エフロルニチン(Eflornithine)とはサノフィ・アベンティスにより製造されている[1]種々の目的で使用される薬物の一つ。エフロルニチンは最初は腫瘍の治療のために発見されたが、悪性腫瘍に対する有効性は低く、アフリカ睡眠病(特にTrypanosoma brucei gambiense による西アフリカ型)に対して高い有効性を有することが発見された[2]。当該物質はアフリカ睡眠病に対する有効性をもつ薬であり[3]、数多くの命を救ったとされる。アメリカ合衆国では Ornidyl の商品名で知られている[4]

エフロルニチン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
ライセンス US FDA:リンク
胎児危険度分類
  • Category C for dermal cream
法的規制
  • (Prescription only)
薬物動態データ
生物学的利用能100% (Intravenous)
13% (Dermal)
代謝Not metabolised
半減期8 時間
排泄Renal
データベースID
CAS番号
70052-12-9
ATCコード D11AX16 (WHO) P01CX03 (WHO)
PubChem CID: 3009
ChemSpider 2902
化学的データ
化学式C6H12F2N2O2
分子量182.2 g/mol
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最近の研究として(2008年の報告[5])、カリフォルニア大学アーバイン校によって行われた調査では、スリンダク抗炎症薬の一つ)とエフロルニチンの組み合わせは有意に結腸直腸ポリープの再発のリスクを軽減させることを報告した。


エフロルニチン[6]または塩酸エフロルニチン[7]として投与される。

出典

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  1. ^ サノフィ・アベンティスとDNDi、睡眠病アフリカ睡眠病のための新薬fexinidazoleに関して協力協定を締結 DNDi Japan. 記事:2009年5月18日
  2. ^ Pepin J, Milord F, Guern C, Schechter PJ (1987). “Difluoromethylornithine for arseno-resistant Trypanosoma brucei gambiense sleeping sickness”. Lancet 2 (8573): 1431–3. PMID 2891995. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0140-6736(87)91131-7. 
  3. ^ 北潔、「魔法の弾丸:日本からの抗寄生虫薬」 『日本薬理学雑誌』 2017年 149巻 5号 p.214-219, doi:10.1254/fpj.149.214, 日本薬理学会
  4. ^ Ornidyl advanced consumer information | Drugs.com
  5. ^ An effective colon cancer prevention treatment
  6. ^ エフロルニチン KEGG DRUG
  7. ^ 塩酸エフロルニチン KEGG DRUG