アスクワイルドモア
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
アスクワイルドモア(欧字名:Ask Wild More、2019年2月23日 - )は、日本の競走馬[1]。2022年の京都新聞杯の勝ち馬である。
アスクワイルドモア | ||||||
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2022年京都新聞杯 | ||||||
欧字表記 | Ask Wild More[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2019年2月23日(5歳)[1] | |||||
父 | キズナ[1] | |||||
母 | ラセレシオン[1] | |||||
母の父 | ゼンノロブロイ[1] | |||||
生国 | 日本(北海道千歳市)[1] | |||||
生産者 | 社台ファーム[1] | |||||
馬主 |
廣崎利洋・吉田照哉 名義は「廣崎利洋HD(株)」[1][2] | |||||
調教師 | 藤原英昭(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 17戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 |
8290万2000円[1] (2024年12月7日現在) | |||||
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馬名の由来は、冠名+「もっとワイルドに」。なお馬主の廣崎は、馬名は親交のある馬主・吉原毎文の父である吉原貞敏が所有していたワイルドモア(1969年皐月賞馬)にあやかったものであると語っている[3]。
戦績
編集2021年5月千葉サラブレッドセールにて、藤原英昭調教師の推薦により廣崎利洋が6,941万円で落札[4]。
2歳(2021年)
編集7月11日、函館競馬場で行われた2歳新馬戦に武豊を鞍上に迎えてデビューし、2着。
8月7日、2歳未勝利戦に出走。1番人気で迎えたレースでは、最内枠からスタートを決め道中は好位から追走。直線で狭くなる場面はあったが立て直して伸び、先に先頭に立った3番人気のセイウンプラチナをゴール前でかわして勝利した[5]。
続いて重賞初挑戦となるGIII札幌2歳ステークスに出走。4番人気で迎えたレースでは、まずまずのスタートから1コーナー過ぎで控えて後方2番手を追走。直線に入って末脚を発揮し、早めに抜け出した勝ち馬ジオグリフには突き放されたものの、鋭い追い込みを見せて2着に入った。鞍上の武は「自分の競馬に徹して、よく伸びてくれました。ただ、今回は勝ち馬が強かったですね。この馬自身は走るごとに良くなっています」とコメントした[6]。
12月28日のGIホープフルステークスでは、8番人気に推されたが、15着に大敗した。
3歳(2022年)
編集2月6日、3歳初戦として中京競馬場で行われたGIIIきさらぎ賞に出走し、4着。
5月7日に行われたGII京都新聞杯に出走。新コンビとなる岩田望来を鞍上に迎えたレースでは、速めに流れたなか道中は中団の内に待機。最後の直線で外に出されて脚を伸ばし先に抜け出した7番人気ヴェローナシチーをゴール前で差し切って、これに半馬身差をつけ優勝。重賞初制覇を果たした。勝ちタイムの2分9秒5は芝2200mの日本レコードタイムであった[7][注 1]。なお、鞍上の岩田は4コーナーで外側に斜行し、他馬の進路を妨害したとして5月21日と同22日の2日間の騎乗停止処分となった[8]。
競走成績
編集以下の内容は、JBISサーチ[9]およびnetkeiba.com[10]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021. 7.11 | 函館 | 2歳新馬 | 芝1800m(稍) | 12 | 8 | 11 | 4.2 (2人) | 2着 | 1:52.6(36.2) | 0.9 | 武豊 | 54 | エクラノーブル | 462 | |
7.24 | 函館 | 2歳未勝利 | 芝1800m(良) | 13 | 1 | 1 | 2.8 (1人) | 2着 | 1:50.4(35.3) | 0.1 | 武豊 | 54 | フィフティシェビー | 458 | |
8. 7 | 函館 | 2歳未勝利 | 芝1800m(良) | 12 | 1 | 1 | 2.6 (1人) | 1着 | 1:50.0(36.9) | -0.1 | 武豊 | 54 | (セイウンプラチナ) | 456 | |
9. 4 | 札幌 | 札幌2歳S | GIII | 芝1800m(良) | 9 | 7 | 7 | 12.9 (4人) | 2着 | 1:49.8(36.5) | 0.7 | 武豊 | 54 | ジオグリフ | 462 |
12.28 | 中山 | ホープフルS | GI | 芝2000m(良) | 15 | 8 | 15 | 15.1 (5人) | 10着 | 2:01.5(35.7) | 0.9 | 武豊 | 55 | キラーアビリティ | 474 |
2022. 2. 6 | 中京 | きさらぎ賞 | GIII | 芝2000m(稍) | 11 | 4 | 4 | 12.0 (6人) | 4着 | 2:00.7(35.1) | 0.2 | 武豊 | 56 | マテンロウレオ | 464 |
5. 7 | 中京 | 京都新聞杯 | GII | 芝2200m(良) | 12 | 3 | 3 | 17.8 (8人) | 1着 | R2:09.5(35.2) | -0.1 | 岩田望来 | 56 | (ヴェローナシチー) | 462 |
5.29 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 1 | 1 | 60.3(13人) | 12着 | 2:24.0(36.2) | 2.1 | 岩田望来 | 57 | ドウデュース | 464 |
9.25 | 中京 | 神戸新聞杯 | GII | 芝2200m(良) | 17 | 8 | 16 | 17.3 (7人) | 10着 | 2:12.5(35.0) | 1.4 | 岩田望来 | 56 | ジャスティンパレス | 464 |
10.23 | 阪神 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 18 | 4 | 7 | 98.3(14人) | 9着 | 3:04.2(37.6) | 1.8 | 岩田望来 | 57 | アスクビクターモア | 472 |
12.10 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 18 | 30.8(11人) | 18着 | 2:00.9(36.1) | 1.5 | 岩田望来 | 55 | キラーアビリティ | 484 |
2023. 2.18 | 東京 | ダイヤモンドS | GIII | 芝3400m(良) | 16 | 3 | 6 | 23.4 (9人) | 14着 | 3:31.7(37.8) | 2.6 | 田中勝春 | 56 | ミクソロジー | 464 |
2024. 6.16 | 東京 | スレイプニルS | OP | ダ2100m(良) | 16 | 5 | 10 | 156.4(14人) | 16着 | 2:25.9(49.8) | 16.4 | T.オシェア | 58 | メイプルリッジ | 482 |
9. 1 | 新潟 | 新潟記念 | GIII | 芝2000m(良) | 11 | 5 | 6 | 162.0(11人) | 11着 | 2:00.0(35.7) | 2.0 | 小沢大仁 | 56 | シンリョクカ | 488 |
9.14 | 中京 | ケフェウスS | OP | 芝2000m(良) | 11 | 8 | 11 | 143.0(10人) | 10着 | 2:00.2(34.9) | 2.0 | 小崎綾也 | 55 | フライライクバード | 474 |
11.10 | 福島 | 福島記念 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 6 | 12 | 163.2(16人) | 8着 | 2:01.3(36.8) | 0.6 | 小崎綾也 | 54 | アラタ | 476 |
12. 7 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000m(良) | 18 | 2 | 4 | 249.3(18人) | 18着 | 2:01.6(36.0) | 3.2 | 西塚洸二 | 54 | デシエルト | 486 |
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す
- 競走成績は2024年12月7日現在
血統表
編集アスクワイルドモアの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 キズナ 青鹿毛 2010 北海道新冠町 |
父の父 ディープインパクト鹿毛 2002 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ウインドインハーヘア | Alzao | |||
Burghclere | ||||
父の母 *キャットクイル鹿毛 1990 |
Storm Cat | Storm Bird | ||
Terlingua | ||||
Pacific Princess | Damascus | |||
Fiji | ||||
母 ラセレシオン 鹿毛 2012 北海道千歳市 |
ゼンノロブロイ 黒鹿毛 2000 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ローミンレイチェル | *マイニング | |||
One Smart Lady | ||||
母の母 *アルゼンチンスター栗毛 1996 |
Candy Stripes | Blushing Groom | ||
*バブルカンパニー | ||||
*ディフェレンテ | Propicio | |||
Derepente | ||||
母系(F-No.) | ディフェレンテ(ARG)系(FN:6-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | サンデーサイレンス 3×3, Lyphard 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集注釈
編集- ^ この日本レコードは翌日の2022年5月8日中京9Rでプリマヴィスタに破られた。(2分9秒0)
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “アスクワイルドモア”. www.jbis.or.jp. 2023年2月18日閲覧。
- ^ 【日本ダービー われかく戦う】アスク・廣崎利洋オーナーが初ダービーに2頭で挑む 「今が一番幸せ」サンケイスポーツ、2022年5月23日、同日閲覧
- ^ 馬主 廣崎利洋 × 杉本清 の競馬談義 (『優駿』2022年12月号より) (PDF)
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年5月23日). “【日本ダービー われかく戦う】アスク・廣崎利洋オーナーが初ダービーに2頭で挑む 「今が一番幸せ」”. サンスポZBAT!. 2022年5月27日閲覧。
- ^ “【函館1R・2歳未勝利】アスクワイルドモアが3戦目で初勝利 武豊騎手「一戦ごとに良くなっている」”. スポーツ報知 2022年5月7日閲覧。
- ^ “【札幌2歳S】武豊騎乗のキズナ産駒アスクワイルドモアが2着「今回は勝ち馬が強かった」”. 競馬エイト 2022年5月7日閲覧。
- ^ “【京都新聞杯結果】アスクワイルドモアが日本レコードV!父キズナと親子制覇”. 株式会社ネットドリーマーズ 2022年5月8日閲覧。
- ^ “アスクワイルドモアで京都新聞杯を制した岩田望来が騎乗停止処分 4コーナー斜行で進路妨害”. 中日スポーツ 2022年5月8日閲覧。
- ^ “アスクワイルドモア 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年2月18日閲覧。
- ^ “アスクワイルドモアの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年2月18日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|アスクワイルドモア|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年5月8日閲覧。
- ^ a b c d “アスクワイルドモアの血統表”. netkeiba.com. 2022年5月8日閲覧。
- ^ “アスクワイルドモア - Ask Wild More - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2022年5月8日閲覧。