オフ・ザ・グラウンド (曲)

オフ・ザ・グラウンド(原題:Off The Ground)は、1993年ポール・マッカートニーが発表した楽曲およびシングルであるほか、アルバム「オフ・ザ・グラウンド」の表題曲である。

「オフ・ザ・グラウンド」
ポール・マッカートニーシングル
初出アルバム『オフ・ザ・グラウンド
B面

コスミカリー・コンシャス(7インチ、CD) Style Style(CD)

Sweet Sweet Memories + Soggy Noodle(CD)
リリース
規格 7インチ・シングル、CDシングル
録音 1991年12月1992年7月 Hog Hill Studio UK
ジャンル ロック
時間
レーベル パーロフォン/キャピトル
作詞・作曲 ポール・マッカートニー
プロデュース ポール・マッカートニージュリアン・メンデルスゾーン
ポール・マッカートニー シングル 年表
カモン・ピープル
1993年
オフ・ザ・グラウンド
(1993年)
ヤング・ボーイ
1997年
テンプレートを表示

概要

編集

マッカートニーは1993年の会報のインタビューで「アルバム制作の最後の方に、ウィックス[1]が「このアルバムではとても自然に作業できたが、一つだけ試していないことがある、それはコンピュータのことだ」と言ったんだ。でも、「もうアルバムの大部分はできているんだから、ちょっと変わったことをするために、1日くらい時間をかけてもいいんじゃないか」と言われたから、ああ、これは面白いかもしれないと思ったんだ。それで、他のメンバーには1日休みを与えて、僕とウィックスと制作チームだけで1日コントロール・ルームに入ったんだよ」と語っている[2]

元々はアルバムに収録する予定はなく、フォークソング風の楽曲だったとのこと[3]。マッカートニーは「この曲は好きだったんだけど、アルバムには入れられなかった。だから、どうせ遊びながら実験して、1曲無駄にするなら、この曲でやった方がいいんじゃないかと思ったんだ。それで、この曲を持ち込んで,色々と試してみたんだ。すぐにコンピューターにリズムトラックが入り始め、曲の方向性が少し変わり、よりエキサイティングになった。そして、「よし、ちょっとヘビーなギターを入れてみよう」と。そして、マシンベースを少し入れて、よりファンキーにし、パーカッションを入れて、僕が歌って、トラックとしてまとまり始めたんだ。その日の終わりには、いくつかのハーモニーとロビーのソロを残して、ほぼ完成していたよ」と述べた[4]。 ヨーロッパ盤、日本盤のシングルには、リミックスされたバージョンが収録され、アメリカではアダルト・コンテンポラリー・チャートで27位を記録した[5]

ミュージックビデオ

編集

この曲のPVでは、タイトルの「Off The Ground[6]」の通り、マッカートニーが空を飛んでいるように映像処理されている。なお、PVの冒頭で聴かれる短いギターソロは、「Soggy Noodle」というタイトルでアルバム「ザ・コンプリート・ワークス[7]」に収録されている。

タイトルトラックとなった経緯

編集

この曲がタイトルトラックとなった経緯について、マッカートニーは「娘とたまたま話していてね、彼女が「今日は何をしたの?パパ」と聞いてきた。それで僕は「僕らはこの曲をやったんだ。「オフ・ザ・グラウンド」っていう曲なんだけど。」と返した。そしたら彼女が「あら、いいアルバムタイトルだわ」と言ったんだ。」と語っている[8]

クレジット

編集

脚注

編集
  1. ^ 本作のレコーディングに参加し、現在もマッカートニーのサポートメンバーを務めているキーボーディストのポール'ウィックス'ウィッケンズ
  2. ^ Off The Ground”. The Paul Mccartney project. 2022年5月21日閲覧。
  3. ^ Off The Ground”. The Paul Mccartney project. 2022年5月21日閲覧。
  4. ^ Off The Ground”. The Paul Mccartney project. 2022年5月21日閲覧。
  5. ^ Paul McCartney Charts and Awards”. allmusic. 2022年5月21日閲覧。
  6. ^ 「離陸する、遂行する」という意味。歌詞中ではおそらく後者の意味で使われている。
  7. ^ ディスク2にこの時期のシングルB面収録曲を網羅したもの。1994年発売。
  8. ^ Off The Ground”. The Paul Mccartney project. 2022年5月21日閲覧。