アルティマトゥーレ
アルティマトゥーレ(欧字名:Ultima Thule、2004年4月14日 - 2016年2月15日)は、日本の競走馬、繁殖牝馬[3]。主な勝ち鞍に2009年のセントウルステークス、2010年のシルクロードステークス。
アルティマトゥーレ | |||||||||
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2009年4月11日 阪神競馬場 | |||||||||
欧字表記 | Ultima Thule | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牝 | ||||||||
毛色 | 鹿毛 | ||||||||
生誕 | 2004年4月14日 | ||||||||
死没 | 2016年2月15日(12歳没) | ||||||||
登録日 | 2006年11月9日 | ||||||||
抹消日 | 2010年4月2日[1] | ||||||||
父 | フジキセキ | ||||||||
母 | エアトゥーレ | ||||||||
母の父 | トニービン | ||||||||
生国 | 日本(北海道千歳市) | ||||||||
生産者 | 社台ファーム | ||||||||
馬主 | (有)社台レースホース | ||||||||
調教師 |
森秀行(栗東) →奥平雅士(美浦) | ||||||||
厩務員 | 三浦正美(奥平厩舎)[2] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 14戦7勝 | ||||||||
獲得賞金 | 1億9510万6000円 | ||||||||
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馬名の由来は、「世界の果て」。
来歴
編集2006年
編集デビューは栗東の森秀行厩舎所属で12月16日の阪神の芝1,400mの新馬戦に出走。1番人気に推され、直線抜け出してデビュー戦勝利を飾った。
2007年
編集2戦目は3月の阪神の500万下の特別戦7着後、5月の東京のガーベラ賞で2勝目を挙げたが、体質が弱いこともありその後1年5ヶ月の休養を余儀なくされる。
2008年
編集休養の間に美浦の奥平雅士厩舎に移籍した。復帰戦は10月の福島の500万下の平場戦で1番人気に推されるも2着惜敗した。
2009年
編集1月と3月の中京の豊橋特別(500万下)と鈴鹿特別(1000万下)の1,200m戦をいずれも1番人気で逃げ切り勝ちで連勝。連勝の勢いで阪神の阪神牝馬ステークスで重賞初挑戦。2番人気に推されるも10着惨敗した。6月の福島の準オープンのテレビユー福島賞に出走しここでは1番人気に応えて晴れてオープン入りを果たす。
7月の新潟のアイビスサマーダッシュは3着惜敗も9月の阪神のセントウルステークスは直線抜け出して快勝。重賞初勝利を飾った。前日に弟のキャプテントゥーレも朝日チャレンジカップを制しており、土日で姉弟重賞制覇したことになる。そして本番のスプリンターズステークスに1番人気で出走。3番手でレースを進めたが直線で伸び切れず5着に敗れた。その後、11月の京阪杯では1番人気で出走。2番手でレースを進めたが、直線で失速して8着に敗れた。
2010年
編集2010年の緒戦は2月7日のシルクロードステークス。3番人気での出走となり、最後の直線で抜け出すとショウナンカザンを1馬身3/4抑えて重賞2勝目を挙げた。引退レースとなった3月28日の高松宮記念ではキンシャサノキセキに次ぐ2番人気で出走したが、スタートで後手を踏み道中は中団でレースを進めるも直線で伸び切れず5着に敗れ、有終の美を飾れなかった。
引退後は生まれ故郷の社台ファームにて繁殖牝馬となる。
繁殖成績
編集北海道千歳市の社台ファームにて繁殖牝馬として繋養された。アルティマリガーレ出産の翌日である2016年2月15日に死亡した[4]。直仔から重賞馬は出ていないが、2番仔アルティマブラッドの産駒イーグルノワールが2023年に兵庫ジュニアグランプリを制している。
馬名 | 誕生年 | 性別 | 毛色 | 父 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 |
アルティマプリンス | 2011年 | 牡 | 黒鹿毛 | キングカメハメハ | 栗東・安田隆行 | (有)社台レースホース | 5戦2勝(引退) |
アルティマブラッド | 2012年 | 牝 | 青鹿毛 | シンボリクリスエス | 栗東・音無秀孝 | 29戦6勝(引退、繁殖) | |
アルティマチャーム | 2013年 | 牝 | 鹿毛 | キングカメハメハ | 美浦・奥平雅士 | 3戦0勝(引退、繁殖) | |
デリスモア | 2014年 | 牝 | 鹿毛 | ワークフォース | 栗東・大久保龍志 | 11戦2勝(引退、繁殖) | |
アルティマリガーレ | 2016年 | 牝 | 鹿毛 | ハービンジャー | 栗東・佐々木晶三 | 12戦3勝(引退、繁殖) |
競走成績
編集年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 | 距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | |||
2006 | 12. | 16 | 阪神 | 2歳新馬 | 14 | 5 | 8 | 2.3 | (1人) | 1着 | 四位洋文 | 54 | 芝1400m(良) | 1:23.6(35.1) | -0.1 | (クレスコワールド) | |
2007 | 3. | 18 | 阪神 | さわらび賞 | 500万下 | 12 | 6 | 8 | 5.4 | (3人) | 7着 | 安藤勝己 | 54 | 芝1600m(良) | 1:35.7(36.4) | 1.5 | スズカコーズウェイ |
5. | 19 | 東京 | ガーベラ賞 | 500万下 | 15 | 3 | 4 | 9.2 | (4人) | 1着 | 柴田善臣 | 54 | 芝1400m(良) | 1:21.6(34.4) | -0.1 | (メダイヨン) | |
2008 | 10. | 26 | 福島 | 3歳上500万下 | 16 | 1 | 1 | 3.5 | (1人) | 2着 | 三浦皇成 | 54 | 芝1200m(良) | 1:08.4(34.4) | 0.0 | カシノリボン | |
2009 | 1. | 17 | 中京 | 豊橋特別 | 500万下 | 16 | 2 | 3 | 2.5 | (1人) | 1着 | 上村洋行 | 55 | 芝1200m(良) | 1:08.4(34.5) | -0.9 | (ブルーデインヒル) |
3. | 21 | 中京 | 鈴鹿特別 | 1000万下 | 18 | 4 | 8 | 1.4 | (1人) | 1着 | 横山典弘 | 55 | 芝1200m(良) | 1:09.0(34.7) | -0.5 | (スペシャルポケット) | |
4. | 11 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 18 | 5 | 10 | 4.8 | (2人) | 10着 | 横山典弘 | 55 | 芝1400m(良) | 1:22.4(35.4) | 1.0 | ジョリーダンス | |
6. | 27 | 福島 | テレビユー福島賞 | 1600万下 | 16 | 7 | 14 | 2.3 | (1人) | 1着 | 松岡正海 | 55 | 芝1200m(良) | 1:08.2(34.1) | -0.4 | (タイセイハニー) | |
7. | 19 | 新潟 | アイビスSD | GIII | 18 | 6 | 12 | 4.4 | (2人) | 3着 | 松岡正海 | 54 | 芝1000m(重) | 0:56.5(34.3) | 0.3 | カノヤザクラ | |
9. | 13 | 阪神 | セントウルS | GII | 15 | 8 | 16 | 10.6 | (5人) | 1着 | 松岡正海 | 55 | 芝1200m(良) | 1:07.8(33.9) | -0.4 | (スリープレスナイト) | |
10. | 4 | 中山 | スプリンターズS | GI | 16 | 1 | 2 | 3.7 | (1人) | 5着 | 松岡正海 | 55 | 芝1200m(良) | 1:07.8(34.7) | 0.3 | ローレルゲレイロ | |
11. | 28 | 京都 | 京阪杯 | GIII | 18 | 2 | 3 | 2.4 | (1人) | 8着 | 松岡正海 | 55 | 芝1200m(良) | 1:08.1(34.9) | 0.5 | プレミアムボックス | |
2010 | 2. | 7 | 京都 | シルクロードS | GIII | 16 | 6 | 12 | 5.9 | (3人) | 1着 | 横山典弘 | 55.5 | 芝1200m(良) | 1:08.1(33.5) | -0.3 | (ショウナンカザン) |
3. | 28 | 中京 | 高松宮記念 | GI | 18 | 2 | 3 | 4.3 | (2人) | 5着 | 横山典弘 | 55 | 芝1200m(良) | 1:08.7(34.6) | 0.1 | キンシャサノキセキ |
血統表
編集アルティマトゥーレの血統サンデーサイレンス系/5代内アウトブリード | (血統表の出典) | |||
父 フジキセキ 1992 青鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ミルレーサーMillracer 1983 鹿毛 |
Le Fabuleux | Wild Risk | ||
Anguar | ||||
Marston's Mill | In Reality | |||
Millicent | ||||
母 エアトゥーレ 1997 芦毛 |
*トニービン Tony Bin 1983 鹿毛 |
*カンパラ Kampala |
Kalamoun | |
State Pension | ||||
Severn Bridge | Hornbeam | |||
Priddy Fair | ||||
母の母 *スキーパラダイス1990 芦毛 |
Lyphard | Northern Dancer | ||
Goofed | ||||
Ski Goggle | *ロイヤルスキー | |||
Mississippi Siren F-No.3-l |
- 母エアトゥーレは阪神牝馬ステークス(GII)優勝。
- 半弟キャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)は皐月賞(GI)優勝、朝日チャレンジカップ(GIII)優勝。
- 半弟クランモンタナ(父ディープインパクトは小倉記念(GIII)優勝。
- 半弟シルヴァーソニック(父オルフェーヴルはステイヤーズステークス(GII)優勝。
- 祖母スキーパラダイスはムーラン・ド・ロンシャン賞(フランスG1)、京王杯スプリングカップ(GII)優勝。
- スキーパラダイスの半弟スキーキャプテン(父ストームバード)はきさらぎ賞(GIII)優勝。
- 曾祖母スキーゴーグルはエイコーンステークス(アメリカG1)優勝。
脚注
編集- ^ “アルティマトゥーレ、繁殖入り”. ラジオNIKKEI. 2022年5月14日閲覧。
- ^ “ハアさんの厩界舞台裏 アルティマトゥーレの三浦厩務員が重賞Vへ意欲満々”. リアルライブ. 2022年5月14日閲覧。
- ^ “アルティマトゥーレ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月1日閲覧。
- ^ “公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2022年4月30日). 2022年4月30日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- アルティマトゥーレ - 競走馬のふるさと案内所