はぐれ刑事純情派の登場人物
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はぐれ刑事純情派の登場人物(はぐれけいじ じゅんじょうはのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日の刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』の登場人物について解説する。
警視庁山手中央警察署
編集刑事課
編集- 安浦吉之助
- 演 - 藤田まこと
- 階級は巡査部長(特任)。
- 本作の主人公で、山手中央警察署の名物刑事。試験に拠らず事件解決の功で昇進している万年ヒラである(部長刑事だが主任ポストではない)。
- 設定は1933年(昭和8年)4月13日生まれ[1](第7シリーズでは5月23日、第17シリーズ第10話では昭和24年8月3日生まれという描写もある)。東京・池袋の出身(第14シリーズ最終話)で父親は大工、東京大空襲のころには11歳で、自宅をその空襲(東京には1944年から1945年にかけて数度の空襲があったが、設定上のものがどれであったかは不明)で焼かれたが、その直前に千葉に疎開したと自ら語ったことがある(第2シリーズ第21話より。それによれば1940年より以前の生まれということになる)。母親は熊本出身で五木の子守唄を幼い日の安浦によく歌って聞かせていた(第6シリーズ第13話)。阪神タイガースのファン(第4シリーズ第5話)。通勤には京王井の頭線を利用し、東急世田谷線沿線(世田谷区赤堤六丁目2番[注 1])のとある駅近くの一軒家(借家)[注 2]に第1シリーズから長年居住していたが、第15シリーズ第1話で地主でもある大家(演・奥村公延)から退居の要請があり初の引っ越しをする[注 3]。第16シリーズで長女・エリの子供服販売店開業のため1階部分が店舗のマンション2階へ再度引っ越す[注 4]。娘達の独立後となる2005年年末スペシャルから2009年最終回スペシャルにわたっては再び赤堤の庭付き一軒家に独りで居住している[注 5]。
- 好物は茶漬け、寿司(第1シリーズ第6話)、ラーメン。茶漬けに関しては特に家庭内で事あるごとに要求していたり食べている。たまにバーさくらでも茶漬けを食べているシーンが出て来る。また娘達への土産はいつもかっぱ巻きであり顰蹙を買うことも多い。朝食はご飯、納豆、味噌汁の和食派でパンに牛乳の娘達と一線を画すが、料理は娘達任せで普段はほとんどしない。なおラーメンに関しては取り調べ中で不在の屋台店主の代わりを務めたり(第15シリーズ第9話)、長女・エリの結婚相手・島崎の営むラーメン店の味に「麺もスープも最高」と太鼓判を押す(ファイナル第6話)などこだわりを見せたほか、仕事に忙しいシングルマザーの子供と一緒にカレーライスを作ったこともある(第15シリーズ第13話)。
- 横溝署長、川辺課長、三波鑑識課員からは「やっさん」と呼ばれている。競馬と酒と美人が好きな典型的な中年男性(初期シリーズでは喫煙者でもあった[注 6])。ワイシャツに地味めのスーツ(灰色である場合が多い)[注 7]、なおかつノーネクタイというのが通常のスタイル(冠婚葬祭がらみでネクタイをする場合もあり、第2シリーズ中盤でもネクタイを着用、冬場に放送のスペシャル版ではコートを着用する場合もある)。いつも競馬新聞片手に9時半前後に出勤[注 8]、初期シリーズでは彼のデスクはその競馬新聞やパチンコの玉などで埋め尽くされていた。容疑者に気を使うあまり見逃そうとしたり重大なことを報告しないなどの癖もあり、それらが事件の捜査の進展を遅らせる原因として問題視される。また、普段は温厚な人柄だが怒らせると相当怖い性格であり(過去に本気で安浦を怒らせた経験のあるやくざ者がもう二度と御免だ、と恐怖するほどである)、特に市民を食い物にする暴力団や闇金融は決して容赦しないが、更生の可能性のある人物には機会あるごとに足を洗うよう促し、自ら就職や社会復帰の手助けもしている。一方で市民の側でも人間としての矜持や良心を捨て私利私欲や身勝手な理由で犯罪を犯す者には厳しく叱責をする。なお初期のシリーズでは取調室で容疑者に暴行して相手を自白に追い込むなど、拷問まがいの尋問も行っており、安浦本人が暴行容疑で逮捕されたこともある。その深い洞察力で、真犯人は川辺課長の指摘する第一容疑者ではないと真相を見抜くことも度々ある。
- 娘が2人いるが血のつながりはない(それぞれの項で後述)。高級バー「さくら」には毎日のように通い、「3か月9万円」という格安な飲食代を支払っている(第2シリーズより)。スペシャル版など地方への出張捜査でしばらく店に通えなかった場合は事件解決後に土産片手に訪れるのが恒例である。演じる藤田の歌唱力を生かして自慢の喉を披露する描写が度々あり、優勝賞金目当てに娘に応募されて『懐メロコンテスト』に出場させられたこともある(第6シリーズ第23話、結果は5等賞でトイレットペーパー1年分)。「さくら」にカラオケが設置された第16シリーズ以降は店内で歌う場面も多くなった。
- 仕事中、携帯電話の着信に出る際は高い確率で『携帯安浦』と名乗る(初出は第12シリーズ第13話)。ネット犯罪がテーマの第14シリーズ第4話ではインターネットの匿名掲示板にアクセスするために自ら家電量販店で液晶デスクトップパソコンとプリンターを買い求め、同シリーズ中は安浦宅の茶の間のサイドボードに設置されていたが(プリンターは第11話以降撤去)、第4話以外では安浦がパソコンに向かう場面はなく(第17話でユカが使用)、第15シリーズの引っ越し先ではパソコン自体が消滅している[注 9]。
- 2009年の最終回スペシャルでは弁護士殺害事件が発生し、安浦自身も更生に尽力していた北原誠司(演・佐藤アツヒロ)が再び容疑者として浮上。本庁捜査一課の岡崎からも「自分の挙げた容疑者の面倒を一生みる?そんなの無理ですよ」や「安浦さんみたいな刑事は古いんですよ!」と嫌味を言われながらも北原の無実を信じ署長に休暇届と退職届を出し、自身の刑事人生を賭け退職覚悟で捜査を続けた結果、実行犯や事件の黒幕である益山代議士らを逮捕し北原の無実を証明した。その後岡崎は安浦の一番の理解者である横溝署長からも「安浦にそのようなルールは通用しない。ここのルールは『真実を明らかにせよ』の一つだけだ」と言われてしまい山手中央署を後にし警視庁に戻った。そして事件解決後、「さくら」のママ・片桐由美にプロポーズ(安浦の母親の墓参り)し、さらに長女のエリが妊娠して初孫を授かる。
- 翌2010年2月17日に、主人公・安浦を演じた主演の藤田が大動脈破裂のため76歳で死去した。
- また、全シリーズを通じて警察車両を運転するシーンは一度もなく、主に覆面パトカーの助手席か後部座席に座ることが多かったため、主演の藤田自身、車の運転免許を持っていなかったものと思われる。
- その辣腕ぶりで、桜町中央署の架川英児など多くの刑事達の憧れの的になっている。
- 田崎晴子
- 演 - 岡本麗(第1シリーズ - 第7シリーズ(1988年 - 1994年)、第8シリーズ第23話(1995年)、第9シリーズ第8話・最終話(1996年)、第10シリーズ - ファイナル(1997年 - 2005年)、2005年年末スペシャル、2009年最終回スペシャル)
- 階級は巡査。署内では制服を着用していることが多く、署外の捜査活動は私服で行う。
- 出身は九州(第16シリーズ第11話)で第7シリーズ第6話では32歳を自称。「女安浦」の異名を持ち、安浦刑事の捜査活動を陰で支え続けた。安浦とコンビで動くときは覆面パトカーの運転も担当し、彼に倣い『携帯田崎』と名乗り携帯電話に出る場面がある。異性関係が希薄らしく、よくからかわれるが、ストーカー被害にあう場面もある。安浦に気があり、由美をライバル視する場面もあるが、後によき女友達となる。第8シリーズで城南署に異動し、その後も何回かゲスト出演するが、第10シリーズ第1話で森村玲子の後任・小川咲子(演・渡辺梓[注 10])が辞職したため山手中央署刑事課に再配属される。ファイナル第1話で好意を抱く須藤一彦が殉職し、彼の息子・健太を養子に迎える。2005年年末スペシャルで健太が祖母(須藤の母)の食事を作るために小学校を遅刻するなどしている事実を知り、家族のことを考え警察を退職、高齢者福祉の職に就いた。2009年最終回スペシャルでは高校生になった健太が暴力沙汰に巻き込まれたことで安浦と再会するが、かつて山手中央署着任時に初めて安浦と組んで手掛けた事件の関係者で、安浦が更生にも尽力していた北原に再び殺人容疑が浮上したことを知り、無実を信じ北原の故郷・福島県二本松市へ捜査に向かった安浦の後を追い、民間人ながら元刑事の立場で行動を共にする。
- 第1シリーズからオープニングとエンディングテロップには「田崎婦警」の表記が長く使用されていた(後任の森村玲子も在職時のテロップは「森村婦警」)が、五十嵐美和が加入の第16シリーズから女性も「 - 刑事」表記に統一されている。
- 里見大観
- 演 - ぼんちおさむ(第1シリーズ - 第16シリーズ(1988年 - 2003年)、ファイナル第6話(2005年)、2007年スペシャル)
- 階級は巡査長。
- 関西出身。実家は仏教寺院であるためこのような名前をつけられた。性格は直情型で向こう見ずな面を持ち、安浦の一番弟子を自負するものの彼の手を焼かせることも多くある[注 11]。一方で中堅刑事の筆頭格として若手刑事の指導も担当し、安浦譲りの面倒見の良さも発揮する。自動車運転技能は刑事課随一であり第1シリーズ第1話では覆面パトカー(日産・エクサ)を渋谷スクランブル交差点でドリフト走行させるシーンがある。初期では青ジャンパーに手袋というラフな服装が多く、言葉遣いも標準語だった。中期以降は格子柄のジャケットに黄色のネクタイ姿が定着し関西弁を用いるようになる。私生活では長らく独身を貫き、同じ署内の婦人警官・岩崎千春(演・清水ひとみ)と交際していた時期もあったが、第11シリーズ第12話でアパート隣室に住むシングルマザーのタクシードライバー・坂上恵子(演・あめくみちこ)と結婚、安浦と同様に連れ子の父となった。息子の成長とともに親子関係に悩むことが多くなり、第16シリーズ最終話で家族との時間を大切にしようと警視庁捜査一課への栄転話を蹴り退職、妻と同じ同盟交通[注 12]のタクシードライバーへ転身した。その後も2回ゲスト出演しており、ファイナル第6話では殺人事件の現場に居合わせた同僚女性ドライバーが口封じに襲われ、安浦の忠告に反し元刑事の性で独自に犯人捜しを行った結果、それに勘付いた犯人に客を装って自らのタクシーに乗り込まれナイフで脅迫されるが、咄嗟の判断で人気のない河川敷に車両(日産・Y31セドリック)を乗り入れ、連続サイドターンを繰り出し後部座席の犯人の動きを封じ込めることで容疑者確保に協力した。2007年スペシャルでは故郷で病気療養をする妻に付き添い山口県長門市へ移住し現地のタクシー会社に勤務。安浦らが捜査で長門に来ることを妻の身内の長門署関係者から聞き付け、タクシーで案内役を買って出ている。
- ちなみに役名の里見は、本人のザ・ぼんちにおける相方・里見まさとに由来する。
- 新藤一
- 演 - 木村一八(第1シリーズ(1988年)、第10シリーズ最終話(1997年))
- 巡査。
- 安浦のやり方には常に反抗的で、彼が報告しないことでも迷わず川辺に報告するなど熱い正義感を持つ。濃紺のスーツ姿は本作の若手刑事のトレードマークとしてシリーズ終了まで受け継がれた。第1シリーズ終了後、突然退職[注 13]。その後、友人の愛人を匿うためにイタリアへ渡り、その愛人と結婚してレストランを開くが、現地でカモッラの構成員を殺害してしまう。元レギュラーが犯人になるという刑事ドラマとしては異例のケースである[注 14]。逮捕され出所後、妻と共に日本に帰国している。
- 浅野信一
- 演 - 吉田栄作(第2シリーズ(1989年))
- 巡査。
- 高木直
- 演 - 大場順[注 15](第2シリーズ - 2009年最終回スペシャル(1989年 - 2009年))
- 主に今井とコンビで行動する。機動隊出身の行動派でもあり、凶悪犯と格闘する時は自ら先頭に立ち、取り押えやアクションシーンを行う。里見や若手刑事とともに覆面パトカーの運転を担当することが多い。普段は地味で目立たないが、事件の解決となるヒントを今井と共に見つけてくる事が多く、長年にわたっての高木と今井の捜査はいぶし銀の名コンビと呼ばれた。何事も器用にこなし、特殊な道具を使わず自動車のロックを外から解錠する技も持ち合わせている(2006年スペシャル)が、女性には滅法弱い性格で、主演エピソードである第8シリーズ第11話「愛犬が暴く痴漢!? 刑事の片思い」では事件関係者の女性(演・麻里万里)への恋模様が描かれたが、成就することはなく、その後の結婚の有無も定かではない。
- 今井哲也
- 演 - 若林哲行[2](第2シリーズ - 2009年最終回スペシャル(1989年 - 2009年))
- 主に高木とコンビで行動する。高木同様地味で目立たないが、共にコツコツと地道に捜査を続けヒントを見つけてくる。ワイシャツの第一ボタンを開けネクタイを緩く締めるのが基本スタイルで、真夏は半袖シャツ姿も多い。中期以降はハンサムで二枚目の高木に対し少々抜けている面が強調され、特に川辺からは説教や嫌味のターゲットにされながらも(同じ恐妻家として連帯する時もある)、時折核心を突く発言や毒舌を吐き注目を浴びるキャラクター付けがなされた。酒癖が悪く、酔うと安浦でも手がつけられなくなるが、6人の子を持ち(第14シリーズ第17話)ごみの仕分けが趣味という一面も持つ(第10・12シリーズ)。刑事課随一の「根気と忍耐」を買われ2007年スペシャルでは署長の指名で新人・原口の教育係を務めた一方、犯人の銃撃を受け負傷している。
- 三田謙一郎
- 演 - 深江卓次(第3シリーズ - 第4シリーズ(1990年 - 1991年)、第11シリーズ第12話(1998年))
- 階級は巡査。父親も警察官だったが、1975年、勤務中に襲撃され殉職。事件を解決するために自分も刑事になった。第3シリーズ第17話「京都殺人風景の女 形見の拳銃」でその犯人を逮捕し、殉職した父親の仇を討つ。第11シリーズで大泉東警察署刑事として再登場。
- 中上剛
- 演 - 西島秀俊(第5シリーズ(1992年))
- 巡査。昇進試験の勉強中。
- 里見とコンビを組むことが多い。おとり捜査で万引きグループに潜入し逮捕に貢献した。聞き込み中に女性によく口説かれる。正義感が強くおばあちゃん子。第5シリーズ第20話では不特定多数の人間が出入りするラブホテルの遺留指紋の照合作業に気が進まない発言をし、安浦から「大変でもそれが俺たちの仕事だ、嫌なら寝てろ」と説教されている。
- 肥田健一
- 演 - 清水貴博(第6シリーズ - 第7シリーズ(1993年 - 1994年))
- 階級は巡査部長→警部補。
- 優しい性格だが第6シリーズ第19話ではそれが仇となり少年の容疑者の逃走を許してしまう。その最中に街で偶然会ったエリに誘われるまま酒を飲んで深夜に安浦宅へ押し掛け、なおかつ開き直るような言動をとったため安浦から平手打ちを喰らう。次の身柄確保の機会も判断の甘さから再び逃し課長から謹慎処分を受けるなどもはや刑事失格かと思い悩むが、安浦の援護もあり事件は解決。少年課や少年補導所[注 16]への転属の薦めを蹴り、刑事課で死ぬ気で頑張ると決意を表明した。第7シリーズ最終話で警部補昇進試験に合格、係長として他署へ栄転異動。
- 山岡雄作
- 演 - 城島茂(TOKIO)(第8シリーズ - 第11シリーズ(1995年 - 1998年)、1999年スペシャル、第16シリーズ第1話(2003年))
- 階級は巡査部長 → 警部補→警視(後述)。
- 若手刑事では最長[注 17]となるレギュラー4シリーズに渡り在籍。着任早々ユカとバーゲン会場で互いの素性を知らぬまま出会って以降意識するようになり、安浦の娘と知っても果敢にアプローチを続け交際に漕ぎ着ける。仕事においては合理性を重視し、安浦の捜査スタイルを小馬鹿にするような言動も当初はみられたが、1999年スペシャルで警部補に昇進し八丈島警察署[注 18]へ係長として栄転する際は「君はもう一人前の刑事だ」と安浦から太鼓判を押されている。異動後は多忙のあまりユカと連絡が途絶える(第12シリーズ第22話)時期もあったが、第16シリーズ第1話で八丈島から事件関係者を追跡し都内に入った際にユカと再会し、事件解決後の結婚を約束した[注 19]。その後ユカとの待ち合わせ場所の東池袋の公園で犯人逮捕の意趣返しの命を受けた2人組の男に刺され、その2人に自ら手錠をかけた後、安浦とユカに見守られながら殉職した(2階級特進で警視)。第16シリーズ第3話の終盤(さくらで安浦が片桐と話をしている)に一瞬だが、回想シーン(第1話で張り込み中の飲食店でユカと一緒にいるシーン)で登場する(第3話のキャストには表記されていない)。レギュラー2人目の殉職刑事であり、この山岡の殉職がユカの警察官を志す強い動機にもなった。
- 森村玲子
- 演 - 七瀬なつみ[注 20](第8シリーズ - 第9シリーズ(1995年 - 1996年)、第10シリーズ第1話・第15話(1997年))
- 階級は警部補。
- 転勤した(のちに復帰)田崎の後任として山手中央署へ。警部補だが係長ポストではなく一刑事である(番組内では、階層は課長以下はフラットであり、捜査係といった部署も存在しない)。田崎同様、署外活動時は私服だが署内では原則として制服を着用している。第10シリーズの第1話で警視庁捜査第二課に異動。同シリーズの中盤ではゲストとして登場。家族についてはストーリーに登場する機会はあまりないが、離婚し1女のシングルマザーであると言及。第10シリーズでゲスト出演した回では、別れた夫(演・海津亮介)が事件に関係しているような描写があった。
- 野田秀幸
- 演 - ケイン・コスギ(第12シリーズ - 第14シリーズ(1999年 - 2001年)、2002年スペシャル)
- 階級は巡査部長→警部(後述)。
- 交番から山手中央署へ配属。長らくニューヨーク在住だったため英語のほうが堪能で、武術を嗜んでいて体格が良い。
- ハンサムかつ、いたって誠実な性格。事件関係者のことを心の底から想い、涙を流したことも一度や二度ではない。
- 女性にも好印象を持たれることが多いのだが、女運がない。彼がメインとなる話では女性との淡い想いが破綻してしまうことが多く、最後まで特定の恋人を得ることはなかった。
- 2002年に捜査中の事案関係者の護衛中に淡路島で犯人側の暴力団員達に刺傷と銃撃を受け、安浦に見守られながら殉職した(2階級特進で警部)。母親は刑事となった野田を誇りに思っており(作中には登場しない)、野田自身も母親思いの性格で、死に際に「お母さん」と呟く。皆に可愛がられており、その死に対し刑事課の面々は怒りを爆発させた。そして事件解決後、亡骸(遺体か遺骨かは不明)は来日した母親と共にニューヨークへ旅立った。シリーズ最初の殉職刑事でもある。
- 林勇作
- 演 - 賀集利樹[3](第15シリーズ - 第16シリーズ(2002年 - 2003年)、2004年スペシャル、2007年スペシャル)
- 階級は巡査。
- 殉職した野田の後任として管内の渋谷坂上交番から刑事課へ配属。情けに厚く腕っぷしも強いが、逃走を図る女性容疑者に巻かれたことがあり、五十嵐からは「足が遅い」と指摘された(第16シリーズ第5話)。2004年スペシャルで命令違反を犯し、なおかつ重傷を負うが、交番勤務からの再出発を決意し異動。2007年スペシャルでは東池袋署刑事課に異動、刑事に復帰し山手中央署と合同捜査を行った。川辺からは、昔の恋敵の苗字が「林」だったことから「林」姓を嫌っていて苗字で呼びたくないため「勇作」と下の名前で呼ばれている。家族関係では幼少期に父を亡くしており(第15シリーズ第3話)、2004年スペシャルで初登場する保険外交員の母・珠子(演・沢田雅美)と妹(演・中村かすみ)がいる。
- 五十嵐美和
- 演 - 森ほさち(第16シリーズ - 2007年スペシャル(2003年 - 2007年))
- 階級は巡査。
- 大阪出身[注 21]で大阪府警から山手中央署へ(転籍届による異動と思われる)。異動前の送別会の帰り道、夜の道頓堀で山岡殺害の捜査で来阪しチンピラ相手に荒っぽい聞き込みを行っていた安浦に遭遇し、警察手帳を提示し(勤務時間外だが)職務質問をしている。酒好きで、関西弁をまくしたて始めると要注意のサインである。勤務時は署内でも私服姿で、制服を着用することは稀であり[注 22]、自ら覆面パトカーを運転するシーンも存在しない[注 23]点などが歴代女性刑事の田崎や森村と異なる。第16シリーズ第15話で林と、第17シリーズ第7話では真木と共に重要参考人や事件関係者の行動監視で水着着用でプールに入る。その林に気があるかのような描写も各話であり、林もまんざらでもない様子だったが[注 24]、林の異動により進展することはなかった。林異動後は安浦とコンビで動くことも多くなり、田崎の後任の立ち位置も見受けられた。2007年スペシャルで警視庁への栄転話が持ち上がり、当初は山手中央署への残留を希望したものの、安浦ら周囲の勧めでこれを受け入れる。
- 須藤一彦
- 演 - 国広富之[注 25](第17シリーズ - ファイナル第1話(2004年 - 2005年))
- 階級は警部→警視正(後述)。
- 次代の捜査一課を担う人材と目されていたが、ある理由から警視庁捜査第一課より山手中央署へ配属される(里見の後任)。ファイナル第1話で殉職する(2階級特進で警視正)。死別していた妻との間に小学生の息子・健太がいたが、殉職後は田崎が引き取った。3人目の殉職刑事でもある。
- 真木大輔
- 演 - 村上信五(関ジャニ∞)(第17シリーズ - 2009年最終回スペシャル(2004年 - 2009年))
- 階級は巡査。交番勤務へ異動した林の後任として赴任する。茶髪にロン毛[注 26]、「っす」体の多用など本作の中では異色の若手刑事として描かれた。レギュラーシリーズ終了後のスペシャル4作にも全て出演し、刑事課の若手刑事の在籍年数では歴代最長となった[注 27]。
- 夏目修二
- 演 - 植草克秀(少年隊)[注 28](ファイナル第2話 - 2006年スペシャル(2005年 - 2006年))
- 階級は巡査長→警部補(後述)。
- 殉職した須藤の後任として交通機動隊から配転。暴走族とも顔見知りの間柄。2005年の年末スペシャルで、事件の際の所在が不明確だった事、状況証拠が全て不利だったことから関与を疑われ、否認のまま送検一歩手前まで行くが、安浦らの捜査で嫌疑が晴れる。愛妻家として知られていたが、2006年スペシャルで大地という子供を庇い、妻(演・生稲晃子[注 29])と娘(演・工藤あかり)を残し殉職した(2階級特進で警部補)。大地の最後の言葉には「勇気だ、勇気」と教えた。死後、娘と大地が仲良く遊ぶ光景が見られ、それを見ていた妻も子供を守りながら殉職した亡き夫の行動を誇りに思うことをほのめかしていた。レギュラー4人目の殉職刑事でもある。
- 小池瑤子
- 演 - 池上季実子[注 30](2006年スペシャル - 2009年最終回スペシャル)
- 田崎の後任として千代田署から異動。2007年スペシャルでは丸の内東署時代に逮捕した男が殺害され、2009年最終回スペシャルでは麻布西署時代に知り合い親交のあった弁護士・杉本由里子(演・須部浩美)が殺害されるなどし、いずれも真相解明に努めた。
- 原口淳平
- 演 - 町田慎吾(2007年スペシャル - 2009年最終回スペシャル)
- 本作最後の新人刑事。管内の代々木交番から刑事任用試験に合格、2007年スペシャルでは横溝署長の計らいで刑事課で実地研修を積み、2009年最終回スペシャルでも引き続き刑事課に所属。見た目は爽やかだが、無駄に声が大きく一言多いところがある。
- 川辺精一
- 演 - 島田順司
- 刑事課長。階級は警部。
- 最初期はまともな人物として描かれていたが、年月を経て、上司にはへつらい、部下には辛く当たるといった、典型的な中間管理職のイメージそのもののキャラクターに変貌。大変な恐妻家でもある。しかし、人情には厚い。そのためドラマの登場人物の中でも人気が高かった。眼鏡は後にかけ始めたもので、下にずれていることが多い。横溝署長同様に良き理解者でもある。
- 毎回事件が起こると単純な推理を披露し、課の面々と方針が対立する。安浦は課長の川辺を飛び越えて横溝署長へ意見具申を行うが「おいおい、やっさんやっさん」と常に口を挟む。結局刑事課の誰もが川辺の言うことを聞かず、横溝も「課長、ここは一つ、やっさんの勘に賭けてみようじゃないか」と安浦の肩を持つため、いつも「署長の仰る通りで。頼むよ、やっさん」となり、安浦の推理が正しかったことに気付かされる。ただし、稀にだが安浦と最初から意見が合っている時もあり(『善意が生んだ殺意!?急行電車を停めた男!』など)、その時は大抵事件の真相も同じである。
- 日和見的なところが強調されているが長年警察で飯を食っている人間らしいところもあり、やくざに対しては毅然としているのも特徴のひとつ。後期ではストレスが原因で胃薬をよく服用するようになる。また、酒を飲むと酔って、安浦にからみ、泣き上戸の一面もある。
- 最終回スペシャルでは、管理職でありながら捜査に出て何日も張り込んだり、黒幕の国会議員と同級だったよしみから事情聴取を行なうなどの執念も見せている。
- 安浦に負けず劣らずの歌好きで、山手中央署コーラス部の部長も務めている(第16シリーズ第12話)が、カラオケでは地声を張り上げて歌う。そのため第12シリーズ第14話ではカラオケスナックで「噂の女」を前川清ばりに熱唱するあまり、酒癖の悪い店員(演・高汐巴)からうるさい!と絡まれる描写がある。
鑑識課
編集- 三波健治
- 演 - 加藤茶[注 31](第14シリーズ 第13話 - 第15シリーズ[注 32](2001年 - 2002年)、2003年スペシャル、2005年新春スペシャル)
- 階級は警部補。鑑識課主任。
- 北海道稚内市出身(2003年スペシャル)。安浦とはかつてコンビを組んでいた古馴染みで、上役・部下の関係でありながら同等で話せる人物。初登場時の自己紹介によると、幼いころのあだ名は「ケンちゃん」だったらしい。寝たきりの義母の面倒を長年見ている(第14シリーズ第13話)一方で妻の嫁姑問題にも悩んでいる(第15シリーズ第21・24話)。台東署(第14シリーズ第22話)や北新宿署を経て、自ら希望して山手中央署に転勤。短気で口の悪いところもあるが仕事への責任感は強く、鑑識の領分を侵されることを何よりも嫌い、刑事達にも容赦なく声を荒げる。2003年スペシャルで前任の北新宿署時代にボランティア仲間の女医・大賀雅代(演・渡辺美佐子)を庇おうと鑑識活動中に事件現場で発見した証拠を隠滅していたことが山手中央署の事件捜査の過程で発覚し、責任を取って辞職。後に福祉の仕事に就く。2005年新春スペシャルでは全国の老人ホームを回る劇団を立ち上げており、公演先の唐津で捜査に訪れた安浦と再会した。
- なお、彼が絡むと(演者の加藤に因んで)相手役がドリフのギャグをかまして[注 33]三波がズッコけ、「それ、あたしが言うんですよ」とツッコむのがお約束だった。
- 鑑識官
- 演 - 五野上力(第1シリーズ - 第11シリーズ(1988年 - 1998年))※不定期出演
- 宮田雄一:演 - 丹波義隆(第7シリーズ第23話(1994年)[注 34])※ゲスト出演
- 演 - 川端良香(第10シリーズ - 第11シリーズ(1997年 - 1998年))※不定期出演
- 宮田(二代目)[注 35]:演 - 亜南博士(第11シリーズ - 第13シリーズ(1998年 - 2000年))※不定期出演
- 演 - 木下順介[4](第13シリーズ - 第14シリーズ(2000年 - 2001年))※不定期出演
署長
編集- 横溝重忠
- 演 - 梅宮辰夫
- 山手中央署長。階級は警視。
- 茨城県水戸市出身(第11シリーズ第24話)。安浦の一番の理解者。第1シリーズでは「さくら」のママ・片桐由美との愛人関係を想起させる描写があるが、第2シリーズ以降この設定はなかったことにされた。趣味は釣りと料理で、第1シリーズでは署長室机上のパソコンで料理のレシピをまとめるシーンがしばしば挿入され、板前に扮した小料理屋での潜入捜査で華麗な包丁さばきを披露したり(第3シリーズ第7話)、安浦に懇願され事件関係者の営む弁当店に調理の応援に入る(第15シリーズ第3話)など、演じる梅宮の料理人としての一流の腕が役の上でも遺憾なく発揮されている。刑事ドラマの署長ポジションとしては珍しく、助言・後見役として毎回ほぼ確実に出演しているが、第16シリーズ第11話『安浦刑事人質事件』のような署を揺るがす事件の回に出演していないケースもある。出演時は制服姿が多いが主演回など背広姿の場合もあり、劇場版でも背広姿で署長専用車(覆面パトカー)に乗って現場に臨場した。
- 主人公・安浦を演じた藤田が2010年2月17日に大動脈破裂のため76歳で死去してから9年後の2019年12月12日に梅宮自身も慢性腎不全のため81歳で死去、レギュラー出演者2名を失うこととなった[5]。
その他
編集- 城山竹子
- 演 - あき竹城(第1シリーズ - 第12シリーズ(1988年 - 1999年))
- 不定期に出演。管内の中町交番に勤務する巡査。演じるあき竹城そのままの山形訛りが特徴。第12シリーズ第20話で警察官を辞する。
- 女性警察官
- 演 - 宮尻佳子(第10シリーズ - 2007年スペシャル[注 36](1997年 - 2007年))
- 不定期に出演。刑事課への事務連絡や来訪者の案内[注 37]、女性容疑者の身柄移送(第16シリーズ第5話、ファイナル第2話)、事件現場での住人女性の事情聴取(ファイナル最終話)など署内外で刑事課をサポート。2001年スペシャルでは安浦を中傷する内容の無差別FAXに関する市民からの問い合わせが殺到している刑事課の電話応対、第17シリーズ第7話では子供の目撃証言による似顔絵の作成(田崎曰く「お絵描きの上手なお巡りさん」)、2005年年末スペシャルでは山手中央署で研修を受けているユカを含む新規採用の女性警察官の先導役を務めている。
- 内山典子
- 演 - 鷹城佳世(第13シリーズ第25話)
- センター通り二丁目交番[注 38]の巡査。安浦も時々見かけていた、毎日のように犬連れで駅前に佇む高齢男性(後に死体で発見)の存在を知りながらも声掛けをしなかったことを悔やむ。
警察関係者
編集- 武藤公子
- 演 - 二宮さよ子(第1シリーズ - 第4シリーズ(1988年 - 1991年))
- 警視庁外事課警視。
- 中村
- 演 - 草野裕
- 刑事。第11シリーズで大泉東署刑事課勤務。三田の同僚。
- 筒井正行
- 演 - 渡辺徹(2005年年末スペシャル)
- 警視庁捜査一課の刑事。夏目を取り調べ、容疑否認のまま送検しようとする。
- 岡崎健二
- 演 - 林泰文(2009年最終回スペシャル)
- 階級は警部。最終回スペシャルで主任官として捜査本部を率いる、警視庁捜査一課のキャリア組刑事。「組織のルール厳守」を金科玉条に掲げ、単独行動の安浦に繰り返し嫌味を言うが、そのルール故に警視庁上層部からの政治的圧力に屈せざるを得なくなり、横溝からも「安浦にそのようなルールは通用しない。ここのルールは『真実を明らかにせよ』の一つだけだ」と諭される。
安浦家
編集- 安浦ユカ
- 演 - 小川範子
- 安浦の次女で、安浦夫人の連れ子(旧姓 大西、実父の墓は徳島県鳴門市に所在(2002年スペシャル))。第1シリーズでは私立白銀女子学園中学校に通う、高校受験を控えた中学3年生[注 39]。第2シリーズから私立桜台高等学校[注 40](この時にクラスメートで親友の大崎まゆみ(演・桜井智)と共に事件に巻き込まれる[注 41])へ進学。山手中央署へは泊りで捜査にあたる父に着替えを届けにしばしば出入りしており刑事課の面々とも顔馴染みで、将来の職業に警察官を目指す描写が散見されるなど、まじめで正義感の強い性格(それゆえにしばしば事件にも巻き込まれる)だが、思春期真っ只中のシリーズ初期は刑事の父を尊敬しつつも多忙で触れ合う時間の少ない寂しさから姉以上に反発する場面もあり、安浦にとっては悩みの種でもあった。寿司、うな重、ケーキ、メロンを一人で平らげる大食漢ぶり(第7シリーズ第16話)や成人後は酒癖の悪さも判明する(第16シリーズ第4話)などの一面もある[注 42]。第7シリーズ[注 43]から聖華女子大学で心理学を専攻。第8シリーズで山手中央署に着任した山岡と出逢い、当初は父の目を盗みつつ交際を進めたがやがて公認の仲となる。大学卒業後は専門学校で社会福祉士の資格を取得。区の福祉事務所でケースワーカーを務める(この時に職場の同僚で韓国出身の栗原梨花(演・中原果南)が事件の参考人となり、栗原や刑事課一行と共に韓国・釜山に渡っている[注 44])。1999年スペシャルで山岡は八丈島に異動、同年8月の第12シリーズ第22話では音信不通状態であることが語られたが相思相愛は続いたようで2003年の第16シリーズ第1話で山岡が捜査で都内を訪れた際に結婚を約束する。しかし同話で山岡は襲撃され安浦とユカが見守る中殉職した。山岡の死に直面したことで自らも警察官への志が強くなり、同シリーズでは六法全書や武道(合気道)の教本を読み始めるなどの描写がある。その後ファイナル第1話で須藤の殉職に涙を流す健太の姿を見て決意を固め、警視庁の採用試験を受ける。ファイナル最終話で合格、亡き母への報告でエリと根室を訪ねるが、安浦の殺害を画策する暴力団トップ・黒河(演・神田正輝)の命を受けたヒットマンに後を追われ対峙、拳銃を向けられつつも身を呈してエリを守り相手を説得して発砲を思いとどまらせた[注 45]。2005年年末スペシャルでは研修で山手中央署を訪問、警察官の制服姿を初披露している。警察学校卒業後となる2006年スペシャルでは杉並北署地域課に配属され繁華街の北町交番[注 46]に勤務。スペシャル4作中で「警察官・安浦ユカ」の姿が最も多く描写されており、夜遊びする女子高校生に早めの帰宅を促したり、居酒屋の酔客トラブルの仲裁にも出動している。またこの時山手中央署が捜査中の重要参考人に遭遇するが、手配書の顔写真を見落としていたため取り逃がしてしまうミスを犯し、駆け付けた安浦に「失敗を悔やんでもしょうがない。次の仕事で挽回するんだ」と諭され、目撃者捜しに駆け回るという”警察官親子”としての共演も実現した。続く2007年スペシャルでは職務中の描写はないものの同署の少年課へ異動しており、2009年の最終回スペシャルでは山手中央署少年課[注 47]に配属、父の部下の一人になり、健太の正当防衛を証言する少女を署に連れて来る。
- 島崎(結婚改姓前は安浦)エリ
- 演 - 松岡由美
- 安浦の長女で、安浦夫人の連れ子。第1シリーズでは19歳の女子大英文学科生で高校は共学校の出身[注 48]。学生時代は合気道(第11シリーズ第1話)とテニス(第14シリーズ第5話)を嗜んでいた。安浦家の家事の財布を預かり父に何かと文句を言いつつも家事全般をユカと協力して担う。現代っ子らしい自由奔放な性格でシリーズ初期では入浴シーンや風呂上がりにバスタオルを巻いただけの姿で茶の間に現れるなどお色気担当の役回りも見せた。父への当たりは次女のユカに比べやや強い傾向があるが、長女として父とユカの間を取り持つ場面も多い。劇場版で大沢和也(演・小西博之)と恋仲になるが第6シリーズ第1話で関係解消となってしまう。その第6シリーズでは大学を卒業したものの、当時世間も賑わせていたバブル崩壊後の女子大生の就職難に直面し、フリーターをしながら職探しに奔走する姿が描かれた。第7シリーズから安浦の先輩で元刑事の勝又謙吾(演・財津一郎)が社長を務める勝又運送で事務員として長らく勤務した[注 49]。後に勝又運送を退職し第16シリーズから安浦一家が転居した店舗併用マンションの1階で子供服販売店「キッズブティック・ママのお気に入り」を開業し経営者となる。2005年新春スペシャルで高校時代の同級生でラーメン屋の店長である通称「ブーちゃん」こと島崎宗一[注 50](演・瀬戸陽一朗)と同窓会で再会し意気投合、ファイナル第5話で安浦に島崎を紹介し婚約。2005年年末スペシャルで結婚式を挙げた[注 51]。2009年の最終回スペシャルでは妊娠する[注 52]。
- 安浦志津枝(故人)
- 演 - 久保田民絵
- 安浦の妻。死別した前夫との間の子であるエリとユカを連れ安浦と再婚(実際には安浦が志津枝の借りていた家に転がり込んだ形)後、病死。遺影写真以外では第7シリーズ第5話で彼女を看取った女医・遠山志乃(演・左時枝)が事件関係者として登場した際に回想シーンでの出演がある。北海道根室市立花咲第三小学校出身で、当時の担任教諭・美山雪絵(演・有馬稲子)が子供時代を知る語り部として2回ゲスト出演している。
バー「さくら」
編集- 片桐由美
- 演 - 眞野あずさ[6]
- 安浦刑事行きつけのバー「さくら」(劇中の看板表記はBAR さくら)のママ。番組の最後はさくらのシーンで締めくくられることが多く、シリーズを通して安浦とプロポーズまがいの言動を交わし、その都度はぐらかしたりはぐらかされたりする。中盤で登場する際は彼女の何気ない一言が事件解決の糸口になることもある。安浦の私生活での一番の理解者であり、安浦にとってかけがえのない女性(第1シリーズでは横溝署長とも関係があったが後に切れた模様)。初期シリーズでは衣裳や髪型は統一されておらずドレスや洋服姿でも登場していたが、それ以降は着物姿が定番になっている。店舗があるビル裏のマンションが住まいとなっていて初期シリーズでは安浦が訪れたりエリ、ユカが宿泊したりするという回があったが、シリーズ後半は住まいは全く出て来なくなった。安浦の要請でエリやユカの相談相手にもよくなっており、彼女らにも母親候補として認められている。第2シリーズ第12話のみ登場の大学生の妹(演・福井希容)がおり、第7シリーズ第17話の会話の中では既婚者になっている。第6シリーズ第4話で長野県松本市の出身であることが語られ[注 53]、同市が舞台となった第22話[注 54]では安浦を松本に旅行に誘うが[注 55]、奇しくも松本出身者が複数関係する事件が管内で発生したため安浦は仕事で行かざるを得なくなり、現地で短時間合流するのみだった。2009年の最終回スペシャルで安浦からプロポーズ(安浦の母親の墓参りへの同伴を申し込み)される。
- BAR「さくら」の店員(歴代)[注 56]
- ストーリーに直接絡むことはないが、安浦にとっては娘達同様、若者世代の考え方や流行を知る存在でもある。第2シリーズ以降は男女1人ずつに固定され、第7シリーズ以降は役名付き(女性(名前)・男性(名字)の順)でエンディングにクレジットされるようになった。また女性店員は在籍2年目から台詞が多くなる傾向があり、男性店員は安浦の求めに応じてメニューにない料理(湯豆腐、鍋物など)に腕を振るうこともあった。服装は男性がバーテンダースタイル、女性が私服にエプロン着用を標準としていたが、なお(三代目)の途中(第14シリーズ第6話)から女性もバーテンダースタイルになっている。
- しんちゃん(鈴木信吉)
- 演 - 妹尾友信(第1シリーズ - 第4シリーズ)
- ?(女性)
- 演 - 森田まゆみ、高森えつ子(第1シリーズ)、祭田あゆみ(第1シリーズ - 第2シリーズ)
- ともちゃん
- 演 - 鎗田直美(第3シリーズ - 第5シリーズ)
- いくちゃん
- 演 - 野田行哉[7](第5シリーズ - 第6シリーズ)
- ともちゃん(二代目)〜 朋子
- 演 - 有村亜美→(改名後)有村つぐみ(第6シリーズ - 第7シリーズ)
- 歴代の女性店員の中では比較的出番が多く、23歳の誕生日を迎えた第7シリーズ第6話では常連客の業界人からコンサートチケットのプレゼントを約束されたことに対抗心を燃やした安浦が、署に近いケーキ店でバースデーケーキを予約注文し、朋子と誕生日が近い田崎に見つからぬよう殺人事件の捜査の合間を縫って(部下の肥田まで巻き込みながら)どうにか本人に手渡そうと奔走する様子がコミカルに描かれている。
- 吉田
- 演 - 小篭行雄(第7シリーズ - 第8シリーズ)
- なお
- 演 - 加藤なお(第8シリーズ - 第9シリーズ)
- 吉田(二代目)
- 演 - 吉野容臣(第9シリーズ前期)、大杉真也(第9シリーズ後期)
- 吉田(三代目)
- 演 - 沢口修一(第10シリーズ)
- なお(二代目)
- 演 - 吉田有希(第10シリーズ)
- 吉田(四代目)
- 演 - 日比谷雷太(第11シリーズ - 第13シリーズ)
- なお(三代目)
- 演 - 和泉早紀(第11シリーズ - 第14シリーズ)
- 池田
- 演 - 斎藤誠(第14シリーズ)
- 岡田
- 演 - 大柳孝一(2002年スペシャル[注 57]、第15シリーズ - 第16シリーズ)
- なみ
- 演 - 大谷麻衣子[注 58](第15シリーズ)
- 詩織
- 演 - 藤田ひでみ(第16シリーズ - 2005年年末スペシャル)
- 渡辺
- 演 - 井田友和[8][注 59](第17シリーズ - 2009年最終回スペシャル)
- 有貴
- 演 - 林亜沙子(2006年スペシャル)
- 有貴(二代目)
- 演 - 山内智美(2007年スペシャル - 2009年最終回スペシャル)
刑事の家族
編集- 里見(坂上)恵子
- 演 - あめくみちこ[注 60](第11シリーズ第12話、第13シリーズ第12話、第16シリーズ第4話・最終話)
- 里見の住むアパート「サンコーポ」の隣人でタクシー会社・同盟交通のドライバー。小学生の息子・佑介を育てるシングルマザーで、里見のプロポーズを受け第11シリーズ第12話で結婚した。第16シリーズ第4話では里見のことをダーリンと呼んでいる。第16シリーズ最終話で逃走犯と衝突し階段から転落、一時意識不明の重傷を負い就労が困難になり、里見が警察官を辞め同盟交通のドライバーになった。その後に里見がゲスト出演したファイナル第6話と2007年スペシャルには未登場だが、2007年スペシャル内では自身の病気療養のため故郷の山口県長門市に夫婦で移住したことが安浦によって語られた(里見は現地のタクシー会社でドライバーを続けており、捜査で長門入りした安浦らの案内役として登場)。
- 里見(坂上)佑介
- 演 - 大場俊輔(第11シリーズ第12話、第13シリーズ第6話・第12話)、石塚大樹(第16シリーズ第4話)、佐保祐樹(第16シリーズ最終話)
- 坂上恵子の息子。第13シリーズ時点で小学6年生。同シリーズの第12話では担任教諭への傷害の疑いをかけられ、中学3年生の第16シリーズ最終話では母の車へ同乗中に車ごと逃走犯に奪われ拉致監禁されてしまう。
- 須藤健太
- 演 - 石坂良磨(第17シリーズ第8話)、井手雅紀(第17シリーズ最終話、ファイナル第1話、2005年年末スペシャル、2009年最終回スペシャル)
- 須藤の息子。将来の夢は刑事になって犯罪をなくすこと。父の殉職後田崎の養子になる。高校1年生になった最終回スペシャルでは不良に絡まれていた少女を助けようと喧嘩騒動を起こしてしまう。
ゲスト
編集最多出演者は一柳みるで、第1シリーズ(1988年)から第17シリーズ(2004年)にわたり15回(うちメインゲスト9回)出演[注 61]。
第1シリーズ(1988年)
編集第2シリーズ(1989年)
編集第3シリーズ(1990年)
編集- 第7話「ソープランドから拉致された安浦刑事」
- 第8話「囮捜査!? 受刑者の愛人」
- 第10話「張り込み・覗かれた人妻」
- 第11話「安浦刑事に捧げるラブソング」
- 第12話「レイプえん罪事件・すり替わった焼死体」
- 第13話「危険な宅配便・疑惑の目撃者」
- 第14話「友達が殺人!? 疑われた女刑事」
- 第16話「必死の逃亡者・子供を捨てた女」
- 第17話「京都殺人風景の女・形見の拳銃」
- 第18話「黒いロープの殺意! 赤ん坊を拾った男」
- 第19話「結婚を餌にした女」
- 第20話「裏切られた美談・亡き娘に捧げる挽歌」
- 第21話「証言を翻した女・盗まれた旧紙幣」
-
第4シリーズ(1991年)
編集第5シリーズ(1992年)
編集- 第14話「怪しい心霊写真・虚言癖の女」
- 第18話「盗聴器を仕掛けた女・ガテンギャルの犯罪」
1992年スペシャル
編集第6シリーズ(1993年)
編集- 第5話「アリバイの無い女・取り違えた名前」
- 第7話「同僚を密告した女・パートで働く女たち」
- 第8話「妻をもっと愛したい!犯罪を予知した女」
- 第9話「コンビニ強盗・噂で強請られた女」
- 第11話「死体の手に印鑑!マイホームを夢見た男」
- 第17話「貢いで捨てられた女・殺意の重奏」
第7シリーズ(1994年)
編集- 第24話「靴紐の謎・女新聞記者の執念」
第8シリーズ(1995年)
編集第9シリーズ(1996年)
編集第10シリーズ(1997年)
編集第11シリーズ(1998年)
編集1999年スペシャル
編集第12シリーズ(1999年)
編集- 第3話「犬と暮らす鎌倉夫人の嫉妬!? 嫌われた女」
- 第4話「殺意の出世争い!? 安浦刑事が信じた女!」
- 第5話「復讐のピアノ!? 婚約者を殺された女」
- 第6話「宝くじを盗まれた死体!? 笑う女!」
- 第7話「結婚3日前の殺意!?愛を破棄された女!」
- 第8話「死体に赤い墨汁が!? 手を握る女!」
- 第10話「カラスが告発した真犯人!? 近所迷惑な女」
- 第11話「謎の投身自殺!?夫の退職金を盗んだ女!」
- 第12話「襲われた夫は強盗犯!?捜査を邪魔した女」
- 第14話「夫と話したかった女!? 二重指紋の謎!」
- 第15話「ストーカーが自殺志願!? 逮捕状を待つ女」
- 第16話「山手線を一周する女!? 結婚記念日の秘密」
- 第17話「5分間だけの新婚旅行!? 説教する女!」
- 第18話「無礼な女と自信のない女!謎の三角関係」
- 第19話「略奪愛!?川辺課長を騙した女!」
- 第20話「女巡査が犯人!?水着を買う女!」
- 第21話「親孝行殺人!?どケチな女!」
- 第22話「蒸発した夫が殺人犯!?10年待った女!」
- 第23話「女教師の秘密!?密室殺人の女!」
- 第24話「1分間だけの不倫!?三度襲われた女!」
- 第25話「死体は整形していた!?夫をほめる女」
- 第26話「安浦刑事祭り太鼓を打つ!喪服の女」
2000年スペシャル
編集- 「安浦刑事、韓国へ飛ぶ!釜山港へ帰る女・父と娘、遙かなる帰郷」
第13シリーズ(2000年)
編集- 第1話「長崎平戸、オランダ橋の女!夫を尾行する妻の秘密・・・迷走する家族!?」
- 第2話「未練のラーメン!?別れた妻へのプロポーズ」
- 第3話「妊娠3ヶ月の投身自殺!?神田川を唄う女」
- 第5話「8年間騙された妻!?秘密のラストダンス」
- 第6話「夫婦で偽証!?行列のできるギョーザ屋!」
- 第7話「安浦刑事が目撃者!死体が歩いた!?」
- 第8話「安浦刑事が漫才師に!?泣き笑いの女!」
-
- 第9話「匿名電話の女!足音がアリバイ!?」
- 第10話「襲われた女子大生!殴られ屋が殺人犯!?」
- 第12話「学級崩壊殺人!?里見刑事の息子が犯人?」
- 第13話「」
-
- 第14話「花に殺意を!?嫉妬する女!」
- 第15話「安浦刑事が女になった!?母と娘の秘密」
- 第16話「バス停を盗んだ女!500メートルの愛!?」
- 第17話「ニセ安浦刑事が殺人!?横恋慕された女!」
- 第18話「代行殺人!?覗かれた女」
- 第19話「夫がチカン!?噂を流された女」
-
- 第21話「真夜中の連続殺人!頭に来る女!?」
- 第23話「少年が見た母の犯罪!?駄菓子屋の女」
- 第24話「ずぶ濡れの女!?遅すぎた再会!」
2001年スペシャル
編集第14シリーズ(2001年)
編集- 第1話「安浦刑事を愛した女 東京~倉敷~瀬戸内、空白の28年・・・危険な再会!」
- 第2話「安浦刑事が魚屋に婿入り!?匂いを嗅ぐ女」
- 第4話「IT殺人!?インターネット犯罪に挑戦した安浦刑事」
- 第5話「署長の秘密!?一度死んだ女」
- 第7話「妻が見た三角関係の秘密!拾われた女!?」
- 第8話「同窓会の夜の不倫!?靴を買い換えない女」
- 第9話「オマケの男を愛した女!犯人は有名人!?」
- 第10話「女たちの戦い!殺意のガーデニング」
- 第11話「高級ブランドの女!夫は小遣い250円!?」
- 第12話「苦情処理係が殺人!?ロボット犬を飼う女」
- 第13話「山手中央署に新メンバー登場!移動する血痕の謎!?」
- 第14話「美人は得?キレイになりたい女の逆襲!?」
- 第15話「東京タワーで待つ女」
- 第16話「恩返し殺人!?570回の嫌がらせ!」
- 第17話「最後の家族旅行!?光る泥ダンゴの秘密」
- 第18話「他人の家で寝る女」
- 第19話「」
-
- 第20話「ぬれぎぬ殺人!ついてない男と女!?」
- 第22話「友情殺人!?結婚式をドタキャンした女」
- 第23話「28色の声で笑う女!?30分だけの親子団欒」
- 第24話「立待岬に消えた女!東京-函館-奥尻島 死んだ母は生きていた!?」
2002年スペシャル
編集第15シリーズ(2002年)
編集- 第1話「伊勢志摩、真珠の海に消えたふたりの女 瞼の母は殺人犯!?」
- 第2話「身代金2000万円と父が消えた!?安浦刑事を馬鹿野郎と呼んだ女」
- 第3話「殺人現場から消えた女 安浦刑事、弁当屋になる!?」
- 第4話「まだ見ぬ娘に捧げる子守唄 引き裂かれた家族写真!」
- 第5話「息子が痴漢!?親バカ殺人事件」
- 第6話「癒し殺人!?観覧車に揺れる女」
- 第7話「初恋の人が殺人犯!?女が化粧を落とす時」
- 第8話「1円玉強盗!?宅配便で送られた妻!」
- 第9話「ラーメンが暴いた真犯人!目撃者は見なかった!?」
- 第10話「刑務所に入りたい女!?赤い口紅の殺意」
- 第11話「衝動殺人!ラブホテルで強請られた母!?」
- 第12話「盗聴された女の秘密!?復讐される家族!」
- 第13話「死を呼ぶ恋人ごっこ!川辺課長が殺人!?」
-
- 第14話「」
-
2003年スペシャル
編集- 「東京〜稚内〜礼文島 北の最果での宗谷岬、それぞれの旅立ち さよなら、三波主任!」
第16シリーズ(2003年)
編集- 第1話「安浦刑事、怒りの大捜査線 娘の恋人・山岡刑事、殉職す!」
- 松島律子 - 荻野目慶子
2004年スペシャル
編集第17シリーズ(2004年)
編集- 第1話「能登和倉温泉に甦る親子愛…疑惑の再会」、第2話「能登和倉温泉に引き裂かれた親子愛の謎!」
- 第3話「ふしだらな女の秘密 路上で消えた犯人!?」
- 第4話「三毛猫は見た!狙われた駐在さん」
- 第5話「妻が見た三角関係!カラスの女房殺人事件!?」
- 第6話「青年介護士の犯罪!? 優しい男がキレる時」
- 第7話「安浦刑事、真夏の夜の大捜査!5つの事件を結んだ3つの家族の点と線」
- 第8話「家族よ甦れ!12才の危険な親孝行!?」
- 第9話「安浦刑事が花嫁の父!? 嫁姑、涙の手料理」
- 第10話「保険証詐欺の女たち!? 結婚指輪の秘密」
- 第11話「密室殺人!? 謎の高級ブランド夫婦が消えた!」
- 最終話「東京-岩手花巻温泉500Km運命の男と女、愛の完全犯罪トリック」
2005年新春スペシャル
編集- 「東京-九州唐津、玄界灘に消えた男と女 デパ地下グルメ完全犯罪を暴け!」
第18シリーズ(ファイナル)(2005年)
編集- 第2話「安浦刑事を騙す女!? 最後の新刑事、登場!」
- 第4話「雨宿り殺人!? 容疑者を泣かせた安浦刑事」
- 第6話「タクシードライバー殺人事件!帰ってきた里見刑事!?」
- 竹下浩美(タクシードライバー) - 川上麻衣子
- 島本勝子(島本巡査の母) - 阪上和子
- 島本巡査(旭橋交番勤務) - 水野純一
- 川原登志子(勝子の隣人) - 阿部光子
- 関根和巳(証券会社勤務) - 曽田邦之
2005年スペシャル
編集- 「帰ってきた安浦刑事 そして…さよなら田崎刑事」
2006年スペシャル
編集- 「帰ってきた安浦刑事 殉職…さらば夏目刑事」
2007年スペシャル
編集- 「帰ってきた安浦刑事 命をかけた大捜査 さらば刑事たち」
最終回スペシャル(2009年)
編集- 「さよなら安浦刑事!命を懸けた最後の大捜査!福島二本松、岳温泉に消えた、"母と呼べない息子"の連続殺人トリック!人情刑事・安浦、衝撃の過去が明らかに!」
脚注
編集注釈
編集- ^ 安浦宅の郵便受けや塀に貼り付けられた街区表示板に記載。赤堤に六丁目は存在せず撮影用のダミーである。
- ^ その家屋は、他の数々のドラマでも外観(生け垣、門、玄関周り)がロケ地として使われており、ときおり画面で見ることができる。また居間や台所など家屋内部(こちらは東映東京撮影所内のセット)も他の東映制作ドラマで流用されている。
- ^ 第1シリーズ以来外観や門前での撮影に使われていた家屋の取り壊しによる措置。退去と引き換えに奥村演じる大家の旧家(大家は息子宅に仮住まい後、初代安浦宅跡地を分割して新築する家に住む)が2代目安浦宅となり、間取りは初代安浦宅に酷似しているがキッチンが対面式になるなど若干広くなっており階段の位置も異なる。第18話で郵便受けには世田谷区世田谷五丁目4-16と記載されているが世田谷に五丁目は存在せず架空の住所である。
- ^ 第7話で届いた宅配便の伝票には世田谷区船橋8-2-6と記載。船橋に八丁目は存在せず架空の住所である。店内や外観(2階の住居部分は撮影所内のセット)の撮影に使用された建物は西武池袋線大泉学園駅近くに所在する。
- ^ 第15シリーズの2代目安浦宅とは間取りが異なっており詳細は不明である。またエリは結婚により家を出ており(子供服店については不明だが2006年スペシャルでは夫のラーメン店を手伝っている)、ユカは番組内では示唆されていないが警視庁の単身寮に住みつつ、たびたび父の住まいを訪ねていると推察される。
- ^ 第7シリーズから安浦がタバコを吸うシーンはなくなった。
- ^ 第13シリーズ第16、17、21、22話において、オリーブ色のカラーシャツ(本人曰く3枚で5000円の家で洗えるワイシャツ)にベージュ色の上下スーツという従来の安浦刑事のイメージとは異なるコーディネートが試行されている。
- ^ 「おはようございます」と言いながら何食わぬ顔で刑事課に入室する安浦に「安さん今日も遅いね」と川辺課長が返すのが恒例である。
- ^ ファイナルシリーズではエリがノートパソコンで店の経理や発注を行っており、第14シリーズ以前にもユカがワープロ専用機を使う場面がある。
- ^ 2009年最終回スペシャルに別役で出演。
- ^ そのような場面では安浦が「里見のバカが…」と嘆くのが恒例である。
- ^ 東京都杉並区に実在した東京無線加盟のタクシー会社で、2013年に三鷹市に移転し吉祥寺交通株式会社に社名を変更している。
- ^ 第1シリーズ終了後、木村のタクシー運転手への暴行事件で現行犯逮捕された事により降板。本来は第2シリーズにも出演するはずだった。
- ^ 後年、同じテレビ朝日系の刑事ドラマ『刑事7人』で初期のレギュラーだった片岡愛之助演じる山下巧が事件を起こして逮捕されるという、同様の「元レギュラーが犯人になる」という演出がなされている。
- ^ 第1シリーズ第9話の「十七歳 非行少女の叫び」にヤクザの若頭役で出演している。
- ^ 警視庁少年センターを指していると推察される。
- ^ レギュラーシリーズ終了後のスペシャルも含めれば5年間在籍の真木が若手刑事最長となる。
- ^ 八丈島警察署は実在する警察署である。
- ^ この時、張り込み中の飲食店にユカを呼び出したことが安浦の逆鱗に触れることとなり、異動時とは逆に「お前は一人前どころか3分の1人前だ」と𠮟られている。
- ^ 過去に犯人役としての出演もある。
- ^ 第16シリーズ第11話では妹の存在が明らかになり、立てこもり事件解決の鍵となるテレビ番組を偶々録画していたため五十嵐の要請で事件発生間もなくビデオテープを手渡しており、妹も首都圏に在住していることが示唆されている。
- ^ 第16シリーズ第1話における着任時、同第6話で身分を隠し接触していた事件関係者に警察官であることを明かすために敢えて着用したシーンなど。
- ^ 唯一第16シリーズ第23話に覆面パトカーの運転席へ乗り込むシーンがあるが(助手席に田崎が乗車)、運転操作は描写されていない。また第17シリーズ第11話のエンディングでは事件関係者の少女が働くガソリンスタンドへ自家用車(日産・キューブ(Z11型))で給油に訪れているが、同様に運転操作の描写はない。
- ^ 2004年スペシャルで林が重傷を負った際に病院に駆け付けた林の母・珠子(演・沢田雅美)は、普段の息子の言動から五十嵐を恋人だと思い込んでいた。
- ^ 第16シリーズ第11話「安浦刑事人質事件」で犯人役を演じている。
- ^ シリーズが進むごとに染色は控えめになり、2007年スペシャル以降は髪も短くなっている。
- ^ 2007年スペシャル以降は後輩の原口が加わり若手(男性)刑事が二人体制となったが、2009年最終回スペシャルでは両者は所謂「タメ口」で会話をしている。
- ^ 1988年10月 - 1995年3月まで放送された同じ時間帯の『さすらい刑事旅情編』(3作目から最終作まで)にもレギュラー出演していた。
- ^ 過去に第16シリーズ第5話とファイナル第2話にそれぞれ犯人役で出演している。
- ^ 過去に数回ゲスト出演の経験がある(第16シリーズ第14話「1億円の悪女」など)。
- ^ 過去に第11シリーズ第7話で愛妻弁当泥棒の窃盗犯役で出演している。
- ^ 両シリーズともに鑑識活動のシーンでも三波不在の回があり、その場合オープニング、エンディングにクレジットされない。
- ^ 安浦が三波に「風邪ひくなよ」と呼びかける、川辺が部下を集めるのに「全員集合!」と呼びかける、など。
- ^ 本作において鑑識官をメインゲストとして描いた唯一のエピソード。宮田姓は第11シリーズ - 第13シリーズに不定期出演する鑑識官(演・亜南博士)に引き継がれた。
- ^ 第12シリーズ第17話内に安浦が名字で呼ぶシーンがあるのみで、出演回における役名のクレジットはされていない。
- ^ 第11シリーズ第1話は警察官とホテル従業員の2役、2006年スペシャルは山手総合病院の看護師役で出演。第13シリーズ第13話、2001年スペシャルなどノンクレジット出演回も存在する。
- ^ 刑事課のあるフロアは原則部外者立入禁止だが、彼女の制止を振り切り刑事課へ押し掛ける者が後を絶たない。
- ^ ただし田崎が内山からの電話を安浦に取り次ぐ場面では「駅前交番から、例のかわいい内山巡査」と言っている。
- ^ 受験の理由は当該校に高等部が存在しない、または他校への進学を希望などが推察されるが番組内では言及されていない。また第6シリーズ第12話で同じ小学校に通っていた近所に住む男子高校生の小池正也(演・渡辺博貴)が登場しており、小学校については地元公立校の出身であることが示唆されている。
- ^ ただし第6シリーズ第13話で登校時に持ち物検査を受けるシーンでは校門の銘板に従前と異なる校名(『恵徳高等学校』)の表記があり、両校とも校内に男子生徒の姿がなく女子校であることが示唆されているものの、後年の第12シリーズ第12話内では高校時代の男子同級生について語るシーンが存在するなど、ユカが通う高校の厳密な設定はされていない。
- ^ 第5シリーズ第20話「過激なダイエット・盗撮された女子高生」。番組史上最高視聴率の25.4%(関東地区)を記録した。
- ^ 松茸は苦手で食べることができず(第14シリーズ第16話)、演じる小川本人が肉を食さないためユカが肉を食べるシーンはシリーズを通して存在しない。
- ^ 第2シリーズから第6シリーズまで5年間の高校生役だった。なお演じる小川本人は4年制の東京都立代々木高等学校に在籍していた。
- ^ 2000年スペシャル「安浦刑事、韓国へ飛ぶ!釜山港へ帰る女・父と娘、遙かなる帰郷」。
- ^ 同行していた美山雪絵(演・有馬稲子、安浦姉妹の母・志津枝の小学校時代の担任)からこのことを聞いた安浦は「よくやった」とユカを褒めている。
- ^ 架空の警察署・交番であるが、実際に杉並区の高円寺純情商店街界隈で撮影が行われた。
- ^ 自身も第5シリーズ第20話で覚醒剤所持の疑いにより同課に補導された経験がある。
- ^ 第14シリーズ第22話で高校時代の男友達(友和君)と電話をするシーンがある。また後に夫となる島崎宗一も高校時代の同級生である。
- ^ 勝又は第7シリーズ第1話で殺人を犯し逮捕され、従業員の一人も安浦への殺人未遂で逮捕されたが、運送会社はその後も存続した。
- ^ 2006年スペシャル以降のエンディングでは「島崎」と名字のみクレジットされている。
- ^ 安浦は結婚式の日程を1週間勘違いしたまま城崎温泉へ泊まりの事件捜査に赴いてしまい、結果として式をすっぽかす。帰宅後エリとユカから大目玉を食らうが、島崎とエリの提案で家族だけの「地味婚」式を自宅で行った。
- ^ 2007年スペシャルにおいてもエンディングで妊娠3か月であることが本人より明らかにされ、安浦が食べていた肉まん(島崎のラーメン店のサイドメニュー)を喉に詰まらせ悶絶するというオチで番組が締めくくられているが、2009年最終回スペシャルでは前回の妊娠はなかったことにされている。
- ^ 同じく長野県穂高町(現・安曇野市)が舞台の第11シリーズ第9話エンディングでも現地での捜査を述懐する安浦に対して「私もアルプスの麓で育った」と述べている。
- ^ 国宝松本城400年まつりとのタイアップ回。
- ^ 当初はエリとユカも誘っていたが、エリは友人とディズニーランドに行く約束があり、ユカは模試と重なったため不参加。
- ^ 2003年スペシャルは由美のみ出演で店員は出演せず。
- ^ 新春スペシャルは原則として前年のシリーズの出演者が継承されるが、この回は第15シリーズから登場する岡田が先行出演している。
- ^ 第12シリーズ第23話、第13シリーズ第10話、第14シリーズ第1話にそれぞれ別役で出演している。
- ^ 第16シリーズ第1話と2004年スペシャルに別役で出演。
- ^ 第7シリーズ第4話に別役で出演。
- ^ メインゲスト未経験者では須部浩美が17回出演しておりこれを上回る。
出典
編集- ^ 演ずる藤田と生年月日が同じである。
- ^ プロフィール - Cosmo Project(アーカイブ)
- ^ ドラマ - G-STAR.PRO
- ^ 木下順介 プロフィール
- ^ 梅宮辰夫さん死去 81歳 「仁義なき戦い」「不良番長」
- ^ プロフィール - トゥフロント(アーカイブ)
- ^ 暑気払い - 元木行哉オフィシャルブログ 2017年8月28日
- ^ はぐれ刑事純情派 PART17 - Ida Tomokazu official web 2004年7月7日
- ^ プロフィール - NetLaputa
- ^ プロフィール - ailes
- ^ プロフィール - キリンプロ(アーカイブ)
- ^ TV / 映画 - 地球儀
- ^ Drama - ボックスコーポレーション
- ^ プロフィール - セントラル(アーカイブ)
- ^ プロフィール - 劇団だるま座