アンキケラトプス
アンキケラトプス(学名:Anchiceratops)は、約7,200万年前から約7,100万年前にかけて(中生代白亜紀後期〈後期白亜紀〉末期にあたるマーストリヒチアン期)の時代にアパラチア大陸(現・北アメリカ大陸西部地域の前身)に棲息した植物食恐竜である。鳥盤目周飾頭亜目角竜下目ケラトプス科に分類される。目下のところ ornatus 種(オルナトゥス種)の1種のみが知られている。
アンキケラトプス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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地質時代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
マーストリヒチアン 中生代白亜紀後期(後期白亜紀)末期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Anchiceratops Brown, 1914 [1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アンキケラトプス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
海岸に生息し、水に入ることもあった[3]。
全長は約6メートル。
発見と種
編集アンキケラトプスは、1912年、カナダ・アルバータ州のレッドディア川で最初の標本が発見された。ホロタイプは頭蓋骨の後ろ半分で、長いフリルを含んでいる。そして他の部分的な頭蓋骨がいくつか同時に発見された。それらは現在、米国ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館で展示されている。1924年には一対の頭蓋骨がチャールズ・M・スタンバーグによって発見され、Anchiceratops longirostris として記載された。それから5年後の1925年、他の種がスタンバーグによって収集された。それは、頭蓋骨の一部が不足していたが、最後部の脊椎まで完全な脊柱を保存しており、それまでの角竜化石の中で最も完全な骨格である。スタンバーグの資料は、オタワにあるカナダ自然博物館で収容されている。その後、他の資料がアルバータの1つあるいは2つのボーン・ベッドで発見されたが、アンキケラトプスについてはほとんど記述されなかった (Dodson, 1996)。
アンキケラトプス属の命名・記載は1914年にアメリカ人古生物学者バーナム・ブラウンによって行われた。この新たな化石は、その形態からモノクロニウスとトリケラトプスの両系統に近縁であり、その両者の共通の祖先であるとされ、"角のある顔に近いもの"という意味の、古代ギリシャ語に由来する属名が与えられた。
今日、唯一の明確な種、A. ornatus が知られている。これはその華麗 (ornate) なフリルに因んで命名されたものである。2つ目の種はチャールズ・M・スタンバーグによって1929年に記載された先述の A. longirostris である。しかしこの種は今日では、模式種 A. ornatus のシノニムであると広く信じられている。
系統
編集系統
編集カスモサウルス亜科 |
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論文
編集記載論文
編集- Brown, 1914
- Brown, B. (1914). “Anchiceratops, a new genus of horned dinosaurs from the Edmonton Cretaceous of Alberta. With a discussion of the origin of the ceratopsian crest and the brain casts of Anchiceratops and Trachodon".”. Bulletin of the American Museum of Natural History (American Museum of Natural History (USA)) 33: 539–548 .
- C.M. Sternberg, 1926
- Sternberg, C.M. (1926). “Dinosaur tracks from the Edmonton Formation of Alberta.”. Canada Department of Mines Geological Survey Bulletin (Geological Series) 44 (46): 85-87.
脚注
編集- ^ a b Brown, 1914.
- ^ C.M. Sternberg, 1926.
- ^ 『小学館の図鑑NEO 新版 恐竜』株式会社小学館、2016年、167頁。
関連項目
編集- 1914年の古生物学 - 本種が記載された年における古生物学上の事象。
- バーナム・ブラウン - 本種の記載者。
- マーストリヒチアン - 本種の生存した地質年代。
- アパラチア大陸 - 本種が棲息していた陸地。
- ホースシューキャニオン累層 - 本種の化石を産出した地層。
- 恐竜の一覧
- 絶滅した動物一覧