カタリナ・アレクサンドロヴナ・ゲルボルト (ロシア語: Катарина Александровна Гербольдт, 英語: Katarina Alexandrovna Gerboldt, Ekaterina Alexandrovna Gerboldt, 1989年3月28日 - ) は、ロシア女性フィギュアスケート選手(ペア、女子シングル)。パートナーはアレクサンドル・エンベルト

カタリナ・ゲルボルト
Katarina GERBOLDT
フィギュアスケート選手
2008年NHK杯でのゲルボルト
生誕 (1989-03-28) 1989年3月28日(35歳)
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国レニングラード
身長 163 cm
選手情報
代表国 ロシアの旗 ロシア
所属クラブ Yubileiny
引退 2015年9月23日
ISUパーソナルベストスコア
総合169.952011 欧州選手権
SP57.502011 欧州選手権
FS112.452011 欧州選手権

2009年欧州選手権6位、2010-2011シーズンからペアに転向。

経歴

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1989年に当時のソビエト連邦レニングラードで生まれる。ドイツ系ロシア人の両親がカタリナ・ビットのファンだったため、ロシア風のエカテリーナではなくドイツ風のカタリナと名付けられる。

アレクセイ・ミーシンのグループに所属し、2006年には世界ジュニア選手権世界選手権のロシア代表となる。2008-2009シーズンにはグランプリシリーズに招待出場。ロシア選手権では3位。欧州選手権の出場枠は2つしか無かったが、1位のアデリナ・ソトニコワと2位のエリザベータ・トゥクタミシェワが年齢制限で出場できないために代表に選出された。大会では副鼻腔炎の治療のためのチューブを鼻につけながら演技を行い[1]6位となり、4位に入ったアリョーナ・レオノワと共にロシアの出場枠を「3」に増やした。

2009年春、ミーシンがエフゲニー・プルシェンコとエリザベータ・トゥクタミシェワらの指導に集中することを受けてCSKAモスクワへ移籍、2009-2010シーズンはスヴェトラーナ・ソコロフスカヤの指導を受ける。NRW杯ゴールデンスピンで初めてシニアクラス国際競技会の表彰台に立つものの、ロシア選手権では若手選手が台頭する中で9位に沈む。

2010年3月、ペア転向を試み、サンクトペテルブルクへ戻りタマラ・モスクヴィナのもとでアレクサンドル・エンベルトのペアパートナーのトライアウトを行った[2]。2010-2011シーズン、ペアと組んで初めての国際大会となったニース杯で優勝。ロシア選手権で優勝したタチアナ・ボロソジャル/マキシム・トランコフ組はボロソジャルのウクライナからの移籍後1年を経過していなかった。そのため大会出場の権利を保持しておらず、4位だったが欧州選手権の代表に選出され4位入賞。

2011-2012シーズンのロシア選手権でも4位。2012-2013シーズンはスケートカナダに出場を予定していたが、靭帯を断裂し手術を行った。その影響でシーズン全ての試合を欠場した[3]。2013-2014シーズンには試合に復帰して、ロンバルディアトロフィーで3位。ロシア選手権では7位。このシーズンをもってエンベルトとのペアを解散した[4]

2014年7月12日、フランス人のブライアン・ジュベールと組むことが報道された[5][6]。ジュベールとはエフゲニー・プルシェンコ主催のアイスショー『スノーキング』に共に出演した。2015年2月にはオレグ・ワシリエフとの師弟関係を解消[7]。2015年4月には新たにアンドレイ・コシツィンとの練習を始めた[8]。しかし9月23日に競技から引退し、コーチ業を始めることを発表した[9]

主な戦績

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ペア

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大会/年 2010-11 2011-12 2013-14
欧州選手権 4
ロシア選手権 4 4 7
GPロステレコム杯 4 5
ババリアンオープン 2 2
ロンバルディア杯 3
ニース杯 1 2

詳細

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2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年1月29日 - 2月2日 2014年ババリアンオープンオーベルストドルフ 2
56.31
2
93.88
2
150.19
2013年12月22日 - 27日 ロシアフィギュアスケート選手権ソチ 7
60.06
5
112.31
7
172.37
2013年9月19日 - 22日 2013年ロンバルディアトロフィーセスト・サン・ジョヴァンニ 3
54.57
3
103.11
3
157.68
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年2月2日 - 5日 2012年ババリアンオープンオーベルストドルフ 2
53.41
2
104.68
2
158.09
2011年12月24日 - 28日 ロシアフィギュアスケート選手権サランスク 5
56.67
4
117.72
4
174.39
2011年11月25日 - 27日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 7
47.40
4
101.54
5
148.94
2011年10月26日 - 30日 2011年ニース杯ニース 2
55.18
1
112.66
2
167.84
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年1月24日 - 30日 2011年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ベルン 5
57.50
4
112.45
4
169.95
2010年12月25日 - 29日 ロシアフィギュアスケート選手権サランスク 4
61.99
5
120.78
4
182.77
2010年11月19日 - 21日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 3
53.62
4
106.80
4
160.42
2010年10月13日 - 17日 2010年ニース杯ニース 1
54.10
2
102.92
1
157.02

女子シングル

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大会/年 2003-04 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10
世界選手権 26
ヨーロッパ選手権 6
世界国別対抗戦 12
ロシア選手権 15 5 12 4 3 9
GPロステレコム杯 10 10
GPNHK杯 12
NRW杯 2
フィンランディア杯 9 6
ゴールデンスピン 3 棄権 3
冬季ユニバーシアード 11 5
ニース杯 12
世界Jr.選手権 10 9
ロシアJr.選手権 9 1
トリグラフ杯 2 J 2 J
  • J = ジュニアクラス

詳細

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2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年12月24日 - 26日 ロシアフィギュアスケート選手権サンクトペテルブルク 10
53.50
7
82.30
9
135.80
2009年12月10日 - 12日 2009年ゴールデンスピンザグレブ 1
53.43
3
84.55
3
137.98
2009年12月3日 - 6日 2009年NRW杯ドルトムント 4
49.10
2
93.87
2
142.97
2009年10月22日 - 25日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 9
42.64
10
75.13
10
117.77
2009年10月8日 - 11日 2009年フィンランディア杯ヴァンター 8
52.47
7
84.63
6
137.10
2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年4月16日 - 19日 2009年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 11
42.42
12
69.61
12
112.03
2009年2月18日 - 28日 第24回冬季ユニバーシアードハルビン 5
51.88
8
86.52
5
138.40
2009年1月9日 - 25日 2009年ヨーロッパフィギュアスケート選手権ヘルシンキ 5
48.62
8
88.43
6
137.05
2008年12月24日 - 28日 ロシアフィギュアスケート選手権カザン 4
50.13
3
99.18
3
149.31
2008年11月20日 - 23日 ISUグランプリシリーズ ロシア杯モスクワ 12
58.50
6
131.81
7
190.31
2008年11月27日 - 30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯東京 11
42.42
12
71.53
12
113.95
2008年10月9日 - 12日 2008年フィンランディア杯ヴァンター 9
44.78
9
76.67
9
121.45
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年2月25日 - 3月2日 2008年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 18
43.09
7
83.28
9
126.37
2008年1月30日 - 2月2日 ロシアジュニアフィギュアスケート選手権(ロストフ・ナ・ドヌ 2 1 1
152.89
2008年1月3日 - 7日 ロシアフィギュアスケート選手権サンクトペテルブルク 6
47.88
1
96.76
4
144.64
2007年11月22日 - 25日 ISUグランプリシリーズ ロシア杯モスクワ 6
48.02
10
73.08
10
121.10
2007年11月8日 - 11日 2007年ゴールデンスピンザグレブ 3
46.58
3
85.75
3
132.33
2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年3月7日 - 11日 2007年エスミントチャレンジ杯ハーグ 6
29.44
5
60.83
5
90.27
2007年1月17日 - 27日 第23回冬季ユニバーシアードトリノ 11
39.09
10
74.67
11
113.76
2007年1月4日 - 7日 ロシアフィギュアスケート選手権モスクワ 11
37.32
12
64.05
12
101.37
2006年11月9日 - 11日 2006年ニース杯ニース 10
31.02
9
56.14
12
87.16
2005-2006 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2006年3月20日-26日 2006年世界フィギュアスケート選手権カルガリー 13
17.58
27
36.59
- 26
172.92
2006年3月6日-12日 2006年世界ジュニアフィギュアスケート選手権リュブリャナ 6
70.40
7
45.78
10
75.12
10
120.90
2004-2005 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2005年4月14日 - 17日 2005年トリグラフトロフィー ジュニアクラス(イェセニツェ 4 2 2
2003-2004 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2004年4月14日 - 18日 2004年トリグラフトロフィー ジュニアクラス(イェセニツェ 1 5 2

プログラム使用曲

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シーズン SP FS EX
2013-2014 ある恋の物語
作曲:カルロス・エレータ・アルマラン
映画『天使と悪魔』サウンドトラックより
作曲:ハンス・ジマー
2011-2012 Gopher Mambo 映画『シェルブールの雨傘』より
作曲:ミシェル・ルグラン
For Her
ボーカル:Zara
2010-2011 映画『シャレード』より
作曲:ヘンリー・マンシーニ
Rhapsody in Rock
作曲:Robert Wells
I Hate You, Then I Love You
ボーカル:セリーヌ・ディオンルチアーノ・パヴァロッティ
2009-2010 Fanatico
by Ari Zakarian and エドウィン・マートン
Infiltrado
作曲:Palio
2008-2009 映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』サウンドトラック
作曲:ジョン・ウィリアムズ
歌劇『カルメン』より
作曲:ジョルジュ・ビゼー

脚注

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  1. ^ Khokhlova and Novitski grab lead at Europeans
  2. ^ Tamara Moskvina: I am not a supporter of radical demolition goals
  3. ^ Фигуристы Гербольдт/Энберт пропустят все турниры 2012 года - Москвина
  4. ^ Олег Васильев: «О распаде пары Гербольдт – Энберт узнал сегодня»
  5. ^ Брайан Жубер: "Друзья в один голос говорят, что я сумасшедший"
  6. ^ Жубер будет выступать за Россию в парном катании
  7. ^ Гербольдт объявила о прекращении сотрудничества с тренером Васильевым
  8. ^ Гербольдт пробует кататься с Косициным
  9. ^ Фигуристка Катарина Гербольдт заявила, что завершила карьеру и стала тренером

参考文献

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