株式会社AIHO(アイホー[1])は、日本の業務用厨房機器総合メーカー[2]愛知ブランド企業の一社である[2]

日本の業務用炊飯器のシェアではトップを獲得している(2022年8月時点)[2]

概要

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業務用のスライサーミキサーピーラーといった調理機器再加熱式カートシステムといった病院や福祉施設向けの機器、コンビオーブンフライヤーなどの加熱機器、連続炊飯機、炊飯ライン、冷却機器、食器洗浄機、消毒保管機といった業務用厨房機器をラインナップする業務用厨房機器の総合メーカーである[2]

コロナ禍により、飲食店、コンビニエンスストア、持ち帰り弁当店、スーパーマーケットなどで総菜などを購入する需要が増えているが、そういったコンビニエンスストアの食品工場やスーパーマーケットの総菜工場、冷凍食品メーカーなどで使われる厨房機器、学校給食や病院の給食をつくる厨房機器や設備の開発・製造も行っている[2]

デジタル変革による生産性改善

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AIHOでは以前から技術部門を中心に既存資料のデータ化に取り組んでいたが、生産現場でもデジタルトランスフォーメーション(デジタル変革、DX)を達成すべく2023春に「DX推進課」を設置して、会社全体でDXを促す体制を整えた[3]

AIHOが生産する業務用炊飯機器や洗浄機器には設置スペースが100平方メートルを超えるものもあり、部品点数も多く、現場に保存してある標準仕様の機器で部品図面は7万点以上になり、特別仕様の機器にいたっては部品図面が10万点以上になるものもある[3]。従来は機器の発注があると担当作業者が紙の図面を保管棚まで取りに行き、作業終了後に図面を補完棚へ戻し、仕様変更がある場合にも図面の差し替えは棚まで往復していた[3]。標準仕様7万点をデータ化すると共に、作業現場で作業カード(指示書)をスキャナーで読み込むとパソコンの画面に図面を表示するシステムを導入し、機械加工や板金加工工程にパソコン40台配置した[3]。これによって、図面の準備や保管などに要していた年間1300時間の削減が実現でき、この時間を他の作業に振り分けることが可能となった[3]。併せて、使用する図面を棚から出す際に誤って異なる他の図面を取り出すといったミスもなくなり、パソコン画面で拡大が行えるため、詳細部分の確認できるようになった[3]。さらには、図面保管場所がそれまで約200平方メートルあったものが、このスペースを治具や仕掛品の保管場所として活用できるようになった[3]

生産効率化の効果としては、年間1000万円以上と試算されており、AIHOでは引き続き、特殊部品や手順書のデータ化を行うと共に、機器の組み立て工程でもDXによる作業効率の向上を図るとしている(2024年時点)[3]

出典

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  1. ^ 業務用厨房機器生産のアイホー 本社隣接地に新工場 生産能力2割増強」『中部経済新聞』2024年6月28日。2024年9月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e 業務用炊飯機器で国内トップシェア”. Sheetmetal ましん&そふと (2022年8月). 2024年9月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 年1300時間圧縮、アイホーが実現したDXで生産性改善の中身”. ニュースイッチ. 日刊工業新聞 (2024年2月21日). 2024年9月27日閲覧。

外部リンク

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