オートマタ (映画)
『オートマタ』(Automata)は、2014年のスペイン・ブルガリア合作のSFアクション映画。
オートマタ | |
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Automata | |
監督 | ガベ・イバニェス |
脚本 |
ガベ・イバニェス イゴール・レガレタ ハビエル・サンチェス・ドナーテ |
製作 |
ダニー・ラーナー レス・ウェルドン アントニオ・バンデラス サンドラ・エルミーダ |
製作総指揮 |
アヴィ・ラーナー トレヴァー・ショート エマヌエル・ヌネス ボアズ・デヴィッドソン |
出演者 |
アントニオ・バンデラス ビアギッテ・ヨート・ソレンセン ディラン・マクダーモット ロバート・フォスター ティム・マッキナリー メラニー・グリフィス |
音楽 | ザカリアス・M・デ・ラ・リバ |
撮影 | アレハンドロ・マルティネス |
編集 | セルヒオ・ロサス |
製作会社 |
ヌー・ボジャーナ・フィルム グリーン・ムーン・エスパーニャ |
配給 |
コントラコリエンテス・フィルムズ 松竹 |
公開 |
2014年9月20日 (サン・セバスティアン国際映画祭) 2014年10月17日 2015年1月23日 2016年3月5日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 |
スペイン ブルガリア |
言語 | 英語 |
製作費 | $15,000,000[1] |
興行収入 | 1900万円[2] |
監督はスペイン人のガベ・イバニェスであり、イバニェス、イゴール・レガレタ、ハビエル・サンチェス・ドナーテが共同脚本を務めている。主演はスペイン人のアントニオ・バンデラスであり、共演はビアギッテ・ヨート・ソレンセン、メラニー・グリフィス、ディラン・マクダーモット、ロバート・フォスター、ティム・マッキナリー。
監督のイバニェスは2008年に『シャッター・ラビリンス』で長編映画デビューし、この映画はカンヌ国際映画祭の国際批評家週間で上映された。
世界観
編集2030年代末に太陽のフレア光が増加したことで、地球は砂漠化が進行し、人口の99.7%が失われた。生存者は安全な都市網を再構築し、過酷な環境で人類の手助けを行う原始的なヒューマノイドロボット「オートマタ」(ピルグリム7000型)を開発した。オートマタには、生命体に危害を加えてはならない、自他のロボットの改造を行ってはならない、という2つのプロトコル(制御機能)が設定された。当初は人類の救世主であるとされたが、砂漠化の抑制に失敗したことから肉体労働に追いやられた。ある日、自己改造を行っているオートマタが発見され、保険調査員のジャック・ヴォーカンが調査に派遣された。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替[3]
- ジャック・ヴォーカン - アントニオ・バンデラス(東地宏樹)
- レイチェル・ヴォーカン - ビアギッテ・ヨート・ソレンセン(大津愛理)
- スーザン・デュプレ博士/クレオの声 - メラニー・グリフィス(森史絵)
- ウォレス - ディラン・マクダーモット(白熊寛嗣)
- ロバート・ボールド - ロバート・フォスター(辻親八)
- ヴァーノン・コンウェイ - ティム・マッキナリー
- エリス - アンディ・ナイマン
- ドミニク・ホーク - デヴィッド・ライオール
- マネージャー - アンドリュー・ティアナン
- エンジニア - クリスタ・キャンベル
- 医師 - バシャル・ラハル
- 青いロボットの声 - ハビエル・バルデム
製作
編集主演のアントニオ・バンデラスは、脚本を読んで製作に興味を示した。バンデラスはプロデューサーの一人となり、元妻のメラニー・グリフィス、ハビエル・バルデム(チョイ役でロボットの声を担当)を起用した[4]。この映画はブルガリアの首都ソフィアにあるヌー・ボジャーナ・フィルムズのスタジオで撮影された[5]。
批評
編集映画評論集約サイトのRotten Tomatoesは、27人の映画評論家のうち33%が肯定的な批評を行ったとし、平均点を5.2/10点とした。総評として「見栄えは良いが、物語としては空疎である。SF作品のクリシェを詰め込み過ぎてショートしている」とした[6]。Metacriticは13人のレビューから37/100点を付けた[7]。
バラエティ誌のジェイ・ワイズバーグは、多くのSF映画から(アイデアを)拝借しており「欠陥のある混乱状態」と書いた[8]。ハリウッド・リポーター誌のジョナサン・ホランドは、「凝り過ぎており、抑制できていない。本作は説得力を持って初期設定をやりぬくための創造性が欠如した、期待外れの例である」と書いた[9]。
スタン・シュレーダー(Stan Schröder)は、映画『ブレードランナー』の原案となったフィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の影響に言及した。さらに、アイザック・アシモフがロボット工学三原則を提示した短編小説『堂々めぐり』と、本作で示されているロボット・プロトコルとの類似性を指摘した[10][11]。
脚注
編集- ^ “Automata”. The Numbers. 1 November 2014閲覧。
- ^ 『キネマ旬報 2017年3月下旬号』p.66
- ^ “オートマタ(ブルーレイ)”. 2016年4月24日閲覧。
- ^ Fisher, Luchina (10 October 2010). “See Antonio Banderas and Melanie Griffith in One of Last Films Before Split”. ABC News 1 August 2015閲覧。
- ^ “Antonio Banderas Already Filming Automata in Bulgaria”. Novinite. (12 April 2013) 26 July 2013閲覧。
- ^ “Autómata (2014)”. Rotten Tomatoes. 1 November 2014閲覧。
- ^ “Autómata”. Metacritic. 1 November 2014閲覧。
- ^ Weissberg, Jay (22 September 2014). “San Sebastian Film Review: 'Automata'”. バラエティ. 1 November 2014閲覧。
- ^ Holland, Jonathan (22 September 2014). “'Automata': San Sebastian Review”. ハリウッド・リポーター. 1 November 2014閲覧。
- ^ “See the Trailer for 'Automata,' a Sci-Fi Movie With Robots and Antonio Banderas”. Mashable (22 August 2014). 14 June 2015閲覧。
- ^ “The 'Automata' trailer shows Antonio Banderas fighting robots”. Tech Times (22 August 2014). 14 June 2015閲覧。