Becker's
JR東日本クロスステーションのチェーン店 (1986-2023)
Becker's(ベッカーズ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の子会社であるJR東日本クロスステーションフーズカンパニーがかつて展開していた、ハンバーガー・ベーカリーカフェのファストカジュアル形態のチェーン店。
概要
関東地方のJRの駅構内(駅ナカ)および駅周辺に集中的に出店していた。当初はロイヤルやキリンビールの子会社が運営したこともあり、その関係もあって一部のドリンク類はキリンビバレッジ製を採用していた。
低価格攻勢を仕掛ける主流チェーンとは対照的に、クオリティを重視していた。毎日店内で焼くクロワッサンやバンズを用いたサンドウィッチとバーガー類がメインの商品であった。
沿革
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)3月 - 東京都八王子市にファム店オープン(翌年1月末に閉店)[4]。
- 1988年(昭和63年) - キリンビール、キューピーなどが出資、ロイヤルが事実上撤退[5]。
- 1990年(平成2年)
- 1991年(平成3年)
- 1992年(平成4年)3月19日 - 阿佐ヶ谷駅構内に阿佐ヶ谷店オープン[13]。
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)3月22日 - 大船駅構内に大船店オープン[16]。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)3月26日 - 御徒町駅南口に御徒町店オープン[19]。
- 2000年(平成12年)12月21日 - 店内パン焼き方式(以前は工場からの仕入れ)に変更[20]。
- 2001年(平成13年)4月1日 - ジェイ・ビーとジェイアール東日本レストランが合併して、ジェイアール東日本フードビジネスに改組[21]、ベッカーズ事業部となる。
- 2003年(平成15年)10月20日 - 池袋駅東口にあったみどりの窓口跡地に「カフェ&デリ ベッカーズ」がオープン[22]。
- 2020年(令和2年)4月1日 - ジェイアール東日本フードビジネスが日本レストランエンタプライズに合併され、JR東日本フーズに改組。
- 2021年(令和3年)4月1日 - JR東日本フーズがJR東日本リテールネットに合併され、JR東日本クロスステーションに改組。
- 2023年(令和5年)11月22日 - 最後の店舗であった柏店(柏駅中央口改札内)が閉店し、ブランドクローズ[23]。
過去の出店地域
店名の後の括弧書きは店舗の最寄り駅。R・ベッカーズはメニューが一部異なり、公式ウェブページには未掲載。
メニュー
- オリジナルクロワッサン
- ベッカーズロール
- ベッカーズバーガー
- ベッカーズフライドチキンサンド
- 2種チーズバーガー
- 2種チーズフライドチキンサンド
- ペッパー&ガーリックバーガー
- BBQベーコンチーズバーガー
- ベーコンレタスバーガー
- ベーコンレタスフライドチキンサンド
- フィッシュサンド
- デミたまバーガー
- てりやきバーガー
- てりやきフライドチキンサンド
- サイドオーダー
- フレンチフライポテト
- スパイシーポテト
- フレーバーポテト・バター醤油
- フレーバーポテト・スパイシー
- フレーバーポテト・チーズ
- 角切りベーコンの野菜サラダ
- ミネストローネ
- プーティーン・グレーピーソース
- プーティーン・ミートソース
- プーティーン・ベーコン&チーズ
- プーティーン・てりまよ
- プーティーン・ポロネーゼ
- プーティーン・トリプルチーズ
- オニオンリング
- フライドチキン
- ベーカリー
- 米粉のロールケーキ
- バニラミルククレープ
- 種子島安納芋のパイ
- ニューヨークチーズケーキパイ
- スウィーツ
- ソフトクリーム(コーン・カップ)
- ストロベリー&クリームチーズクロワッサン
- ブルーベリー&クリームチーズクロワッサン
- スティックショコラパイ
- スティックチーズパイ
- コールドドリンク
- ホットドリンク
- ホットコーヒー
- カフェ・ラテ
- カフェ・モカ
- 紅茶
- ホットミルク
- ホットショコラ
セットメニュー
- クロワッサン・プレート|コールスロー+プチデリ+コールドドリンク(またはホットドリンク)
- ローストチキンとトマトのバジルソースクロワッサンプレート
- チキンのきのこプレートクロワッサンプレート
- ベッカーズロール・プレート|コールスロー+スパイシーポテト+コールドドリンク(またはホットドリンク)
- てりやきチキンサンドプレート
- ベッカーズバーガープレート
- バーベキューベーコンチーズバーガープレート
- デミたまバーガープレート
- ライ麦サンド・プレート|コールスロー+プチデリ+コールドドリンク(またはホットドリンク)
- B.L.Tサンドプレート
- チキンシーザーサンドプレート
- スープセット|胚芽サンド ハム&モザレラチーズ+コールドドリンク(またはホットドリンク)
- ミネストローネとハム&モザレラチーズサンドセット
- サラダセット|胚芽サンド ホットハムチーズ+コールドドリンク(またはホットドリンク)
- チキンシーザーサラダとホットハムチーズサンドセット
- お得なセットをプラスしよう!
- ポテト(M)セット コールドドリンク(またはホットドリンク)
- フレーバーポテトセット コールドドリンク(またはホットドリンク)
- プーティーンセット コールドドリンク(またはホットドリンク)
脚注
- ^ 「ロイヤル、ハンバーガー事業に備え、米の専門家スカウト――担当社名も変更。」『日経流通新聞』1986年6月5日。
- ^ 「ちょっと、大き目――バーガーベッカーズ、新宿に1号店。」『日経流通新聞』1986年10月13日。
- ^ a b 『ハンバーガーレストラン、首都圏で直営店展開、ベッカーズ―新宿に1号店』 昭和61年10月7日 日経産業新聞 25面
- ^ 『ロイヤル系ベッカーズ、八王子ファム店を閉鎖―忠実屋の要請で2年の命』 昭和63年2月2日 日経流通新聞 13面
- ^ 『ハンバーガーのベッカーズ、キリンビールなど出資、ロイヤル、事実上撤退』 昭和63年8月18日 日経流通新聞 11面
- ^ 「ベッカーズを買収、JR東日本の外食子会社――ハンバーガー店展開へ。」『日経産業新聞』1990年5月15日。
- ^ 『JR東日本、保土ケ谷駅構内にハンバーガー店』 平成2年9月11日 日経流通新聞 9面
- ^ 『JR気動車客車編成表 91年版』 191頁
- ^ 『あす開店、JERがベッカーズ新橋店』 平成2年10月30日 日経流通新聞 9面
- ^ a b c 『JR気動車客車編成表 91年版』 192頁
- ^ 『油脂』幸書房、1991年3月。
- ^ 『JR気動車客車編成表 92年版』 181頁
- ^ 『JR気動車客車編成表 92年版』 182頁
- ^ 「東京圏駅ビル開発、JR大井町駅に「アトレ大井町」3月11日女性客に狙い絞りオープン」『日本食糧新聞』日本食糧新聞社、1993年3月17日。
- ^ 「ナムコが10日オープン ゲームセンター+飲食店 横浜・鶴見に複合施設」『日本工業新聞』日本工業新聞社、1993年12月8日、8面。
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-115-5。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '97年版』ジェー・アール・アール、1997年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-118-X。
- ^ 「話題の飲食施設 アトレ恵比寿(東京・渋谷) 都市リゾートを演出」『日本食糧新聞』日本食糧新聞社、1997年11月3日。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 『「ベッカーズ」、全店でパン焼き開始』 平成12年12月19日 日経流通新聞 16面
- ^ 「JR東日本レストラン、バーガー子会社を合併――来月、共同購入でコスト減。」『日経流通新聞』2001年3月20日。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-125-2。
- ^ “JR東日本のハンバーガーショップ「ベッカーズ」37年の歴史に幕 柏店で“最後のバーガー”を販売”. ORICON NEWS. オリコン (2023年11月7日). 2023年11月7日閲覧。
参考文献
- 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '91年版』ジェー・アール・アール、1991年8月1日。ISBN 4-88283-112-0。
- 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日。ISBN 4-88283-113-9。
関連項目
- BECK'S COFFEE SHOP - 同じく、JR東日本クロスステーションフーズカンパニーが経営するチェーン店。Becker'sがフード主体なのに対して、BECK'S COFFEE SHOPは飲料主体である。
外部リンク
- 株式会社JR東日本クロスステーション 経営会社