キタノメダカ
キタノメダカ Oryzias sakaizumii は、ダツ目メダカ科に属する淡水魚である。体長は4 cm 程で、かつてはミナミメダカと同種と考えられ、メダカとされていたが、遺伝的分化が大きいことから2011年に別種として記載された[1]。
キタノメダカ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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キタノメダカ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Oryzias sakaizumii Asai, Senou et Hosoya, 2011 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
North medaka[1] |
分布
編集分類
編集従来、日本のメダカは1種であるとされていた。しかし、アロザイム解析による調査の結果、北日本集団と南日本集団が遺伝的に分化していることが分かった[3]。
形態
編集鱗の後方は黒く、網目状になる。雄に存在する背鰭の切れ込みはミナミメダカよりも深く、体躯後部には点状の黒斑模様が不規則にあり、銀色の鱗が10–23個程、パッチ状に並ぶ傾向にある[1][4]。
保全状態
編集→詳細は「メダカ § 絶滅危惧と保護活動」を参照
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)
遺伝子攪乱
編集脚注
編集- ^ a b c d Asai, Toshinobu; Hiroshi, Senou; Kazumi, Hosoya (2011). “Oryzias sakaizumii, a new ricefish from northern Japan (Teleostei: Adrianichthyidae)” (英語). Ichthyological Exploration of Freshwaters 22 (4): 289–299 .
- ^ 詳細検討対象種ごとの生息環境保全等調査結果 - 環境省
- ^ 佑介, 竹花、忠生, 北川「メダカ:人為的な放流による遺伝的攪乱」『魚類学雑誌』第57巻第1号、日本魚類学会、2010年、76–79頁、doi:10.11369/jji.57.76、ISSN 0021-5090。
- ^ a b 尾田正二「新種としてのキタノメダカへの異論」『環境毒性学会誌』第19巻第1号、環境毒性学会、2016年、9–17頁、doi:10.11403/jset.19.9、ISSN 13440667。
- ^ 横山思実「会津メダカから見る遺伝的攪乱~ご当地メダカを守れ~」『霊長類研究』第33巻、日本霊長類学会、2017年、78-78頁、doi:10.14907/primate.33.0_78_1。