1983年の中日ドラゴンズ
1983年の中日ドラゴンズ(1983ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、1983年の中日ドラゴンズにおける動向をまとめる。
1983年の中日ドラゴンズ | |
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成績 | |
セントラル・リーグ5位 | |
54勝69敗7分 勝率.439[1] | |
本拠地 | |
都市 | 愛知県名古屋市 |
ナゴヤ球場 | |
球団組織 | |
オーナー | 加藤巳一郎 |
経営母体 | 中日新聞社 |
監督 | 近藤貞雄 |
« 1982 1984 » |
この年の中日ドラゴンズは、近藤貞雄監督の3年目のシーズンである。
概要
編集2年連続の優勝&日本一奪回が期待されたものの、開幕からチームは低空飛行で一進一退を繰り返した。5月には正捕手中尾孝義のケガなどもあって一時最下位に転落すると、苦しい戦いが続いた。6月以降は持ち直して大洋や阪神など4球団でAクラスを争い、9月にヤクルトが脱落すると大洋・阪神との一騎打ちとなった。しかし10月に入ってチームは8連敗を喫するなど3勝12敗と負け越し、辛うじてヤクルトを0.5ゲーム差で振り切って最下位こそ免れたがこの年Aクラスの大洋に7ゲームもつけられて前年の優勝からわずか1年で5位に逆戻り。かつてのエース星野仙一が引退した投手陣は郭源治が2ケタ勝利をあげて健闘し、三沢淳・小松辰雄・都裕次郎・牛島和彦などもそれなりの成績を残すが、抑えの牛島を除くリリーフ陣は不調でチーム防御率4.11はリーグ3位。打撃陣はベテラン大島康徳が本塁打王を獲得し、前年大洋の長崎啓二と首位打者を争った田尾安志や遊撃手の宇野勝はこの年も打ちまくってリーグ3位の160本塁打を記録したものの、中尾をはじめ故障者も続出し、守備でもエラーを重ねるなど121失策はリーグワーストを記録した。連覇を期待されながらも巨人の優勝を許し、近藤監督は責任を取り辞任した。対戦成績では大洋には13勝12敗1分と勝ち越し、阪神には12勝13敗1分で健闘したものの、巨人には9勝16敗1分と大きく負け越し、巨人優勝の引き立て役にまわった。
レギュラーシーズン
編集1 | 中 | 平野謙 |
---|---|---|
2 | 二 | 上川誠二 |
3 | 右 | 田尾安志 |
4 | 一 | 谷沢健一 |
5 | 三 | モッカ |
6 | 左 | 大島康徳 |
7 | 遊 | 宇野勝 |
8 | 捕 | 中尾孝義 |
9 | 投 | 小松辰雄 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
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1位 | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 広島 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- | 巨人 | -- |
2位 | 阪神 | 3.5 | 広島 | 8.0 | 広島 | 5.0 | 巨人 | 0.5 | 広島 | 6.0 | 広島 | 7.5 | 広島 | 6.0 |
3位 | 中日 | 5.0 | 阪神 | 12.5 | ヤクルト | 12.5 | ヤクルト | 11.5 | 中日 | 12.5 | 大洋 | 15.0 | 大洋 | 11.0 |
4位 | 広島 | 5.5 | ヤクルト | 13.0 | 中日 | 14.0 | 大洋 | 12.5 | 大洋 | 13.0 | 中日 | 阪神 | 11.5 | |
5位 | ヤクルト | 大洋 | 16.0 | 大洋 | 14.0 | 阪神 | 阪神 | 14.0 | 阪神 | 15.5 | 中日 | 18.5 | ||
6位 | 大洋 | 7.5 | 中日 | 16.5 | 阪神 | 14.5 | 中日 | 14.0 | ヤクルト | 14.5 | ヤクルト | 19.0 | ヤクルト | 19.0 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 72 | 50 | 8 | .590 | 優勝 |
2位 | 広島東洋カープ | 65 | 55 | 10 | .542 | 6.0 |
3位 | 横浜大洋ホエールズ | 61 | 61 | 8 | .500 | 11.0 |
4位 | 阪神タイガース | 62 | 63 | 5 | .496 | 11.5 |
5位 | 中日ドラゴンズ | 54 | 69 | 7 | .439 | 18.5 |
6位 | ヤクルトスワローズ | 53 | 69 | 8 | .434 | 19.0 |
オールスターゲーム1983
編集→詳細は「1983年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- 監督
- ファン投票
- 監督推薦
できごと
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選手・スタッフ
編集表彰選手
編集リーグ・リーダー | |||
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選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
大島康徳 | 本塁打王 | 37本 | 初受賞 |
田尾安志 | 最多安打 | 161本 | 2年連続2度目 |
ベストナイン | ||
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選手名 | ポジション | 回数 |
谷沢健一 | 一塁手 | 2年連続3度目[注 1] |
田尾安志 | 外野手 | 3年連続3度目 |
ダイヤモンドクラブ賞 | ||
選出なし |
ドラフト
編集→詳細は「1983年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
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1位 | 藤王康晴 | 内野手 | 享栄高 | 入団 |
2位 | 仁村徹 | 投手 | 東洋大学 | 入団 |
3位 | 三浦将明 | 投手 | 横浜商業高 | 入団 |
4位 | 山田和利 | 内野手 | 東邦高 | 入団 |
5位 | 山本昌広 | 投手 | 日本大学藤沢高 | 入団 |
6位 | 清水治美 | 投手 | 日本通運 | 翌年シーズン後に入団 |
脚注
編集注釈
編集- ^ 1976年に外野手部門で受賞しており、通算4度目。
出典
編集- ^ a b “年度別成績 1983年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年4月9日閲覧。
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。