スタニングローズ
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
スタニングローズ(欧字名:Stunning Rose、2019年1月18日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2022年の秋華賞、フラワーカップ、紫苑ステークス、2024年のエリザベス女王杯。
スタニングローズ | |||||||||||||||
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2022年秋華賞 | |||||||||||||||
欧字表記 | Stunning Rose[1] | ||||||||||||||
香港表記 | 艷玫華彩 | ||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||||||||
性別 | 牝[1] | ||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||||||||
生誕 | 2019年1月18日(5歳)[1] | ||||||||||||||
父 | キングカメハメハ[1] | ||||||||||||||
母 | ローザブランカ[1] | ||||||||||||||
母の父 | クロフネ[1] | ||||||||||||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | ||||||||||||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | ||||||||||||||
馬主 | (有)サンデーレーシング[1] | ||||||||||||||
調教師 | 高野友和(栗東)[1] | ||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||
生涯成績 | 17戦6勝[1] | ||||||||||||||
獲得賞金 |
4億2621万6000円[1] (2024年11月10日現在) | ||||||||||||||
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戦績
編集2歳(2021年)
編集6月6日中京の2歳新馬(芝1400m)に1番人気でデビューしたがブレスレスリーの2着に敗退。6月26日阪神の2歳未勝利(芝1600m)では好位追走から直線で脚を伸ばすと後続に2馬身半差をつけ初勝利を挙げる[3]。その後、8月29日の新潟2歳ステークスでは5着と惨敗。秋に入り、サウジアラビアロイヤルカップ3着、デイリー杯2歳ステークスは5着となり2歳シーズンを終える。
3歳(2022年)
編集2月13日のこぶし賞(1勝クラス)に1番人気で出走。道中中団で待機すると直線で逃げ粘るセイウンハーデスをアタマ差で捕らえて2勝目をマークする[4]。 3月21日のフラワーカップでは好位の内で脚を溜めると、最後の直線では先に抜け出したニシノラブウインクをゴール前でかわして重賞初制覇を飾った[2]。本馬は父キングカメハメハのラストクロップ(最終世代)であり、フラワーカップの勝利をもって14世代全世代で重賞勝ち馬を出した[5]。
フラワーカップの後は、桜花賞には向かわず、放牧を挟んでオークスに出走[6]。桜花賞を経由せず、放牧明けでフラワーカップから直行したために10番人気の低評価であったが、好位追走から直線半ばで先頭に立ち、懸命に粘ったものの、最後は勝ったスターズオンアースの末脚に屈し、惜しくも2着となった。1996年4着の曽祖母ロゼカラー、2001年2着の祖母ローズバドと同様に涙をのむ結果となり、「バラ一族」悲願のクラシック制覇はならなかった[7]。
夏場は休養にあて、秋は秋華賞トライアル紫苑ステークスから始動。馬体重がオークス時点より14kg増となったものの、2.8倍の1番人気に支持され、レースでは先行して鋭く抜け出して優勝、重賞2勝目となり、秋華賞への優先出走権を確保した[8]。
秋華賞ではスタートから中団に控え、直線に入ると鋭い脚を見せ、オークス3着のナミュール、牝馬二冠のスターズオンアースの猛追を振り切り優勝。初のGI制覇となった。鞍上の坂井瑠星はGI初タイトルとなった他、高野調教師は前年の大阪杯(レイパパレ)以来となるJRA・G1通算4勝目。秋華賞は2014年のショウナンパンドラに続く2勝目となった。
11月13日、年内最終戦としてエリザベス女王杯に出走。デアリングタクトに次ぐ2番人気に支持された。まずまずのスタートを決め道中は中団を追走したが、残り800mから手ごたえが怪しくなり、直線でも全く伸びず14着惨敗に終わった[9]。
4歳(2023年)
編集4歳初戦となった中山記念は道中3番手につけたが、ゴール前でひと伸びを欠いて勝ち馬に0.2秒差の5着に敗れた。5月14日のヴィクトリアマイルは出脚がつかず、12着に大敗[10]。さらにレース後、左前脚の腱周囲炎が判明し、長期休養に入った[11]。
5歳(2024年)
編集3月の大阪杯で、約10か月ぶりにレースに復帰。道中は折り合い良く進めたものの、最後まで脚を残せず8着に敗れる[12]。2年連続出走のヴィクトリアマイルは9着、7月のクイーンステークスは6着に終わった。
11月10日、2年前に14着に敗れたエリザベス女王杯に出走。道中は4番手付近の好位で運び、4コーナーで先行勢を捉える。直線でも末脚を伸ばし、後続の追撃を振り切って3歳秋の秋華賞以来となるGI・2勝目をマークした[13]。11月22日、所有するサンデーサラブレッドクラブにより12月22日に行われる有馬記念を最後に現役を引退することが発表された[14]。
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エリザベス女王杯優勝時
競走成績
編集以下の内容は、netkeiba.com[15]およびJBISサーチ[16]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021. 6. 6 | 中京 | 2歳新馬 | 芝1400m(良) | 13 | 7 | 11 | 1.9 (1人) | 2着 | 1:23.3(35.8) | 0.2 | 吉田隼人 | 54 | ブレスレスリー | 480 | |
6.26 | 阪神 | 2歳未勝利 | 芝1600m(良) | 10 | 8 | 9 | 2.0 (1人) | 1着 | 1:35.2(35.4) | -0.4 | 川田将雅 | 54 | (クロニクルノヴァ) | 478 | |
8.29 | 新潟 | 新潟2歳S | GIII | 芝1600m(良) | 12 | 5 | 5 | 12.1 (5人) | 5着 | 1:34.3(32.9) | 0.5 | 松山弘平 | 54 | セリフォス | 488 |
10. 9 | 東京 | サウジRC | GIII | 芝1600m(良) | 7 | 1 | 1 | 5.4 (3人) | 3着 | 1:36.5(33.2) | 0.1 | 戸崎圭太 | 54 | コマンドライン | 480 |
11.13 | 阪神 | デイリー杯2歳S | GII | 芝1600m(良) | 7 | 2 | 2 | 7.3 (4人) | 5着 | 1:35.6(34.2) | 0.5 | 吉田隼人 | 54 | セリフォス | 474 |
2022. 2.13 | 阪神 | こぶし賞 | 1勝 | 芝1600m(稍) | 6 | 5 | 5 | 1.7 (1人) | 1着 | 1:36.9(33.4) | -0.0 | 坂井瑠星 | 54 | (セイウンハーデス) | 476 |
3.21 | 中山 | フラワーC | GIII | 芝1800m(良) | 12 | 1 | 1 | 4.4 (2人) | 1着 | 1:48.5(35.0) | -0.1 | 川田将雅 | 54 | (ニシノラブウインク) | 474 |
5.22 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 1 | 2 | 28.2(10人) | 2着 | 2:24.1(34.4) | 0.2 | D.レーン | 55 | スターズオンアース | 474 |
9.10 | 中山 | 紫苑S | GIII | 芝2000m(良) | 12 | 8 | 12 | 2.8 (1人) | 1着 | 1:59.9(35.0) | 0.0 | 坂井瑠星 | 54 | (サウンドビバーチェ) | 488 |
10.16 | 阪神 | 秋華賞 | GI | 芝2000m(良) | 16 | 4 | 7 | 5.7 (3人) | 1着 | 1:58.6(34.3) | -0.1 | 坂井瑠星 | 55 | (ナミュール) | 488 |
11.13 | 阪神 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(重) | 18 | 5 | 10 | 5.7 (2人) | 14着 | 2:15.5(38.2) | 2.5 | 坂井瑠星 | 54 | ジェラルディーナ | 488 |
2023. 2.26 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m(良) | 14 | 7 | 12 | 7.8 (3人) | 5着 | 1:47.3(35.4) | 0.2 | 吉田隼人 | 55 | ヒシイグアス | 494 |
5.14 | 東京 | ヴィクトリアM | GI | 芝1600m(良) | 16 | 3 | 5 | 25.4 (7人) | 12着 | 1:33.0(33.4) | 0.8 | 坂井瑠星 | 56 | ソングライン | 490 |
2024. 3.31 | 阪神 | 大阪杯 | GI | 芝2000m(良) | 16 | 3 | 5 | 12.5 (6人) | 8着 | 1:58.7(35.5) | 0.5 | 西村淳也 | 56 | ベラジオオペラ | 490 |
5.12 | 東京 | ヴィクトリアM | GI | 芝1600m(良) | 15 | 2 | 3 | 17.8 (5人) | 9着 | 1:32.6(35.5) | 0.8 | 西村淳也 | 56 | テンハッピーローズ | 490 |
7.28 | 札幌 | クイーンS | GIII | 芝1800m(稍) | 14 | 6 | 9 | 13.8 (9人) | 6着 | 1:47.6(35.3) | 0.2 | 北村友一 | 57 | コガネノソラ | 492 |
11.10 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 17 | 6 | 11 | 9.5 (3人) | 1着 | R2:11.1(34.0) | -0.4 | C.デムーロ | 56 | (ラヴェル) | 498 |
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す
- 競走成績は2024年11月10日現在
血統表
編集スタニングローズの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系 (ミスタープロスペクター系) |
[§ 2] | ||
父 キングカメハメハ 鹿毛 2001 北海道早来町 |
父の父 Kingmambo鹿毛 1990 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque | Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
父の母 *マンファス黒鹿毛 1991 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | ||
Mill Princess | ||||
Pilot Bird | Blakeney | |||
The Dancer | ||||
母 ローザブランカ 芦毛 2005 北海道早来町 |
*クロフネ 芦毛 1998 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister | |
Mitterand | ||||
*ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | |||
Eliza Blue | ||||
母の母 ローズバド青毛 1998 |
*サンデーサイレンス | Halo | ||
Wishing Well | ||||
ロゼカラー | Shirley Heights | |||
*ローザネイ | ||||
母系(F-No.) | ローザネイ(FR)系(FN:1-w) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5×5, Mill Reef 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
祖母ローズバドはフィリーズレビュー(2001年)、マーメイドステークス(2003年)優勝馬で、オークス・秋華賞・エリザベス女王杯をいずれも2着(2001年)。曽祖母ロゼカラーはデイリー杯3歳ステークス優勝馬(1995年)でオークス4着、秋華賞3着(1996年)。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “スタニングローズ”. www.jbis.or.jp. 2022年5月14日閲覧。
- ^ a b “【フラワーC】スタニングローズがV、“薔薇一族”ローザネイ牝系10年ぶり重賞制覇”. netkeiba.com (2022年3月21日). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “【阪神1R・2歳未勝利】スタニングローズが抜け出してV 川田将雅騎手「穏やかないい子」”. スポーツ報知 (2021年6月26日). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “【こぶし賞】牝馬スタニングローズがゴール前捕らえ2勝目!”. サンケイスポーツ (2022年2月13日). 2022年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月21日閲覧。
- ^ “初年度産駒から14世代連続重賞勝ちの快挙! “バラ一族”のキンカメ産駒がV”. スポーツブル (スポブル). 2022年3月23日閲覧。
- ^ “スタニングローズは桜花賞に向かわず放牧”. サンスポZBAT! (産業経済新聞社). (2022年3月24日) 2023年2月26日閲覧。
- ^ “【オークス】10番人気スタニングローズは2着激走も「バラ一族」の悲願達成ならず”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年5月22日) 2023年2月26日閲覧。
- ^ “【紫苑S結果】スタニングローズがゴール前で抜け出し重賞2勝目”. netkeiba.com (株式会社ネットドリーマーズ). (2022年9月10日) 2023年2月26日閲覧。
- ^ “【エリザベス女王杯結果&コメント】2番人気スタニングローズは14着大敗 坂井「ラストは脚が上がってしまった」”. 東スポ競馬 (東京スポーツ新聞社). (2022年11月13日) 2023年2月26日閲覧。
- ^ “【ヴィクトリアマイル】昨年の秋華賞馬スタニングローズは12着 坂井瑠星騎手「持ち味を出せなかった」”. スポーツ報知 (2023年5月14日). 2024年11月11日閲覧。
- ^ “秋華賞馬スタニングローズ、左前脚の腱周囲炎が判明 浅屈腱にも若干のダメージ”. スポニチ Sponichi Annex (2023年5月18日). 2024年11月11日閲覧。
- ^ “【大阪杯】戦い終えて - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex (2024年4月1日). 2024年11月11日閲覧。
- ^ “【エリザベス女王杯】スタニングローズが復活のG1・2勝目!断然人気レガレイラは5着に敗れる”. 日刊スポーツ (2024年11月10日). 2024年11月10日閲覧。
- ^ 【注目馬動向】エリザベス女王杯勝ちのスタニングローズは次戦の有馬記念がラストランnetkeiba.com、2024年11月22日配信・閲覧
- ^ “スタニングローズの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年5月14日閲覧。
- ^ “スタニングローズ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月14日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|スタニングローズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年3月21日閲覧。
- ^ “スタニングローズ - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2022年4月2日閲覧。
- ^ “スタニングローズの血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年3月21日閲覧。