サティシュ・ダワン宇宙センター

座標: 北緯13度43分11.2秒 東経80度13分49.36秒 / 北緯13.719778度 東経80.2303778度 / 13.719778; 80.2303778

サティシュ・ダワン宇宙センター(サティシュ・ダワンうちゅうセンター、सतीश धवन अंतरिक्ष केंद्र, : Satish Dhawan Space Centre; SDSC)は、インド宇宙研究機関(ISRO)のロケット発射場である。インドアーンドラ・プラデーシュ州シュリーハリコータに位置する。

サティシュ・ダワン宇宙センターの位置(インド内)
宇宙センター
宇宙センター
サティシュ・ダワン宇宙センター

元々このセンターはシュリーハリコータ発射場(Sriharikota Range)と呼ばれていたが、2002年にISROの前局長、サティシュ・ダワン英語版が亡くなったことを受けて現在の名称になった[1]

歴史

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1969年衛星打ち上げ場として選定される。1971年10月9日観測ロケットRH-125が打上げられ、これが同センターが打上げた初のロケットとなった[2]。その後も観測ロケットの打上げが行われ、1979年8月10日に人工衛星ロヒニ1Aを搭載したSLVの打上げが行われた[2]。しかしロケットの2段目が原因でこの衛星は予定した軌道には到達できず、同月19日に軌道減衰した[2]。初の衛星打上げ成功は1980年7月18日のSLVによるロヒニ1Bである[2]2008年10月22日にはインドの初の月探査機、チャンドラヤーン1号が打上げられた。

SDSCは現在2基の発射台#1#2)を保有している。2基目の新しい発射台は2005年から使用されており、ISROの衛星打上げロケット全種に対応している。発射台が増えたことにより以前では不可能であった1年に複数回の衛星打上げが可能となった。

またSDSCはインド有人宇宙飛行計画にも使用される予定で、2015年までに3基目の発射台が有人飛行ミッションのために建造される計画[3]が存在した。有人飛行計画はキャンセルされ続けたが、2018年、インド政府は改めて2022年までに有人宇宙船を発射する計画を発表しており、インフラ整備も行われる見通し[4]

参考文献

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  1. ^ Unveiling of the Bust of Satish Dhawan at Satish Dhawan Space Centre, Sriharikota & Presentation of Astronautical Society of India Awards by Prime Min”. SpaceRef.com Asia (September 21, 2005). 2010年8月6日閲覧。
  2. ^ a b c d Sriharikota”. Encyclopedia Astronautica. 2010年8月5日閲覧。
  3. ^ Zee News (21 October 2008). “India to build a new launch-pad and an astronaut training centre”. Zee News. http://www.zeenews.com/articles.asp?aid=477793&sid=ENV&ssid=27 2008年10月21日閲覧。 
  4. ^ インド、2022年に有人宇宙船打ち上げ ロ米中に次ぎ4番目”. AFP (2018年12月29日). 2018年12月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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