トンボ天国
概要
編集広さは6 ha。このうち2.18 haが整備され、6個の池(トンボ池、中池、古池、造成池、まこも池、ため池)と4つの広場(トンボ広場、カッパ広場、野鳥広場、芝広場)で構成される。
トンボ池にはトンボが多く棲息しており、ベッコウトンボやイトトンボなど、今までに7科43種が確認されている。現在は30種程度が棲息しているという。
貴重な自然が残ることから、1973年(昭和48年)より笠松町が保護を行なっており、「岐阜県の名水50選」「木曽三川三十六景」「水と緑の環境百選」などに指定されている。
1980年代後半より水質悪化が進んでおり、水質改善が急務となっている。又、自然保護の為、ブラックバスやその他の様々な生物の持込は固く禁じられている。
確認されている動植物
編集動物
編集- トンボ類:30種
- 水生昆虫:45種
- その他の昆虫類:408種
植物
編集歴史
編集- 1924年(大正13年):木曽川の河川改修工事により、この木曽川本流は締め切られ北派川となる。この際、かつての本流の一部が池(河跡湖)として残る。
- 1950~60年頃:徐々に土砂に埋まり、トンボ池、中池、古池など数個の池が残るのみとなる。
- 1962年(昭和37年):河川改修工事により、河跡湖の全ての埋め立てが計画される。
- 1973年(昭和48年):貴重なトンボの生息地として埋め立てが中止され、トンボ天国と名づけられる。
- 1975年(昭和50年):トンボ池の保全のため、造成池が造られる。
- 1989年(平成元年):トンボ天国の周辺2.18haが整備される。
- 2005年(平成17年):笠松トンボ天国となる。
- 2011年(平成23年):「木曽川河跡湖(トンボ池)の聖牛」が『土木学会選奨土木遺産』(平成23年度)のひとつに選定された[1]。
- 2018年(平成30年):テレビ東京『日曜ビッグバラエティ』枠内で放送されているドキュメントバラエティ番組『池の水ぜんぶ抜く』で取り上げられ、在来種の保護と外来種の駆除が行われた[2]。
所在地
編集- 岐阜県羽島郡笠松町江川無動寺(木曽川北派川堤外)
交通アクセス
編集- 笠松町公共施設巡回町民バス「スポーツ交流館前」バス停より徒歩で約7分。
その他
編集北派川の河川敷はグラウンドなどに使用されており、トンボ天国周辺には岐阜県立岐阜工業高等学校運動場、笠松町民江川運動場、笠松町米野運動場、笠松町勤労青少年運動場、笠松町多目的運動場、岐南町民運動場などがある。
脚注
編集- ^ “土木学会選奨土木遺産”. 土木学会. 2013年1月9日閲覧。
- ^ “「池の水ぜんぶ抜く」ロケで在来魚が「大量死」 「専門家がいない」現場を参加者告発”. J-CAST Inc (2018年3月14日). 2018年3月15日閲覧。