恵比寿ガーデンプレイス

東京都渋谷区の複合施設
YEBISU GARDEN CINEMAから転送)

恵比寿ガーデンプレイス(えびすガーデンプレイス、: Yebisu Garden Place)は、東京都渋谷区恵比寿及び目黒区三田に所在する再開発地区・複合商業施設

恵比寿ガーデンプレイス
Yebisu Garden Place
恵比寿ガーデンプレイスの位置(東京都区部内)
恵比寿ガーデンプレイス
恵比寿ガーデンプレイス
施設情報
所在地 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番および目黒区三田一丁目4番、13番
住居表示。各棟で異なる)[1]
座標 北緯35度38分32.6秒 東経139度42分50秒 / 北緯35.642389度 東経139.71389度 / 35.642389; 139.71389座標: 北緯35度38分32.6秒 東経139度42分50秒 / 北緯35.642389度 東経139.71389度 / 35.642389; 139.71389
状態 営業中
着工 1991年8月26日[2]
竣工 1994年9月1日[2]
開業 1994年10月8日[3]
用途 事務所店舗ホテル美術館共同住宅駐車場
建設費 約2,950億円[2]
各種諸元
敷地面積 82,365.31 [4]
建築面積 31,601.73 [4]
延床面積 476,125.62 [4]
関連企業
設計 久米設計住宅・都市整備公団[2]
施工 A工区:大成建設東急建設新井組青木建設五洋建設飛島建設鴻池組前田建設工業伊藤組土建
B工区:鹿島西松建設三井建設東亜建設工業鉄建建設大日本土木地崎工業大木建設松井建設[4]
デベロッパー サッポロビール住宅・都市整備公団[2]
管理運営 サッポロ不動産開発
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サッポロビール工場跡地の再開発事業として計画され、1994年に開業した。本項では管理運営にあたるサッポロホールディングス傘下のサッポロ不動産開発についても記載する。

概要

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恵比寿ガーデンプレイス

「恵比寿ガーデンプレイス」はオフィスビル商業施設レストラン集合住宅美術館などで構成されており、事業主であるサッポロホールディングスサッポロビール本社も所在する[3]

施設の入口は、東日本旅客鉄道(JR東日本)恵比寿駅からおよそ400メートル南にあり、駅とは冷房付きの動く歩道「スカイウォーク[注 1]」(約400m)によって結ばれている[5]。施設所在地は、北側半分が渋谷区恵比寿四丁目、南半分が目黒区三田一丁目である。

第37回BCS賞[6]、1997年日本建築学会賞(業績)、平成7年度都市景観大賞(都市景観100選)、空気調和・衛生工学会賞、電気設備学会賞を受賞。

歴史

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1887年(明治20年)9月6日、日本麦酒醸造が目黒村三田および渋谷村にまたがる場所に創設した工場で「ヱビスビール」の製造を開始し、ビールを運び出すために場内に敷かれた引込線の日本鉄道[注 2]の小さな貨物駅は「恵比寿荷扱停車場」から「恵比寿駅」となり、周辺の地名も「恵比寿」となった[7]

長らく首都圏の主力工場として活躍してきた恵比寿工場であったが[8]、1980年代に入ると、老朽化し手狭となったためこれを移転し、その跡地を再利用する計画が社内で持ち上がり[8]、都が策定中だった「恵比寿地区整備計画」と連動しながら、具体的なプランとして次第に形を整えていった[8]

1987年、都は「恵比寿地区整備計画素案」を発表し、それに則りサッポロビールでは、「恵比寿工場跡地再開発計画 - 水と緑と山の手情報文化都市構想」を明らかにし、開発を自社の手で行い、本社も中央区銀座からこの地へ移す決定がなされ[8]、翌年、恵比寿工場は千葉県船橋市の京葉食品コンビナートに移転し、千葉工場として操業を始め、同年「恵比寿地区整備計画素案」は、「特定住宅市街地綜合整備促進事業(特住総)」として建設大臣の承認を受け、工場跡地はその「主要な街区」に位置づけられ、住戸約1000戸を含む複合都市として開発を進めることになった[8]

1991年8月に着工するが、バブル崩壊に見舞われ、93年11月にサッポロビールは、収益の柱となるオフィスビルの賃料を当初計画より4割引き下げるなど事業計画の大幅な修正を行った。これによって収入不足分を補うため、3棟全てを賃貸としていたマンション1棟を分譲に切り替えるなどの決定を下している[9][10]。厳しい事態に直面もしたが、1994年9月に無事に竣工を迎え、10月8日にグランドオープンした[2]

2008年サッポロHDは恵比寿ガーデンプレイスの不動産持ち分15%を米・モルガン・スタンレーに売却したが、12年3月に再取得して完全保有している[11]

設計・構造

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坂道のプロムナードとセンター広場(2015年5月)
 
センター広場(2024年8月)

再開発計画の検討・着手段階からオープンまでは約10年が費やされ、本来はビール会社であるサッポロビールは、大規模開発のノウハウを持たないため、設計に久米設計、施工は大成建設鹿島建設、または不動産会社銀行商社、そして住都公団(現:都市再生機構)などの協力を得て、プロジェクトチームをつくり、プランを練り上げた[12]

構想案を描いたのが、久米設計設計部副部長だった岡本賢(のち社長)[10]。当時、人と暮らしを豊かにする多用な生活文化に関わっていく方針で経営を進めていたサッポロビールから、この開発でも、人が豊かな時間を過ごせる場をつくってほしいという要望が出されていたことを踏まえ、ビールの故郷であるドイツを訪ね、そこからヨーロッパの成熟した都市空間をイメージした街づくりをしようという議論が起こり、プロジェクトチームで現地視察に赴くことになった[13]。その結果、ヨーロッパの街は路地に入るとそれまでとは別の光景が現れることに着想を得て、低層部は、場所によって別のイメージが現れる都市空間をつくることになり[14]、恵比寿ガーデンプレイスといったときにはっきりとイメージされるような場所が必要だとして形づくられたのが、ゆったりとしたスロープを下り、街の中央の地下1階レベルに大屋根を架け整備されたセンター広場である[14]。この広場のデザインモチーフは岡本によれば、視察でドイツのニュルンベルクの旧市街を訪れたとき出会った広場だという[14]

開発には総合設計制度が活用され、建物の全容積の35%を地下に設けることで、敷地面積の60%を空地にして緑をふんだんに配置[14]。外壁やペーブメントにはレンガ御影石も多用され、デザインコンセプトである「ヨーロピアンテイスト」が表現されている[15]。また地下空間には1900台収容可能な駐車場、地域冷暖房施設、水の再利用を行う中水道設備、街の各所で発生するごみを1ヶ所に集めて衛生的に処理するごみ空気輸送設備の収集センターなどが設けられた[16]

オープン20年目には非常用発電機を設置するなどのメンテナンスも行われた[14]

名称の由来

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「ガーデンシティ(庭園都市)」と「マーケットプレイス(商業都市)」の性格をあわせ持った街、という観点から名付けられた[8]

構成施設

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エントランスパビリオン

入り口付近にある建物で、大きなからくり時計が設置されている。からくり時計は毎日12・15・18時の3回、音楽に合わせて人形が登場して時を告げる。

BLUE NOTE PLACE
 
BLUE NOTE PLACEの外観(2024年8月撮影)

2022年12月6日、ブルーノート・ジャパンがビヤステーション恵比寿跡地に開業する新業態のダイニング[17]

グラススクエア

1階にフィットネス、地階に飲食店がある。

坂道のプロムナードとセンター広場 

ガーデンプレイスの中央付近にある広場。屋外であるが屋根があるので風がなければ雨天でも濡れずに利用できる。

サッポロ本社
 
恵比寿麦酒記念館 仕込み釜(2015年5月撮影)

恵比寿ガーデンプレイス入口正面に位置するビルで、従前、銀座に本社を構えていたサッポロビールは、当地に本社を移すと共に、地下にビール文化を発信する「恵比寿麦酒記念館」を開館した[18]。サッポロHDおよびサッポロビールが本社、ポッカサッポロフード&ビバレッジが東京本社を置く。この他神州一味噌などのサッポロHD傘下企業の本社事務所が入居する。外装にはビール工場のイメージを引き継ぐレンガタイルが使われている[19]

センタープラザ
 
センタープラザの外観(2024年8月撮影)

閉店した恵比寿三越跡につくられた商業空間で、2022年4月、地下2階に「セントラルスクエア業態」のスーパーマーケット「ライフ」、「明治屋恵比寿ストアー」、「トモズ」(ドラッグストア)で構成される「フーディーズガーデン」が先行して開業し[20]、11月8日には、地下1階と地上1階部分に26店舗が開業し全面オープンした[21]。また地下1階の一部と地上2階にはオフィスエリアを新設している。

恵比寿ガーデンプレイスタワー
恵比寿ガーデンプレイスタワー
Yebisu Garden Place Tower
 
施設情報
所在地 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号
状態 営業中
着工 1991年(平成3年)8月26日
竣工 1994年(平成6年)9月1日
用途 事務所店舗駐車場
地上高
最頂部 167m
各種諸元
階数 地上40階・地下5階、塔屋1階
建築面積 8,105.21
※(多目的ホール含む)
延床面積 162,122.60
※(多目的ホール12,132.27m2
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造
エレベーター数 33基(オーチス製13基、日立製12基、東芝製8基)
駐車台数 1,000台
関連企業
設計 久米設計
施工 B工区:鹿島建設他8社
デベロッパー サッポロビール
管理運営 サッポロ不動産開発
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高さ167メートルの高層オフィスビルインテリジェント機能に加え、2層吹き抜けのリフレッシュラウンジなどアメニティ機能も充実させ[5]、38・39階には展望レストラン街「TOP of YEBISU」も配された[5]

エレベーターには、オフィス12階までと39階までがオーチス製、オフィス21階までと非常用(2基)と38・39階レストラン直通が日立製、オフィス31階までが東芝製である。12・21・31階には乗継階がある。2018年6月から日立製の非常用エレベーターを皮切りに、順次リニューアル工事が行われ、乗用は16セグメント式から液晶式に更新、各バンクの乗用エレベーター1基には車椅子操作盤が新設された。

  • 1バンク(No.1 - 7号機・オーチス製)
B1 - 12(2階は通過)※車椅子対応機は4号機
  • 2バンク(No.8 - 15号機・日立製)
B1・1・12 - 21 ※車椅子対応機は12号機
  • 3バンク(No.16 - 23号機・東芝製)
B1・1・21 - 31 ※車椅子対応機は16号機
  • 4バンク(No.24 - 29号機・オーチス製)
B1・1・31 - 39 ※車椅子対応機は24号機
※土曜・休日は稀に、6基ある内の2基がスカイレストラン直通用として運行される。直通運転時はオフィスフロア(31 - 37階)には停車しない。
  • スカイレストラン直通(No.30 - 31号機・日立製)
1・38・39
  • 非常用(No.32 - 33号機・日立製)
B5・B3 - B1・1 - 40 ※車椅子操作盤付き。32号機は1バンク側、33号機は4バンク側にある。
ザ・ガーデンホール・ルーム

ファッションショーコンサートシンポジウムなどあらゆるイベントに対応可能な多目的ホール[18]

東京都写真美術館

都が運営する世界でも数少ない写真・画像専門の美術館として開館[18]2016年9月、リニューアルオープンし、愛称を「トップミュージアム(TOP MUSEUM)」に制定。

YEBISU GARDEN CINEMA
恵比寿ガーデンシネマ
YEBISU GARDEN CINEMA
 
情報
通称 ガーデンシネマ
正式名称 恵比寿ガーデンシネマ
完成 1994年10月8日
開館 2015年3月28日
開館公演カフェ・ド・フロール』(2015年の再オープン時)[22]
収容人員 (2スクリーン)280人
設備 7.1chデジタルサウンド
用途 映画上映
運営 角川シネプレックス株式会社(初代)
ユナイテッド・シネマ株式会社(2代目)
所在地 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番2号
外部リンク http://www.unitedcinemas.jp/yebisu/
特記事項 完成年月日は恵比寿ガーデンシネマとしての開業日。開館年月日はYEBISU GARDEN CINEMAとしての開業日。
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恵比寿ガーデンテラス弐番館低層部に所在する映画館ミニシアター)。

それまで直営館を持たなかった日本ヘラルド映画が、芸術性の高い作品の公開の場を確保しようと、サッポロビールから場所を借りて[23]1994年(平成6年)10月8日に「恵比寿ガーデンシネマ」として開業するが、2011年1月28日の上映をもって休館[24]。5月にK-POP専用劇場「K THEATER TOKYO」として再開するが[25]、14年末で契約期間満了のため閉館した。

2015年(平成27年)3月28日、従前の名前をほぼ引き継いだ「YEBISU GARDEN CINEMA」として開業し[26][22]、施設のリニューアルに合わせて21年3月から一時休館したが、22年11月8日、営業を再開した。改装などは行っていないが、スクリーンに対して斜めに映写していたスクリーン1の映写機をスクリーンの正面から映写できるよう移動。加えて、コロナ禍でオンライン予約の比率が高くなったことからチケットの発券専用機2台を新たに導入した[27]

運営は当初、日本ヘラルド映画(後の角川ヘラルド・ピクチャーズ)が手掛けていた。しかし、2007年3月1日、同社は角川映画吸収合併され、角川シネプレックス(現:ユナイテッド・シネマ)となった[注 3]

観客定員数
座席数
初代(1994年 - 2011年) シネマ1:232席
シネマ2:116席
2代目(2015年 - ) スクリーン1:187席
スクリーン2:93席
シャトーレストラン「ジョエル・ロブション」
 
ジョエル・ロブション

ジョエル・ロブションが2003年パリに開店したカジュアルフレンチレストランと同名の日本第1号店である「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」が1階、ジョエル・ロブションが世界で展開するレストランの中でも最高峰のブランドとなる「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」が2・3階で営業する。「ミシュランガイド東京2014」において「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」が二つ星、「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」は三つ星を獲得している。外観は18世紀フランスロココ様式で、外装のライムストーンなどの材料はフランスから調達された[28]

集合住宅
恵比寿ガーデンテラス壱番館
Yebisu Garden Terrace 1
 
施設情報
所在地 東京都目黒区三田一丁目4番3号
状態 完成済
竣工 1994年(平成6年)7月
用途 共同住宅店舗駐車場
地上高
最頂部 107.97m
各種諸元
階数 地上32階地下4階 塔屋3階
敷地面積 8,196.06
延床面積 50,275.51
構造形式 鉄筋コンクリート造
戸数 290戸
駐車台数 290台
関連企業
設計 久米設計
施工 大成建設東急建設
デベロッパー サッポロビール
管理運営 サッポロ不動産開発
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恵比寿ガーデンテラス弐番館
Yebisu Garden Terrace 2
 
情報
用途 共同住宅店舗駐車場
設計者 久米設計
建築主 サッポロビール
管理運営 サッポロ不動産開発
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート造
延床面積 5,938 m²
階数 地上13階地下2階
戸数 220戸
竣工 1994年(平成6年)8月
所在地 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番2号
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恵比寿ビュータワー
Yebisu View Tower
 
施設情報
所在地 〒153-8580
東京都目黒区三田一丁目4番4号
状態 完成済
完成予定 1994年(平成6年)9月
用途 共同住宅店舗駐車場
地上高
最頂部 101.9m
各種諸元
階数 地上32階地下3階
建築面積 1,800
延床面積 48,151
構造形式 鉄筋コンクリート造
戸数 520戸
関連企業
設計 住宅・都市整備公団
管理運営 住宅・都市整備公団
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総戸数1030戸の都市型住宅であり、先述の通り、3棟は全てを賃貸として建設を進めるが[9]、恵比寿ガーデンテラス壱番館は分譲住宅に変更された[18]

  • 恵比寿ガーデンテラス壱番館 - 地下4階・地上32階建・総戸数290戸[18]
  • 恵比寿ガーデンテラス弐番館 - 地下2階・地上13階建て・総戸数220戸[18]。下層部にYEBISU GARDEN CINEMAが配置される。
  • 恵比寿ビュータワー - 地下3階・地上32階建て・総戸数520戸[18]。住都公団が建設した賃貸住宅(UR賃貸住宅)。竣工から20年が経過したため、2015年までに大規模な改修が行われた[29]
ノジマ プライム セレクション エビス

撤退したTSUTAYA恵比寿ガーデンプレイス店跡に[30]、10月、ノジマが初の都心型コンセプトショップとして位置づけ開業。イベントスペースも設け、調理家電の体験会やプログラミング教室も開講する[31]

ウェスティンホテル東京

サッポロビールが建設し、ウェスティン・ホテルズ&リゾーツ(現:マリオット・インターナショナル傘下)に運営を委託する方式で開業する[18]。しかし、2004年にモルガン・スタンレーが運用する不動産ファンドが、サッポロHDから約500億円で買収[32]2008年2月にはサブプライムローン問題の余波を受け、モルガンからシンガポール政府投資公社(GIC)が約770億円で買収[32]2019年末にはシンガポールに拠点を置く中国系の投資会社ブライトルビーがGICから約1000億円で実質的に買収するなど、所有者が変遷している[33]

撤退したテナント

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TSUTAYA恵比寿ガーデンプレイス店

プレイスタワー内に本社を構えたカルチュア・コンビニエンス・クラブが東京の旗艦店としてオープン[30]。オープンから24年が経ち、恵比寿の街並みも変わり、周辺にTSUTAYAや蔦屋書店がオープンしたことから、旧店舗は2018年2月末で閉店した[30]。その後2022年11月に「TSUTAYA BOOKSTORE 恵比寿ガーデンプレイス店」として再出店している[34]

恵比寿三越

恵比寿ガーデンプレイス内の核店舗として開業[35]。地域密着型の店作りを掲げ、呉服、高級宝飾品家具などは除き、その代わり、食品、生活雑貨、カジュアル衣料などを充実させ、食品売場では三越としては初めてとなるセルフサービス・集中レジ方式を導入した[36]

売り上げのピークは1996年。2010年代から社内で、収益上の課題が認識され始め、段階的な店舗の入れ替えなどを行うが[35]ネット通販の台頭に加え、周辺施設との競争で業績が低迷。さらに新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、消費低迷が長期化する懸念も高まり、三越伊勢丹ホールディングスは2021年2月28日を以て恵比寿三越を閉店した[37]

ビヤステーション恵比寿

時計広場のそばにあったビアレストランで、ホールやバルコニー、個室などで1階・2階に計450席を設けていた。2020年までサッポロビールとニユートーキヨーの合弁会社新星苑による運営だったが、21年からニユートーキョーによる単独運営に切り変わり、契約満了に伴い、12月30日で閉店した[38]

新設道路

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くすのき通りとプラタナス通りは再開発に伴い、都市計画道路として整備された[28]。また、スカイウォーク出入口にある横断歩道信号も道路敷設に伴い設置されたものである。

クリスマスイルミネーション

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イルミネーション・右のシャンデリアはバカラ製史上最大(2014年時点)のシャンデリア

毎年クリスマス前後の11月から翌年1月にかけて、約10万灯の電飾を用いたクリスマスイルミネーションが実施され、これにあわせてフランスバカラ製、8,000ピース以上のクリスタルパーツ・電飾250灯からなる世界最大級のシャンデリアも設置される。

郵便番号

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所在地である渋谷区恵比寿の郵便番号は、150-0013であるが、ガーデンプレイスの1~39階は150-6001(1階)~150-6039(39階)、地階・階層不明部分には、150-6090が付番されている[39]

ロケ地

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TBSテレビ系列で放送され、2007年の第2シリーズ最終回の視聴率が27.6%を記録した『花より男子』では、第1シリーズ第4話で牧野つくし(井上真央)と道明寺司(松本潤)が初デートするシーンが描かれるが、待ち合わせ場所として道明寺が指定したのが恵比寿ガーデンプレイスの時計広場だった[40]

制作を手掛けたTBSの瀬戸口克陽プロデューサーによると、ドラマが始まった時点ではこの広場でのロケは一度きりのはずだったが、人気が高まるにつれ牧野と道明寺の思い出の場所は視聴者あこがれの場所となったため[40]、ドラマでも当初の予定を変え、重要な場面で度々登場するようにしたという[40]

サッポロ不動産開発

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サッポロ不動産開発株式会社
SAPPORO REALESTATE CO.,LTD
種類 株式会社
本社所在地   日本
150-6090
東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号
恵比寿ガーデンプレイスタワー3階
設立 1988年(昭和63年)6月28日
(星和不動産管理株式会社)
業種 不動産業
法人番号 5011001012284  
事業内容 不動産の賃貸管理、不動産開発、ホテルの運営等
代表者 代表取締役社長 宮澤 高就
資本金 20億8,000万円
(2009年12月31日時点)
売上高 242億1000万円
(2023年12月期)[41]
営業利益 45億8900万円
(2023年12月期)[41]
経常利益 41億6200万円
(2023年12月期)[41]
純利益 48億3500万円
(2023年12月期)[41]
総資産 2222億8300万円
(2023年12月期)[41]
従業員数 78人(2009年12月31日時点)
決算期 12月末日
主要株主 サッポロホールディングス 100%
外部リンク http://www.sapporo-re.jp/
特記事項:2012年(平成24年)1月1日に現商号へ商号変更
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サッポロ不動産開発は、商業施設、オフィス、集合住宅等の開発運営を手掛けるサッポロHDの子会社。恵比寿ガーデンプレイスタワー4階に本社を置く。

沿革

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  • 1986年(昭和61年)7月 - 恵比寿開発株式会社が設立。
  • 1988年(昭和63年)6月28日 - 星和不動産管理株式会社が設立。
  • 1991年(平成3年) - 恵比寿開発株式会社が、(旧)恵比寿ガーデンプレイス株式会社へ商号変更。
  • 1998年(平成10年) - 星和不動産管理株式会社が(旧)恵比寿ガーデンプレイス株式会社を吸収合併。星和不動産管理株式会社から(新)恵比寿ガーデンプレイス株式会社に商号変更。
  • 2007年(平成19年)12月 - サッポロホールディングスやガーデンプレイス社の方針により、サッポロファクトリーなど北海道での事業は一部を除き新設子会社の「サッポロ都市開発株式会社」(札幌都市開発公社とは無関係)へ分割譲渡する。
  • 2012年(平成24年)1月1日 - 恵比寿ガーデンプレイス株式会社からサッポロ不動産開発株式会社に商号変更[42]
  • 2014年(平成26年)

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ スカイウォーク部の空調装置は旧・日本国有鉄道(国鉄)の鉄道車両に用いられていたAU75型(集中式)である。
  2. ^ 1906年(明治39年)に国有化
  3. ^ 角川シネプレックス系列の映画館としてはほかに、「梅田ガーデンシネマ」(大阪府大阪市北区梅田スカイビル内)と「新宿ガーデンシネマ」(東京都新宿区・旧「新宿文化シネマ」跡地)があった。前者はシネプレックスを経てユナイテッド・シネマが運営していたが2014年2月に閉館し、スクリーンは同所にあるシネリーブル梅田が継承している。後者については2008年(平成20年)6月14日より『角川シネマ新宿』に館名変更していたが、角川シネプレックスの譲渡により、角川書店直営となっている。

出典

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  1. ^ http://gardenplace.jp/sp/history/index.html 公式サイト 恵比寿ガーデンプレイスについて
  2. ^ a b c d e f 都市再開発 1994, p. 29.
  3. ^ a b “工場跡地が欧風街並みに 恵比寿ガーデンプレイス”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1994年10月21日) 
  4. ^ a b c d ACe建設業界 2013, p. 54.
  5. ^ a b c 都市再開発 1994, p. 27.
  6. ^ 恵比寿ガーデンプレイス”. 一般社団法人日本建設業連合会. 2020年10月22日閲覧。
  7. ^ 都市再開発 1994, p. 24 - 25.
  8. ^ a b c d e f 都市再開発 1994, p. 25.
  9. ^ a b 「サッポロビール、東京・恵比寿再開発計画見直し オフィス賃料、4割値下げ」『日本経済新聞』1993年11月17日
  10. ^ a b ACe建設業界 2013, p. 52.
  11. ^ 「恵比寿ガーデンプレイス取得、サッポロ、モルガンと同意」『日本経済新聞』2012年1月28日
  12. ^ ACe建設業界 2013, p. 51 - 52.
  13. ^ ACe建設業界 2013, p. 52 - 53.
  14. ^ a b c d e ACe建設業界 2013, p. 53.
  15. ^ 都市再開発 1994, p. 26.
  16. ^ 都市再開発 1994, p. 26 - 27.
  17. ^ “ブルーノート・ジャパン、恵比寿ガーデンプレイスに新業態ダイニング ライブも”. シブヤ経済新聞. (2022年11月10日). https://www.shibukei.com/headline/17090/ 2022年11月11日閲覧。 
  18. ^ a b c d e f g h 都市再開発 1994, p. 28.
  19. ^ ACe建設業界 & 2013年11月, p. 50.
  20. ^ “「恵比寿ガーデンプレイス」商業棟、2022年秋リニューアルへ 来春一部オープン”. シブヤ経済新聞. (2021年2月10日). https://www.shibukei.com/headline/15651/ 2022年1月3日閲覧。 
  21. ^ “「恵比寿ガーデンプレイスに新商業棟「センタープラザ」 26テナント、オフィス区画も”. シブヤ経済新聞. (2022年11月8日). https://www.shibukei.com/headline/17080/ 2022年11月11日閲覧。 
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参考文献

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  • 『都市再開発』東京都市再開発促進会、1994年12月。 
  • 『ACe建設業界』日本建設業連合会広報委員会、2013年10月。 
  • 『ACe建設業界』日本建設業連合会広報委員会、2013年11月。 

外部リンク

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