ASLV
ASLV(英語: Augmented Satellite Launch Vehicle, ヒンディー語: संवर्धित उपग्रह प्रक्षेपण यान)は5段式の固体燃料ロケットで低軌道に150 kgの人工衛星を投入できる。この計画はインド宇宙研究機関 (ISRO) によって1980年代初頭に静止軌道へ投入する必要性から技術開発が始まった。設計はSLVを元にしており共通部分も多い。ISROはPSLV計画とASLV計画を同時に進めるだけの十分な資金が無く、ASLV計画は終了した。ASLVのペイロードは拡大型のロヒニ衛星である。
ASLV | |
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拡張型人工衛星打ち上げロケット | |
基本データ | |
運用国 | インド |
開発者 | ISRO |
使用期間 | 1987年3月24日 - 1994年5月4日 |
射場 | シュリーハリコータ |
打ち上げ数 | 4回(成功1回) |
原型 | SLV |
発展型 | PSLV |
物理的特徴 | |
段数 | 5段 |
ブースター | 4基 |
総質量 | 41 トン |
全長 | 24 m |
直径 | 1 m |
軌道投入能力 | |
低軌道 |
150 kg (330 lb) 400 km |
脚注 | |
SROSS打ち上げに使用 |
各段の詳細
編集第1 段 | |
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エンジン | 固体燃料ロケット 2基 |
推力 | それぞれ502.6 kN (113,000 lbf) |
比推力 | 253 秒 |
燃焼時間 | 49秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第2 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 702.6 kN (158,000 lbf) |
比推力 | 259 秒 |
燃焼時間 | 45 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第3 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 304 kN (68,000 lbf) |
比推力 | 276 秒 |
燃焼時間 | 36 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第4 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 90.7 kN (20,400 lbf) |
比推力 | 277 秒 |
燃焼時間 | 45 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第5 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 35 kN (7,900 lbf) |
比推力 | 281 秒 |
燃焼時間 | 33 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
打ち上げ記録
編集バージョン | 打ち上げ日時 | 射場 | ペイロード | 結果 |
3 D1 | 1987年3月24日 | シュリーハリコータ | SROSS A 150 kg | 失敗。補助ロケットに点火後、一段目に着火しなかった。 |
3 D2 | 1988年7月12日 | シュリーハリコータ | SROSS-B 150 kg | 失敗。 |
3 D3 | 1992年5月20日 | シュリーハリコータ | SROSS-C 106 kg | 部分的失敗。 |
3 D4 | 1994年5月4日 | シュリーハリコータ | SROSS-C2 113 kg | 成功。 |