2000年ベルギーグランプリ
2000年ベルギーグランプリ(2000 Belgian Grand Prix)は、2000年のF1世界選手権第13戦として、2000年8月27日にサーキット・スパ・フランコルシャンで開催された。
レース詳細 | |||
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日程 | 2000年シーズン第13戦 | ||
決勝開催日 | 2000年8月27日 | ||
開催地 |
サーキット・スパ・フランコルシャン ベルギー スパ | ||
コース長 | 6.968km | ||
レース距離 | 44周(306.592km) | ||
決勝日天候 | 雨のち晴れ(ドライ&ウェット) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1'50.646 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ルーベンス・バリチェロ | ||
タイム | 1'53.803(Lap 30) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
予選
編集結果
編集順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | 差 |
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1 | 1 | ミカ・ハッキネン | マクラーレン・メルセデス | 1'50.646 | |
2 | 6 | ヤルノ・トゥルーリ | ジョーダン・無限ホンダ | 1'51.419 | +0.773 |
3 | 10 | ジェンソン・バトン | ウィリアムズ・BMW | 1'51.444 | +0.798 |
4 | 3 | ミハエル・シューマッハ | フェラーリ | 1'51.552 | +0.906 |
5 | 2 | デビッド・クルサード | マクラーレン・メルセデス | 1'51.587 | +0.941 |
6 | 9 | ラルフ・シューマッハ | ウィリアムズ・BMW | 1'51.743 | +1.097 |
7 | 22 | ジャック・ヴィルヌーヴ | BAR・ホンダ | 1'51.799 | +1.153 |
8 | 5 | ハインツ=ハラルド・フレンツェン | ジョーダン・無限ホンダ | 1'51.926 | +1.280 |
9 | 8 | ジョニー・ハーバート | ジャガー・コスワース | 1'52.242 | +1.596 |
10 | 4 | ルーベンス・バリチェロ | フェラーリ | 1'52.444 | +1.798 |
11 | 11 | ジャンカルロ・フィジケラ | ベネトン・プレイライフ | 1'52.756 | +2.110 |
12 | 7 | エディ・アーバイン | ジャガー・コスワース | 1'52.885 | +2.239 |
13 | 23 | リカルド・ゾンタ | BAR・ホンダ | 1'53.002 | +2.356 |
14 | 15 | ニック・ハイドフェルド | プロスト・プジョー | 1'53.193 | +2.547 |
15 | 16 | ペドロ・ディニス | ザウバー・ペトロナス | 1'53.221 | +2.575 |
16 | 18 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | アロウズ・スーパーテック | 1'53.237 | +2.591 |
17 | 14 | ジャン・アレジ | プロスト・プジョー | 1'53.309 | +2.663 |
18 | 17 | ミカ・サロ | ザウバー・ペトロナス | 1'53.357 | +2.711 |
19 | 12 | アレクサンダー・ヴルツ | ベネトン・プレイライフ | 1'53.403 | +2.757 |
20 | 19 | ヨス・フェルスタッペン | アロウズ・スーパーテック | 1'53.912 | +3.266 |
21 | 21 | マルク・ジェネ | ミナルディ・フォンドメタル | 1'54.680 | +4.034 |
22 | 20 | ガストン・マッツァカーネ | ミナルディ・フォンドメタル | 1'54.784 | +4.408 |
- 予選通過タイム 1'58.390
決勝
編集朝方の雨はやんだものの、ウェット路面を考慮してセーフティカー先導でレースはスタートした。ハッキネンが首位をキープし、5周目にはミハエル・シューマッハが2位に浮上した。バトンと接触したトゥルーリはスピンしてリタイアし、予選2位スタートの好機をふいにした。路面が乾きはじめると、各車ピットインしてドライタイヤへの交換を済ませた。
13周目、ハッキネンはリエージュで縁石に乗って単独スピンを喫し、シューマッハに首位を譲った。その後、両者の差は10秒以上に広がるが、27周目の2度目のピットインでエアロセッティングを変えたハッキネンの勢いが勝り、1周1秒ちかいペースで差を詰めていった。
40周目、2台はテール・トゥ・ノーズ状態でオー・ルージュを通過。ケメルストレートでハッキネンが仕掛けたが、シューマッハはマシンを左右に振るブロックで封じ込めた。41周目、同じ地点で両者の前に周回遅れのゾンタが現れた。ゾンタはレコードラインを譲り、シューマッハは左(アウト側)を通ってゾンタをパス。ここでハッキネンはゾンタよりもさらに右(イン側)の狭いスペースを突っ切る。2台は左右からゾンタをかわすとストレートエンドで横並びになり、イン側をおさえたハッキネンが首位を奪回した[1]。
レース後、マシンを降りたハッキネンは、シューマッハにゼスチャーで走行ラインについて何事か伝えた。ハッキネンは今季4勝目を挙げ、シューマッハに対するポイントリードを6点差に広げた。
世紀のオーバーテイクショーを特等席から観たゾンタ[2]は「自分の両サイドからマシンが駆け抜けていくのはすごい光景だったよ[3]」と語った。ブリヂストンの浜島裕英はのちに「僕が14年間いたF1の中でまさにベストシーン[4]」と讃えた。
結果
編集順位 | No | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/リタイア | グリッド | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ミカ・ハッキネン | マクラーレン・メルセデス | 44 | 1:28:14.494 | 1 | 10 |
2 | 3 | ミハエル・シューマッハ | フェラーリ | 44 | +1.104 | 4 | 6 |
3 | 9 | ラルフ・シューマッハ | ウィリアムズ・BMW | 44 | +38.096 | 6 | 4 |
4 | 2 | デビッド・クルサード | マクラーレン・メルセデス | 44 | +43.281 | 5 | 3 |
5 | 10 | ジェンソン・バトン | ウィリアムズ・BMW | 44 | +49.914 | 3 | 2 |
6 | 5 | ハインツ=ハラルド・フレンツェン | ジョーダン・無限ホンダ | 44 | +55.984 | 8 | 1 |
7 | 22 | ジャック・ヴィルヌーヴ | BAR・ホンダ | 44 | +1:12.380 | 7 | |
8 | 8 | ジョニー・ハーバート | ジャガー・コスワース | 44 | +1:27.808 | 9 | |
9 | 17 | ミカ・サロ | ザウバー・ペトロナス | 44 | +1:28.670 | 18 | |
10 | 7 | エディ・アーバイン | ジャガー・コスワース | 44 | +1:31.555 | 12 | |
11 | 16 | ペドロ・ディニス | ザウバー・ペトロナス | 44 | +1:34.123 | 15 | |
12 | 23 | リカルド・ゾンタ | BAR・ホンダ | 43 | 1周遅れ | 13 | |
13 | 12 | アレクサンダー・ヴルツ | ベネトン・プレイライフ | 43 | 1周遅れ | 19 | |
14 | 20 | マルク・ジェネ | ミナルディ・フォンドメタル | 43 | 1周遅れ | 21 | |
15 | 19 | ヨス・フェルスタッペン | アロウズ・スーパーテック | 43 | 1周遅れ | 20 | |
16 | 18 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | アロウズ・スーパーテック | 42 | 2周遅れ | 16 | |
17 | 21 | ガストン・マッツァカーネ | ミナルディ・フォンドメタル | 42 | 2周遅れ | 22 | |
Ret | 4 | ルーベンス・バリチェロ | フェラーリ | 32 | 燃圧 | 10 | |
Ret | 14 | ジャン・アレジ | プロスト・プジョー | 32 | 燃圧 | 17 | |
Ret | 15 | ニック・ハイドフェルド | プロスト・プジョー | 12 | エンジン | 14 | |
Ret | 11 | ジャンカルロ・フィジケラ | ベネトン・プレイライフ | 8 | 電気系 | 11 | |
Ret | 6 | ヤルノ・トゥルーリ | ジョーダン・無限ホンダ | 4 | 接触 | 2 |
脚注
編集- ^ “Hakkinen Battles Schumacher At Spa | 2000 Belgian Grand Prix”. FORMULA 1 2017-08-23. 2021年6月29日閲覧。
- ^ “Hakkinen Surprises Schumacher With Double Overtake! | All The Angles | 2000 Belgian Grand Prix”. FORMULA 1 2021-08-26. 2021年8月26日閲覧。
- ^ "【ホンダF1ストーキング】シーズン最高のオーバーテイク". レスポンス.(2000年8月28日)2016年1月18日閲覧。
- ^ "ブリヂストンF1スタッフ 歴戦の記憶". ブリヂストン.2016年1月18日閲覧。
前戦 2000年ハンガリーグランプリ |
FIA F1世界選手権 2000年シーズン |
次戦 2000年イタリアグランプリ |
前回開催 1999年ベルギーグランプリ |
ベルギーグランプリ | 次回開催 2001年ベルギーグランプリ |