Bunkamura
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Bunkamura(ぶんかむら、文化村)は、日本の東京都渋谷区道玄坂にある大型複合文化施設である。企画展用の美術館、ミニシアター、コンサートホールなどで構成されている。1989年に開業した。
Bunkamura | |
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情報 | |
開館 | 1989年9月3日 |
客席数 | 2,150席(オーチャードホール)[1] |
延床面積 | 31,994[1]m² |
用途 | ホール、美術館、映画館、録音スタジオ、物販店舗、飲食店街[1] |
設計 |
石本建築事務所(総括) 東急設計コンサルタント(電気・衛生) MIDI綜合設計研究所(大ホール内装)[1] |
運営 | 東急文化村 |
所在地 | 東京都渋谷区道玄坂二丁目24番1号 |
特記事項 |
施工 東急建設 階数 地下3階・地上7階・塔屋1階[1] |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂二丁目24番1号 |
設立 | 1989年 |
業種 | サービス業 |
代表者 | 嶋田創(代表取締役社長) |
資本金 | 1億円 |
純利益 |
2,100万円 (2024年1月期)[2] |
総資産 |
19億1,700万円 (2024年1月期)[2] |
決算期 | 1月 |
主要株主 | 東急 |
外部リンク | https://www.bunkamura.co.jp/ |
概要
編集東急グループの総帥・五島昇の弟分・岡田茂東映社長が1975年に開設したテーマパークに東映太秦映画村と命名したことに[3]、「お前いいタイトル付けたなあ」と感心し、五島が本プロジェクトを発案[3]、同じような「〇〇村」という名前を付けた[3]。
1980年代の東急グループ全体の戦略であった「3C戦略」に基づき設立された、株式会社東急文化村が運営する東急グループの施設である。
東急グループの「3C」とは「culture(文化)」、「CATV(東急有線テレビ 現:イッツ・コミュニケーションズ)」、card(クレジット・イチマルキュウ 現・東急カード)の頭文字をとったもので、Bunkamuraはカルチャー(文化)の中心的プロジェクトであり、東急グループの「文化戦略」の中核を担うものである。
良質の文化を創造し提供する「発表の場」、新しい文化の育成のための「創造の場」、人・芸術・物の交流を促進する「出会いの場」の3つをコンセプトに[1]、コンサートホール(音楽)、劇場(演劇)、美術館(美術)、ミニシアター(映画)の各施設をはじめ、カフェやアート関連ショップなどがある。かつてファンハウス(現・アリオラジャパン)が東急グループ傘下に入っていた時期には、共同で東急ファン事業を行っていた。
最寄り駅は渋谷駅。渋谷スクランブル交差点界隈から文化村通りで接続する。隣接する東急百貨店本店とは各階の連絡通路で結ばれていた。
大規模改修工事
編集2023年4月、隣接する東急百貨店本店の老朽化に伴う閉店・建て替え計画「Shibuya Upper West Project」推進のため、Bunkamuraもそれに併せ大規模改修工事を行うことになり、オーチャードホールを除く各施設は2027年度まで長期休館に入った[4][5]。
休館中の自主制作公演は、横浜みなとみらいホール、東急シアターオーブ、THEATER MILANO-Zaなど東急グループの代替施設で開催する。また、美術館のザ・ミュージアムは渋谷ヒカリエ9階の「ヒカリエホール」などで展覧会を開催、ギャラリーは渋谷ヒカリエ8階の「クリエイティブスペース 8/(はち)」に「Bunkamura Gallery 8/」として移転、ミニシアターのル・シネマは閉館した渋谷TOEI跡に「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」として移転し営業を継続する[6]。
沿革
編集- 1964年- 渋谷区立大向小学校の土地を東急が購入。
- 1967年- 同地に東急百貨店本店(東急本店)が開店。
- 1982年6月 - 渋谷の商業再開発における東急の戦略を確立するため、渋谷商業開発のマスタープラン「渋谷計画1985」の作成を日本都市総合研究所に依頼。
- 1984年2月 - 東急グループ経営会議常務会において、「東急文化村」の設立が決定。
- 1984年4月11日 - 「渋谷計画1985」を基に東急百貨店内に「文化事業開発室」が創設。
- 1984年6月 - 東京急行電鉄と東急百貨店の出資(約240億円)で、東急百貨店本店の隣の余剰地(同じく大向小学校跡地)にて「東急文化村」の建設が始まる。
- 1988年 - 「Bunkamura」の管理・運営を目的として、株式会社東急文化村設立。
- 1989年 - ファンハウスが東急グループ入りしたのと同時に、共同で東急ファン事業を展開する。
- 1989年 - 東京フィルハーモニー交響楽団がオーチャードホールと日本で初めてフランチャイズ契約を結び本拠地とする。
- 1989年9月3日 - 日本初の大型の複合文化施設として「Bunkamura」開業。
- 1990年 - 「Bunkamura ドゥ マゴ 文学賞」を創設。
- 1992年 - 「創造と才能への支援」の一環から、「シアターコクーン戯曲賞」を創設。
- 1994年 - 「シアターコクーン戯曲賞の運営」で、1994年度の「メセナ育成賞」(社団法人企業 メセナ協議会主催)を受賞。
- 1995年12月31日 - 第一回「東急ジルベスターコンサート」開催。
- 1999年 - 「複合文化施設Bunkamuraの運営」で、1999年度「メセナ大賞」(社団法人企業 メセナ協議会主催)を受賞。
- 1999年 - 東急ファン事業が終了。ファンハウスはBMGジャパンと合併しBMGファンハウス(→BMG JAPAN→アリオラジャパン)となる。レコーディングスタジオ「TOKYU FUN STUDIO」はBunkamuraに売却されBunkamuraスタジオとなる。
- 2000年4月 - 会員組織「フレンズ」発足。
- 2002年4月 - 会員組織「倶楽部B」発足。
- 2005年4月1日 - それまでの会員組織「Bunkamura Member's Club」をリニューアルし、「Bunkamura チケットメイト」発足。
- 2007年10月16日 - インターネットショッピングサイト「Bunkamura オンライン市場」開始。
- 2009年6月 - 開館20周年キャンペーンとして、「Bunkamura POINT CARD」開始。
- 2011年7月4日 - 改装工事のため休館[7]
- 2011年12月23日 - リニューアルオープン。
- 2016年12月1日 - 松涛カフェがフランネル スタイル コーヒーにリニューアル。
- 2023年4月10日- 土地開発計画「Shibuya Upper West Project」に伴い、オーチャードホールを除き2027年度まで長期休館する予定[8]。
Bunkamura内の施設
編集階 (階の名前) |
店 | 営業時間 | 特徴 | |||||||
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6階 (シネマフロア) |
ル・シネマ | |||||||||
3階 (オーチャードフロア) |
オーチャードホール |
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松涛カフェ(レストラン) |
(注文締め 19:00) |
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1階 (メインロビーフロア) |
シアターコクーン |
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インフォメーションカウンター(案内所) | ||||||||||
チケットカウンター(発券所) |
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Bunkamura ギャラリー(芸術作品展示場) |
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ドゥ マゴ パリ(レストラン) |
(注文締め 22:00) |
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ロビーラウンジ(レストラン) |
(注文締め 19:00) |
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Bunkamura Shop |
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フラワーショップ エルベ シャトラン |
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SWAROVSKI Shop |
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倶楽部B会員デスク |
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地下1階 (ガーデンフロア) |
ザ・ミュージアム |
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Bunkamura スタジオ(旧TOKYU FUN STUDIO) |
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ドゥ マゴ パリ(レストラン) |
(注文締め 22:00) |
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ミュージアムショップ(ザ・ミュージアム内) |
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ブックショップ ナディッフモダン(書店) |
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地下2階 (パーキングフロア) |
駐車場 |
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Bunkamuraで行われてきた主なイベント
編集- 東急ジルベスターコンサート
- 渋谷・コクーン歌舞伎
- Bunkamuraドゥマゴ文学賞
- 東京国際映画祭
- 中島みゆきの「夜会」 — 1989年から2004年まで13回開催後、青山劇場、赤坂ACTシアターにて開催。
- 徹子の部屋コンサート — 第1回(2006年)・第2回(2007年)が開催された。
フランチャイズ・システム
編集- 東京フィルハーモニー交響楽団(オーチャードホール)
- 日本で初めてフランチャイズ契約を結び、本拠地として年8回の定期演奏会を行っている。
- K-BALLET COMPANY(オーチャードホール)
- 熊川哲也が芸術監督を務める日本を代表するバレエ団。2018年11月よりフランチャイズ契約を締結。都内での公演のほとんどをオーチャードホールで開催している。
- オンシアター自由劇場(シアターコクーン)
- 1985年から串田和美がシアターコクーンの芸術監督に就任、設計段階から関わっており、1989年より「オンシアター自由劇場」としてフランチャイズ契約を結んだが、1996年2月の「オンシアター自由劇場最終記念公演」を以って、フランチャイズ劇団としての任期を満了(解散)した。
オフィシャルサプライヤー
編集Bunkamuraでは文化・芸術を長期的に支援・育成してもらうため、複数の企業による単発的な協賛ではない長期のスポンサーシステムを採用している。これがオフィシャルサプライヤーである。
この節の加筆が望まれています。 |
現在の参加企業
編集2020年11月現在。
過去の参加企業
編集この節の加筆が望まれています。 |
会員組織
編集MY Bunkamura
編集Bunkamuraが提供するオンラインサービスの総称で、 Bunkamura、東急シアターオーブ、セルリアンタワー能楽堂のチケット販売とメールマガジン配信を行う登録制度。パソコン、スマートフォンにて利用可。
- 2013年11月に発足し、登録無料、年会費無料、システム利用料無料である。次のような特典がある。
- チケット先行販売
- 抽選制または先着制のいづれかにてチケットの先行販売を実施(対象外の公演もあり)。
- メールマガジンの配信
- 「MY Bunkamura」で取り扱うチケット情報を月2回配信。他に、登録時のアンケートに基づき、自分の興味に合った公演情報をタイムリーに配信。
- 登録者限定サービス
- プレゼントやイベント開催などを実施。
オーチャード フレンズ
編集Bunkamuraが企画したオーチャードホールで行われる公演をシリーズ化したもので、チケットが優待価格で提供される。2000年4月に発足。法人会員であれば、会費は年間一口200,000円で1年間有効である。特典としては一口につき11公演、合計22枚(全てS券)のチケットが提供される。また、Bunkamuraのホームページに開設する「オーチャードフレンズ」のページに、本会員の法人名を希望により記載する事が出来る。記載の際は本会員が指定するロゴマークを使用し、本会員のホームページとリンクさせることも可能。
倶楽部B
編集項目 | 内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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発足 | 2002年4月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
入会条件 | 年齢30歳以上、年収500万円以上、勤続年数または営業年数(自営の場合)5年以上。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
入会金 | 50,000円(税抜) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
月会費 | 5,000円(税抜) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特典 |
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情報誌
編集- Bunkamura magazine
- 音楽、演劇、映画、美術等の様々なジャンルの情報を載せたもので、Bunkamuraのイベントスケジュールやチケット発売情報等を紹介している。価格は無料で、Bunkamura内各所、東急百貨店各店、渋谷エクセルホテル東急、都内主要コンサート会場他で配布されている。
通信販売
編集- Bunkamura オンライン市場
- 2007年10月16日に営業開始した。音楽・演劇・映画・美術にちなんだアートグッズ等を販売している。
アクセス
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f 「新建築・新設備 東急文化村(Bunkamura)」『BE建築設備』1989年12月号
- ^ a b 株式会社東急文化村 第36期決算公告
- ^ a b c 「佐藤正忠の極意対談 連載第234回 ゲスト―東映社長 岡田茂 『映画は天才が作る。会社はそれを支える体制作りをしなくては』」『経済界』1991年11月24日号、経済界、81頁。
- ^ “東急百貨店本店とBunkamura再開発へ 百貨店は解体 2023年春から”. 乗りものニュース. 2021年5月23日閲覧。
- ^ “渋谷の複合文化施設「Bunkamura」大規模改修を経てリオープン、新エリアに映画館&ギャラリーも”. FASHION PRESS (2023年6月20日). 2024年11月20日閲覧。
- ^ “複合文化施設「Bunkamura」の長期休館および施設休館中の当社活動について”. PR TIMES (2022年11月29日). 2022年12月8日閲覧。
- ^ 渋谷の「Bunkamura」が全館休館へ 来年7月から SankeiBiz
- ^ “複合文化施設『Bunkamura』来年4・10より長期休館へ オーチャードホール除く、活動は周辺施設などで継続”. ORICON NEWS. 2022年11月30日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Bunkamura
- Bunkamura (@Bunkamura_info) - X(旧Twitter)
- Bunkamura - YouTubeチャンネル