Wikipedia:定期削除の方針(草案)は2006年1月にmiyaより提案され同年2月から試行されましたが、Wikipedia‐ノート:定期削除で「運用停止および抜本的見直し」が提案・議論され、8月に「種々の問題」があきらかになったとして「試行停止」されました。

運用停止および抜本的見直しの提案

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2006年1月から{{定期削除}}の貼り付けだけが始められていた定期削除ですが、MediaWikiの仕様変更により当初想定していた月ごとの自動カテゴリ分類ができなくなった、即時削除および通常削除依頼との違いが明確ではなく混乱の元になっている、など多数の問題が明らかとなっています。当初の議論に参加していた一人として見通しが甘かったことは否めず、早急に手を打つべきであると思います。つきましては一旦運用を完全に停止し、廃止も含めて改めて議論を立ち上げることを提案します。ご意見よろしくお願いします。--端くれの錬金術師 2006年8月18日 (金) 09:49 (UTC)[返信]

提案者の考察報告

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Wikipedia:定期削除の方針(案)を提案し、約半年間、「定期削除タグ」もしくはそれに準ずる「要加筆修正タグ」貼りが試行されましたが、強い反対意見がありました。 以下でその経過を振り返り、反省点、今後のことなどを記します。--提案者 2006年12月4日 (月) 06:57 (UTC)miya

提案に至るまでの状況

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Tomos案
Tomosさんがサブページで立案していた案>現在のWikipedia:定期削除の方針/2005年案
タグを付けておいて、改善が無ければ一定期間後に削除、というアイディア
ノートでは「削除」という言葉をいれずに「修正候補」あるいは「修正待ち」として、現在の「修正依頼」と置き換え、または融合が検討された。
「定義未満」の「即時削除」をめぐる対立

2006年1月、塵肺初版の一行記事への即時削除タグ貼り付けに対して、異議がとなえられ、「出来る限り加筆すべきだ」という意見と「WEB上で得られる知識だけで安易に加筆をするのは危険だ」という意見が対立。->ノート:塵肺(現在は Wikipedia‐ノート:定期削除の方針/2006年案にあります)

提案・議論・試行告知

miyaは、「即時削除派」と「スタブ未満容認派」の対立に、Tomosさんが提案していた「定期削除」の方法を援用できないかと考え、「スタブ未満」は一定期間の猶予を与え、やはり加筆がなければ「即時削除」する、という方法、つまり、「執行猶予付きの即時削除」、「この項目はスタブ未満で加筆の必要あり・一定期間が過ぎてもちゃんとした加筆が無ければ即時削除されます」というテンプレート、というコンセプトで定期削除テンプレートを提案。(2006年1月24日Wikipedia‐ノート:定期削除の方針/2006年案

その提案に対して、議論に参加していた「スタブ未満容認派」からも「即時削除派」からも一定の賛成がえられた、と考え(ただしこれは早計だったと後に判明)、定期削除タグの試行張り付けを2月1日から開始。

"即時削除と加筆依頼の中間的存在として「定期削除」を検討中です。2月から3月にかけて試行的にテンプレートを貼り、問題が無ければ4月ないし5月から正式導入したいと思います。Wikipedia‐ノート:定期削除の方針にご意見をお寄せください。--miya 2006年2月1日 (水) 10:05 (UTC)"とWikipedia:井戸端 (井戸端)にて告知。(Wikipedia:過去ログ/井戸端 (告知)/2006年2月)

タグは、定義未満の状況に合わせていくつか作成。加筆修正ですぐに問題が解決しそうなものと、あまり改善が見込めそうに無いため強い警告を含むものと、ごくシンプルなもの。(Template‐ノート:定期削除参照)

定期削除を提案した目的

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2月当初、定期削除の方針に書いていた目的は以下の通り:

目的
現在、ウィキペディア日本語版コミュニティで定義未満の即時削除を巡って不毛な対立が生まれており、リソースとエネルギーの無駄使いになっています。そこで対立の起きやすいグレーゾーンの項目に「定期削除」タグを適用してよいこととします。
  • 即時削除タグを貼ったりはがしたりの編集合戦や対立を防ぐ。
  • 期限を切ることで加筆を促進する。
  • 期限までに加筆が無かった場合は、対立無く削除する。
しくみ

この仕組みはMediaWikiソフトウェアのドキュメント外の仕様に依存しています。将来この仕組みが使えなくなる可能性もあります。

2006-02-08T05:43:37より

想定した対象

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適用例
  • いわゆるサブスタブ・スタブ未満・定義無し・定義未満など、即時削除を貼るべきかどうかで編集合戦になりそうなもの。
  • 即時削除案件:即時削除が貼られている項目のうち、即時削除されるべきではないと思うものの自分では加筆できないもの。
  • Wikipedia:スタブカテゴリのうち、[[Wikipedia:○○のサブスタブ]]およびCategory:サブスタブにあたるもの。
  • Category:加筆依頼のうち、3ヶ月以上加筆が滞っているもの(依頼より3か月経過したものは一旦除去されるため)。
  • Category:字引記事で3ヶ月以上加筆が滞っているもの。
除外
  • 他の記事との関係で意義を持つもの
理由例
  • 百科事典として有用な記述はあるが定義なし
  • 百科事典として有用な記述はあるが定義不備
  • 定義しかない記事
  • 内容が甚だ不十分
  • 国語辞典より内容が薄い記事
  • 百科事典としてのコンテクストが確立されていない記事
  • サブスタブ
  • 満足な加筆がなかった字引記事
  • 満足な加筆がなかった加筆依頼記事
2006-02-08T05:43:37より

試行開始後

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試行を始めたところ、Wikipedia‐ノート:定期削除の方針に激しい非難が寄せられた。 しかし、日々即時削除対象を処理する上で即時削除するにはためらう項目を暫定的にでも救済するタグが必要だったことと、いったいどれくらい「定期削除」の対象になる記事ができるか、調べなければ「定期削除」と「即時削除」の線引きはできないと考えたこと、合意ができるまでは実際に削除されるわけではないことから、「試行」をすぐ中止はしなかった。

試行の結果

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  • MediaWikiの仕様変更により当初想定していた月ごとの自動カテゴリ分類が不可能になったため、「一定期間、加筆がなかった」ということを簡単に識別する方法が無くなった。つまり、カテゴリによるスケジュール管理ができなくなった。
  • 「一定期間経過後、議論無しに削除」という方式には大きな反対が出た。
  • 何ヶ月かたったからといって、削除依頼の議論無しに削除を実施することは、英語版には無い大きな方針変更であるため認めがたいという反対があった。
  • 何ヶ月かたったものを一旦削除依頼にかけて、削除するかどうか決めるという案が出たが、積極的に支持する意見が出ず、そのままとなった。

見直し提案を受けて「試行」を終了、

  • 「要加筆修正」タグからも「削除」という言葉を削った
  • 「定期削除」タグは「要加筆修正」へのリダイレクトとした。
  • カテゴリ名はCategory:要修正とした。(Wikipedia:要修正に説明あり)

考察・反省点

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反省点

  • 試行を急ぎすぎたこと - それまでに無いやり方を取り入れる場合は、念には念を入れて合意を形成してから慎重に実行に移すべきである。少なくとも、井戸端で告知後、ある程度期間をおいて、反対がないか確かめてから試行に踏み切るべきであった。
  • 提案者の見通しが甘かったこと - それまでに議論に参加していなかった編集者から大きな反対が寄せられる可能性を予期すべきだった。
  • 即時削除と定期削除の線引きを明確にすることなく試行を始めたのは、特に反省すべき点である。ただし、その線引きについて、可能だったかどうかは不明。試行の結果、現在「要修正」にカテゴライズされている項目を見ると、すべてのユーザーが合意する線引きは、不可能だった。Category‐ノート:定期削除 2006年2月Category‐ノート:定期削除 2006年4月
  • 試行貼り付けのあと、削除実行前に本採用するかどうか投票にかければよい、と漠然と考えていたが、それを明確に説明、時期設定などしなかったことも、反省の必要な点である。

試行の結果と考察。

  • 発展の見込みがなさそうな定義未満は「即時削除タグ」で、百科事典にあってしかるべき定義未満は英語版にあるような「Cleanup」タグで、と問題ごとにタグを使い分ける方向で検討した方が良いのではないか。
  • 字引記事で百科事典においても発展が見込めないと考える場合は、interwikiまたは削除依頼で対応すべき。
  • 新規加筆を阻害する中途半端な文章を別名に移動後リダイレクト化してしまう「132人目方式」で対応するユーザーもいる。これについては、多少の議論があるが、全面否定も全面肯定もされていない模様。

最後に、 タグを貼られた項目の救済に時間を割いてくださった方々、ご協力ありがとうございました。 定期削除の案に賛成してくださった方々、ご期待に沿えず申し訳ありませんでした。 定期削除の議論に参加してくださった皆様にも深く御礼申し上げます。

以上、考察、反省のうえ、「定期削除」を正式に取り下げることをご報告申し上げます。--miya 2007年1月30日 (火) 07:15 (UTC)[返信]

関連ページ

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