再加熱式カート
再加熱カート(さいかねつカート)は、チルド状態のまま盛り付けを行いカート内で直接加熱するニュークックチルという調理方法に対応している食事用の配膳車。おもに、病院などの医療施設内で、病院食などの給食運搬に使用される。
概要
編集チルド状態で料理の盛り付けを行い、カート内で保存し、配膳時間に合わせてタイマーで自動再加熱し、調理することができる。この調理法はニュークックチルと呼ばれており、調理を食事の時間に合わせる必要がないため、集中的に調理を行うことで、より少ない人数での調理が可能となる。また、調理直後に急速に冷凍を行うことで、細菌の繁殖しやすい温度帯を速やかに通過させ、食中毒の発生を抑えるという効果がある[1]。
クックチルと呼ばれる調理法を行う温冷配膳車・適温配膳車と比べて、導入コストは高くつくものの、食中毒発生のリスクや人件費をより低く抑えることができる。
病院において供される給食においては、食の安全・安心を確保すると共に、コストダウンを実現するという観点から、再加熱カートの普及が進んでいる。
分類
編集加熱方式によって次のように分類される。
脚注
編集- ^ a b “大量調理の安全性を確保、効率化を実現するニュークックチル”. ホシザキ なっとくラボ. 2018年5月31日閲覧。
- ^ “保温・保冷配膳車、保温・保冷庫、給食事業向配送用コンテナー”. 株式会社アイエス. 2018年5月31日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 株式会社アイエス(過熱蒸気式再加熱カート)
- 株式会社エージーピー(IH式再加熱カート)
- ホシザキ株式会社(熱風式再加熱カート)
- 株式会社 中島製作所(マイクロ波式再加熱カート)