2023年エミリア・ロマーニャグランプリ
2023年エミリア・ロマーニャグランプリ(英: 2023 Emilia Romagna Grand Prix)は、2023年のF1世界選手権の第6戦として、2023年5月21日にイモラ・サーキットにて開催予定だったが、サーキットが位置するイタリア北部で豪雨による洪水が発生したため中止となった[1]。
レース詳細 | |||
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日程 | 2023年シーズン第6戦 | ||
決勝開催日 | 5月21日(中止) | ||
開催地 |
イモラ・サーキット イタリア エミリア=ロマーニャ州 ボローニャ県 イモラ | ||
コース長 | 4.909km | ||
レース距離 | 63周 (309.049km) |
正式名称は「Fomula 1 Qatar Airways Gran Premio Del Made in Italy E Dell'Emilia-Romagna 2023」[2]。
背景
編集イモラ・サーキットがあるエミリア=ロマーニャ州では、5月上旬より断続的に豪雨が続いており、5月3日には洪水による死者も発生していた[3]。近隣のファエンツァにファクトリーを置くスクーデリア・アルファタウリも、スタッフの一部が避難対象となるなど影響を受け、チームとして声明を出していた[4]。
週末にグランプリ開催を控えた5月17日にも再び豪雨が発生。サーキットの横を流れるサンテルノ川が危険水位に達したことにより、サーキットに居たレース関係者全員に避難指示が出された。豪雨は週末にかけて収まる見込みだったため、その時点ではグランプリを予定通りに開催する方向だった[5]。
しかし、高台にあったF1のパドックこそ被害は免れたが、サポートレースのF2のパドックやF1のテレビ中継施設などは既に浸水している状況だった[6]。その後、F1や国際自動車連盟(FIA)、エミリア=ロマーニャ州知事や主催者などによる協議の結果、安全にイベントを開催できないことや周辺地域の状況、地元当局や救急隊などに更なる負担をかけることは正しくないという判断からグランプリを開催しないことが発表された[7]。
グランプリの中止決定後、F1と主催者は8月に開催することをチーム側へ提案したが、輸送面の問題や夏休みが短縮されることなどから大多数が拒否した[8]。GPの開催延期や完全なる中止のほか、開催契約が1年延長され2026年までとなるかなどは5月の開催中止時点では発表されていない[6]。なお、サポートレースのF2及びF3については、代替レースは行わないことが6月6日に決定している[9]。
出典
編集- ^ “イタリア北部で洪水 9人死亡 1万人以上が避難 F1レースも中止”. NHK (2023年5月18日). 2023年5月18日閲覧。
- ^ “Emilia Romagna Grand Prix 2023 - Italian F1 Race, Imola”. The Official F1 Website. 2023年5月18日閲覧。
- ^ “豪雨による洪水で2人死亡 イタリア北部”. AFPBB News (2023年5月5日). 2023年5月18日閲覧。
- ^ @AlphaTauriF1のツイート(2023年5月5日)
- ^ “F1 Topic:エミリア・ロマーニャ州で再び豪雨。サーキットに集まったレース関係者には避難指示も”. auto sport Web (2023年5月17日). 2023年5月18日閲覧。
- ^ a b “F1エミリア・ロマーニャGP中止決定で、チームが機材の搬出準備。モナコGPへの懸念はなし”. auto sport Web (2023年5月19日). 2023年5月22日閲覧。
- ^ “今週末に予定されていたF1第6戦エミリア・ロマーニャGPは中止に。同地を襲った豪雨が影響”. auto sport Web (2023年5月17日). 2023年5月18日閲覧。
- ^ “エミリア・ロマーニャGPの8月への延期にチームが反対。2023年F1、合計22戦への縮小が濃厚”. auto sport Web (2023年5月18日). 2023年5月18日閲覧。
- ^ FIA F2&FIA F3、中止となったイモラ大会の代替戦は開催せず - オートスポーツ・2023年6月6日
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