カワサキ・ロードレーサー
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カワサキ・ロードレーサーでは、川崎重工業製ロードレーサーについて説明する。ロードレーサーとは、ロードレースに使用する競技用バイクのことである。
Aシリーズ
編集A1R
編集A1Rは、1966年型ロードスター(roadster)250A1[1]を基に開発された1967年型市販ロードレーサーである[2](→写真)。
250A1R
編集250A1Rは、1966年型ロードスター(roadster)250A1[1]を基に開発された1968年型市販ロードレーサーである。1967年型A1Rの1968年版である[3]。
A7R
編集GA-Rシリーズ
編集90GA-R
編集90GA-Rは、ロードスター(roadster)90SSにキットパーツを組み込んだ1970年型ロードレーサーである[6]。
KAシリーズ
編集KA-?
編集カワサキは1965年の日本GP(鈴鹿)で空冷2ストローク直列2気筒125ccエンジンのワークスマシンをテストとして走らせている。マシンの型名不明[7]。
KA-1
編集KA-1(ケイエイワン)は、1966年の日本GP(鈴鹿)でデビューした水冷ロータリーディスクバルブ直列2気筒125ccエンジンを搭載したワークスマシンのロードレーサーである[8]。
KA-1スペシャル
編集KA-1スペシャル(ケイエイワン—)は、水冷直列2気筒125ccエンジンを搭載したワークスマシンのロードレーサーで、1969年のチャンピオンマシンである[10]。
KA-2
編集KA-2(ケイエイツー)は、1967年の日本GP(富士スピードウェイ)に出場した水冷V型4気筒125ccエンジンを搭載したワークスマシンのロードレーサーである[8]。
KRシリーズ
編集KR250
編集KR350
編集KR500
編集KR750
編集Hシリーズ
編集H1R
編集H1R(エイチワンアール)は、ロードスター(roadster)500SS(マッハIII/H1)を基にして開発したロードレーサーである[5]。ロードレース世界選手権500ccクラスに参戦し[11]、1971年シーズンはデイブ・シモンズがランキング4位、エリック・Offenstadtがランキング6位、ロン・チャンドラーがランキング10位となり、1972年シーズンはデイブ・シモンズがランキング7位となる。1970年にもカワサキは500ccクラスに出場し、クリスチャン・ラベルがランキング7位になっているが、マシンがH1Rか否かは不明[12]。ロードスター500SS(マッハIII/H1)は1969年に発売された[13]。
H1Rの仕様[14]
- エンジン - 空冷2ストロークピストンバルブ直列3気筒
- クラッチ - 乾式多板
- ギアボックス - 5段
- キャブレター - ミクニ 32 x 3
- 車体
- 全長 - 1,915mm、全幅 - 600mm、全高 - 1,100mm
- ホイールベース - 1,380mm
- フレーム - パイプ ダブルクレードルフレーム
- キャスター角/トレール - 27度/
- 重量(乾燥)- 135kg
- 燃料タンク容量 - 22.7L
- サスペンション
- フロントサスペンション - テレスコピック120mm
- リアサスペンション - スイングアーム[15]70mm(2本サス)
- ブレーキ
- タイヤサイズ - 前輪 3.00-18、後輪 3.50-18
- 始動方式 - 押しがけ
- 最高速度 - 245km/h
- 生産発売年 - 1970/1
H1RW
編集H1RW(エイチワンアールダブリュー)は、H1Rを水冷エンジン化したロードレーサーである[8]。
H2R
編集H2R(エイチツーアール)は、ロードスター(roadster)750SS(H2)を基にした750cc市販ロードレーサーであるが、H2はF750用ロードレーサーH2Rを生産する目的で登場したロードスターであった。H2RはアメリカのF750で活躍する[16]。なお、2014年にレース専用車としてニンジャH2Rが発表された。
H2Rの仕様[14]。
- エンジン - 空冷2ストロークピストンバルブ直列3気筒
- クラッチ - 乾式多板
- ギアボックス - 5段
- キャブレター - ミクニ 35 x 3
- 車体
- 全長 - 2,080mm、全幅 - 850mm、全高 - 1,145mm
- ホイールベース - 1,410mm
- フレーム - パイプ ダブルクレードルフレーム
- キャスター角/トレール - 25度/70mm
- 重量(乾燥)- 140kg
- 燃料タンク容量 - 22.7L
- サスペンション
- フロントサスペンション - テレスコピック140mm
- リアサスペンション - スイングアーム[15]80mm(2本サス)
- ブレーキ
- タイヤサイズ - 前輪 3.00-18、後輪 3.50-18
- 始動方式 - 押しがけ
- 最高速度 - 272km/h
- 生産発売年 - 1971/11
Zシリーズ
編集Z1改
編集Z1改(ゼットワンかい)は、ロードスター(roadster)900 Super Four(Z1)を改造したロードレーサーである。Z1は、ヨーロッパでは耐久レース用マシンの元になるバイクとして注目され、1974年シーズンの耐久レースで全勝し[17]、ボルドール24時間耐久ロードレースでは1-2-3フィニッシュを為し遂げた[18]。1975年以降のZ1改耐久レーサーの塗色がライムグリーンとなり、以後カワサキ・カラーとして定着する[17]。
ZXシリーズ
編集ZX-RR
編集ZX-RR(ゼットエックスダブルアール)は、MotoGP用ワークスマシンのロードレーサーである。『カワサキZX-RR』を参照。
別名
編集Aシリーズ
Hシリーズ
脚注
編集- ^ a b 『日本モーターサイクル史』(p317)より。
- ^ a b 『日本モーターサイクル史』(p329)より。
- ^ a b 『日本モーターサイクル史』(p341)より。
- ^ 『日本モーターサイクル史』(p330)より。
- ^ a b 『グランプリを走りたい』(p44)より。
- ^ a b 『日本モーターサイクル史』(p382)より。
- ^ a b 『国産二輪車物語』(p172)より。
- ^ a b c d e f g 『浅間から世界GPへの道』(p124)より。
- ^ 『サーキットの軌跡』(p112)より。
- ^ a b c 『サーキットの軌跡』(p112, p114)
- ^ 『国産二輪車物語』(p130)より。
- ^ 『Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix』(p193, p194)より。
- ^ 『日本モーターサイクル史』(p352)より。
- ^ a b 『国産二輪車物語』(p134)より。
- ^ a b 後輪を保持し、サスペンションの一部としても機能する部品 --『図解でわかる バイクのメカニズム』(p11)より。
- ^ 『国産二輪車物語』(p132)より。
- ^ a b c 『日本モーターサイクル史』(p62, p63)より。
- ^ 『ホンダ・モーターサイクル・レーシング・レジェンド』(p162)より。
参考文献
編集- 『浅間から世界GPへの道 - 昭和二輪レース史1950-1980』八重洲出版〈ヤエスメディアムック 212〉、2008年12月29日 発行。ISBN 978-4861441158。
- 『日本モーターサイクル史 1945→2007』八重洲出版〈ヤエスメディアムック 169〉、2007年7月30日 発行。ISBN 978-4861440717。
- 小関和夫『国産二輪車物語 - モーターサイクルのパイオニア達』(新訂版初版)三樹書房、2007年4月25日 発行。ISBN 978-4895224925。
- 『ホンダ・モーターサイクル・レーシング・レジェンド - 世界制覇の軌跡1976-1990』八重洲出版〈ヤエスメディアムック 143〉、2006年10月4日 発行。ISBN 978-4861440458。
- 小川直紀『図解でわかる バイクのメカニズム』山海堂、2001年11月1日 第1刷発行、2003年5月8日 第3刷発行。ISBN 978-4381077486。
- 根本健『グランプリを走りたい』(初版)枻出版社〈枻文庫〉、2002年11月20日 発行。ISBN 978-4870997561。
- Noyes, Dennis; Scott, Michael, eds. (October 1999), Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, Hazleton Pub Ltd, ISBN 978-1874557838
- 中沖満、ピーター・クリフォード、グランプリイラストレイテッド編集部『サーキットの軌跡 - 世界ロードレースGPの歴史』(初版)グランプリ出版、1987年1月26日 発行。ISBN 978-4906189564。
関連項目
編集外部リンク
編集- カワサキワールド(神戸海洋博物館内)- カワサキワールド, 川崎重工業 2010年1月5日(火)閲覧。
- カワサキワールド バーチャルツアー(動画56秒)- “モーターサイクルギャラリー”, カワサキワールド (川崎重工業) 2010年1月5日(火)閲覧。
- カワサキA1-R - “カワサキ A1-R”, ホンダコレクションホール (モビリティランド) 2010年1月5日(火)閲覧。