集2006年(平成18年)6月1日に従来は3種類あったホームセンターの店名を「ホームセンターバロー」に統一[広報 5]、2008年(平成20年)9月3日に完全子会社として株式会社北欧倶楽部を設立し、ベーカリー事業を分離した[52]。
一方で、2004年(平成16年)7月に書籍販売等を行う「株式会社いまじん」と資本業務提携して持分法適用関連会社化したものの[53]、2007年(平成19年)11月26日に同社のの株式35.42%全てを日本出版販売株式会社に譲渡してグループから離脱させた[53]。 また、2006年(平成18年)5月に食材宅配のショクブンと業務提携したものの、2010年(平成22年)5月には同社との業務提携を解消している[54]。
プライベートブランドの再編・拡販
編集2008年(平成20年)4月に価格訴求型の「Vセレクト」、品質訴求型の「Vクオリティ」、有機認定の「Vオーガニック」という3つにプライベートブランドの見直しを行って販売を開始し[55]、同年6月30日にプライベートブランドの開発・販売強化を目的とする「Vソリューション」を設立した[56]。 そして、同年9月29日に阪食と共同開発した価格訴求型の新プライベートブランド「ハートフルデイズ」を阪食の全店舗へ導入し[57]、2010年(平成22年)7月29日にプライベートブランド子会社「Vソリューション」がマツモトキヨシとPB商品供給契約で合意するなどグループ外へのPBの拡販を進めた[58]。
また、2014年(平成26年)6月にはプライベートブランド「Vプレミアム」を発売している[広報 6]。
EDLP型店舗の展開と進出地域の拡大
編集2009年(平成21年)4月23日に愛知県北名古屋市に当社初のエブリデーロープライス型スーパーとして師勝店を開店して新業態の展開を開始した[59]。
また、同年7月30日に松本市にスーパスポーツゼビオ松本芳川店のテナントとして南松本店を開店して長野県に進出して[60]、2010年(平成22年)3月に株式会社ビックポンドストアーを完全子会社化して静岡県での店舗網を強化し[61]、同年9月に愛知県一宮市に一宮物流センターを開設した[広報 3]。
2011年(平成23年)7月に株式会社ファミリースーパーマルキを子会社化し[62]、同年11月に愛知県豊田市に豊田物流センターを開設した[広報 3]。 2012年(平成24年)2月に富山県に精肉プロセスセンターを開設し[63]、同年11月に可児市にドライ物流センターを開設すると共にユースがユース福井チルドセンターを開設した[広報 7]。
2013年(平成25年)2月に中部ミート株式会社を設立して[広報 7]、同年7月に静岡県島田市に静岡総合センターを開設し[広報 7]、同年8月に可児市に可児物流センターを開設[広報 7]、同年9月には可児市に可児青果センターと大垣市に大垣畜産プロセスセンターを開設した[広報 7]。
また、その間の2012年(平成24年)1月17日に子会社の中部薬品株式会社が中国事業に関して中華人民共和国の成都百信グループと業務・資本提携すると共に総合商社双日と戦略的包括業務提携に合意して[64]、同年5月に大韓民国に初出店し[広報 8]、2013年(平成25年)4月に上海巴栄有限公司を設立するなど海外への展開も進めた[広報 7]。
生産部門の再編・強化
編集2014年(平成26年)2月19日に100%出資の農業法人「バローファーム海津」を設立して岐阜県海津市でフルーツトマトの生産を開始し[65]、同年3月に「株式会社飛騨小坂ぶなしめじ」を子会社化[広報 7]、同年7月1日に中部電力の100%子会社でエリンギ生産販売の東邦産業(三重県尾鷲市)を買収して子会社化[66]するなど農業生産部門の整備を進めた。
そして、2014年(平成26年)7月1日に中部フーズ株式会社と株式会社北欧俱楽部を合併させ[広報 9]、同年10月に静岡県島田市に加工センターを開設し[67]、2015年(平成27年)8月には可児市に可児プロセスセンターを開設するなど加工部門の再編強化も図った[広報 7]。
さらに2015年(平成27年)4月1日には越後製菓と合弁会社「High-Pressure Support」を設立し、高圧技術を活用した新たな商品の開発・製造にも進出した[68]。
持ち株会社の発足と買収・提携による事業の拡充
編集2015年(平成27年)10月1日に持株会社体制に移行して株式会社バローホールディングスに商号を変更し[69]。吸収分割により、スーパーマーケット事業を(新)株式会社バローに、ホームセンター事業及びペットショップ事業を株式会社ホームセンターバローに、それぞれ継承した[広報 10]。 そして、2016年(平成28年)3月1日に本部機能の一部を名古屋市中村区名駅南1-16-21の名古屋三井物産ビル3階に移転[70]。
2017年(平成29年)2月8日にホームセンターバローで導入したのを皮切りに当グループ独自の電子マネー「Lu Vitカード」を導入を進め[71]、同年11月に愛知県一宮市に中部薬品木曽川物流センターを開設し[広報 11]、2020年(令和2年)10月30日には岡崎店での販売を皮切りに新プライベートブランドの「valor select」と「valor plus」の販売を開始した[72]。
この間に2015年(平成27年)4月17日にベンリーコーポレーションとのフランチャイズ契約を締結してバロー各務原中央店内に第1号店として「ベンリーバロー各務原中央店」を開店し[73]、2017年(平成29年)3月にはKITTE名古屋に「デリカキッチン」1号店を開店して惣菜専門店のチェーン展開を開始し[74]、2018年(平成30年)2月に「PROsite」1号店となる各務原インター店を開店して建築資材・工具専門店のチェーン展開を開始する[75]など新業態の展開を進めた。
2015年(平成27年)6月5日に兵庫県を地盤とする株式会社トーホーストア資本・業務提携した[76][77]。 2015年(平成27年)11月26日に山梨県中巨摩郡昭和町に甲府昭和店を開店して山梨県に進出して[78]2016年(平成28年)8月には山梨県のスーパー「公正屋」を子会社化し[79]、同年10月7日に寝屋川店を開店して大阪府に進出した[79]。 2018年(平成30年)12月25日にはアークスとリテールパートナーズの2社と資本業務提携した[80]。
また、出店先の確保を目指して同年7月18日にバローホールディングスが70%・ザイマックスが30%を出資して不動産子会社「バローマックス」を設立し[81]、同年11月10日に同社初の商業施設となる「ルビットタウン中津川」を開店させた[82]。
沿革
編集株式会社丸イ伊藤商店の設立から新事業の主婦の店の展開
編集- 1949年(昭和24年)11月21日 - 伊藤喜美が株式会社丸イ伊藤商店を設立[3]。
- 1958年(昭和33年)
- 1963年(昭和38年)8月9日 - (初代)明智店を開店し[9]、チェーン展開を開始[2]。
- 1968年(昭和43年)4月25日[10] - 初めてバローの屋号を用いた新恵那店を開店し[8]、衣料品販売事業を開始[6]。
- 1969年(昭和44年)
- 3月 - 中部興産株式会社を設立し、不動産事業を開始[6]。
株式会社バロー(初代、現・バローホールディングス)
編集- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年) 6月 - ユニー・FCユニー・ライコー・丸正と共同で「株式会社中部スーパーマーケットチェーン」を設立[11]。
- 1974年(昭和49年)
- 1975年(昭和50年) - プライベートブランドの開発・販売を開始[7]。
- 1977年(昭和52年)
- 1979年(昭和54年)
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年) - 恵那市に株式会社東濃スポーツクラブを開設し、スポーツクラブ事業に参入[19]。
- 1983年(昭和58年)3月10日 - 株式会社ホームセンタージャックアンドベティが広見店を開店し[20]、ホームセンター事業に参入[21]。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)5月 - 中部フーズ株式会社を設立し、蒟蒻及び麺類の製造及び販売を開始[6]。
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年)
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)
- 1995年(平成7年)10月1日 - ホームセンターの株式会社富士屋と合併[25]。
- 1996年(平成8年)6月10日 - 岐阜県多治見市大針町661-1に本部および物流センターを移転[26]。
- 1997年(平成9年)5月 - 英国のスーパーマーケット・ウエイトローズと同社のプライベートブランドの地域独占販売契約を締結[27]。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)7月18日 - 「バロー一宮西ショッピングセンター」を開店し、100店舗を達成[35]。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 4月 - 価格訴求型の「Vセレクト」、品質訴求型の「Vクオリティ」、有機認定の「Vオーガニック」の3つのプライベートブランドの販売を開始[55]。
- 5月27日 - 愛知県と「災害時における応急生活物資供給の協力に関する協定」を締結[88]。
- 6月30日 - プライベートブランドの開発・販売強化を目的とする「Vソリューション」を設立[56]。
- 9月3日 - 完全子会社として株式会社北欧倶楽部を設立し、ベーカリー事業を分離[52]。
- 9月29日 - 阪食と共同開発した価格訴求型の新プライベートブランド「ハートフルデイズ」を阪食の全店舗へ導入[57]。
- 9月 - 引佐店を開店し、静岡県に進出[89]。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2月19日 - 100%出資の農業法人「バローファーム海津」を設立し、岐阜県海津市でフルーツトマトの生産を開始[65]。
- 3月 - 「株式会社飛騨小坂ぶなしめじ」を子会社化[広報 7]。
- 6月 - プライベートブランド「Vプレミアム」を発売[広報 6]。
- 7月1日 - 中部電力の100%子会社でエリンギ生産販売の東邦産業(三重県尾鷲市)を買収[66]。
- 7月1日 - 中部フーズ株式会社と株式会社北欧俱楽部を合併[広報 9]。
- 7月17日 - 愛知県一宮市に小商圏型食品スーパー「パーソナル・ネイバーフッドストア スマート&デリシャス」1号店として一宮浜町店を開店[92]。
- 7月 - 下鳥羽店を開店し、京都市に進出[79]。
- 10月 - 静岡県島田市に加工センターを開設[67]。
- 2015年(平成27年)
- 4月1日 - 越後製菓と合弁会社「High-Pressure Support」を設立[68]。
- 4月17日 - ベンリーコーポレーションとのフランチャイズ契約を締結し、バロー各務原中央店内に第1号店として「ベンリーバロー各務原中央店」を開店[73]。
- 6月5日 - 兵庫県を地盤とする株式会社トーホーストア資本・業務提携[76]。
- 8月 - 可児市に可児プロセスセンターを開設[広報 7]。
- 10月1日 - 持株会社体制に移行し、株式会社バローホールディングスに商号を変更[69]。吸収分割により、スーパーマーケット事業を(新)株式会社バローに、ホームセンター事業及びペットショップ事業を株式会社ホームセンターバローに、それぞれ継承[広報 10]。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 2月 - 建築資材・工具専門店「PROsite(プロサイト)」1号店となる各務原インター店を開店[75]。
- 12月25日 - アークスとリテールパートナーズの2社と資本業務提携[80]。
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 10月 - 八百鮮とヤマタを子会社化[広報 7]。
- 2024年(令和6年)
株式会社バロー(2代)
編集店舗
編集東海地方を中心に12府県に店舗を展開している。2023年4月の店舗数は241店舗[96]。
現在の店舗は、公式サイトの店舗・チラシ情報を参照。
岐阜県(70店)・愛知県(60店)・静岡県(23店)・三重県(7店)・滋賀県(15店)・福井県(22店)・石川県(14店)・富山県(13店)・山梨県(2店)・長野県(9店)・京都府(3店)・大阪府(3店)(2023年4月現在)[96]
2000年代に入り、近隣店舗に対抗するような参入展開で急速に店舗数を伸ばしている。
2013年、当時株式会社バローの完全子会社となっていた株式会社ユースの吸収合併と同時に同社の30店舗(旧称:ユース、セリオガーデン。滋賀県2店・福井県25店・石川県3店)をバローへ転換した[91]。
かつては新潟県において3店舗(全て上越市内)を展開していたが、何れも2020年4月をもって撤退した[97]。
店舗ブランド
編集- Vタウン - 食品スーパーにホームセンターや衣料品の赤のれんなどを加えたショッピングセンター[98]。
- ルビットタウン - バローマックスのショッピングセンター[82]。
- ルビットパーク - バローマックスの近隣型ショッピングセンター[99]。
- 北欧倶楽部 - ベーカリー[52]。
- ペットフォレスト - ペット専門店[100]。
かつて存在した店舗ブランド
編集かつて存在した店舗
編集岐阜県
編集恵那市
編集- 敷地面積約5,756m2[14]、鉄骨造地上2階建て塔屋3階[14]、延べ床面積約8,791m2[14]、店舗面積約8,356m2[14](直営店舗面積約1,805m2[14])、駐車台数約500台[14]。
- 当社がデベロッパーとなり、あかのれん(店舗面積約2,087m2)共に核店舗として出店していた[14]。
- 駅前商店街の数百メートル南東に出店し、屋上駐車場を併設した店舗で、開業初日には当時の恵那市の人口の約9割の約3万人を集め、駅前商店街がシャッター通りになる要因となった[8]。
- 休業して建替えて、2010年(平成22年)11月18日に(3代目)恵那店を核店舗とする「バロー恵那ショッピングセンター」を開店した[13]。
東農
編集中濃
編集- 敷地面積約37,950m2[120]、鉄骨造地上2階建て[120]、延べ床面積約10,660m2[120]、店舗面積約6,535m2[120](当社店舗面積約825m2[120])、駐車台数約700台[120]。
- デベロッパーのオガワヤ(店舗面積約2,300m2)共に核店舗として出店していた[120]。
- 1997年(平成9年)4月10日にバロー美濃加茂ショッピングセンター(当社店舗面積約10,087m2)が開店した[121]。
- 売場面積396m2[102]
岐阜圏域
編集- 売場面積約653m2[85]
- 売場面積約330m2[85]
- 売場面積約891m2[85]
- ディスカウントストアスーパーマーケット業態[103]。
愛知県
編集一宮市
編集- 売場面積約500m2[85]
- 小商圏型食品スーパー「パーソナル・ネイバーフッドストア スマート&デリシャス」1号店としてを開店した[92]。
名古屋市
編集その他の愛知県
編集- 売場面積1,047m2[139]
- 売場面積約396m2[85]
三重県
編集- 敷地面積約30,000m2[141]、鉄骨造地上2階建て塔屋3階[141]、延べ床面積約13,543m2[141]、SC店舗面積約6,398m2[141]、駐車台数約1,200台[141]。
- 星川ショッピングタウンサンシティには「ジャスコ星川店」が出店していたが[141]2006年(平成18年)8月20日閉店となり[広報 13]、当社が出店していた[142]。
- 2024年(令和6年)2月26日に「ロピア桑名サンシティ店」が出店した[143]。
静岡県
編集- 敷地面積約10,627.0m2[146]、鉄骨造平屋建[146]、延べ床面積約1,498.25m2[146]、店舗面積約1,014.29m2[146]、駐車台数約148台[146]。
- グループ内で継承され、2018年(平成30年)11月9日に食鮮館タイヨー小土店が出店した[146]。
滋賀県
編集長野県
編集新潟県
編集- 「バロー上越モール」の核店舗として出店した[97]。
神奈川県
編集- ペット関連専門店のペットフォレスト1号店[22]。
東京都
編集ギャラリー
編集-
バローも入居していた岐阜県多治見市のエバショッピングセンター
-
旧バロー恵那店(現在は改築されている)
-
バロー新瀬戸店
-
バロー岡崎店。岡崎市針崎町、2020年10月オープン。
プライベートブランド
編集バローでは1975年(昭和50年)からプライベートブランド(PB)の開発・販売を開始している[7]。
2008年(平成20年)4月に価格訴求型の「Vセレクト」、品質訴求型の「Vクオリティ」、有機認定の「Vオーガニック」という3つにプライベートブランドの見直しを行って販売を開始し[55]、同年6月30日にプライベートブランドの開発・販売強化を目的とする「Vソリューション」を設立した[56]。
2014年(平成26年)6月にはプライベートブランド「Vプレミアム」を発売した[広報 6]。
2020年(令和2年)10月30日には岡崎店での販売を皮切りに新プライベートブランドの「valor select」と「valor plus」の販売を開始して従来のプライベートブランドから切り替えを行った[72]。
2008年(平成20年)9月29日に阪食と共同開発した価格訴求型の新プライベートブランド「ハートフルデイズ」を阪食の全店舗へ導入し[57]、2010年(平成22年)7月29日にプライベートブランド子会社「Vソリューション」がマツモトキヨシとPB商品供給契約で合意するなどグループ外へのPBの拡販を進めた[58]。
- 「valor select」(バローセレクト) - 従来のVセレクトに当たる定番商品のプライベートブランド[72]。
- 「valor plus」(バロープラス) - 高価格帯の「Vプレミアム」と中価格帯の「Vクオリティ」に当たる上質なプライベートブランド[72]。
かつて存在したプライベートブランド
編集不祥事
編集2011年7月、福島第二原子力発電所から飛散した放射性物質セシウムにより汚染された疑いのある牛肉が販売されていたことが発覚した。バローでは、魚津店で該当個体の牛肉約20kgの取扱があったことが2011年7月18日に判明。同年7月22日にニュースリリースで、愛知県、岐阜県、滋賀県内の計9店舗でも該当個体の牛肉が販売されていたことが発表された[広報 15]。
脚注
編集注釈
編集出典
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- ^ a b c d e f g h “バロー/静岡県焼津市の閉店店舗を「食品館タイヨー」に業態転換(2018年11月8日)”. 流通ニュース. 2024年6月18日閲覧。
- ^ 海野裕之(2012年6月15日).“バロー、焼津市にSMバロー初進出 「小土店」オープン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). pp2
- ^ a b “バロー、「北寺島店」開設 静岡県21店舗目”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社) (2017年4月14日). pp4
- ^ a b c “バロー、滋賀県7店目の「大津東店」開店”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2012年12月5日). pp4
- ^ a b “長野・山梨地区夏期特集:小売動向=長野に山梨勢など県外勢 進攻の主役は実力派SM”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2010年8月16日)
- ^ “バロー、新潟県に2店舗目「下門前店」オープン 08年以来の出店”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2012年11月14日). pp6
- ^ a b c d “閉店したバロー下門前店と上越寺店の跡にイオン出店 今夏オープン 上越タウンジャーナル(2020年4月6日)”. デジコロ. 2024年6月18日閲覧。
- ^ a b 山本仁(2020年6月12日).“イオンリテール北陸信越カンパニー、24年ぶり上越出店 旧バロー跡地に”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). pp6
- ^ a b c 立川大介(2016年2月2日). “バロー、坂井市に「SM春江店」移転開設”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). pp4
- ^ a b “新専門店レポート ペットフォレスト”. ショッピングセンター 1994年4月号 (日本ショッピングセンター協会) (1994年4月1日).pp53
広報資料・プレスリリースなど一次資料
編集- ^ a b c 『第58期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2023年6月26日。pp20
- ^ 『第66期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2023年6月30日。pp9
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『第66期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2023年6月30日。pp4
- ^ a b 『第49期 有価証券報告書』 バロー、2006年6月30日。pp4
- ^ a b c d 『第50期 有価証券報告書』 バロー、2007年6月29日。pp10
- ^ a b c 『第58期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2015年6月26日。pp11
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『第66期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2023年6月30日。pp5
- ^ a b c 『第56期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2013年6月28日。pp12
- ^ a b 『第58期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2015年6月26日。pp14
- ^ a b c 『第59期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2016年6月30日。pp6
- ^ a b 『第61期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2018年6月29日。pp19
- ^ 『第50期 有価証券報告書』 バロー、2007年6月29日。pp9
- ^ 『イオン株式会社 2007年2月期 決算補足資料(82期)』イオン(株) (2007年4月6日)
- ^ 『第66期 有価証券報告書』 バローホールディングス、2023年6月30日。pp11
- ^ “放射性セシウム汚染の疑いがある牛肉の販売に関するお知らせ(2)”. 株式会社バロー (2011年7月22日). 2020年5月31日閲覧。[リンク切れ]
関連項目
編集- 日本の企業一覧 (小売業)
- 日本のスーパーマーケット一覧
- 主婦の店全国チェーン - バローの開業時は「株式会社主婦の店」を社名としていた(1958 - 74年)。なお、同社のグループ会社「株式会社主婦の店商事中部本社」は、もともとは「主婦の店全国チェーン」の市場清算業務窓口会社であったが、「主婦の店全国チェーン」の解散時に営業権を同社に譲渡した。
- のうりん - ライトノベル。作中に岐阜県一のスーパーマーケットとして「パローフーズ」が登場する。
- 牧歌の里 - バローグループの株式会社「牧歌コーポレーション」が運営。
外部リンク
編集- スーパーマーケット 株式会社バロー - 公式サイト