2006年のNBAファイナル
2006年のNBAファイナルは、同年の6月8日から20日にかけ6試合にわたり行われ、ウェスタン・カンファレンスの覇者ダラス・マーベリックスとイースタン・カンファレンスの覇者マイアミ・ヒートが対戦、マイアミ・ヒートが4勝2敗で初優勝を飾った。ともに本拠地がアメリカン航空がスポンサーだったため、いわゆるアメリカン航空シリーズとも呼ばれた。大会の最優秀選手はドウェイン・ウェイドが獲得した。
両チームのレギュラーシーズンの成績は、52勝30敗のマイアミ・ヒートがイースタン・カンファレンス2位でサウスイースト・ディビジョン1位、60勝22敗のダラス・マーベリックスがウェスタン・カンファレンス2位でサウスウェスト・ディビジョン2位だった。ともにNBAファイナルに進出したのはチーム史上初めてだった。
シャキール・オニールにとっては4度目の優勝で、ロサンゼルス・レイカーズを離れて以降は初めての優勝だった。全盛期にはリーグを代表する選手だったアロンゾ・モーニングやゲイリー・ペイトンにとっては30代後半に入ってからの初優勝だった。ヒートのパット・ライリー監督にとっては監督として5度目で1988年にレイカーズで経験して以来18年ぶりの優勝だった。
戦評
編集シリーズ最初の5戦は本拠地チームが勝利。敵地で第6戦をものにしたヒートが初のNBAファイナルの覇者となった。初めの2試合を落としたチームが逆転して優勝したリーグ史上3度目の例となった。レギュラーシーズンでの勝ち星が上回るダラス・マーベリックスがホームコートアドバンテージを得ており、7戦目までシリーズが続いた場合はマーベリックスのホーム戦が1試合多くなっているはずだった。
優勝したマイアミ・ヒートはシリーズ全体を通してドウェイン・ウェイドが得点面で活躍した他、シャキール・オニールが攻守でインサイドを支えた。ヒートはアロンゾ・モーニングやゲイリー・ペイトンら控えのベテラン勢の活躍も目立った。またヒートはフリースローが低調な試合が多く、フリースローを苦手とするオニールがファウルをしばしば受ける展開が見られた。
ダラス・マーベリックスの大黒柱ダーク・ノヴィツキーは6試合中4試合でチーム最多の得点を上げたものの、スリーポイントシュートが低調な試合が多かった。マーベリックス全体でもシリーズ終盤ではスリーポイントシュートは低調だった。
日程
編集第1戦
編集チーム 1 2 3 4 合計 マイアミ 31 13 24 12 80 ダラス 23 23 24 20 90
第2戦
編集チーム 1 2 3 4 合計 マイアミ 17 17 24 27 85 ダラス 18 32 32 17 99
第3戦
編集チーム 1 2 3 4 合計 ダラス 21 22 34 19 96 マイアミ 29 23 16 30 98
第4戦
編集チーム 1 2 3 4 合計 ダラス 25 19 23 7 74 マイアミ 30 24 24 20 98
第5戦
編集チーム 1 2 3 4 延長 合計 ダラス 21 30 20 22 7 100 マイアミ 24 19 27 23 8 101
第6戦
編集チーム 1 2 3 4 合計 マイアミ 23 26 22 24 95 ダラス 30 18 20 24 92
雑学
編集- シャキール・オニールがNBAファイナルに初出場したのはオーランド・マジック時代の1995年。この時もホームでの2連敗でシリーズは始まった。最終的に4連敗でヒューストン・ロケッツにスイープ(sweep)された。