1983年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

1983年のオールスターゲームは、1983年7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

NPB 1983年のNPBオールスターゲーム
ゲームデータ
セ監督 近藤貞雄
パ監督 広岡達朗
セ投票最多 中畑清
パ投票最多 福本豊
第1戦
日程 7月23日
開催地 明治神宮野球場
スコア パリーグ 5-3 セリーグ
MVP 門田博光
第2戦
日程 7月24日
開催地 阪急西宮球場
スコア セリーグ 3-4 パリーグ
MVP 梨田昌孝
第3戦
日程 7月26日
開催地 広島市民球場
スコア パリーグ 4-1 セリーグ
MVP 落合博満
« 1982
1984 »

■テンプレートを表示

概要

編集

前年、日本一を達成した西武ライオンズ広岡達朗監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、セ・リーグを制した中日ドラゴンズ近藤貞雄監督が全セ(オールセントラル・リーグ)の指揮を執ったオールスターゲーム。パ・リーグ側の要望で初めて指名打者制度を導入した。ただし、全セは全試合で投手を打順に組み込んだ。

第1戦は怪我からの復帰の門田博光が指名打者として登場し2本塁打を打ち、全パが先勝した。続く第2戦は浪商時代、バッテリーを組んだ全セ・牛島和彦(中日)対全パ・香川伸行南海)が実現した。試合そのものは全パが4対3の1点差で勝利した。因みに第1戦の勝利投手が兄の松沼博久、第2戦が弟の松沼雅之。つまり兄弟勝利投手リレーも実現した。第3戦、ロッテの主砲・落合博満の2本塁打3打点が効き、全パが負けなしの3連勝。全試合、江夏豊日本ハム)が抑え登板し、2Sを挙げた。

選出選手

編集
セントラル・リーグ[1] パシフィック・リーグ[1]
監督 近藤貞雄 中日 監督 広岡達朗 西武
コーチ 藤田元司 巨人 コーチ 大沢啓二 日本ハム
安藤統男 阪神 関口清治 近鉄
投手 西本聖 巨人 4 投手 江夏豊 日本ハム 16
江川卓 巨人 4 森繁和 西武 2
角三男 巨人 2 松沼博久 西武 3
松岡弘 ヤクルト 8 松沼雅之 西武 3
梶間健一 ヤクルト 4 高橋直樹 西武 6
北別府学 広島 5 間柴茂有 日本ハム 2
津田恒美 広島 鈴木啓示 近鉄 14
川口和久 広島 今井雄太郎 阪急 3
小林繁 阪神 8 水谷則博 ロッテ 2
斉藤明夫 大洋 4 山内和宏 南海
牛島和彦 中日 山内孝徳 南海 2
捕手 山倉和博 巨人 3 捕手 香川伸行 南海
笠間雄二 阪神 梨田昌崇 近鉄 5
達川光男 広島 中沢伸二 阪急 6
一塁手 中畑清 巨人 3 一塁手 田淵幸一 西武 11
二塁手 篠塚利夫 巨人 2 二塁手 大石大二郎 近鉄 2
三塁手 原辰徳 巨人 3 三塁手 羽田耕一 近鉄 3
遊撃手 河埜和正 巨人 4 遊撃手 石毛宏典 西武 3
内野手 高橋慶彦 広島 3 内野手 山崎裕之 西武 11
衣笠祥雄 広島 9 スティーブ 西武
掛布雅之 阪神 8 高代延博 日本ハム 3
高木豊 大洋 落合博満 ロッテ 3
谷沢健一 中日 8 松永浩美 阪急
外野手 松本匡史 巨人 3 外野手 福本豊 阪急 13
山本浩二 広島 11 テリー 西武
田尾安志 中日 4 島田誠 日本ハム 5
若松勉 ヤクルト 10 大田卓司 西武 3
大島康徳 中日 3 簑田浩二 阪急 2
門田博光 南海 8
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。

試合結果

編集

第1戦

編集
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 2 2 0 0 0 1 0 0 0 5 7 0
全セ 0 0 0 1 0 0 0 2 0 3 8 0
  1. パ:○松沼博(西)、間柴)、(西)、山内孝)、S江夏(日)-香川(南)、梨田
  2. セ:●松岡()、梶間(ヤ)、西本)、斉藤)-山倉(巨)、達川
  3. 勝利松沼博(1勝)  
  4. セーブ江夏 (1S)  
  5. 敗戦松岡(1敗)  
  6. 本塁打
    パ:門田(南)1号(2ラン・松岡)・2号(ソロ・西本)、テリー(西)1号(ソロ・松岡)、大石(近)1号(ソロ・松岡)
    セ:山本浩(広)1号(ソロ・間柴)・2号(2ラン・山内孝)
  7. 審判
    [球審]大里(セ)
    [塁審]前川(パ)・富沢(セ)・村越(パ)
    [外審]佐藤(セ)・大野(パ)
  8. 試合時間:2時間21分

オーダー

編集
パシフィック
打順守備選手
1[右]島田誠
2[中]福本豊
3[三]スティーブ
4[指]門田博光
5[一]落合博満
6[左]テリー
7[捕]香川伸行
8[遊]石毛宏典
9[二]大石大二郎
[投]松沼博久
セントラル
打順守備選手
1[遊]高橋慶彦
2[中]松本匡史
3[右]若松勉
4[左]山本浩二
5[一]掛布雅之
6[三]原辰徳
7[二]篠塚利夫
8[捕]山倉和博
9[投]松岡弘

第2戦

編集
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 1 0 0 0 0 0 0 2 0 3 4 3
全パ 1 0 0 1 0 1 0 1 X 4 7 0
  1. セ:小林)、川口(広)、牛島)、●角(巨)-笠間(神)、山倉
  2. パ:山内和(南)、水谷)、○松沼雅(西)、江夏-香川、中沢)、梨田
  3. 勝利松沼雅(1勝)  
  4. セーブ:江夏 (2S)  
  5. 敗戦(1敗)  
  6. 本塁打
    セ:山本浩3号(2ラン・松沼雅)
    パ:落合(ロ)1号(ソロ・川口)
  7. 審判
    [球審]牧野(パ)
    [塁審]佐藤(セ)・大野(パ)・井上(セ)
    [外審]村越(パ)・大里(セ)
  8. 試合時間:2時間34分

オーダー

編集
セントラル
打順守備選手
1[遊]高橋慶彦
2[中]松本匡史
3[三]掛布雅之
4[左]山本浩二
5[一]原辰徳
6[右]田尾安志
7[二]篠塚利夫
8[捕]笠間雄二
9[投]小林繁
パシフィック
打順守備選手
1[中]福本豊
2[右]簑田浩二
3[三]スティーブ
4[指]門田博光
5[一]落合博満
6[左]テリー
7[捕]香川伸行
8[二]山崎裕之
9[遊]石毛宏典
[投]山内和宏

第3戦

編集
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 0 0 1 0 1 0 0 2 4 4 0
全セ 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 7 0
  1. パ:鈴木(近)、高橋直(西)、○森、今井(急)、江夏-梨田、中沢、香川
  2. セ:津田(広)、北別府(広)、●江川(巨)、角-達川、山倉
  3. 勝利:森(1勝)  
  4. 敗戦江川(1敗)  
  5. 本塁打
    パ:落合2号(ソロ・北別府)・3号(2ラン・角)、福本(急)1号(ソロ・江川)
  6. 審判
    [球審]井上(セ)
    [塁審]村越(パ)・大里(セ)・前川(パ)
    [外審]佐藤(セ)・牧野(パ)
  7. 試合時間:2時間24分

オーダー

編集
パシフィック
打順守備選手
1[中]福本豊
2[右]島田誠
3[三]スティーブ
4[指]門田博光
5[一]落合博満
6[左]テリー
7[捕]梨田昌崇
8[遊]石毛宏典
9[二]大石大二郎
[投]鈴木啓示
セントラル
打順守備選手
1[遊]高橋慶彦
2[中]松本匡史
3[三]衣笠祥雄
4[左]山本浩二
5[二]原辰徳
6[右]大島康徳
7[一]中畑清
8[捕]達川光男
9[投]津田恒美

テレビ・ラジオ中継

編集

テレビ中継

編集

ラジオ中継

編集

脚注

編集
  1. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.175
  2. ^ それまで1974年の第2戦1977年の第2戦も、この時と同じ西宮球場での試合だったが、関西テレビは日曜19時台アニメ2本立てと『家族対抗歌合戦』をネットしているために中継権を使用せず、双方とも朝日放送が中継権を得た(前者はTBS系列、後者はテレビ朝日系列)ことがあった
  3. ^ これ以前はクロスネット局だったため、フジテレビ系向けを自社で放送し、日本テレビは自社で乗り込み、広島テレビまたは広島ホームテレビ(テレビ朝日系列)が制作協力する形式だった。

関連項目

編集

外部リンク

編集