デビン・ラマー・ハリスDevin Lamar Harris,1983年2月27日 - )はアメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のバスケットボール選手。ポジションはポイントガード。身長191cm、体重84kg。NBAの15年間で5球団に所属し、そのうちの半分以上はダラス・マーベリックスであり、2006年のNBAファイナルに出場した。

デビン・ハリス
Devin Harris
2012年のハリス
引退
ポジション PG/SG
基本情報
愛称 The Buller
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1983-04-27) 1983年4月27日(41歳) 
出身地 ウィスコンシン州の旗 ウィスコンシン州ミルウォーキー
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 84kg (185 lb)
ウィングスパン(現役時) 202cm  (6 ft 8 in)[1]
キャリア情報
出身 ウィスコンシン大学
ドラフト 2004年 1巡目 5位  WAS 
選手経歴
2004-2008
2008-2011
2011-2012
2012-2013
2013-2018
2018
2018-2019
ダラス・マーベリックス
ニュージャージー・ネッツ
ユタ・ジャズ
アトランタ・ホークス
ダラス・マーベリックス
デンバー・ナゲッツ
ダラス・マーベリックス
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴

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学生時代

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高校時代はバスケットボールの他にバレーボールも掛け持ちした。卒業後は地元ウィスコンシン大学に進学。同大学はNCAAビッグ10に所属し、2年生のときにはカンファレンス優勝を経験した。NCAAトーナメントではベスト16でケンタッキー大学を相手に敗退したものの、活躍したハリスの名前が知れ渡る機会になった。翌年にはビッグ10最優秀選手を受賞。そして、4年生に進級せずにアーリーエントリーを表明した。

2004年のNBAドラフトでは1巡目5位でワシントン・ウィザーズから指名を受けたが、ハリスの権利に加えてジェリー・スタックハウスクリスチャン・レイトナーダラス・マーベリックスに放出 (レイトナーは後に解雇)。ウィザーズは見返りとしてアントワン・ジェイミソンを獲得したという経緯がある。

1年目の2004-05シーズンは前年までチームの司令塔だったスティーブ・ナッシュフェニックス・サンズに移籍したため、ハリスは開幕から先発を任されるなど、即戦力としてチームに貢献。11月のウェスタン・カンファレンスの月間新人MVPに選出された。しかし長いシーズンをすごすNBAのレベルになかなか順応できなかったり、またドン・ネルソンからエイブリー・ジョンソンにヘッドコーチが交代されるなど、次第に出場時間が限られるようになった。

2年目の2005-06シーズンは終盤で怪我に苦しんだがジェイソン・テリーの控えとして出場した。特にプレーオフでは先発を経験するなど活躍した。2006年のNBAファイナルではマイアミ・ヒートを相手に2勝4敗で敗れた。

2006-07シーズンはテリーがシューティングガードへコンバートされたため、先発ポイントガードに定着。チームは67勝15敗という好成績を残したが、プレーオフではゴールデンステート・ウォリアーズに対してまさかの1回戦敗退を喫した。

念願の長期高額契約を結んで臨んだ2007-08シーズンはさらに成績を伸ばしたものの、2008年2月19日にジェイソン・キッド獲得のためにニュージャージー・ネッツに放出された[2]

2008-09シーズンは自身唯一の平均20得点以上となる21.3得点で、36.1分、3.3リバウンド、1.7スティールも自身最高の成績だった。

2010-11シーズン途中の2011年2月23日、デロン・ウィリアムスとのトレードでデリック・フェイバーズと共にユタ・ジャズに移籍。さらにジャズは2011年と2012年のドラフト1巡目指名権と300万ドルを獲得した[3]

2012-13シーズン開幕前の2012年7月11日、マーヴィン・ウィリアムスとのトレードでアトランタ・ホークスへ移籍[4]

2013-14シーズン開幕前の2013年7月31日、古巣のダラス・マーベリックスに復帰した。

2017-18シーズン途中の2018年2月8日、トレードでデンバー・ナゲッツに移籍した[5]

2018-19シーズン開幕前の2018年8月8日、ダラス・マーベリックスに3度目となる復帰を果たした[6]。シーズン序盤の10試合を左ハムストリングを痛め欠場した[7]

プレースタイル

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時にはシューティングガードもこなす器用なポイントガード。リーグトップクラスのスピードとドリブルテクニックでゴールに向かってドライブし敵陣内をかき回す。トニー・パーカーのドライブに対応できる数少ないポイントガードとしてディフェンス力もある。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2004–05 DAL 76 19 15.4 .429 .336 .757 1.3 2.2 1.0 .3 1.1 5.7
2005–06 56 4 22.8 .469 .238 .716 2.2 3.2 .9 .3 1.5 9.9
2006–07 80 61 26.0 .492 .280 .824 2.5 3.7 1.2 .3 1.8 10.2
2007–08 39 39 30.4 .483 .357 .821 2.3 5.3 1.4 .1 2.4 14.4
NJN 25 22 33.5 .438 .320 .829 3.3 6.5 1.4 .3 2.7 15.4
2007-08計 64 61 31.6 .463 .335 .824 2.7 5.8 1.4 .2 2.5 14.8
2008–09 69 69 36.1 .438 .291 .820 3.3 6.9 1.7 .2 3.1 21.3
2009–10 64 61 34.7 .403 .276 .798 3.2 6.6 1.2 .3 2.8 16.9
2010–11 54 54 31.9 .425 .300 .840 2.4 7.6 1.1 .1 2.9 15.0
UTA 17 16 31.2 .413 .357 .811 2.4 5.4 .8 .1 2.9 15.8
2010-11計 71 70 31.7 .422 .322 .833 2.4 7.1 1.0 .1 2.9 15.2
2011–12 63 63 27.6 .445 .362 .746 1.8 5.0 1.0 .2 1.9 11.3
2012–13 ATL 58 34 24.5 .438 .335 .727 2.0 3.4 1.1 .2 1.5 9.9
2013–14 DAL 40 0 20.5 .378 .307 .800 2.1 4.5 .7 .1 1.5 7.9
2014–15 76 3 22.2 .418 .357 .815 1.8 3.1 1.0 .2 1.1 8.8
2015–16 64 0 20.0 .447 .329 .721 2.2 1.8 .9 .2 1.0 7.6
2016–17 65 0 16.7 .399 .328 .829 2.0 2.1 .7 .1 .9 6.7
2017–18 44 1 18.3 .415 .352 .830 1.9 1.9 .8 .2 1.1 8.5
DEN 27 0 19.7 .406 .343 .845 1.6 2.5 .5 .1 1.0 8.2
2017-18計 71 1 18.9 .412 .348 .835 1.8 2.1 .7 .2 1.1 8.4
2018–19 DAL 68 2 15.8 .380 .310 .761 1.6 1.8 .5 .2 .8 6.3
通算:15年 985 448 24.3 .432 .325 .796 2.2 3.9 1.0 .2 1.7 10.8
オールスター 1 0 17.1 .500 .000 --- 1.0 .0 .0 .0 .0 6.0
  • 2011-12シーズンは66試合で打ち切り

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2005 DAL 9 0 8.9 .438 .333 .667 1.2 1.2 .4 .1 1.1 2.4
2006 23 15 24.3 .480 .000 .703 1.7 2.2 .8 .1 1.8 9.4
2007 6 6 27.2 .492 .300 .737 2.0 5.0 1.0 .2 1.5 13.2
2012 UTA 4 4 30.0 .396 .267 .714 1.5 3.8 .8 .5 3.0 13.0
2013 ATL 6 6 37.5 .365 .200 .680 2.8 3.7 1.7 .2 2.0 11.3
2014 DAL 7 0 25.1 .470 .440 .875 2.4 3.9 .3 .3 1.6 11.4
2015 4 0 18.5 .348 .000 .889 2.0 1.0 .5 .0 1.0 6.0
2016 5 0 24.2 .500 .308 .500 2.8 1.6 .6 .0 .6 7.8
出場:8回 64 31 23.7 .450 .257 .708 1.9 2.6 .8 .2 1.6 9.1

脚注

編集
  1. ^ Devin-Harris”. draftexpress.com (2004年). 2017年10月20日閲覧。
  2. ^ Mavs forward George blocks trade of Kidd to Mavs”. ESPN (2008年2月14日). 2013年2月9日閲覧。
  3. ^ Nets trade for Deron Williams”. ESPN (2011年2月24日). 2013年2月9日閲覧。
  4. ^ TWO MAJOR TRANSACTIONS SIGNIFICANTLY RESHAPE HAWKS FUTURE”. nba.com (2012年7月11日). 2013年2月9日閲覧。
  5. ^ ニックスがナゲッツ、マブスとの3チーム間トレードでエマニュエル・ムディエイを獲得”. NBA.com (2018年2月8日). 2024年1月27日閲覧。
  6. ^ Mavericks sign Devin Harris”. Mavs.com (August 8, 2018). August 8, 2018閲覧。
  7. ^ Barnes scores season-high 28 as Mavericks beat Nets 119-113”. ESPN.com (November 21, 2018). November 21, 2018閲覧。

外部リンク

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